JP3013600U - マンホール等の区画柵 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用時の組立操作を極めて容易にするばかり
でなく、作業者がマンホール内等に容易に出入りでき、
且つ組立状態の安定性を著しく良好にし、更に不使用時
の運搬、保管に頗る便利にする。 【構成】 一対の支柱１相互間に数枚の柵板２やネット
等が設けられた柵体３を3枚以上成形し、これらの柵体
３を、マンホール等の危険箇所の周囲に平面多角形状や
平面円形状等に組立てられるように組立及び折畳自在に
直列に連結すると共に、前記各柵体３の相隣接する一方
の支柱１上端部には、組立時に各柵体３の相隣接する両
連結端部に係脱自在に順次横架して平面多角形状や平面
円形状等に保持する鎹等の保持具４を夫々取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主として下水管等を点検や掃除する作業者が出入りするマンホール 等の危険箇所を包囲して危険を防止する際に使用され、その他、家畜用の囲い等 にも利用可能なマンホール等の区画柵に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、下水管等を点検や掃除する際には、危険を未然に防止するために、その 都度、作業者が出入りするマンホール等の危険箇所の周囲に適当な区画塀等を製 作して立てていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、下水管等を点検や掃除する際に、その都度、作業者が出入りす るマンホール等の危険箇所の周囲に適当な区画塀等を製作して単なる立てていた ので、使用時の組立操作が面倒であるばかりでなく、作業者がマンホール内等に 出入りするのが難しく、且つ立てた状態の安定性も悪く、更に不使用時には、小 さく折畳むことができず、不使用時の運搬、保管に不便であった。

【０００４】 そこで、本考案は、上述のような課題を解決するために案出されたもので、使 用時の組立操作を極めて容易にできるようにするばかりでなく、作業者がマンホ ール内等に容易に出入りでき、且つ組立状態の安定性を著しく良好にし、更に不 使用時の運搬、保管に頗る便利なマンホール等の区画柵を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上述のような目的を達成するために、一対の支柱相互間に数枚の柵 板やネット等が設けられた柵体を 3枚以上成形し、これらの柵体を、マンホール 等の危険箇所の周囲に平面多角形状や平面円形状等に組立てられるように組立及 び折畳自在に直列に連結すると共に、前記各柵体の相隣接する一方の支柱上端部 には、組立時に各柵体の相隣接する両連結端部に係脱自在に順次横架して平面多 角形状や平面円形状等に保持する鎹等の保持具を夫々取付けたものである。

【０００６】 また、前柵体、左柵体、後柵体、右柵体等の柵体を、蝶番を順次介して組立及 び折畳自在に直列に連結し、これらの蝶番のうち、左柵体の後端の支柱と後柵体 の左端の支柱との連結部分の蝶番を、左柵体の後端の支柱と後柵体の左端の支柱 との側面に夫々支持する一対の支持板と、これらの相互間で揺動する揺動板と、 この揺動板の両側端と前記各支持板の側端とを揺動自在に夫々連結した連結ピン とから形成したものである。

【０００７】

【作用】

そして、上述のような技術的手段により、下水管等を点検や掃除する際に、各 柵体をマンホール等の危険箇所の周囲に平面多角形状や平面円形状等に組立て、 この各柵体の相隣接する両連結端部に鎹等の保持具を順次横架して平面多角形状 や平面円形状等に保持するようにする。

【０００８】 しかも、使用時に、各柵体をマンホール等の危険箇所の周囲に平面多角形状や 平面円形状等に組立てた際に、連結されていない最も両サイドの柵板を外方へ開 放できるようにする。

【０００９】 また、組立時に、各柵体の相隣接する両連結端部に鎹等の保持具を順次横架し て平面多角形状や平面円形状等に確実に保持できるようにする。

【００１０】 更に、不使用時には、先ず前柵体を、蝶番を介して後方へ揺動させて前柵体の 内側に折畳み、次に右柵体を、蝶番を介して後方へ揺動させて後柵体の内側に折 畳みながら、この後柵体及び右柵体を、蝶番の揺動板及び各連結ピンを介して前 方へ揺動させて左柵体の外側に折畳んで、各柵体を小さく且つ確実に折畳めるよ うにする。

【００１１】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

【００１２】 本考案のマンホール等の区画柵は、一対の支柱１相互間に数枚の柵板２やネッ ト等が設けられた柵体３を 3枚以上成形し、これらの柵体３を、マンホール等の 危険箇所の周囲に平面多角形状や平面円形状等に組立てられるように組立及び折 畳自在に直列に連結すると共に、前記各柵体３の相隣接する一方の支柱１上端部 には、組立時に各柵体３の相隣接する両連結端部に係脱自在に順次横架して平面 多角形状や平面円形状等に保持する鎹等の保持具４を夫々取付けたものである。

【００１３】 即ち、前記柵体３は、一実施例では図１乃至図５に示すように、前柵体３ａ、 左柵体３ｂ、後柵体３ｃ、右柵体３ｄ等の 4枚を成形し、これらの前柵体３ａ、 左柵体３ｂ、後柵体３ｃ、右柵体３ｄは、一対の支柱１相互間に 5枚の柵板２や ネット等を、上下側に横架材５を介して適宜間隔に配設し、この上側の横架材５ の両端部上面には保持孔６を穿設するように夫々形成されている。この場合、左 柵体３ｂの前端の支柱１、後柵体３ｃの左端の支柱１、右柵体３ｄの前後両端の 各支柱１の各上下端は前記上下側の各横架材５の上下面から上下方向へ若干突設 され、且つ前柵体３ａ左右両端の各支柱１、左柵体３ｂの後端の支柱１、後柵体 ３ｃの右端の支柱１の各上下端は前記上下側の各横架材５の上下面と面一に設け られるようにする。

【００１４】 そして、前述のように夫々形成された前柵体３ａの左端の支柱１に左柵体３ｂ の前端の支柱１を、また、この左柵体３ｂの後端の支柱１に後柵体３ｃの左端の 支柱１を、更に、この後柵体３ｃの右端の支柱１に右柵体３ｄの後端の支柱１を 、マンホール等の危険箇所の周囲に平面多角形状や平面円形状等に組立てられる ように蝶番７ａ，７ｂ，７ｃを順次介して組立及び折畳自在に直列に連結する。 この場合、前柵体３ａの右端の支柱１と右柵体３ｄの前端の支柱１とは連結せず に、前柵体３ａの右端側が蝶番７ａを介して前後方向へ開閉自在に揺動されるよ うにする。また、前柵体３ａの左端の支柱１と左柵体３ｂの前端の支柱１との連 結部分の蝶番７ａと、後柵体３ｃの右端の支柱１と右柵体３ｄの後端の支柱１と の連結部分の蝶番７ｃとは、通常のように連結する相互の支柱１の側面に夫々支 持する一対の支持板８，９と、これらの支持板８，９の側端を揺動自在に連結し た連結ピン１０とから形成されているが、左柵体３ｂの後端の支柱１と後柵体３ ｃの左端の支柱１との連結部分の蝶番７ｂは、左柵体３ｂの後端の支柱１と後柵 体３ｃの左端の支柱１との側面に夫々支持する一対の支持板１１，１２と、これ らの相互間で揺動する揺動板１３と、この揺動板１３の両側端と前記各支持板１ １，１２の側端とを揺動自在に夫々連結した連結ピン１４とから形成されている 。

【００１５】 それに、前記左柵体３ｂの前端の支柱１、前記後柵体３ｃの左端の支柱１、前 記右柵体３ｄの前後端の各支柱１等の上端突出部には、組立時に相隣接する前記 上側横架材５の端部上面の各保持孔６に係脱自在に順次横架して平面多角形状や 平面円形状等に保持する略下向きコ字形状の鎹等の保持具４を、適宜長さのチェ ーン１５を介して夫々取付けられている。

【００１６】 また、前記柵体３は、一実施例として、互いに平面直線状の前柵体３ａ、左柵 体３ｂ、後柵体３ｃ、右柵体３ｄ等を 4枚成形して、組立時に鎹等の保持具４に て平面四角形状に保持するように図示されているが、これに何等限定されること なく、互いに平面直線状の柵体３を 3枚又は 5枚以上成形して、組立時に鎹等の 保持具４にて平面四角形状を除く平面多角形状に保持するようにしたり、或いは 互いに平面円弧状の柵体３を 3枚以上成形して、組立時に鎹等の保持具４にて平 面円形状等に保持するようにしたりしても良い。

【００１７】

【考案の効果】

本考案のマンホール等の区画柵は、上述のように、一対の支柱１相互間に数枚 の柵板２やネット等が設けられた柵体３を 3枚以上成形し、これらの柵体３を、 マンホール等の危険箇所の周囲に平面多角形状や平面円形状等に組立てられるよ うに組立及び折畳自在に直列に連結すると共に、前記各柵体３の相隣接する一方 の支柱１上端部には、組立時に各柵体３の相隣接する両連結端部に係脱自在に順 次横架して平面多角形状や平面円形状等に保持する鎹等の保持具４を夫々取付け るように構成したから、下水管等を点検や掃除する際に、各柵体３をマンホール 等の危険箇所の周囲に平面多角形状や平面円形状等に組立て、この各柵体３の相 隣接する両連結端部に鎹等の保持具４を順次横架して平面多角形状や平面円形状 等に保持することができるため、使用時の組立操作が極めて容易にできる。

【００１８】 しかも、一対の支柱１相互間に数枚の柵板２やネット等が設けられた柵体３を 3枚以上成形し、これらの柵体３を、マンホール等の危険箇所の周囲に平面多角 形状や平面円形状等に組立てられるように組立及び折畳自在に直列に連結したこ とにより、使用時に、各柵体３をマンホール等の危険箇所の周囲に平面多角形状 や平面円形状等に組立てた際に、連結されていない最も両サイドの柵板２を外方 へ開放できるため、作業者がマンホール内等に容易に出入りすることができる。

【００１９】 また、各柵体３の相隣接する一方の支柱１上端部には、組立時に各柵体３の相 隣接する両連結端部に係脱自在に順次横架して平面多角形状や平面円形状等に保 持する鎹等の保持具４を夫々取付けたことによって、組立時に、各柵体３の相隣 接する両連結端部に鎹等の保持具４を順次横架して平面多角形状や平面円形状等 に確実に保持することができるため、組立状態の安定性も著しく良好である。

【００２０】 それに、各柵体３を組立及び折畳自在に直列に連結したことによって、不使用 時には、各柵体３を小さく折畳むことができるため、不使用時の運搬、保管に頗 る便利である。

【００２１】 更に、前柵体３ａ、左柵体３ｂ、後柵体３ｃ、右柵体３ｄ等の柵体３を、蝶番 ７ａ，７ｂ，７ｃを順次介して組立及び折畳自在に直列に連結し、これらの蝶番 ７ａ，７ｂ，７ｃのうち、左柵体３ｂの後端の支柱１と後柵体３ｃの左端の支柱 １との連結部分の蝶番７ｂを、左柵体３ｂの後端の支柱１と後柵体３ｃの左端の 支柱１との側面に夫々支持する一対の支持板１１，１２と、これらの相互間で揺 動する揺動板１３と、この揺動板１３の両側端と前記各支持板１１，１２の側端 とを揺動自在に夫々連結した連結ピン１４とから形成したことによって、不使用 時には、図４及び図５に示すように、先ず前柵体３ａを、蝶番７ａを介して後方 へ揺動させて前柵体３ｂの内側に折畳み、次に右柵体３ｄを、蝶番７ｃを介して 後方へ揺動させて後柵体３ｃの内側に折畳みながら、この後柵体３ｃ及び右柵体 ３ｄを、蝶番７ｂの揺動板１３及び各連結ピン１４を介して前方へ揺動させて左 柵体３ｂの外側に折畳むことができるため、各柵体３を一層小さく且つ確実に折 畳むことができ、不使用時の運搬、保管に一層便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のマンホール等の区画柵の一実施例を示
す斜視図である。

【図２】同じく平面図である。

【図３】同じく正面図である。

【図４】各柵体の折畳み状態を示す一部省略平面図であ
る。

【図５】各柵体の折畳んだ状態を示す一部省略平面図で
ある。

【符号の説明】

１ 支柱 ２ 柵板 ３ 柵体 ３ａ 前柵体 ３ｂ 左柵体 ３ｃ 後柵体 ３ｄ 右柵体 ４ 保持具 ５ 横架材 ６ 保持孔 ７ａ 蝶番 ７ｂ 蝶番 ７ｃ 蝶番 ８ 支持板 ９ 支持板 １０ 連結ピン １１ 支持板 １２ 支持板 １３ 揺動板 １４ 連結ピン １５ チェーン

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 阿部 誠 東京都江戸川区上一色２丁目８番19号 勝 電気工事株式会社内

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一対の支柱相互間に数枚の柵板やネット
   等が設けられた柵体を 3枚以上成形し、これらの柵体
   を、マンホール等の危険箇所の周囲に平面多角形状や平
   面円形状等に組立てられるように組立及び折畳自在に直
   列に連結すると共に、前記各柵体の相隣接する一方の支
   柱上端部には、組立時に各柵体の相隣接する両連結端部
   に係脱自在に順次横架して平面多角形状や平面円形状等
   に保持する鎹等の保持具を夫々取付けたことを特徴とす
   るマンホール等の区画柵。
2. 【請求項２】 前柵体、左柵体、後柵体、右柵体等の柵
   体を、蝶番を順次介して組立及び折畳自在に直列に連結
   し、これらの蝶番のうち、左柵体の後端の支柱と後柵体
   の左端の支柱との連結部分の蝶番を、左柵体の後端の支
   柱と後柵体の左端の支柱との側面に夫々支持する一対の
   支持板と、これらの相互間で揺動する揺動板と、この揺
   動板の両側端と前記各支持板の側端とを揺動自在に夫々
   連結した連結ピンとから形成したことを特徴とするマン
   ホール等の区画柵。