JP3013087B1 - 歯科の臨床・技工作業装置 - Google Patents
歯科の臨床・技工作業装置Info
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Abstract
をシリンジにより効率的に使うことのでき、また、従
来、事実上不可能であった微細な温度調節を簡単に行う
ことができ、結果として装置の小型化、高精度、高能率
化が可能となる。 【解決手段】 注出用シリンダー本体9とこれに挿入す
るピストン10からなり、シリンダー本体9を熱伝導性の
良い金属で形成したシリンジ6と、このシリンダー本体
9の先端を挿入する凹部7aを有する熱伝導性の良い金
属で形成した金属製スタンド7と、プレート面上に前記
シリンジ6を保持した金属製スタンド7を移動可能に載
置する熱伝導性の良い金属で形成した金属製ホットプレ
ート18に部分的にヒーター19を付設した加熱装置8とか
らなる。
Description
カンテン印象材、パラフィンワックス等の歯科材料の使
用時の器具の改良としての歯科の臨床・技工作業装置に
関するものである。
切な温度を加えて、物理的な変化を起こさせて、時によ
っては型をとり、時によっては形を整えるなどの事例は
極めて多い。
ン(寒天)印象は、歯科用カンテンスティックを歯科用
印象材注入用シリンジに装填して、沸騰水中に約十分間
保ち、ゲルからゾルに変化させる。これをシリンジごと
別の約60℃の恒温水中に移し、使用に備える。
象材注出針を有するシリンダー本体と、このシリンダー
本体に挿入するピストンとの組み合せによる注射器タイ
プのものであり、図8、図9にその概要を示すと、図中
1はポリスルホンを素材とする合成樹脂製の透明なシリ
ンダー本体、3はこのシリンダー本体に挿入するピスト
ン、4はこのシリンダー本体1の外周に一端に直径方向
に突出する1対の指掛けレバーである。また、ピストン
3の根本部には柄5を取付けた。
材注出針2はステンレス製で、外部へ露出する全ての部
分または直後の途中の部分を焼きなまし(半なまし)の
状態として可撓性を持たせる。
て、義歯作製にあたり、適当な材料で本義歯の前段階的
な義歯様のものを口腔内に試適して具合を確かめる等の
操作は常に行われている。
たり板状のパラフィンワックスをブンゼンバーナー等で
適当に加熱軟化させ、人工歯の種類、植立方向、高さな
どをパラフィンワックスの熱可塑性を利用して調節して
いる。このパラフィンワックスは加熱の状態の如何が使
い易さにおおいに影響があり、熟練度により作業効率に
大の影響があるのが現状である。
テン印象の歯科用印象材注入用シリンジは合成樹脂もし
くはステンレスで成り立っており、熱伝導性はあまり良
くなかった。従って加熱にしても保温にしても熱湯ある
いは温水中で間接的な温度伝達であった。従って、装置
は大きく微細な調節は不可能に近かった。
填して使う方法は今までに無かった。
し、カンテン、パラフィンワックス等の歯科材料をシリ
ンジにより効率的に使うことができ、また、従来、事実
上不可能であった微細な温度調節を簡単に行うことがで
きる歯科の臨床・技工作業装置を提供することにある。
するため、第1に、注出用シリンダー本体とこれに挿入
するピストンからなり、シリンダー本体を熱伝導性の良
い金属で形成したシリンジと、このシリンダー本体の先
端を挿入する凹部を有する熱伝導性の良い金属で形成し
た金属製スタンドと、プレート面上に前記シリンジを保
持した金属製スタンドを移動可能に載置する熱伝導性の
良い金属で形成した金属製ホットプレートに部分的にヒ
ーターを付設した加熱装置とからなることを要旨とする
ものである。
リンジの熱伝導性の良い金属で形成したシリンダー本体
の外周に断熱性外管を配設すること、第3に、シリンジ
の熱伝導性の良い金属で形成したシリンダー本体と外周
に断熱性外管との間に隙間を確保することを要旨とする
ものである。
形成したシリンダー本体の先端部には、注出口を収容す
る熱伝導性の良い金属で形成したキャップ体を嵌着する
こと、第5に、キャップ体外周は凹凸面として形成する
ことを要旨とするものである。
するものであること、第7に、金属製スタンドは側面に
平坦面を形成し、横向きにもプレート面上に載置可能と
することを要旨とするものである。
タンドにより加熱装置の金属製ホットプレート上にシリ
ンジを安定して置くことができ、金属製ホットプレート
からの熱は金属製スタンドを介してこれにより保持され
たシリンジに伝わり、シリンジ内のカンテン、パラフィ
ンワックス等の歯科材料を加温できる。
成してあるので、効率的な加温となり、加熱装置は金属
製ホットプレートは部分的にヒーターを付設したものな
ので、水や空気を媒体とせず、直接金属から金属へ熱を
伝える速効、高効率、機構の単純化、小型化が得られ
る。
差で得られる温度が相違するので、この距離差を利用し
て微細に調節ができる。
近くの温度が得られるヒーターを付設部分近傍で適宜時
間加温し、そのまま少しずらせて約60℃の温度での使
用に適する状態の加温に変える。
円柱形としてシリンジ内に装填し、ヒーターを付設部分
近傍から少し離れた約60℃の温度で加温させるプレー
ト面上の箇所にシリンジおよび金属製スタンドを設置し
て適宜時間加温すればよい。さらに、他例として前記の
ように適宜加温して、ゲルからゾルに変化させ、並列す
る別の金属製ホットプレートの約60℃の温度部分に移
動させるようにしてもよい。
の変化が激しく、作業効率において熟練、非熟練の時間
は大きく変わるが、本発明がこのような熟練、非熟練の
差をなくすことができる。
に加えて、加温したシリンジの使い勝手を考慮したもの
であり、シリンダー本体の外周の断熱性外管とピストン
は熱を持たないのでこの部分に手が触れるようにして使
用することが可能である。さらに、シリンダー本体の外
周の断熱性外管はシリンジ自体の温度が低下するのを防
止する。
項2の作用に加えて、シリンジの熱伝導性の良い金属で
形成したシリンダー本体と外周に断熱性外管との間の隙
間にある空気が空気断熱層として作用し、より断熱、保
温効果を高めることができる。さらに説明すると、シリ
ンジは熱伝導性の良い金属で内側全面を構成し、一端の
熱の入路以外は断熱性外管による熱不熱伝導性の部材で
被覆したものとなり、いわば、魔法瓶的な作用で熱を封
じ込めることができる。
の部材、あるいは、空気層により、加熱と断熱により材
料を直接的、効果的に使用できる。
タンドにシリンジを差し立てるのに、キャップ体をシリ
ンジのシリンダー本体の先端部に嵌着することで、凹凸
の少ない先端形状として安定かつ簡単に行うことがで
き、しかも、金属製スタンドとの接触はこのキャップ体
を介して確実かつ十分に確保でき、加熱装置の金属製ホ
ットプレートからの熱を金属製スタンドおよびキャップ
体を介して効率良くシリンダー本体に伝達できる。
体外周は凹凸面として形成することで、金属製スタンド
の凹部の内周面との接触の摩擦抵抗を少なくし、金属製
スタンドへの装着および取り外しを容易に行うことがで
きる。
タンドの凹部は底面を有することでここに水を入れてシ
リンダー本体の先端を該凹部に挿入した際に空気が間に
入ることを防止して、熱伝達効率を固めるようにするこ
ともできる。
タンドは側面に平坦面を形成したので、シリンジをこの
金属製スタンドに差入れたままで横向きにもプレート面
上に載置可能とすることができ、夜間等金属製ホットプ
レートをカバーで覆うのに高く直立せずにすむ。
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の歯科臨床・技
工作業装置の1実施形態を示す側面図で、シリンジ6
と、金属製スタンド7と、加熱装置8とからなる。
図3に示すように、シリンジ6は注出用シリンダー本体
9とこれに挿入するピストン10からなり、シリンダー本
体9は、熱伝導性の良い金属としての純銅で形成した内
管11の外周に隙間12を存して断熱性外管13を配設し、こ
の断熱性外管13から出る内管11の端部のうち、先端部に
ノズル状の注出口14aを有する先端蓋体14を嵌め、根元
端には指掛け用のフランジ部15bを外向きに一体に突設
した指掛け輪体15を嵌めた。
ての純銅で形成し、また、断熱性外管13は一例としてベ
ークライトで形成し、指掛け輪体15はポリプロピレンや
ポリエステル等の合成樹脂で成形した。
られており、また、指掛け輪体15の内周と先端蓋体14の
内周にもネジ16c,16dが切られており、内管11の一端
に指掛け輪体15を螺合し、内管11の他端に先端蓋体14を
螺合する。その際、指掛け輪体15と先端蓋体14とで断熱
性外管13を挟み込み、押圧固定する。また、先端蓋体14
は注出口14aの外周部にもネジ16eを切ってある。
の注出口14a以外の外周径を等しくするようにすれば、
指掛け輪体15の部分を除いてシリンダー本体9が外周に
出っ張りのないすっきりした筒体となる。
ロピレンやポリエステル等の合成樹脂で成形し、端部に
柄10aを形成している。
るキャップ体17を嵌める。このキャップ体17も熱伝導性
の良い金属としての純銅で形成し、注出口14aを収容す
る凹部17aの内周には前記注出口14aの外周部のネジ16
eに螺合するネジ16fが切ってあり、先端蓋体14に螺合
状態で嵌着する。
の注出口14a以外の外周径を等しくするようにすれば、
このキャップ体17を嵌めた状態でもシリンダー本体9が
外周に出っ張りのないすっきりした統一した筒体とな
る。
周を縦縞による凹凸面17bとして形成した。この凹凸面
17bの形成はラビリンス加工によることもできる。
しての純銅で形成し、前記シリンダー本体9の先端であ
るキャップ体17や先端蓋体14の部分を挿入する凹部7a
を上面開口として形成した。本実施形態では凹部7aは
底面7bを有するものとして水密な凹部としたが、他の
実施形態として上下に貫通するようにすることもでき
る。
態では縦向きの円柱体としたが、四角柱体、多角形柱
体、楕円柱体など種々の形状の採用も可能であり、円柱
体や楕円柱体などとした場合には、側面に平坦面7cを
形成し、この平坦面7cを接地面として横向きにしても
金属製スタンド7を置けるようにする。
通電制御機構、タイマー等を内蔵させた本体8aの上に
熱伝導性の良い金属として純銅または純アルミニウムで
形成した矩形の金属製ホットプレート18を設け、該金属
製ホットプレート18の裏面に部分的にヒーター19を付設
した。また、金属製ホットプレート18の裏面に前記ヒー
ター19から少し離してサーミスタ等による温度センサー
20を付設する。
に、温度調整摘まみ22、電源スイッチ23、表示ランプ24
a,24bを有する。前記温度センサー20により温度を検
知して精密な加熱をコントロールできるようにした。表
示ランプ24aは電源の通電ランプ、表示ランプ24bは所
望温度までの加熱状態を示すランプである。
レート18の上方を合成樹脂製等のカバー25で覆うように
してもよい。
ての純銅の例を説明したが、これを純アルミニウム等他
の熱伝導性の良い金属に変えることも可能である。さら
に、金属製ホットプレート18の材質も純銅、純アルミニ
ウム以外の熱伝導性の良い金属の使用も考えられる。
は、先端蓋体14の注出口14aに図8、図9に示すような
印象材注出針を取り付ける場合もあり、この場合は図示
は省略するが、キャップ体17の注出口14aを収容する凹
部17aはこの印象材注出針をも収納できるように深いも
のとし、その分キャップ体17を立て長のものとしてもよ
い。
ンド7はこれを加熱装置8の金属製ホットプレート18の
面上にシリンジ6を立設状態で保持したまま移動可能に
載置するものである。
に、歯科材料であるカンテンまたはパラフィンワックス
を充填し、先端にはキャップ体17を嵌めてある。
金属製ホットプレート18を加熱し、該金属製ホットプレ
ート18からの熱を金属製スタンド7およびキャップ体1
7、先端蓋体14を介してシリンダー本体9の内管11に伝
達させ、内管11を加熱することでシリンダー本体9の歯
科材料を加熱する。その際、いずれも熱伝導性の良い金
属で形成してあるので、効率的な加温となる。
温度調整可能である。しかも、金属製ホットプレート18
の面上の温度はヒーター19からの距離で異なる。
場合は、金属製ホットプレート18の面上でヒーター19の
直上部分(図6でα部分)に金属製スタンド7を置き、
水沸騰点温度に相当する温度を必要時間得られるように
する。この状態で内管11のカンテンをゲルからゾルに変
化させ、そのまま、金属製ホットプレート18の面上でヒ
ーター19の直上から離れた箇所、例えば 図6でβ部分
に移動させれば、約60℃の温度で保温できる。
型したものをシリンダー本体9内に充填するが、得よう
とする温度は約60℃でよいので、初めから図6でβ部
分に金属製スタンド7を設置する。もしくは、温度調整
摘まみ22によりヒーター19の温度調整し、ヒーター19の
直上部分(図6でα部分)で約60℃の温度が得られる
ようにする。
間の温度を得る場合に用いることができ、このような金
属製ホットプレート18の面上の温度分布は、金属製ホッ
トプレート18の面上に線状の記載や色分け記載、もしく
は文字記載による表示を施しておけば、判りやすいもの
となる。
慮して図7に示すように加熱装置8の金属製ホットプレ
ート18の上方を合成樹脂製等のカバー25で覆うようにし
て、無駄な熱の放散を防ぐようにしてもよい。この場
合、金属製スタンド7にシリンジ6を立設しておくと高
さがあり、カバー25ができなくなるので、平坦面7cを
用いて金属製スタンド7をシリンジ6をに差入れたまま
で横向きにプレート面上に載置する。
・技工作業装置は、カンテン、パラフィンワックス等の
歯科材料をシリンジにより効率的に使うことのでき、ま
た、従来、事実上不可能であった微細な温度調節を簡単
に行うことができ、結果として装置の小型化、高精度、
高能率化が可能となるものである。
を示す側面図である。
を示すシリンジと金属製スタンドの一部切欠いた正面図
である。
を示すシリンジの一部切欠いた分解正面図である。
を示す金属製スタンドの斜視図である。
を示す加熱装置の正面図である。
を示す加熱装置の平面図である。
態を示す側面図である。
す縦断正面図である。
す縦断側面図である。
針 3…ピストン 4…指掛けレバ
ー 5…柄 6…シリンジ 7…金属製スタンド 7a…凹部 7b…底面 7c…平坦面 8…加熱装置 9…シリンダー本体 10…ピストン 10a…柄 11…内管 12…隙間 13…断熱性外管 14…先端蓋体 14a…注出口 15…指掛け輪体 15a…フランジ部 16a〜16f…ネ
ジ 17…キャップ体 17a…凹部 17b…凹凸面 18…金属製ホッ
トプレート 19…ヒーター 20…温度センサ
ー 21…電源コード 22…温度調整摘
まみ 23…電源スイッチ 24a,24b…表
示ランプ 25…カバー
Claims (7)
- 【請求項1】 注出用シリンダー本体とこれに挿入する
ピストンからなり、シリンダー本体を熱伝導性の良い金
属で形成したシリンジと、このシリンダー本体の先端を
挿入する凹部を有する熱伝導性の良い金属で形成した金
属製スタンドと、プレート面上に前記シリンジを保持し
た金属製スタンドを移動可能に載置する熱伝導性の良い
金属で形成した金属製ホットプレートに部分的にヒータ
ーを付設した加熱装置とからなることを特徴とした歯科
臨床・技工作業装置。 - 【請求項2】 ピストンは合成樹脂製であり、シリンジ
の熱伝導性の良い金属で形成したシリンダー本体の外周
に断熱性外管を配設する請求項1記載の歯科臨床・技工
作業装置。 - 【請求項3】 シリンジの熱伝導性の良い金属で形成し
たシリンダー本体と外周に断熱性外管との間に隙間を確
保する請求項2記載の歯科臨床・技工作業装置。 - 【請求項4】 シリンジの熱伝導性の良い金属で形成し
たシリンダー本体の先端部には、注出口を収容する熱伝
導性の良い金属で形成したキャップ体を嵌着する請求項
1ないし請求項3のいずれかに記載の歯科臨床・技工作
業装置。 - 【請求項5】 キャップ体外周は凹凸面として形成する
請求項4記載の歯科臨床・技工作業装置。 - 【請求項6】 金属製スタンドの凹部は底面を有するも
のである請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の歯
科臨床・技工作業装置。 - 【請求項7】 金属製スタンドは側面に平坦面を形成
し、横向きにもプレート面上に載置可能とする請求項1
ないし請求項6のいずれかに記載の歯科臨床・技工作業
装置。
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ID=13554953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP7470699A Expired - Fee Related JP3013087B1 (ja) | 1999-03-19 | 1999-03-19 | 歯科の臨床・技工作業装置 |
Country Status (1)
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JP5144853B2 (ja) * | 2007-11-05 | 2013-02-13 | 日本特殊陶業株式会社 | 医療用ペースト注入混練器及び医療用ペースト注入混練器材 |
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-
1999
- 1999-03-19 JP JP7470699A patent/JP3013087B1/ja not_active Expired - Fee Related
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