JP3013730U - 錆付いたボルト、ナット取りはずし用ソケット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は、メンテナンス時の錆付いたり、
腐食して変形したボルト、ナットの取りはずし工具に関
するものである。 【構成】 トルクレンチ１用のソケット２の側面に複数
個の止め螺子３を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、レンチ用ソケットの側面に止め螺子を設けて、メンテナンス時に 錆付いたり、変形したボルト、ナットの取りはずしを可能とする事を目的とした 工具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、錆付いて変形したボルト、ナットの取りはずし工具はナットを油圧によ り切断するナッター等の工具が市販させているが小径ナットに限定され、大径ナ ットは切断が困難であるし、又緩めて取りはずす工具は実用化されていない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

メンテナンスでの締緩作業に於いてボルト、ナットが新しい時はレンチ用ソケ ットと良く噛合問題はないが錆付いたり、腐食してナット角部に丸みをおびると ソケットに滑りを生じ締緩作業が出来なくなりますし、油圧式のナッターでは大 径ナットを切断しての取りはずしは難しく、又、ナッターは器具自体が大きく狭 益箇所での作業性が悪いという問題もあります。

【０００４】 従いましてガス等による切断を余儀無くされる場合がありますが、火気の使用 ができない場所が多々あります。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、これらの課題を解決するために考案されたものであり、これを図面 により説明すれば油圧式のトルクレンチ１用のソケット２の側面に貫通螺子穴４ を介し止め螺子３を設けた基本構造であり、止め螺子３はソケット２のナット６ 嵌め込み口深さのほぼ中央位置に複数個設ける。

【０００６】

【作 用】 本案は、以上のような構造であるから、これを使用するときは止め螺子３を六 角レンチ５で緩めてソケット２をナット６に嵌め込み后、止め螺子３を六角レン ５で締付けてトルクレンチ１を回動させると、錆付いたり、丸味をおびたナット ６は止め螺子３により圧している為ソケット２との滑りを防止でき回動して緩む 作用である。

【０００７】

【実施例と作用】

止め螺子３はグボミ先六角穴付止め螺子もしくは平先六角穴付止め螺子とし長 さはソケット２のナット６嵌め込み口の肉厚と同等とする。

【０００８】 止め螺子３をグボミ先六角穴付止め螺子にする事により反着面の凹みにてナッ ト６との噛み込みを良くし、ナット６とソケット２の滑り防止に効果を上げる作 用であり、工具も小さな六角レンチで携帯に便利である。

【０００９】 又、螺子の長さをソケット２のナット６嵌め込み口の肉厚と同等としたのはソ ケット回動時、止め螺子３の頭部が他の部品に支障にならなくする為である。

【００１０】

【考案の効果】

本考案により、メンテナンス作業等に於いて錆付いたり、腐食して丸くなった ボルト、ナットの取りはずしが容易となり作業効率を上げる事ができるし、特に 取りはずしが困難な大径のボルト、ナット用に適しており、さらに火気の使用が が出来ない場所で活用できる等、種々効果がある。

【００１１】 尚、ナットの錆付きが酷く、締緩作業ができない場合は油圧レンチのポンプ容 量を大きくすればボルト、ナットを捩ぢ切る事も可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図

【図２】本考案の使用断面図

【符号の説明】 １はトルクレンチ ２はソケット ３は止め螺子 ４は貫通螺子穴 ５は六角レンチ ６はナット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 レンチ用ソケットの側面に止め螺子を設
   けた錆付いたボルト、ナット取りはずし用ソケット。