JP3014508U - 警告灯付プラットホーム - Google Patents
警告灯付プラットホームInfo
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 貨物自動車等に設けられていて開閉及び昇降
動作するプラットホームにおいて、荷役作業等で車体よ
り突出している場合に積極的にプラットホームの存在を
示し、周囲の車両や歩行者に注意を喚起し、安全性の向
上を図る。 【構成】 開閉、昇降駆動されるプラットホーム本体6
0の上面等に、発光ダイオード6及び水銀スイッチ8を
樹脂モールドしてなる透明乃至半透明の外装ケース10
のフラッシャーランプ3A,3Bを設け、プラットホー
ム本体60が垂直な閉成状態でオフ、水平な開成状態で
オンとなる如く配置した水銀スイッチ8を介して発光ダ
イオード6と電源とを接続するとともに、発光ダイオー
ド6を点滅させる間欠スイッチング手段を水銀スイッチ
8と直列関係に挿入接続した構成である。
動作するプラットホームにおいて、荷役作業等で車体よ
り突出している場合に積極的にプラットホームの存在を
示し、周囲の車両や歩行者に注意を喚起し、安全性の向
上を図る。 【構成】 開閉、昇降駆動されるプラットホーム本体6
0の上面等に、発光ダイオード6及び水銀スイッチ8を
樹脂モールドしてなる透明乃至半透明の外装ケース10
のフラッシャーランプ3A,3Bを設け、プラットホー
ム本体60が垂直な閉成状態でオフ、水平な開成状態で
オンとなる如く配置した水銀スイッチ8を介して発光ダ
イオード6と電源とを接続するとともに、発光ダイオー
ド6を点滅させる間欠スイッチング手段を水銀スイッチ
8と直列関係に挿入接続した構成である。
Description
【0001】
本考案は、水平な開成状態から垂直な閉成状態に開閉自在であって、車両に取 り付けられた昇降装置により水平な開成状態にて昇降駆動されて貨物等の積み降 ろしに用いるプラットホーム本体に、周囲を通行する車両や歩行者に注意を喚起 するための警告灯を設けてなる警告灯付プラットホームに関する。
【0002】
昇降装置により昇降駆動されるプラットホームを装備した貨物自動車において 、通常の走行時や待機時にはプラットホームは垂直状態、すなわち閉成状態で格 納されており、荷役作業時には水平に開かれて車体より突出した開成状態となる 。このように、貨物自動車に装備された昇降装置のプラットホームは荷役作業時 に車体より突出状態で使用されることになる。
【0003】
ところで、昇降装置で昇降駆動されるプラットホームを水平状態に開いたり、 開成状態で昇降させて荷役作業を行う場合等、プラットホームが開いて車体より 突出した状態では、歩行者や車両等が貨物自動車の周囲を通行する際、プラット ホームの存在に気付かない場合にプラットホームに接触乃至衝突する恐れがある 。特に、夜間のように周囲が暗くプラットホームの存在を認識しにくい場合には 、より危険性が高くなる。しかし、現状では、前述のような危険に対して特に効 果的な安全対策を施していないのが一般的であった。
【0004】 本考案は、上記の点に鑑み、貨物自動車等の車両に設けられていて開閉及び昇 降動作するプラットホームにおいて、荷役作業等で車体より突出している場合に 昼夜間を問わず積極的にプラットホームの存在を示し、周囲を通行する車両や歩 行者に注意を喚起し、安全性の向上を図ることができる警告灯付プラットホーム を提供することを目的とする。
【0005】
上記目的を達成するために、本考案の警告灯付プラットホームは、水平な開成 状態から垂直な閉成状態に開閉自在であって水平な開成状態にて昇降装置で昇降 駆動されるプラットホーム本体の少なくとも上面又は側面に、透明乃至半透明の 外装ケースに少なくとも発光ダイオードを収納した警告灯を設け、前記プラット ホーム本体が垂直な閉成状態でオフ、水平な開成状態でオンとなる如く前記プラ ットホーム本体に配置した水銀スイッチを介して前記発光ダイオードと電源とを 接続した構成としている。
【0006】 また、前記プラットホーム本体の少なくとも上面又は側面に、透明乃至半透明 の外装ケースに少なくとも発光ダイオード及び水銀スイッチを収納した警告灯を 設け、前記プラットホーム本体が垂直な閉成状態でオフ、水平な開成状態でオン となる如く配置した前記水銀スイッチを介して前記発光ダイオードと電源とを接 続した構成としてもよい。
【0007】 さらに、水平な開成状態から垂直な閉成状態に開閉自在であって、貨物自動車 に取り付けられた昇降装置により水平な開成状態にて昇降駆動されるプラットホ ーム本体の少なくとも上面又は側面に、少なくとも発光ダイオード及び水銀スイ ッチを樹脂モールドしてなる透明乃至半透明の外装ケースの警告灯を設け、前記 プラットホーム本体が垂直な閉成状態でオフ、水平な開成状態でオンとなる如く 配置した前記水銀スイッチを介して前記発光ダイオードと前記貨物自動車側の電 源とを接続するとともに、前記発光ダイオードを点滅させる間欠スイッチング手 段を前記水銀スイッチと直列関係に挿入接続した構成としてもよい。
【0008】
本考案の警告灯付プラットホームにおいては、水平な開成状態から垂直な閉成 状態に開閉自在であって水平な開成状態にて昇降装置で昇降駆動されるプラット ホーム本体に、発光ダイオードを内蔵した警告灯を設けており、前記プラットホ ーム本体の水平な開成状態で水銀スイッチはオンとなり、前記プラットホーム本 体の少なくとも上面又は側面に設けられた前記警告灯が点灯される。また、プラ ットホーム本体の垂直な閉成状態で水銀スイッチはオフであり警告灯は消灯状態 となる。このため、本考案の警告灯付プラットホームを貨物自動車等の車両に設 けた場合、荷役作業等のためにプラットホーム本体の開閉あるいは昇降動作を行 ってプラットホーム本体が開いて車体より突出状態となっているときに、昼夜間 を問わず積極的にプラットホームの存在を示すことができ、周囲を通行する車両 や歩行者に注意を喚起することでプラットホームへの接触や衝突を未然に防止し 、安全性の向上を図ることができる。
【0009】 また、警告灯の点灯動作は、水銀スイッチがオン、オフを行うプラットホーム 本体の傾斜の程度を適切に設定することにより、プラットホーム本体を水平に展 開する荷役作業時には警告灯を点灯させ、プラットホーム本体が垂直な閉成状態 になっている通常の走行時や待機時には警告灯を消灯させるように自動的に切り 換えることができる。従って、スイッチの切り忘れ等により警告灯が点灯し続け て電源としての車両側バッテリーが消耗するといった恐れがない。
【0010】 さらに、警告灯は、少なくとも発光ダイオードを外装ケースに収納する簡単な 構成であり、発光ダイオードは小型かつ長寿命で信頼性が高く、警告灯をオン、 オフする水銀スイッチも他の傾斜検出手段と比較して構成が簡単で小型かつ安価 であるため、装置の小型化が容易であり、プラットホーム本体での荷役作業の障 害とならない安価で小型の警告灯を構成できる。
【0011】 また、前記警告灯を透明乃至半透明の外装ケースに少なくとも発光ダイオード 及び水銀スイッチを収納して構成した場合、外装ケースに発光ダイオード及び水 銀スイッチを収納一体化することでプラットホーム本体への取り付けが容易にな り、警告灯をオン、オフする傾きの設定も予め適切に設定することが可能である 。
【0012】 さらに、少なくとも発光ダイオード及び水銀スイッチを樹脂モールドしてなる 透明乃至半透明の外装ケースの警告灯を用いる場合、警告灯の作製が容易であり 、防水性や絶縁性の向上を図ることができる。
【0013】
以下、本考案に係る警告灯付プラットホームの実施例を図面に従って説明する 。
【0014】 図1乃至図4は本考案に係る警告灯付プラットホームの第1実施例の要部構成 、図5は第1実施例の回路構成を示す。また、図6及び図7は第1実施例の全体 構成であって、プラットホーム開成状態を示し、図8はプラットホーム閉成状態 での要部構成を示す。
【0015】 まず、図6及び図7を用いて本考案の第1実施例の全体構成について説明する 。貨物自動車50の後部(或いは側部)に設けられている昇降装置51は、貨物 自動車50のシャーシ52に昇降装置フレーム53を固定し、該昇降装置51の フレーム53に一体に設けられた取付ブラケット56にメインアーム54及びサ ブアーム55の一端を枢着し、メインアーム54及びサブアーム55の他端を昇 降プラットホーム本体60の後端側に一体に設けられている取付ブラケット57 に枢着することで構成されている。前記メインアーム54及びサブアーム55は 、それぞれの両端が昇降装置フレーム53と昇降プラットホーム本体60の取付 ブラケット56,57にピンで枢着されることで、昇降装置フレーム53と昇降 プラットホーム本体60とを連結する平行リンクを構成しており、油圧シリンダ 等を用いた駆動装置により回動し昇降プラットホーム本体60を水平な開成状態 で昇降するようになっている。なお、貨物自動車50のシャーシ52上には箱形 荷台58が架装されている。
【0016】 また、昇降プラットホーム本体60は、サブアーム55をメインアーム54よ りも長く伸長させる等して昇降プラットホーム本体60を水平な開成状態から9 0度回転させて垂直な閉成状態に格納する自動開閉機構(昇降装置51に付随し ている)又は手動操作による開閉機構で開閉自在なように構成されている。
【0017】 図1乃至図8に示すように、警告灯付プラットホーム1は、水平な開成状態か ら垂直な閉成状態に開閉自在であって、貨物自動車50に取り付けられた昇降装 置51により水平な開成状態にて昇降駆動される前記プラットホーム本体60の 上板62上面の両側縁近傍に警告灯としてのフラッシャーランプ3A,3Bをそ れぞれ固定したものであり、図5の如く該フラッシャーランプ3A,3Bを間欠 点灯させるための間欠スイッチング手段であるフラッシャーユニット4を介し電 源としての貨物自動車側のバッテリー(二次電池)5に接続されている。
【0018】 前記フラッシャーランプ3A,3Bは、図1乃至図5に示すように、10個の LED(発光ダイオード)6、2個の電流制限用抵抗7A,7B及び水銀スイッ チ8を外装ケース10の凹部11内に配置し該凹部11内をモールド樹脂12で モールドして固定したものである。
【0019】 前記外装ケース10は透明乃至半透明で無色又は黄色もしくは赤色等に着色さ れた樹脂を成型してなるものであり、高さが低く外形が略扁平円盤状であり、内 部に底面に開口する凹部11を有する。そして、前記LED6を配置する一方の 側がやや厚く形成されており、LED6を収納するのに十分なスペースを確保す るため内部の凹部11の空間が大きくなっている。この厚い側の端面は円弧状に 湾曲成型され、表面積の大きな発光面13になっている。
【0020】 前記LED6は、例えば、定格電流が数10mA程度で発光色がオレンジ色の ものであり、図2及び図5に示すように、5個ずつ直列接続されたものが外装ケ ース10内に2組設けられている。この結果、すべてのLED6が点灯した際に 、昼間でも十分な明るさを有し点灯していることを認識できるようになっている 。この直列接続されたLED6には、前記電流制限用抵抗7A,7Bがそれぞれ 1個直列接続されている。そして、5個のLED6と抵抗7Aとからなる直列回 路と、5個のLED6と抵抗7Bとからなる直列回路とを並列接続し、一方の並 列接続端aに前記水銀スイッチ8の一方の端子が接続されている。また、他方の 並列接続端b及び水銀スイッチ8の他方の端子cには、通常フラッシャーランプ 3A,3Bの外部に設けられるフラッシャーユニット4及びバッテリー5に接続 するための一対の引出線9がそれぞれ接続されている。なお、直列接続するLE D6の個数及び抵抗7A,7Bの値は供給される電圧によって定める。また、L ED6及び抵抗7A,7Bの直列回路を並列接続する組数は適宜変更可能であり 、十分な明るさが得られる場合は1個乃至複数個のLED6と1個の抵抗からな る一列の直列接続のみでもよい。
【0021】 前記水銀スイッチ8は、一対の端子に一体的に成形された接点21を有し、L ED6と抵抗7Aの直列回路と、LED6と抵抗7Bの直列回路との並列接続の 最大許容電流を十分満たす定格電流(例えば、数100mA)を有する小型のも のであり、例えば図1、図2及び図8に示すようなもので、昇降プラットホーム 本体60が略水平な開成状態、すなわち水銀スイッチ8の略水平状態で水銀22 により接点21間が短絡されてオンになるものである。なお、図1及び図2に示 すような水銀スイッチ8の場合、水銀スイッチ8が略水平である状態だけでなく 、接点21側が下方になる如く傾斜した状態でも接点21はオン状態となる。ま た、昇降プラットホーム本体60が水平な開成状態から垂直な閉成状態に閉じる 動作の場合、水銀スイッチ8は水平状態から接点21の反対側が下方になる如く 傾斜するが、傾斜が小さいときは水銀22の吸着力(表面張力)によりオン状態 が維持される。そして、昇降プラットホーム本体60が閉成状態に近ずくと、水 銀スイッチ8の傾斜も大きくなり、水銀22が接点21の反対側に移動乃至落下 して接点21間が開放されることによりオフ状態となる。以上の水銀スイッチ8 の特性は、水銀スイッチ8の仕様によって異なり、本第1実施例においては、一 方に大きく傾斜乃至垂直状態となった場合にスイッチがオフ状態になる水銀スイ ッチ8を用いるのが望ましい。
【0022】 前述の10個のLED6、2個の抵抗7A,7B及び水銀スイッチ8を接続し た回路部分は、図1及び図2に示す如く、外装ケース10の凹部11内に配置さ れ、透明乃至半透明のモールド樹脂12を凹部11内に充填、注型することで固 定されている。外装ケース10の凹部11内において、LED6は発光側を発光 面13に沿って対向させる如く円弧状に配列配置され、水銀スイッチ8は接点2 1側が発光面13に対向しかつ外装ケース10が水平状態のとき水銀スイッチ8 も略水平状態で接点21が閉じる(オンになる)如く配置され、抵抗7A,7B は適当な位置に配置されている。また、フラッシャーユニット4及びバッテリー 5に接続するための一対の引出線9は、絶縁被覆で覆われた絶縁被覆線であり、 外装ケース10の底面側から引き出すように配置する。なお、水銀スイッチ8の 配置状態は、フラッシャーランプ3A,3Bの水平状態において水銀22が接点 21間を確実に短絡する如く接点21側をやや下に傾斜させて配置させるのが好 ましい。この傾斜の程度は、水銀スイッチ8の仕様に合わせて適宜調整すればよ い。また、透明乃至半透明モールド樹脂12は、無色又は外装ケース10と同様 の色に着色したものでもよい。
【0023】 そして、樹脂モールドした外装ケース10中間部の両側縁近傍には、取付穴1 4がそれぞれ形成されている。なお、この取付穴14は、外装ケース10を樹脂 モールドした後穴開け加工により形成してもよく、外装ケース10の上面に予め 穴を形成しておき樹脂モールド時にその穴に合わせた貫通穴を連続させて成型時 に形成してもよい。
【0024】 上述のように構成されたフラッシャーランプ3A,3Bは、図1、図6乃至図 8に示すように、昇降プラットホーム本体60の上板62上面の両側縁近傍に、 発光面13を昇降プラットホーム本体60の先端側に向けてそれぞれ固定されて いる。このフラッシャーランプ3A,3Bの取り付け位置は、昇降プラットホー ム本体60上での荷役作業の障害にならない場所を選ぶ。フラッシャーランプ3 A,3Bの昇降プラットホーム本体60への固定は、図1及び図8に示すように 、昇降プラットホーム本体60の上板62に設けた穴25と外装ケース10の取 付穴14とをそれぞれ一致させ、ボルト26、ナット27でフラッシャーランプ 3A,3Bを上板62に固定して行っている。なお、フラッシャーランプ3A, 3Bの昇降プラットホーム本体60への固定は、接着等他の固定手段を用いても よい。
【0025】 昇降プラットホーム本体60の上面に固定されているフラッシャーランプ3A ,3Bのそれぞれの一対の引出線9は、上板62に形成した引出穴28に挿通し 昇降プラットホーム本体60の底面側に引き出されて車両側に設けられているバ ッテリー5と図5のように接続されており、それぞれ一対の引出線9の一方がバ ッテリー5の一方の極に直接接続され、他方がフラッシャーユニット4を介して バッテリー5の他方の極に接続されている。前記フラッシャーユニット4は、図 5に示すように、LED6を点滅させるためにバッテリー5とフラッシャーラン プ3A,3Bとの間に直列接続(水銀スイッチ8に対し直列関係に挿入接続)さ れ、間欠的にオンとなる間欠スイッチング手段として機能するものであり、例え ば、自動車の方向指示器用の市販品を使用する。該フラッシャーユニット4は、 昇降プラットホーム本体60の底面側等の空きスペース、あるいは車両側のシャ ーシ52等の空きスペースに固定する。また、前記バッテリー5は、貨物自動車 50に設けられているものを通常使用するが、別個に設けてもよい。
【0026】 ここで、以上のようにフラッシャーランプ3A,3Bを設けた昇降プラットホ ーム本体60からなる警告灯付プラットホーム1の動作について説明する。
【0027】 まず、貨物自動車50の通常の走行時や待機時には、図6の昇降プラットホー ム本体60は箱形荷台58の開口を閉じる如く垂直な閉成状態に保持(格納)さ れている(図6のPの位置)。この場合は、図8に示すように、フラッシャーラ ンプ3A,3Bは発光面13を上にして垂直になっており、水銀スイッチ8は、 水銀22が下方に溜まっているため接点21間が開放されてオフになっている。 従って、フラッシャーユニット4、LED6には通電せず、LED6は消灯して いる。
【0028】 次に、荷役作業時には、図6の昇降装置51に付随する自動開閉機構又は手動 操作による開閉機構を操作して昇降プラットホーム本体60を垂直な閉成状態か ら水平な開成状態にする。この荷役作業時には、昇降装置51を操作することに より貨物自動車50の箱型荷台58の床面と同一高さを上昇限(図6のQの位置 )とし、前記取付ブラケット57下端が地面に接する状態を下降限(図6のRの 位置)として昇降プラットホーム本体60の昇降動作を行う。昇降プラットホー ム本体60が前記垂直状態から水平状態に回動される際は、それに応じてフラッ シャーランプ3A,3Bが垂直状態から水平状態に向きを変えられ、水平状態に 近づいた状態で水銀スイッチ8の水銀22が接点21の方に移動して接点21間 を短絡することにより水銀スイッチ8がオンになる。水銀スイッチ8がオンにな ることにより、フラッシャーユニット4を介してLED6はバッテリー5に接続 されることになる。そして、フラッシャーユニット4の間欠スイッチング動作に よりLED6が一定間隔で点灯される。このフラッシャーランプ3A,3B内の LED6の点滅動作は、昇降プラットホーム本体60の昇降動作時には継続して 行われる。なお、LED6が点灯した場合は、外装ケース10の発光面13側が 最も明るく光るが、モールド樹脂12で光が拡散することにより外装ケース10 の表面全体が明るく点灯するようになっている。
【0029】 図示は省略したが、昇降プラットホーム本体60の下降限Rにおいて、昇降プ ラットホーム本体60と地上間での荷物の搬入、搬出を行うのに昇降プラットホ ーム本体60の先端側を地面に接地させる如く傾斜させる場合は、フラッシャー ランプ3A,3Bは発光面13側を下方に傾斜し水銀22は接点21側に溜まっ た状態となるので水銀スイッチ8はオン状態を継続し、LED6の点滅動作は継 続して行われる。
【0030】 荷役作業が終了し昇降プラットホーム本体60を閉じる場合は、昇降装置51 を操作して昇降プラットホーム本体60を上昇限Qとした後、自動又は手動操作 で水平な開成状態から垂直な閉成状態Pに90度回動させる。昇降プラットホー ム本体60が水平状態から垂直状態に回動される際は、それに応じてフラッシャ ーランプ3A,3Bが水平状態から垂直状態に向きを変えられ、発光面13を上 方にしてある程度傾斜した状態で水銀スイッチ8の水銀22が接点21の反対側 に移動乃至落下し接点21間を開放することにより水銀スイッチ8がオフになる 。水銀スイッチ8がオフになることにより、LED6とバッテリー5との通電は 解除され、LED6は消灯する。
【0031】 なお、昇降プラットホーム本体60の回動に伴いフラッシャーランプ3A,3 Bが垂直状態から水平状態、又は水平状態から垂直状態に向きを変えられる際に 、水銀スイッチ8がオフからオン、又はオンからオフにスイッチする傾斜の程度 は、外装ケース10の凹部11内に樹脂モールドで配置固定する際の水銀スイッ チ8の配置状態、すなわち接点21側を下に傾斜させる角度によって設定するこ とができる。つまり、水銀スイッチ8の作動角度を変更することにより、例えば 、昇降プラットホーム本体60が45°ぐらいに傾斜した状態からLED6の点 滅を行うように設定することが可能である。
【0032】 上記第1実施例によると、貨物自動車50の荷役作業時に昇降装置51が有す る昇降プラットホーム本体60を閉成状態から開成状態に操作したり、昇降装置 51で水平な開成状態の昇降プラットホーム本体60の昇降駆動を行う際、昇降 プラットホーム本体60が開いている場合にフラッシャーランプ3A,3Bが点 滅することで車両後部に突出している昇降プラットホーム本体60の存在を示す ことができ、周囲を通行する車両や歩行者の注意を引くことができる。フラッシ ャーランプ3A,3Bの点滅は、昼夜間を問わずはっきりと認識できる明るさで 行われ、特に最も明るい発光面13は昇降プラットホーム本体60が水平状態の 時に後方に向けられているため、貨物自動車50後方から進行してくる車両等に も早期に注意を促すことができる。従って、車両後部に突出している昇降プラッ トホーム本体60への接触や衝突を未然に防止し、荷役作業時の安全性を向上さ せることができる。
【0033】 また、フラッシャーランプ3A,3Bの点灯動作は、水銀スイッチ8により昇 降プラットホーム本体60の垂直状態からの傾斜の程度でオン、オフされるよう になっており、昇降プラットホーム本体60を水平に展開する荷役作業時にはフ ラッシャーランプ3A,3Bを点滅点灯させ、昇降プラットホーム本体60が垂 直に閉成された状態になっている通常の走行時や待機時にはフラッシャーランプ 3A,3Bを消灯させるように自動的に切り換えることができる。この自動切替 を行う水銀スイッチ8は昇降装置51の操作スイッチとは別系統であり、フラッ シャーランプ3A,3Bの点灯動作は、昇降プラットホーム本体60を昇降駆動 する昇降装置51の操作とは独立しており、昇降装置51を操作しない場合でも 点灯するようになっている。通常の走行時や待機時にはフラッシャーランプ3A ,3Bは自動的に消灯されることから、スイッチの切り忘れ等によりフラッシャ ーランプ3A,3Bが点灯し続けて貨物自動車側のバッテリー5が消耗するとい った恐れがない。
【0034】 また、警告灯としてのフラッシャーランプ3A,3Bは、LED6、抵抗7A ,7B、水銀スイッチ8を外装ケース10内に収納して樹脂モールドにより一体 化する簡単な構成であり、樹脂モールドによって防水性や絶縁性を確保すること ができる。さらに、発光手段としてのLED6は小型かつ長寿命で信頼性が高く 、水銀スイッチ8も他の傾斜検出手段と比較して構成が簡単で小型かつ安価であ るため、装置の小型化が容易であり、昇降プラットホーム本体60での荷役作業 の障害とならない安価で小型の警告灯を構成できる。
【0035】 図9は本考案の第2実施例を示す。この場合、昇降プラットホーム本体60の 両側の側板15中間にフラッシャーランプ3が発光面13を昇降プラットホーム 本体60先端側に向けてそれぞれ1個ずつ固定されている。ここで用いているフ ラッシャーランプ3は、前記第1実施例のフラッシャーランプ3A,3Bと同様 の構成であるが、図9の昇降プラットホーム本体60の側板15に取り付けた状 態において、昇降プラットホーム本体60が少なくとも垂直な閉成状態(図9の Pの位置)でオフとなり、かつ少なくとも水平な開成状態(図9のQ及びRの位 置)でオンとなる如く水銀スイッチ8の配置姿勢を設定する。なお、その他の構 成は前述の第1実施例と同様であり、同一又は相当部分に同じ符号を付して説明 を省略する。
【0036】 また、以上の第2実施例では、前述の第1実施例と同様の動作を行い、同様の 作用効果が得られる。
【0037】 なお、フラッシャーランプの昇降プラットホーム本体60への取付位置として 、前記第1実施例では上板62上面に2個、前記第2実施例では両側の側板15 に1個ずつ設ける構成としたが、フラッシャーランプの取付位置や取付個数は昇 降プラットホーム本体60上で行う荷役作業の障害とならない範囲で適宜変更可 能である。例えば、昇降プラットホーム本体60の上面(上板62)及び側面( 側板15)の両方に設けたり、昇降プラットホーム本体60水平展開時に周囲か ら見える位置であれば昇降プラットホーム本体60のその他の面にも設けること が可能である。フラッシャーランプの個数を増やす場合は、フラッシャーランプ をフラッシャーユニット4とバッテリー5との直列回路に並列接続すればよい。 また、前記各実施例では、最も明るい発光面13の向きを昇降プラットホーム本 体60が水平状態の時、車両後方に向くように取り付けたが、発光面13の向き は適宜変更してもよい。
【0038】 また、前記各実施例では、フラッシャーランプ3A,3Bは形状を略扁平円盤 状とし、表面積を大きくした発光面13を設け該発光面13側にLED6を配列 した構成としたが、形状は直方体状、円形ドーム状等に形成してもよく、発光面 13は一方向だけでなく複数の方向あるいは全周にわたって形成してもよく、L ED6も複数の方向あるいは全周に向けて配置する構成としてもよい。なお、フ ラッシャーランプ3A,3Bの取付位置を昇降プラットホーム本体60の上面と する場合は、昇降プラットホーム本体60上での荷役作業の障害とならないよう に、高さの低い形状とすることが好ましい。
【0039】 なお、前記各実施例では、外装ケース10の凹部11内にLED6や水銀スイ ッチ8等を収納し樹脂モールドで一体化してフラッシャーランプ3A,3Bを構 成していたが、予め成型された外装ケース10を用いずにLED6や水銀スイッ チ8等を所定の配置状態に保持し、金型等による樹脂モールドで全体を一体成型 し、その樹脂モールド自体で外装ケースを構成することも可能である。
【0040】 また、水銀スイッチ8をフラッシャーランプ3A,3Bの外部のプラットホー ム本体60に設ける構成とし、昇降プラットホーム本体60の垂直状態でオフ、 水平状態でオンとなる如く昇降プラットホーム本体60の空きスペースに配設し てもよい。
【0041】 なお、前記各実施例では、フラッシャーユニット4はフラッシャーランプ3A ,3Bの外部に設ける構成としたが、外装ケース10の凹部11内に収納できる 小型のものを使用すれば、凹部11内の樹脂モールドによりフラッシャーランプ 3A,3Bと一体に構成することができる。また、フラッシャーランプ3A,3 Bを点滅させる必要がない場合は、フラッシャーユニット4を省略することがで きる。
【0042】 また、水銀スイッチ8は前記各実施例で図示したものに限らず、昇降プラット ホーム本体60が垂直状態でオフとなり、かつ水平状態でオンとなる如く昇降プ ラットホーム本体60に配設でき、適当な電圧電流容量を有するのものであれば よい。
【0043】 なお、貨物自動車に装備される昇降装置51としては、平行リンクで昇降プラ ットホーム本体を昇降させるものの他に、昇降プラットホーム本体を垂直案内手 段で昇降させる機構を用いる場合もある。
【0044】 以上本考案の実施例について説明してきたが、本考案はこれに限定されること なく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には 自明であろう。
【0045】
以上説明したように、本考案の警告灯付プラットホームによれば、水平な開成 状態から垂直な閉成状態に開閉自在であって水平な開成状態にて昇降装置で昇降 駆動されるプラットホーム本体の少なくとも上面又は側面に、透明乃至半透明の 外装ケースに少なくとも発光ダイオードを収納した警告灯を設け、前記プラット ホーム本体が垂直な閉成状態でオフ、水平な開成状態でオンとなる如く前記プラ ットホーム本体に配置した水銀スイッチを介して前記発光ダイオードと電源とを 接続した構成であり、プラットホーム本体が水平な開成状態で警告灯を点灯し、 プラットホーム本体が垂直な閉成状態で警告灯を消灯することができる。従って 、本考案に係る警告灯付プラットホームを貨物自動車に設けた場合、荷役作業等 でプラットホーム本体の開成あるいは昇降動作を行うときのようにプラットホー ム本体が開いて車体より突出している場合に、昼夜間を問わず積極的にプラット ホームの存在を示すことができ、周囲を通行する車両や歩行者に注意を喚起する ことでプラットホームへの接触や衝突を未然に防止し、安全性の向上を図ること ができる。
【0046】 また、警告灯は、プラットホーム本体を展開する荷役作業時には点灯し、プラ ットホーム本体が垂直状態になっている通常の走行時や待機時には消灯するよう に自動的に切り換えられるため、スイッチの切り忘れ等により警告灯が点灯し続 けて電源としてのバッテリーが消耗するといった恐れがない。
【0047】 さらに、警告灯を構成する発光ダイオードは小型かつ長寿命で信頼性が高く、 警告灯をオン、オフする水銀スイッチも他の傾斜検出手段と比較して構成が簡単 で小型かつ安価であるため、警告灯がプラットホーム本体上での荷役作業の障害 とならないように小型化を図るのが容易であり、安価で信頼性の高い警告灯付プ ラットホームを実現できる。
【図1】本考案に係る警告灯付プラットホームの第1実
施例であって、プラットホーム本体の水平状態での要部
構成を示す側断面図である。
施例であって、プラットホーム本体の水平状態での要部
構成を示す側断面図である。
【図2】同実施例における警告灯を示す平断面図であ
る。
る。
【図3】同実施例における警告灯を示す正面図である。
【図4】同実施例における警告灯を示す平面図である。
【図5】同実施例における回路構成を示す回路図であ
る。
る。
【図6】同実施例の全体構成を示す側面図である。
【図7】同実施例の全体構成を示す平面図である。
【図8】同実施例であって、プラットホーム本体の垂直
状態での要部構成を示す一部を断面とした側面図であ
る。
状態での要部構成を示す一部を断面とした側面図であ
る。
【図9】本考案の第2実施例の全体構成を示す側面図で
ある。
ある。
1 警告灯付プラットホーム 3,3A,3B フラッシャーランプ 4 フラッシャーユニット 5 バッテリー 6 LED 7A,7B 抵抗 8 水銀スイッチ 9 引出線 10 外装ケース 11 凹部 12 モールド樹脂 13 発光面 14 取付穴 15 側板 21 接点 22 水銀 50 貨物自動車 51 昇降装置 60 昇降プラットホーム本体 62 上板
Claims (3)
- 【請求項1】 水平な開成状態から垂直な閉成状態に開
閉自在であって水平な開成状態にて昇降装置で昇降駆動
されるプラットホーム本体の少なくとも上面又は側面
に、透明乃至半透明の外装ケースに少なくとも発光ダイ
オードを収納した警告灯を設け、前記プラットホーム本
体が垂直な閉成状態でオフ、水平な開成状態でオンとな
る如く前記プラットホーム本体に配置した水銀スイッチ
を介して前記発光ダイオードと電源とを接続したことを
特徴とする警告灯付プラットホーム。 - 【請求項2】 水平な開成状態から垂直な閉成状態に開
閉自在であって水平な開成状態にて昇降装置で昇降駆動
されるプラットホーム本体の少なくとも上面又は側面
に、透明乃至半透明の外装ケースに少なくとも発光ダイ
オード及び水銀スイッチを収納した警告灯を設け、前記
プラットホーム本体が垂直な閉成状態でオフ、水平な開
成状態でオンとなる如く配置した前記水銀スイッチを介
して前記発光ダイオードと電源とを接続したことを特徴
とする警告灯付プラットホーム。 - 【請求項3】 水平な開成状態から垂直な閉成状態に開
閉自在であって、貨物自動車に取り付けられた昇降装置
により水平な開成状態にて昇降駆動されるプラットホー
ム本体の少なくとも上面又は側面に、少なくとも発光ダ
イオード及び水銀スイッチを樹脂モールドしてなる透明
乃至半透明の外装ケースの警告灯を設け、前記プラット
ホーム本体が垂直な閉成状態でオフ、水平な開成状態で
オンとなる如く配置した前記水銀スイッチを介して前記
発光ダイオードと前記貨物自動車側の電源とを接続する
とともに、前記発光ダイオードを点滅させる間欠スイッ
チング手段を前記水銀スイッチと直列関係に挿入接続し
たことを特徴とする警告灯付プラットホーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995001342U JP3014508U (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | 警告灯付プラットホーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995001342U JP3014508U (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | 警告灯付プラットホーム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3014508U true JP3014508U (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=43150110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995001342U Expired - Lifetime JP3014508U (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | 警告灯付プラットホーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3014508U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009292341A (ja) * | 2008-06-05 | 2009-12-17 | Shinmaywa Industries Ltd | 荷受台昇降装置 |
JP2016013731A (ja) * | 2014-07-01 | 2016-01-28 | 日本フルハーフ株式会社 | 折り畳み式フロアプレート |
-
1995
- 1995-02-09 JP JP1995001342U patent/JP3014508U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009292341A (ja) * | 2008-06-05 | 2009-12-17 | Shinmaywa Industries Ltd | 荷受台昇降装置 |
JP2016013731A (ja) * | 2014-07-01 | 2016-01-28 | 日本フルハーフ株式会社 | 折り畳み式フロアプレート |
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