JP3080511U

JP3080511U - 健康補助履物

Info

Publication number: JP3080511U
Application number: JP2001001510U
Authority: JP
Inventors: 美也子村上
Original assignee: 美也子村上
Priority date: 2001-03-22
Filing date: 2001-03-22
Publication date: 2001-09-28
Anticipated expiration: 2007-03-22

Abstract

(57)【要約】【課題】脚部の筋肉トレーニングや骨盤の歪みを矯正
する運動を簡単且つ効果的に成し得る履物を提供する。【解決手段】履物台部の厚みを爪先部より踵部を低く
なし、且つ内側部を外側部より低くなして、該台部上面
が爪先部から踵部及び外側部から内側部に下降傾斜した
傾斜面に形成する。この際、履物台部の踵部と爪先部の
厚みの高低差寸法を２〜４ｃｍ程度、外側部と内側部と
の高低差寸法を０．５〜１．５ｃｍ程度となしたりす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、脚部の筋肉トレーニングや骨盤の歪みを矯正するのに適した履物に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

脚腰は体全体の健康バランスを保つ上で重要であり、例えばアキレス腱の疲れから生じる腰痛、肩こり、背中の痛み、また加齢やお産による骨盤の歪みから生じる内臓疾患等、脚腰と健康状態は深く関係している。このため、健康保持のために様々な種類の履物が考案されており、例えば、登録実用新案第３０３６２９１号にはサンダル底の踵側から爪先方向に向かって上り勾配を持つようにして形成されたサンダル、特開２００１−１７２０２号には履物の左右の各台部内面の左右外側端部から左右内側端部に沿って台部内面が徐々に低くなるような傾斜面となした履物等が開示されている。これらのものは、前者がアキレス腱強化、後者が膝関節の歪みによるＯ脚症の治療、改善を図るというものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来例の内、前者のものは膝を曲げて歩行するのが困難であり、連用により逆に脚の筋力の低下を招く場合もあった。一方、後者のものは、歩行が困難で足首を捻挫することがあるほか、骨盤の歪みの治療に対してはあまり効果が得られるものではなかった。本考案は、これらの問題点を解決し、脚部の筋肉トレーニングや骨盤の歪みを矯正する運動を簡単且つ効果的に成し得る履物を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の健康補助履物は、履物台部の厚みを爪先部より踵部を低くなし、且つ内側部を外側部より低くなして、該台部上面が爪先部から踵部及び外側部から内側部に下降傾斜した傾斜面となるように形成される。

【０００５】この際、履物台部の踵部と爪先部の厚みの高低差寸法を２〜４ｃｍ程度、外側部と内側部との高低差寸法を０．５〜１．５ｃｍ程度となしたりする。

【０００６】また、履物台部の上面に、すべり止め部材を設けたりする。

【０００７】さらに、履物台部の前方接地面側を、爪先先端部より傾斜角度θを凡そ１０゜〜６０゜の角度の範囲で切除する傾斜面となしたりする。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案に係る健康補助履物の一実施例を図面を参照して説明する。図１は本考案に係る健康補助履物１の斜視図であり、図２は健康補助履物１の内側から見た側面図、図３は左右１組の健康補助履物１の踵側部分の縦断面図である。

【０００９】本考案に係る健康補助履物１は、図に示す如く底部材２とすべり止め部材３とからなる履物台部４に足を入れるバンド５を取り付けて形成される。

【００１０】底部材２は、合成ゴム、合成樹脂や天然木材等の成形物を用い、その厚みが踵部ａ側が爪先部ｂ側より低くなり且つ内側部ｃが外側部ｄより低い、即ち、履物台部４上面が爪先部ｂから踵部ａ及び外側部ｄから内側部ｃにかけて下降傾斜するような傾斜面に形成されている。ここに、台部４の踵部ａと爪先部ｂの高さ寸法の差ｈは２〜４ｃｍ程度、外側部ｄと内側部ｃとの高さ寸法の差ｈ’は０．５〜１．５ｃｍ程度となされる。この場合、歩行時に足首を捻挫したり、歩き方が内股になって不自然な歩行姿勢になることはなく、大腿部内側や背筋に適度な緊張感が得られるものとなる。

【００１１】バンド５は任意に設計されるが、例えば、伸縮素材からなる帯状部材を履物台部４の爪先部から土踏まず部にかかる上面両端部に跨ぐように取り付けられる。これにより、装着時に於ける足裏の履物台部上面内側や踵側への傾倒が阻止でき、また歩行時に履物が不用意に脱げたりすることはない。

【００１２】さらに、足裏を履物１へより安定的に固定するために、台部４上面にすべり止め部材３を設けたりする。この際、すべり止め部材３は上記底部材２と同一平面形状に成形し、底部材２の傾斜状上面に接着剤などで貼着される。該すべり止め部材３としては、足裏との接地面側に摩擦抵抗を促す素材や凹凸形状のもの、例えば起毛状の布、裏革、或いは表面に合成ゴムや合成樹脂等で複数個の凸状突起を形成したもの等が用いられる。とりわけ、凸状突起を形成したものは、足裏に適度な刺激を与え、血行の増進を図ることができる。

【００１３】上述の如く構成された健康補助履物１を履くと、履物台部４が爪先部ｂから踵部ａ及び外側部ｄから内側部ｃにかけて下降傾斜するような傾斜面になされていることから、装着者の重心は、足の踵内側に掛かるものとなる。従って、直立時にはアキレス腱が伸ばされ、左右両膝の後方内側が相互に接近して骨盤底筋や肛門括約筋等が締まるような形態となる。また、履物１を履いて歩行すると、自分の体重が上記作用を促す方向へ適度にかかり、意識せずして脚部の筋肉トレーニングや正しい姿勢がとれるのである。

【００１４】また、図４に示す如く、履物台部４の前方側を爪先先端部より傾斜角度θを凡そ０゜〜６０゜の範囲で切除するものとなしてもよい。このようになしたものは、上述の外に進行方向への足蹴り動作がスムーズに行われて歩きやすいものとなる。

【００１５】

【考案の効果】

以上のように本考案は、履物台部の足裏との接地面を特定の傾斜面に形成されたことで、従来では困難とされていた歩行がスムーズに行える。また、脚部筋肉トレーニングや骨盤の歪みを矯正するような運動が簡単且つ安全に実施されることから、お年寄りでも安心して使用することができる。とりわけ、各筋力が低下したお年寄りは、尿道括約筋や肛門括約筋を簡単に強化することができ、尿失禁等の治療、改善が図られるものとなる。また、臀部から大腿部にかけての筋肉が強化されることから、女性はシェイプアップのために使用することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る健康補助履物の斜視図である。

【図２】本考案に係る健康補助履物の内側から見た側面
図である。

【図３】本考案に係る左右１組の健康補助履物の踵側部
分の縦断面図である。

【図４】本考案に係る健康補助履物の別の実施の形態を
示す側面図である。

【符号の説明】

１健康補助履物２底部材３すべり止め材４履物台部５バンドａ踵部ｂ爪先部ｃ内側部ｄ外側部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】履物台部の厚みを爪先部より踵部を低く
なし、且つ内側部を外側部より低くなして、該台部上面
が爪先部から踵部及び外側部から内側部に下降傾斜した
傾斜面に形成したことを特徴とする健康補助履物。
【請求項２】履物台部の踵部と爪先部の厚みの高低差
寸法を２〜４ｃｍ程度、外側部と内側部との高低差寸法
を０．５〜１．５ｃｍ程度となしたことを特徴とする請
求項１記載の健康補助履物。
【請求項３】履物台部の上面に、すべり止め部材を設
けたことを特徴とする請求項１又は２記載の健康補助履
物。
【請求項４】履物台部の前方接地面側を、爪先先端部
より傾斜角度θを凡そ１０゜〜６０゜の範囲で切除する
傾斜面となしたことを特徴とする請求項１〜３何れかに
記載の健康補助履物。