JP3014083U

JP3014083U - 履物

Info

Publication number: JP3014083U
Application number: JP1994013356U
Authority: JP
Inventors: 勉池田
Original assignee: 大阪ケミカル工業株式会社
Priority date: 1994-10-03
Filing date: 1994-10-03
Publication date: 1995-08-01
Anticipated expiration: 2000-10-03

Abstract

(57)【要約】【目的】気軽に履くだけで、足の疲れが取れると共
に、身体，特に下半身を引き締めることができる健康に
よい履物を提供する。【構成】人の足３の裏を受ける台部１と、該台部１に
設けられ足３の抜けを防止する引掛保持部２とを備え
る。この台部１は、底部５と、足３の裏に当接する受け
部４とからなる２層構造であって、足３の裏の前半部の
みを受ける大きさに設定されている。また、受け部４に
は、横断面形状が山状の棒片10を複数個並設して、複数
の凸部９…を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、サンダル，スリッパ等の履物に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の履物は、踵から足指の付け根の関節までぴったりと足に密着し、しかもこの関節部のあたる底の部分が屈曲するようにできているため、歩きやすく、エネルギーの消費を抑え、疲れにくい歩行を実現することができる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案では、従来の履物の機能に反し、気軽に履くだけで身体を鍛えることができ、しかも足を刺激して健康によい履物を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案は、人の足の裏を受ける台部と、該台部に設けられ足の抜けを防止する引掛保持部と、を備える履物に於いて、上記台部を、足の裏の面積の略半分の大きさになるように設定した。

【０００５】また、人の足の裏を受ける台部と、該台部に設けられ足の抜けを防止する引掛保持部と、を備える履物に於いて、上記台部を足の裏の前半部のみを受ける大きさとした。

【０００６】台部の上面が、側面視に於いて、台部の前半部から後半部に向かうに従い高くなるように傾斜している。また、横断面形状が山状の棒片を複数個並設して、台部の受け部に複数の凸部を形成した。

【０００７】

【作用】

台部の外縁部が足の土踏まずに当接し、押圧する。踵が宙に浮いた状態になり、身体の全体重を足の前半部で受ける。

【０００８】踵が爪先よりも高く、爪先立ちと同様の姿勢を保持する。

【０００９】凸部が足の裏に部分的に当接し、押圧する。

【００１０】

【実施例】

以下、実施例を示す図面に基づいて本考案を詳説する。

【００１１】図１，図２に本考案に係る履物の一実施例を示す。この履物は、人の足３の裏を受ける台部１と、該台部１に設けられ足３の抜けを防止する引掛保持部２とを備え、上記台部１が足３の裏の面積の略半分の大きさに設定されている。

【００１２】台部１は足３の裏に当接する受け部４と、地面に当接する底部５とからなる２層構造であり、該受け部４は足３への衝撃を和らげ、快適な歩行ができるように、クッション材を有し、また、底部５は滑りにくく、軽量で歩きやすい合成ゴム又は樹脂製である。

【００１３】また、台部１の上面11が、側面視に於いて、台部１の前半部から後半部に向かうに従い高くなるように傾斜していて、受け部４の高位置部７が足３の裏の土踏まず８を押圧するように形成されている。

【００１４】このように、台部１は足３の裏の前半部のみを受ける大きさであるため、身体の全体重を足３の裏の前半部のみが支持すると共に、土踏まず８を受け部４の高位置部７及び外縁部６が強く押圧する。

【００１５】よって、台部１が土踏まず８を押圧することで、足３の裏の毛細血管が刺激され、血行を促進することができ、体内の代謝が活発化する。また、足３の裏には多くのつぼがあるといわれており、このつぼを刺激することによって身体の健康を促進することができる。

【００１６】また、台部１の上面11が、台部１の前半部よりも後半部が高くなるように傾斜しているため、この履物を履けば、容易に爪先立ちと同様の姿勢を維持することができる。

【００１７】つまり、上記姿勢を維持して歩行するためには、背筋を伸ばし腹部を引込める必要があるので、この履物を履くと、姿勢がよくなると共に腹筋を鍛えることができる。さらに、足３の大腿筋やふくらはぎの筋肉を使うので、足３の運動になり、ダイエット効果にもつながる。

【００１８】次に、図３，図４に於いて、他の実施例を示し、本考案は人の足３の裏を受ける台部１と、該台部１に設けられ足３の抜けを防止する引掛保持部２とを備え、上記台部１が、足３の裏の面積の略半分の大きさに設定されている。

【００１９】この台部１は、合成ゴム又は樹脂からなる底部５と、該底部５に横断面形状が山状の棒片10…を複数個並設して複数の凸部９…を形成している受け部４とからなる２層構造である。

【００２０】上記棒片10…は、木材を横断面半円形に切削加工したものであって、該棒片10 …を台部１の前後方向に並設している。

【００２１】しかして、台部１は足３の裏の前半部のみを受ける大きさであるため、身体の全体重を足３の裏の前半部のみが支持すると共に、土踏まず８を受け部４の外縁部６が強く押圧する。よって、踵のない履物を履くことにより、図１，図２で説明した効果と同様の効果が得られる。

【００２２】即ち、台部１が土踏まず８を押圧し足３の裏の血行を促進することができると共に、踵がないため背筋を伸ばし腹部を引込めて歩行する必要があるので、姿勢がよくなると共に腹筋を鍛えることができる。さらに、足３の大腿筋やふくらはぎの筋肉を使うので、足３の運動になり、ダイエット効果にもつながる。

【００２３】また、足３の裏を手で指圧するように、複数の凸部９…が、足３の裏を押圧するので、足３の裏のつぼを刺激することができ、身体の健康を促進することができる。

【００２４】さらに、棒片10…が台部１の前後方向に並設しているので、側面から見て、台部１が足３の動きに合わせて上下方向へ容易に屈曲することができ、足３の蹴り出しがスムースに行うことができて、歩き易い。

【００２５】なお、棒片10…は、耐久性があり、大量生産可能な合成樹脂又はゴム製であっても好ましい。また、凸部９…が断面半円形でなく、台形等の他形状であっても自由である。

【００２６】このように、本考案は、通常の歩行・移動に支障をきたすこともなく、屋内及び屋外で気軽に使用することができ、履くだけで身体を引き締めると共に、身体の健康を促進することができる履物である。

【００２７】

【考案の効果】

本考案は上述のように構成され、次のような著大な効果を奏する。

【００２８】足３の裏の前半部のみを支持しているので、無理なく爪先立ちと同様の姿勢を得ることができる。よって、履くだけで姿勢がよくなると共に、腹筋，大腿筋，ふくらはぎ等の筋肉を鍛えることができ、身体，特に下半身を引き締めることができる。

【００２９】また、台部１の外縁部６及び高位置部７によって、土踏まず８を押圧するので、心臓や腎臓等の内臓の機能を活発化させ、血行を促進し新陳代謝を早めることができる。

【００３０】複数個の凸部９…が足３の裏のつぼを押圧するので、疲労回復を早めると共に、内臓機能を活発化させ、身体の健康を促進することができる。

【提出日】平成７年１月２１日

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００６

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００６】台部の上面が、側面視に於いて、台部の前半部から後半部に向かうに従い高くなるように傾斜している。また、横断面形状が山状の棒片を複数個並設して、台部の上面に複数の凸部を形成した。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す側面図である。

【図２】その平面図である。

【図３】他の実施例を示す側面図である。

【図４】その平面図である。

【符号の説明】

１台部２引掛保持部３足４受け部９凸部 10 棒片 11 上面

【手続補正書】

【提出日】平成７年１月２１日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項４

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】人の足３の裏を受ける台部１と、該台部
１に設けられ足３の抜けを防止する引掛保持部２と、を
備える履物に於いて、上記台部１が、足３の裏の面積の
略半分の大きさになるように設定されたことを特徴とす
る履物。
【請求項２】人の足３の裏を受ける台部１と、該台部
１に設けられ足３の抜けを防止する引掛保持部２と、を
備える履物に於いて、上記台部１を足３の裏の前半部の
みを受ける大きさとしたことを特徴とする履物。
【請求項３】台部１の上面11が、側面視に於いて、台
部１の前半部から後半部に向かうに従い高くなるように
傾斜している請求項１又は２記載の履物。
【請求項４】横断面形状が山状の棒片10を複数個並設
して、台部１の受け部４に複数の凸部９…を形成した請
求項１又は２記載の履物。