JP3013153B2 - Icカードリーダにおける接点接触構造 - Google Patents

Icカードリーダにおける接点接触構造

Info

Publication number
JP3013153B2
JP3013153B2 JP7281641A JP28164195A JP3013153B2 JP 3013153 B2 JP3013153 B2 JP 3013153B2 JP 7281641 A JP7281641 A JP 7281641A JP 28164195 A JP28164195 A JP 28164195A JP 3013153 B2 JP3013153 B2 JP 3013153B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
contact
guide member
upper case
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7281641A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09128497A (ja
Inventor
浩二郎 池高
峰雄 阿部
憲弘 関沢
銀矢 石黒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP7281641A priority Critical patent/JP3013153B2/ja
Publication of JPH09128497A publication Critical patent/JPH09128497A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3013153B2 publication Critical patent/JP3013153B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Conveying Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカードに記憶
されている情報の読み出しあるいは書込みを行うICカ
ードリーダにおける接点接触構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のICカードリーダとしては、特
開昭62−271287号公報に開示されたものがあ
る。ここに開示されたものには、複数の接触子が設けら
れ、下面にカード当接部が突出形成され、両側部にロー
ラが設けられたキャリッジと、このキャリッジのローラ
が係入する傾斜したガイド溝が形成されてキャリッジの
移動をガイドするガイド部材とが備えられている。そし
て、カード搬送路を搬送されるICカードの先端がキャ
リッジのカード当接部に当接することにより、搬送され
るICカードに随伴してキャリッジがガイド部材のガイ
ド溝に沿って移動し、退避位置からカード搬送路内に進
出して接触子がICカードの電極に電気的に接続され
て、ICカードに記憶している情報の読み出しあるいは
書込みが行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のICカードリーダでは、ガイド部材がその両端
において装置にねじ止めされ、かつガイド部材のガイド
溝の両端には、開口が設けられていない構造となってい
る。このため、キャリッジのローラをガイド溝に係入
し、キャリッジを装置に取り付けると、キャリッジのみ
をガイド部材から取り外すのが困難となる。したがっ
て、保守点検時において、接触子を交換するときには、
キャリッジを組み付けたままでガイド部材を装置から取
り外す必要があり、カード搬送路に沿って延在するガイ
ド部材の取り外し作業が煩雑となっていた。また、取り
付けの際には、ガイド部材を位置合わせしながら、両端
においてねじ止めするため、時間が余計にかかるといっ
た問題があった。
【0004】したがって、本発明は上記した従来の問題
に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、
保守点検時等において接触子の交換を容易としたICカ
ードリーダにおける接点接触構造を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係るICカードリーダにおける接点接触構
造は、カード搬送路内を搬送するICカードの先端が当
接することにより、ICカードの搬送に随伴して移動
し、退避位置からカード搬送路内に進出してICカード
の電極と電気的に接触する接触子を有する移動子を備え
たICカードリーダであって、前記移動子の移動を案内
する案内部材を備え、この案内部材の前記移動子の移動
方向の一端側をカード搬送路を形成する部材に枢着して
他端側を揺動可能とし、この他端側に移動子を挿抜する
開口を設け、移動子の交換にあたっては、案内部材の他
端側を揺動させてその開口から移動子の抜き取りおよび
挿入を行う。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るICカードリ
ーダとしてのカード処理装置のアッパーケースを外した
状態を示す全体の斜視図、図2は同じくベースの平面
図、図3は同じくアッパーケースの平面図、図4は同じ
く磁気カードの搬送と収納の動作を説明するための断面
図、図5は同じく磁気カードとICカードとの動作を説
明するための後部の断面図、図6は同じく接触子ユニッ
トの構造を示すアッパーケースの後部の分解斜視図、図
7は同じく接触子ユニットの底面図、図8は同じくIC
カードの反りを矯正する動作を説明するための後部を拡
大した要部断面図、図9はICカードの裏面図である。
【0007】これらの図において、全体を符号1で示す
カード処理装置は、ともに全体を合成樹脂で形成された
アッパーケース2とベース3とを備えている。アッパー
ケース2は薄肉浅皿状に形成されており、長い矩形の窓
4aが穿設された底部4と、この底部4の両側端に立設
された一対の側壁5とを備え、後端部に側面視U字状を
呈する一対のフック6がそれぞれ一体に形成されてい
る。このフック6の上部の内面6aは後述する移動子4
0の背面部41dが当接する係止部を形成している。7
は窓4aに臨む従動ベルトで、アッパーケース2に軸支
されたピンチローラ8間に張架されている。9はアッパ
ーケース2の前端部に回動自在で、回動に伴って進退す
るロックピン(図示せず)を備えたロック部材である。
10はアッパーケース2の底部4の後端部(図1で左
方、図2〜図5で右方)に設けられた後述する接触子ユ
ニットである。
【0008】11はベース3の前面部(図1で右方、図
2、図4で左方)に取り付けられた挿入口部材で、磁気
カードPAおよびICカードPBが挿入されるスリット
状の挿入口兼返却口11aと、前記ロック部材9のロッ
クピンが嵌合する一対の嵌合孔11b,11bとが設け
られている。12は挿入口兼返却口11aに連設された
上面部、14a,14bは上面部12の両側端にカード
PA,PBの幅よりわずかに広い間隔をもって互いに対
向するように一体に立設された側板である。ベース3の
後端部に横架した後述するシャフト25に前記アッパー
ケース2のフック6を掛け、シャフト25を揺動中心と
してアッパーケース2をベース3上に閉じると、アッパ
ーケース2の底面部4とベース3の上面部12とでカー
ド搬送路13が形成される。
【0009】前部上面部12には、カード搬送方向A−
Bに沿って長い矩形の窓15が穿設され、この窓15内
にはベース3に軸支された駆動ローラ17と従動ローラ
18間に張架された駆動ベルト16の上側が臨んでい
る。19は上面部12に設けられたカードに先行を行う
パンチユニット、20は上面部12に穿設された窓から
カード搬送路13内に臨む磁気ヘッド、21は磁気ヘッ
ド20に対接するタッチローラである。22は上面部1
2の一側部側に立設するように取り付けられた側板であ
って、磁気ヘッド20に対する基準面となっている。し
たがって、磁気カードPAの一側縁をこの側板22に突
当てることにより、磁気カードPAに書き込まれた磁気
データを磁気ヘッド20により正確に読み書きすること
ができる。上面部12の略中央部から後方に向かってカ
ード収納部として機能する凹部23が設けられている。
ベース3の後端部には、一対の支持片24が互いに対向
するように上方に突設されており、この支持片24間に
はシャフト25が横架されている。
【0010】26はカードPの搬送方向A−Bに沿って
延在するサイドフォース部材であって、内側面に全長に
わたって細溝状のガイド溝26aが形成され、外側面に
は一対の突起26bが突設されており、図1,2に示す
C−D方向に揺動自在に支持されている。27は中央に
おいてねじ28によってベース3に取り付けられたT字
状に形成された板ばねであって、図1および図2に示す
ように両端を前記サイドフォース部材26の突起26b
に当接させることによってサイドフォース部材26を図
中C方向に付勢している。
【0011】29は前記上面部12のカード収納部23
の開口を覆うように配設されたセレクタであって、その
基端部に一体に形成したヒンジ部29aが前記シャフト
25に軸支されることによって、シャフト25を揺動中
心として図1,4に示すE−F方向に揺動自在に枢着さ
れている。通常、セレクタ29の揺動端に形成された櫛
歯部29bが上面部12の端縁の凹部(図示せず)に当
接して、セレクタ29の表面が上面部12と同一平面を
なすように水平に保持され、セレクタ29の上面はカー
ド搬送路13の後部搬送路31を形成している。
【0012】セレクタ29の表面の後部には、偏平に形
成された直方体状のサーマルヘッド搭載部29cが段状
に一体に突出され、このサーマルヘッド搭載部29cの
前端部は傾斜面29dを介してセレクタ29の表面と連
設されており、セレクタ29の基端部の一側部には、平
面視L字状の係合片29eが一体に設けられている。前
記サーマルヘッド搭載部29cの表面には、複数のサー
マルヘッド30aを埋設したヘッド基板30が搭載され
ている。32はベース3の一側部側に取り付けられたソ
レノイドであって、そのプランジャー32aがセレクタ
29の係合片29eの他端側に連結しており、このソレ
ノイド32の駆動によりセレクタ29が図4(b)に示
すようにE方向に回動し磁気カードPAがカード収納部
23に収納される。33は前記カード収納部23の後端
側の開口を閉塞する蓋であって、一体に形成したヒンジ
部33aが前記シャフト25に軸支されることにより、
シャフト25を揺動中心として開口を開閉自在としてい
る。
【0013】次に、接触子ユニット10の構成を主に図
3、図6、図7および図8に基づいて説明する。4bは
アッパーケース2の底部4上に互いに対向するように立
設された一対の軸支持片で、一方の側板5の貫通孔5a
から挿通したシャフト34を支持している。このシャフ
ト34は、一方の側板5に取り付けた板部材34aによ
って抜けが規制される。接触子ユニット10はアッパー
ケース2の上面部4に固定される案内部材35と、この
案内部材35に斜め方向に移動自在に支持される移動子
40とで構成されている。案内部材35は枠状に形成さ
れ、前面部36および一対の側面部37,37および両
側面部37,37を接続している橋絡部37aからな
り、後面側は開口38が形成されている。前面部36に
は一対のヒンジ部36a,36aが突出形成され、この
ヒンジ部36aに前記シャフト34を嵌挿することによ
り、案内部材35がこのシャフト34を揺動中心として
開口38側が上下に揺動自在となるように枢着されてい
る。
【0014】シャフト34によって枢着された案内部材
35は、シャフト34の溝に係入したEリング36bに
より軸方向の移動が規制されている。一方の側面部37
には、前面部36側から下方に向かって傾斜し開口側3
8が開口した貫通溝37bが穿設され、両側面部37の
内面には、一対の案内突片37c,37cが相対向して
突設されており、一方の案内突片37cが前記貫通溝3
7bに連設されている。また、一方の側面部37の前端
側には、ばね掛止片37dが突設されており、両側面部
37,37の後部側には取付孔が穿設された取付片37
eがそれぞれ水平に突設されている。取付片37eに対
応したアッパーケース2の上面部4上には、ねじ孔が設
けられたスタッド4c,4cが立設されている。
【0015】さらに、案内部材35に対応したアッパー
ケース2の上面部4には、矩形状の窓4dが穿設されて
いる。この案内部材35は座金付きねじ39を取付片3
7dの取付孔からスタッド4cのねじに螺合させること
により上面部4に固定される。移動子40は箱状に形成
された枠体41と、この枠体41の底部から下方に露呈
してICカードPBの電極(図示せず)と電気的に導通
する接触子42とからなり、この接触子42は枠体41
内に埋設され、端子42aが枠体41の底部から上方に
突出している。
【0016】枠体41の両側部には、前記案内部材35
の案内突片37cが係入する係入溝41aが前部側が高
くなるように傾斜させて凹設され、一方の側部には、ば
ね掛止片41bが突設されている。背面部41dの下端
部には、底部下面から下端が突出した2個の係合凸部4
1cが一体に設けられている。背面部41dとフック6
の係止部6aとの間には、後述するように移動子40
が、距離l分移動可能な空間44が形成されている。ま
た、枠体41の底部下面の前部側の両端部には、底部下
面からの突出量が接触子42よりもわずかに低い一対の
凸条体41e,41eが突設されている。43は前記案
内部材35のばね掛止部37cと移動子40とのばね掛
止部41bとに掛け止めされる引張コイルばねである。
【0017】図9に示すようにICカードPBの裏面に
は、残額表示部45が設けられている。残額表示部45
は、使用可能な金額が表記された複数の金額表示部46
と各金額表示部46に対応して表記された「枠」部によ
って囲まれた複数の印字部47とで構成されている。こ
れら複数の各印字部47は、後述するようにこのICカ
ードPBがカード処理装置1内に取り込まれてデータの
読み書きを行う際に、前記ヘッド基板30の各サーマル
ヘッド30aが対応して位置付けらている。なお、この
とき、ICカードPBの表面に設けられた周知の電極
(図示せず)が移動子40の接触子42に対接する。4
8はICカードPBをカード処理装置1の挿入口兼返却
口11aへ挿入する方向を指示する矢標である。
【0018】次に、このように構成されたカード処理装
置のICカード接触子ユニットの組立方法について説明
する。まず、移動子40を案内部材35に組み付けるに
は、図6に示すように、案内部材35をシャフト34を
回動中心として開口38側を図中において矢印H方向に
回動させた状態とすることにより、開口38をアッパー
ケース2の係止部6aによるの閉塞から開放させてお
く。開放した開口38から移動子40を挿入し、移動子
40の係入溝41aを案内部材35の案内突片37cに
係入させて移動子40を案内部材35に装填する。引張
コイルばね43を案内部材35のばね掛止部37dと移
動子40とのばね掛止部41bとにその引張力に抗して
掛け止めすることによって移動子40をカード挿入方
向、すなわち案内部材35の前面部36側に移動習性を
付与された状態で案内部材35に保持される。このよう
に案内部材35に支持された移動子40の接触子42は
ヘッド基板30から離間し、後部カード搬送路31から
退避した状態に維持されている。
【0019】案内部材35の開口38側を矢印Hと反対
方向に回動させ、ねじ39をスタッド4cに螺合させる
ことにより、案内部材35をアッパーケース2に固定す
る。移動子40を案内部材35から取り外すには、ねじ
39の螺合を解除し、案内部材35を矢印H方向に回動
させ、引張コイルばね43をばね掛止部37d,41b
から外すことにより、開口38から移動子40を取り出
すことができる。このように、移動子40のみを案内部
材35から容易に取り付け取り外しできるので、接触子
42の摩耗等による保守点検時の移動子40の交換が容
易であるとともに、アッパーケース2に取り付けた案内
部材35を介して取り付けられているので、位置決めが
不要となる。
【0020】このような移動子40が取り付けられたア
ッパーケース2をベース3への組付けは次のようにして
行う。まず、アッパーケース2をベース3に対して傾斜
させてフック部6をシャフト25に係入させ、シャフト
25を回動中心として、アッパーケース2の底部4をベ
ース3の上面部12に重ね合わせるようにしてアッパー
ケース2の前端部をベース3に閉じる。このとき、ロッ
ク部材9が付勢力に抗してわずかに揺動して、図示を省
略したロックピンがアッパーケース2の嵌合孔11bに
嵌合してアッパーケース2はベース3に取り付けられ
る。また、アッパーケース2の底部4をベース3の上面
部12とによってカード挿入口11aに連設されたカー
ド搬送路13が形成される。
【0021】次に、このように構成されたカード処理装
置における処理動作を説明する。まず、磁気カードPA
の処理動作を説明する。あらかじめソレノイド32は不
動作状態にあり、セレクタ29は水平状態、すなわち図
4(a)に示す状態にある。また、移動子40は、図5
(a)に示すように後部搬送路31から離間し退避して
いる。この状態で、挿入口兼返却口11aから磁気カー
ドPAが挿入されると、図示を省略した検出器により磁
気カードPAが挿入されたことを検出し、図示を省略し
たモータが正転し、駆動ローラ17が回転して駆動ベル
ト16が走行し、従動ベルト7も随伴して走行する。
【0022】磁気カードPAは、駆動ベルト16と従動
ベルト7とで挟持されて、矢印A方向に搬送されてカー
ド搬送路13内に取り込まれる。取り込まれた磁気カー
ドPAはカード搬送路13内に設けられた磁気カードか
ICカードかを判別するカード種類判別手段(図示せ
ず)によって磁気カードと判別される。また、カード搬
送路13内を搬送される磁気カードPAは、図2に示す
ようにサイドフォース部材26が矢印C方向に付勢され
ているので、ガイド溝26aの内側面部により磁気カー
ドPAの一側縁が側板22に押圧されて磁気ヘッド20
で磁気データの読取りが行われる。
【0023】このとき、セレクタ29は水平状態を保っ
ているので、磁気カードPAはカード搬送路延長部30
に搬送されて先端がカード搬送路13の後部搬送路31
まで搬送されると、磁気データの読取りが終了する。こ
こで、既に前記カード種類判別手段によって磁気カード
と判別されているので、磁気カードPAの先端は、図5
(a)に示すように移動子40の係合凸部41cに当接
する前に搬送が停止される。このため、比較的剛性の低
い磁気カードPAが係合凸部41cに当接して折れ曲が
ったり破損するようなことが未然に防止される。また、
移動子40は移動することがなく、したがって接触子4
2が磁気カードPAに摺接することもなく、接触子42
が摩耗したり損傷することもない。
【0024】磁気ヘッド20により読み取ったデータに
より、正常カードであればサービスの提供が行われ、サ
ービスの提供が終了すると、図示を省略したモータが逆
転してカード搬送路13の後部搬送路31内に位置して
いた磁気カードPAをカード搬送路13に逆方向に搬送
し、磁気ヘッド20による残額などの価値情報の書換が
行われるとともに、パンチユニット19により価値情報
の書換に対応したパンチ孔の穿設が行われ、挿入口兼返
却口11aから返却される。
【0025】また、使用済みカードを収納する条件のと
きあるいは前述したデータの読取りの結果に基づいてカ
ードを収納する条件のときに、収納信号によりソレノイ
ド32を動作させてプランジャー32aを吸引し、係合
片29eを介して、セレクタ29はシャフト25を中心
としてE方向に揺動させて、カード搬送路13の後部搬
送路31の入口部に臨むとともに、カード収納部23の
入口部を開放し、磁気カードを収納することができる。
カード収納部23に収納された磁気カードは、蓋33を
シャフト25を中心として揺動させることにより、カー
ド収納部23の後部を開放して、取り出すことができ
る。
【0026】次に、ICカードPBの処理動作を説明す
る。前記同様、ソレノイド32は不動作状態にあり、セ
レクタ29は水平状態、すなわち図4(a)に示す状態
にある。また、移動子40は、図5(a)に示すように
後部搬送路31から離間し退避している。この状態で、
挿入口兼返却口11aからICカードPBが挿入される
と、上述した磁気カードPAと同様にカード搬送路13
内に取り込まれる。取り込まれたICカードPBはカー
ド種類判別手段(図示せず)によってICカードと判別
される。ICカードと判別されると、ICカードPAは
カード搬送路13の後部搬送路31まで搬送され、先端
が移動子40の係合凸部41cに当接する。
【0027】ここで、前述したカード種類判別手段でI
Cカードと判別されているので、ICカードPBはさら
に搬送され、移動子40を随伴させて移動させ、背面部
41dがフック部6の係止部6aに当接するまで移動子
40を距離l移動させて停止する。移動子40は距離l
移動する間に、移動子40の係入溝41aが係入してい
る案内部材35の案内突片37cに沿って、図5(b)
に示すように矢印G方向に移動し、接触子42がICカ
ードPBの電極(図示せず)に接触して電気的に接続さ
れる。
【0028】このとき、ICカードPBに反りがあると
きには、凸条体41eが接触子42よりもICカードP
Bの挿入方向に位置しているので、図8に示すように、
移動子40のG方向への移動中において、まず凸条体4
1eがICカードPBの表面に当接してICカードPB
をヘッド基板30の表面に押し付けるので、ICカード
PBの反りが弾性変形し矯正される。このため、接触子
42には、反りの矯正されたICカードPBの電極(図
示せず)が接触するので、接触子42の接触不良、ある
いは後述するヘッド基板30の印字部30aの印字不良
が防止される。
【0029】また、この凸条体41eは接触子42の両
側に一対設けられているので、反りの矯正が接触子42
の両側において均一になされる。また、反りの矯正にあ
たっては、移動子40が退避状態中にICカードPBが
移動子40の下方に搬送されるので、ICカードPBの
反りの部分が凸条体41eに引っかかることなく、IC
カードPBの先端が移動子40の係合凸部41cに当接
した後に、移動子40が矢印G方向、すなわち斜め上方
から移動するので、凸条体41eが円滑にICカードP
Bの反りを矯正する。
【0030】接触子42がICカードPBの電極(図示
せず)に接触して電気的に接続された状態において、サ
ービスの提供が行われ、サービスの提供が終了すると、
接触子42を介して残額などの価値情報の書換が行われ
る。この価値情報の書換に対応してヘッド基板30のサ
ーマルヘッド30aが選択的に駆動されて、ICカード
PBの裏面の金額表示部46のうち使用された金額に対
応した印字部47aに黒点が印字される。したがって、
黒点が印字されていない印字部47bに対応した金額表
示部46によって使用可能な残額を確認することができ
る。
【0031】このように、ICカードPBに残額表示部
45が設けられていることにより、利用者は目視によっ
て残額を確認することができるので、予め次のICカー
ドを準備しておくことができる。また、ヘッド基板30
を磁気カードPAの収納条件のときに収納信号によって
揺動動作するセレクタ29上に設けて、ヘッド基板30
を取り付けるための部材を新たに必要とせずに部品の兼
用化を図ったことにより、部品点数の削減と機構の簡素
化が図れる。
【0032】残額表示部45に印字がなされと、図示を
省略したモータが逆転してカード搬送路13の後部搬送
路31内に位置していたICカードPBをカード搬送路
13に逆方向に搬送し、挿入口兼返却口11aから返却
される。ICカードPBが後部搬送路31からカード搬
送路13に逆方向に搬送されると、移動子40は引張コ
イルばね43の復帰力により、図5(b)において矢印
Gと反対方向に移動して、同図(a)に示すように接触
子42が後部搬送路31から離間した退避位置に復旧す
る。
【0033】なお、本発明の実施の形態では、ICカー
ドだけでなく磁気カードも処理可能な兼用機としてカー
ド処理装置1を例に挙げたが、ICカードのみを専用に
処理するICカードリーダに適用できることは勿論であ
る。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ICカードの電極と電気的に接触する接触子を有する移
動子の移動を案内する案内部材を備え、この案内部材の
移動子の移動方向の一端側をカード搬送路を形成する部
材に枢着して他端側を揺動可能とし、この他端側に移動
子を挿抜する開口を設けたことにより、保守点検時等に
おいて、接触子を交換するときには、案内部材の他端側
を揺動させて開口から移動子の抜き取りおよび挿入を行
うようにしたので、移動子のみを簡単に短時間で交換す
ることができ、このため交換の作業性を向上させること
ができるとともに移動子のみを交換すればよいので、経
済性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るICカードリーダとしてのカー
ド処理装置のアッパーケースを外した状態を示す全体斜
視図である。
【図2】 本発明に係るICカードリーダにおけるベー
スの平面図である。
【図3】 本発明に係るICカードリーダにおけるアッ
パーケースの平面図である。
【図4】 本発明に係るICカードリーダの断面図で、
(a)はセレクタが動作していない状態、(b)はセレ
クタが動作した状態を示す。
【図5】 本発明に係るICカードリーダの後部を拡大
した断面図で、(a)は磁気カードを取り込んだ状態、
(b)はICカードを取り込んだ状態を示す。
【図6】 本発明に係るICカードリーダにおけるアッ
パーケースの後端部を分解した斜視図である。
【図7】 本発明に係るICカードリーダにおける接触
子ユニットの底面図である。
【図8】 本発明に係るICカードリーダにおけるIC
カードの反りを矯正する動作を説明するための後部を拡
大した要部断面図である。
【図9】 本発明に係るICカードリーダにおけるIC
カードの裏面図である。
【符号の説明】
1…カード処理装置、2…アッパーケース、3…ベー
ス、4c…スタッド、10…接触子ユニット、13…カ
ード搬送路、34…シャフト、35…案内部材、36a
…ヒンジ部、37c…案内突片、37e…取付片、38
…開口、40…移動子、41…枠体、41a…係入溝、
41c…係合凸部、42…接触子、PB…ICカード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関沢 憲弘 東京都目黒区下目黒二丁目2番3号 株 式会社田村電機製作所内 (72)発明者 石黒 銀矢 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 13/063 G06K 17/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カード搬送路内を搬送するICカードの
    先端が当接することにより、ICカードの搬送に随伴し
    て移動し、退避位置からカード搬送路内に進出してIC
    カードの電極と電気的に接触する接触子を有する移動子
    を備えたICカードリーダにおける接点接触構造におい
    て、前記移動子の移動を案内する案内部材を備え、この
    案内部材の前記移動子の移動方向の一端側をカード搬送
    路を形成する部材に枢着して他端側を揺動可能とし、こ
    の他端側に移動子を挿抜する開口を設けたことを特徴と
    するICカードリーダにおける接点接触構造。
JP7281641A 1995-10-30 1995-10-30 Icカードリーダにおける接点接触構造 Expired - Fee Related JP3013153B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7281641A JP3013153B2 (ja) 1995-10-30 1995-10-30 Icカードリーダにおける接点接触構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7281641A JP3013153B2 (ja) 1995-10-30 1995-10-30 Icカードリーダにおける接点接触構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09128497A JPH09128497A (ja) 1997-05-16
JP3013153B2 true JP3013153B2 (ja) 2000-02-28

Family

ID=17641945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7281641A Expired - Fee Related JP3013153B2 (ja) 1995-10-30 1995-10-30 Icカードリーダにおける接点接触構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3013153B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09128497A (ja) 1997-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0399763B1 (en) IC card reader/writer
JPH0719281B2 (ja) 集積回路及び/又は磁気トラックを有するカード中のデータを読取るための混合型読取り装置
US4006507A (en) Device for conveying a card used for a card reader
JP3013153B2 (ja) Icカードリーダにおける接点接触構造
JP3200728B2 (ja) Icカードリーダにおける接点接触構造
US4755900A (en) Tape cartridge drive with tape biasing arm to allow head movement normal to tape path
JP3371277B2 (ja) カード処理装置
JP3994410B2 (ja) 人に関連して走行データを検出するために使用される車両用のチップカードのための収容装置
US3821808A (en) Tape cartridge adaptor unit
JP3245671B2 (ja) カード受け入れ機構およびカード処理装置
EP0628962B1 (en) Cassette tape player having cassette guide
JPH09128506A (ja) カード処理装置
US4090224A (en) Apparatus for preventing inadvertent erasure of cassette tape
JP2976092B2 (ja) 磁気カードリーダ
JP4613606B2 (ja) Icカード処理装置及び記録装置
JP3465129B2 (ja) カード処理装置
JP3465131B2 (ja) Icカード用接点接触構造
JP2625659B2 (ja) Icカードリーダーライター
JPS6221696B2 (ja)
JPH0935020A (ja) Icカード処理装置
JP3082698B2 (ja) カードリーダ
JP3465130B2 (ja) カード処理装置
JPH11232397A (ja) Icカード処理方法
JPH0124775Y2 (ja)
JP2762030B2 (ja) Icカード処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071217

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081217

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091217

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091217

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101217

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111217

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees