JP3013064B2 - 乳酸菌生育促進剤 - Google Patents
乳酸菌生育促進剤Info
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- acid bacteria
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はアロエ葉を有効成分とす
る腸内の乳酸菌生育促進剤に関する。
る腸内の乳酸菌生育促進剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】最近の研究により、腸内細菌がヒトの健
康や老化に深く関与している事が明らかになってきた。
腸内細菌の中でも乳酸菌は腸内に多く存在し、その生理
作用として、有機酸および抗菌性物質産生により病原菌
の生育抑制、抗腫瘍効果、抗変異原性等、ヒトの健康に
とって有益であることがわかっている。
康や老化に深く関与している事が明らかになってきた。
腸内細菌の中でも乳酸菌は腸内に多く存在し、その生理
作用として、有機酸および抗菌性物質産生により病原菌
の生育抑制、抗腫瘍効果、抗変異原性等、ヒトの健康に
とって有益であることがわかっている。
【０００３】そこで、ヒトの健康管理上腸内の乳酸菌を
優勢に維持しようとする試みが行われるようになり、乳
酸菌飲料やヨーグルト等の乳酸菌の添加もしくは増殖さ
せた製品を直接経口投与する方法がある。
優勢に維持しようとする試みが行われるようになり、乳
酸菌飲料やヨーグルト等の乳酸菌の添加もしくは増殖さ
せた製品を直接経口投与する方法がある。
【０００４】一方では、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ
糖、キシロオリゴ糖、パラチノースオリゴ糖、ゲンチオ
オリゴ糖およびガラクトオリゴ糖等の乳酸菌生育促進物
質を投与して腸内の乳酸菌を優勢に維持しようとする方
法もある（Bifidobacteria Microflora,7(2),61-69(198
8), Microbial Ecology in Health and Disease,3,293-
303(1990), New Food Industry,33(9),12-15(1991)，特
開平２ー７２８９０，特開平２−１００６９３）。
糖、キシロオリゴ糖、パラチノースオリゴ糖、ゲンチオ
オリゴ糖およびガラクトオリゴ糖等の乳酸菌生育促進物
質を投与して腸内の乳酸菌を優勢に維持しようとする方
法もある（Bifidobacteria Microflora,7(2),61-69(198
8), Microbial Ecology in Health and Disease,3,293-
303(1990), New Food Industry,33(9),12-15(1991)，特
開平２ー７２８９０，特開平２−１００６９３）。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来の乳酸菌を添加し
た製品を直接投与した場合、腸内での菌の定着率が低
く、腸内を乳酸菌優勢にすることが困難な状況にある。
また、各種オリゴ糖の乳酸菌生育促進物質は乳酸菌以外
の腸内細菌にも利用されるためその効果が薄い。さら
に、それらは製造方法が繁雑で、しかも高価である等の
問題点を有している。そこで腸内の乳酸菌に対し特異的
に生育促進効果を有し、安全性が高く、しかも安価で簡
便に製造できる乳酸菌生育促進物質の開発が強く望まれ
ている。
た製品を直接投与した場合、腸内での菌の定着率が低
く、腸内を乳酸菌優勢にすることが困難な状況にある。
また、各種オリゴ糖の乳酸菌生育促進物質は乳酸菌以外
の腸内細菌にも利用されるためその効果が薄い。さら
に、それらは製造方法が繁雑で、しかも高価である等の
問題点を有している。そこで腸内の乳酸菌に対し特異的
に生育促進効果を有し、安全性が高く、しかも安価で簡
便に製造できる乳酸菌生育促進物質の開発が強く望まれ
ている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、乳酸菌に
対し特異的に生育促進効果を有する物質を鋭意検討した
結果、古くから漢方薬、あるいは民間薬として親しまれ
ているアロエの葉が乳酸菌に特異的な生育促進効果のあ
ることを見いだした。アロエが緩下作用を有することは
広く知られていることであるが、このような特異的な乳
酸菌生育促進効果があることは従来の報告には全く見あ
たらず、本発明者らがはじめて見いだしたものであり、
この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
対し特異的に生育促進効果を有する物質を鋭意検討した
結果、古くから漢方薬、あるいは民間薬として親しまれ
ているアロエの葉が乳酸菌に特異的な生育促進効果のあ
ることを見いだした。アロエが緩下作用を有することは
広く知られていることであるが、このような特異的な乳
酸菌生育促進効果があることは従来の報告には全く見あ
たらず、本発明者らがはじめて見いだしたものであり、
この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【０００７】本発明における乳酸菌とは、ビフィズス
菌、ラクトバチラス菌、エンテロコッカス菌の一部（エ
ンテロコッカス フェイカリス Enterococcus faecali
s、エテロコッカス フェイシウム Enterococcus faeca
ium）を指す。
菌、ラクトバチラス菌、エンテロコッカス菌の一部（エ
ンテロコッカス フェイカリス Enterococcus faecali
s、エテロコッカス フェイシウム Enterococcus faeca
ium）を指す。
【０００８】本発明におけるアロエとは、ユリ科のアロ
エ属植物（ケープ・アロエ Aloeferox、ソコトラ・アロ
エ A.perryi、キュラソー・アロエ A.vera、ナタール・
アロエ A.bainesii、キダチ・アロエ A.arborescens）
の葉を指す。
エ属植物（ケープ・アロエ Aloeferox、ソコトラ・アロ
エ A.perryi、キュラソー・アロエ A.vera、ナタール・
アロエ A.bainesii、キダチ・アロエ A.arborescens）
の葉を指す。
【０００９】アロエ葉はアロエ属植物の生、もしくは乾
燥した葉、あるいはそれを水、有機溶剤または水と有機
溶剤との混合物を用いて各温度にて抽出し、それをその
ままか、濃縮してか、希釈してか、または溶剤を除去し
て用いられる。さらに有効成分を各種有機溶剤により分
画したもの、各種クロマトグラフィーにより高度に精製
したものを指す。
燥した葉、あるいはそれを水、有機溶剤または水と有機
溶剤との混合物を用いて各温度にて抽出し、それをその
ままか、濃縮してか、希釈してか、または溶剤を除去し
て用いられる。さらに有効成分を各種有機溶剤により分
画したもの、各種クロマトグラフィーにより高度に精製
したものを指す。
【００１０】抽出に用いる有機溶剤はメタノール、エタ
ノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノー
ル、アセトン、酢酸エチル、クロロホルム、石油エーテ
ル、ヘキサン、ベンゼン、四塩化炭素、等が使用され、
特にメタノール、エタノールが望ましい。これらの有機
溶剤は１種または２種以上の混合物として用いることが
できる。
ノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノー
ル、アセトン、酢酸エチル、クロロホルム、石油エーテ
ル、ヘキサン、ベンゼン、四塩化炭素、等が使用され、
特にメタノール、エタノールが望ましい。これらの有機
溶剤は１種または２種以上の混合物として用いることが
できる。
【００１１】有効成分は、例えば、上記抽出物をさらに
各種溶剤にて分画し、その溶剤を留去したもの、さらに
各種クロマトグラフィーにより高度に精製したものを有
効成分として用いることができる。
各種溶剤にて分画し、その溶剤を留去したもの、さらに
各種クロマトグラフィーにより高度に精製したものを有
効成分として用いることができる。
【００１２】本発明の乳酸菌生育促進剤はアロエ葉の生
もしくは乾燥したものそのままか、または抽出物、有効
成分の形態で直接投与したりまたは牛乳やヨーグルト等
の乳製品、豆乳などの各種飲料あるいは食品に添加する
ことができる。また、本発明の乳酸菌生育促進剤には乳
酸菌を含有させることもできる。
もしくは乾燥したものそのままか、または抽出物、有効
成分の形態で直接投与したりまたは牛乳やヨーグルト等
の乳製品、豆乳などの各種飲料あるいは食品に添加する
ことができる。また、本発明の乳酸菌生育促進剤には乳
酸菌を含有させることもできる。
【００１３】また、本発明の乳酸菌生育促進剤には添加
剤を加えてもよく、例えば乳糖、澱粉等の賦形剤、白
糖、麦芽糖、ソルビトール、マンニトール等の甘味成
分、ビタミン、肉エキス等の栄養補給剤、アラビアゴム
粉末、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース等の結合剤、ステアリン酸マグネシウム、
ステアリン酸カルシウム、タルク等の滑沢剤が挙げら
れ、食品の形状または好みに応じて適宜選択して使用で
きる。
剤を加えてもよく、例えば乳糖、澱粉等の賦形剤、白
糖、麦芽糖、ソルビトール、マンニトール等の甘味成
分、ビタミン、肉エキス等の栄養補給剤、アラビアゴム
粉末、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース等の結合剤、ステアリン酸マグネシウム、
ステアリン酸カルシウム、タルク等の滑沢剤が挙げら
れ、食品の形状または好みに応じて適宜選択して使用で
きる。
【００１４】以下本発明を実施例および試験例により詳
しく説明する。
しく説明する。
実施例１ 生のアロエ葉を細断し一晩真空乾燥を行う。乾燥したア
ロエ葉１ｋｇを破砕機で破砕しアロエ葉の粉末９９０ｇ
を得た。
ロエ葉１ｋｇを破砕機で破砕しアロエ葉の粉末９９０ｇ
を得た。
【００１５】実施例２ 乾燥したアロエ葉１ｋｇにメチルアルコール約４リット
ルを加え、時々攪拌しながら室温にて二日間抽出を行
い、これを三度繰り返した。抽出液を濾紙により濾過
後、濃縮乾固し、アロエ葉のアルコール抽出物４７８．
１ｇを得た。
ルを加え、時々攪拌しながら室温にて二日間抽出を行
い、これを三度繰り返した。抽出液を濾紙により濾過
後、濃縮乾固し、アロエ葉のアルコール抽出物４７８．
１ｇを得た。
【００１６】実施例３ 乾燥したアロエ葉１ｋｇに水約５リットル加えて時々攪
拌しながら３０分間煮沸した。冷却後、濾紙濾過を行
い、濾液を凍結乾燥しアロエ葉の熱水抽出物４８７．３
ｇを得た。
拌しながら３０分間煮沸した。冷却後、濾紙濾過を行
い、濾液を凍結乾燥しアロエ葉の熱水抽出物４８７．３
ｇを得た。
【００１７】試験例１ 実施例２で得られたアロエ葉のアルコール抽出物につい
て各種乳酸菌に対する生育促進効果を試験した。基礎培
地として下記の組成のものを使用した。
て各種乳酸菌に対する生育促進効果を試験した。基礎培
地として下記の組成のものを使用した。
【００１８】Trypticase Pepton（BBL社製）１０ｇ、Ye
ast Extract １０ｇ、L-cystein塩酸塩 ０．５ｇ、CaCl
2 ０．０８ｇ、MgSO4.7H2O ０．０８ｇ、KH2PO4 ０．４
ｇ、NaHCO3 ４ｇ、NaCl ０．８ｇ、および馬血液の酵素
消化液 ４０ｍｌを精製水 ９２０ｍｌに溶解し、ｐＨを
７．６に調製した。上記基礎培地に実施例２で得られた
アロエ葉のアルコール抽出物を０．５％添加後、１１５
℃、２０分間減菌を行った。対照としてアロエ葉抽出物
を添加しない基礎培地のみを、また比較例として市販の
オリゴ糖を０．５％添加した培地を使用した。
ast Extract １０ｇ、L-cystein塩酸塩 ０．５ｇ、CaCl
2 ０．０８ｇ、MgSO4.7H2O ０．０８ｇ、KH2PO4 ０．４
ｇ、NaHCO3 ４ｇ、NaCl ０．８ｇ、および馬血液の酵素
消化液 ４０ｍｌを精製水 ９２０ｍｌに溶解し、ｐＨを
７．６に調製した。上記基礎培地に実施例２で得られた
アロエ葉のアルコール抽出物を０．５％添加後、１１５
℃、２０分間減菌を行った。対照としてアロエ葉抽出物
を添加しない基礎培地のみを、また比較例として市販の
オリゴ糖を０．５％添加した培地を使用した。
【００１９】試験菌株として下記の３０株を使用した。
１．ビフィドバクテリュウム・ビフィダム Bifidobact
erium bifidum aE-319、２．ビフィドバクテリュウム・
ビフィダム B.bifidum A-234-4、３．ビフィドバクテ
リュウム・インファンチス B.infantis S-12、４．ビ
フィドバクテリュウム・インファンチス B.infantis I
-10-5、５．ビフィドバクテリュウム・ブレベ B.breve
aS-1、６．ビフィドバクテリュウム・ブレベ B.breve
bS-46、７．ビフィドバクテリュウム・アドレセンチス
B.adolescentis aE-194a、８．ビフィドバクテリュウ
ム・アドレセンチス B.adolescentis M-101-4、９．ビ
フィドバクテリュウム・ロンガム B.longum M-101-2、
１０．ビフィドバクテリュウム・ロンガム B.longum K
b-5-6、１１．ラクトバシルス・アシドフィラス Lacto
bacillus acidophilus IF-164、１２．ラクトバシラス
・アシドフィラス L.acidophilus ATCC-4356、１３．
ラクトバシラス・サリバリュウスL.salivarius ATCC-11
741、１４．ラクトバシラス・カゼイ L.casei ATCC-74
69、１５．エンテロコッカス・フェーカリス Enteroco
ccus faecalis IFO-3971、１６．バクテロイデス・フラ
ジリス Bacteroides fragilis 3676、１７．バクテロ
イデス・バルゲイタス B.vulgatus、１８．クロストリ
ジウム・パラプツリフィカム Clostridium paraputrif
icum VPI-6372、１９．クロストリジウム・デフィシル
C.difficile ATCC-9689、２０．クロストリジウム・ラ
モサムC.ramosum ATCC-25582、２１．クロストリジウム
・パーフリンジェンス C.perfringens ATCC-1240、２
２．クロストリジウム・パーフリンジェンス C.perf ri
ngens ATCC-3816、２３．クロストリジウム・パーフリ
ンジェンス C.perfringens ATCC-3817、２４．クロス
トリジウム・パーフリンジェンス C.perfringens ATCC
-13124、２５．クロストリジウム・イノウム C.inno uu
m M-601、２６．クロストリジウム・クロストリデホル
メ C.clostridiiforme U-601、２７．ユーバクテリウ
ム・リモサム Eubacterium limosum ATCC-8486、２
８．ユーバクテリウム・アエロファシエンス E.aerofa
ciens M-608、２９．ペプトストレプトコッカス・プロ
ダクト Peptostreptococcus products M-601および３
０．エスシェリシア・コリ Eschericha coli F-604 。
１．ビフィドバクテリュウム・ビフィダム Bifidobact
erium bifidum aE-319、２．ビフィドバクテリュウム・
ビフィダム B.bifidum A-234-4、３．ビフィドバクテ
リュウム・インファンチス B.infantis S-12、４．ビ
フィドバクテリュウム・インファンチス B.infantis I
-10-5、５．ビフィドバクテリュウム・ブレベ B.breve
aS-1、６．ビフィドバクテリュウム・ブレベ B.breve
bS-46、７．ビフィドバクテリュウム・アドレセンチス
B.adolescentis aE-194a、８．ビフィドバクテリュウ
ム・アドレセンチス B.adolescentis M-101-4、９．ビ
フィドバクテリュウム・ロンガム B.longum M-101-2、
１０．ビフィドバクテリュウム・ロンガム B.longum K
b-5-6、１１．ラクトバシルス・アシドフィラス Lacto
bacillus acidophilus IF-164、１２．ラクトバシラス
・アシドフィラス L.acidophilus ATCC-4356、１３．
ラクトバシラス・サリバリュウスL.salivarius ATCC-11
741、１４．ラクトバシラス・カゼイ L.casei ATCC-74
69、１５．エンテロコッカス・フェーカリス Enteroco
ccus faecalis IFO-3971、１６．バクテロイデス・フラ
ジリス Bacteroides fragilis 3676、１７．バクテロ
イデス・バルゲイタス B.vulgatus、１８．クロストリ
ジウム・パラプツリフィカム Clostridium paraputrif
icum VPI-6372、１９．クロストリジウム・デフィシル
C.difficile ATCC-9689、２０．クロストリジウム・ラ
モサムC.ramosum ATCC-25582、２１．クロストリジウム
・パーフリンジェンス C.perfringens ATCC-1240、２
２．クロストリジウム・パーフリンジェンス C.perf ri
ngens ATCC-3816、２３．クロストリジウム・パーフリ
ンジェンス C.perfringens ATCC-3817、２４．クロス
トリジウム・パーフリンジェンス C.perfringens ATCC
-13124、２５．クロストリジウム・イノウム C.inno uu
m M-601、２６．クロストリジウム・クロストリデホル
メ C.clostridiiforme U-601、２７．ユーバクテリウ
ム・リモサム Eubacterium limosum ATCC-8486、２
８．ユーバクテリウム・アエロファシエンス E.aerofa
ciens M-608、２９．ペプトストレプトコッカス・プロ
ダクト Peptostreptococcus products M-601および３
０．エスシェリシア・コリ Eschericha coli F-604 。
【００２０】上記３０菌株をＥＧＦ培地５ｍｌで３７
℃、４８時間培養し、遠心分離後の菌体に無菌生理食塩
水（０．８５％ NaCl、０．１％ L-システイン・HCl
、０．１％チオグリコール酸）５ｍｌに懸濁した。こ
の懸濁液１００μｌをアロエ葉抽出物およびオリゴ糖を
添加した前記調製培地に植菌し、３７℃、４８時間嫌気
培養した。培養液のｐＨを測定し菌生育の指標とした。
ｐＨの値から菌生育の程度を下記のように５段階に分
け、記号（−，＋−，＋，＋＋，＋＋＋）にて表示し
た。
℃、４８時間培養し、遠心分離後の菌体に無菌生理食塩
水（０．８５％ NaCl、０．１％ L-システイン・HCl
、０．１％チオグリコール酸）５ｍｌに懸濁した。こ
の懸濁液１００μｌをアロエ葉抽出物およびオリゴ糖を
添加した前記調製培地に植菌し、３７℃、４８時間嫌気
培養した。培養液のｐＨを測定し菌生育の指標とした。
ｐＨの値から菌生育の程度を下記のように５段階に分
け、記号（−，＋−，＋，＋＋，＋＋＋）にて表示し
た。
【００２１】 − ： ｐＨ６．０１以上 生育促進効果無し ＋− ： ５．５１−６．００ 弱い ＋ ： ５．０１−５．５０ 中程度 ＋＋ ： ４．５１−５．００ やや強い ＋＋＋： ４．５０以下 強い 実施例２で得られたアロエ葉抽出物の各種腸内細菌に対
する生育反応の結果を表１に示した。
する生育反応の結果を表１に示した。
【００２２】
【表１】
【００２３】表１により明かなように、アロエ葉のアル
コール抽出物は各種腸内細菌のなかでも乳酸菌に対し特
異的に生育促進効果を示した。
コール抽出物は各種腸内細菌のなかでも乳酸菌に対し特
異的に生育促進効果を示した。
【００２４】試験例２ 実施例１および３で得られたアロエ葉の粉末および熱水
抽出物について各種乳酸菌に対する生育促進効果を試験
した。アロエ葉の粉末の濃度は基礎培地に対し5.0 ％、
熱水抽出物の濃度は 0.2,0.5,1.0および2.0 ％であ
る。培地および培養条件は試験例１と同様に行った。試
験菌株は試験例１の１〜１５の乳酸菌を用いた。試験結
果を表２に示した。
抽出物について各種乳酸菌に対する生育促進効果を試験
した。アロエ葉の粉末の濃度は基礎培地に対し5.0 ％、
熱水抽出物の濃度は 0.2,0.5,1.0および2.0 ％であ
る。培地および培養条件は試験例１と同様に行った。試
験菌株は試験例１の１〜１５の乳酸菌を用いた。試験結
果を表２に示した。
【００２５】
【表２】
【００２６】表２により明らかなように、アロエ葉の粉
末および熱水抽出物は各種乳酸菌に対し生育促進効果を
示し、その効果は熱水抽出物の濃度に依存した。
末および熱水抽出物は各種乳酸菌に対し生育促進効果を
示し、その効果は熱水抽出物の濃度に依存した。
【００２７】試験例３ 健康な成人５人に、実施例２で調製したアロエ葉のアル
コール抽出物を一日10ｇづつ７日間食前に投与した。投
与７日目に各人の糞便を採取し、ＢＳ培地およびＬＢＳ
培地上で培養し、生育したビフィドバクテリュウム菌数
および乳酸菌数を測定し、その平均値を求めた。比較例
として市販の乳酸菌製剤を健康な成人５人に同様に投与
し行った。結果を表３に示す。
コール抽出物を一日10ｇづつ７日間食前に投与した。投
与７日目に各人の糞便を採取し、ＢＳ培地およびＬＢＳ
培地上で培養し、生育したビフィドバクテリュウム菌数
および乳酸菌数を測定し、その平均値を求めた。比較例
として市販の乳酸菌製剤を健康な成人５人に同様に投与
し行った。結果を表３に示す。
【００２８】表３から明らかなように、アロエ葉のアル
コール抽出物は市販の乳酸菌製剤に比較して腸内の乳酸
菌の生育を顕著に促進することが認められた。
コール抽出物は市販の乳酸菌製剤に比較して腸内の乳酸
菌の生育を顕著に促進することが認められた。
【００２９】
【発明の効果】本発明のアロエ葉を含有する乳酸菌生育
促進剤はヒトにとって有益な乳酸菌に対し顕著な生育促
進効果を有する。しかも本成分は古くから漢方薬、ある
いは民間薬として親しまれており、その安全性は極めて
高く、さらに大量に製造および供給することが可能であ
ることから、本発明はヒトの健康増進に貢献するところ
大である。
促進剤はヒトにとって有益な乳酸菌に対し顕著な生育促
進効果を有する。しかも本成分は古くから漢方薬、ある
いは民間薬として親しまれており、その安全性は極めて
高く、さらに大量に製造および供給することが可能であ
ることから、本発明はヒトの健康増進に貢献するところ
大である。
【表３】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ｃ１２Ｒ 1:01） (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C12N 1/00 - 3/00 A23L 1/29 - 1/308 ＢＩＯＳＩＳ（ＤＩＡＬＯＧ) ＷＰＩ（ＤＩＡＬＯＧ) ＪＩＣＳＴファイル（ＪＯＩＳ)
Claims (1)
- 【請求項１】 アロエ葉を有効成分とする腸内乳酸菌生
育促進剤
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18431292A JP3013064B2 (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | 乳酸菌生育促進剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18431292A JP3013064B2 (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | 乳酸菌生育促進剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05317040A JPH05317040A (ja) | 1993-12-03 |
| JP3013064B2 true JP3013064B2 (ja) | 2000-02-28 |
Family
ID=16151139
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18431292A Expired - Fee Related JP3013064B2 (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | 乳酸菌生育促進剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3013064B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| NL1014380C2 (nl) * | 2000-02-14 | 2001-08-15 | Friesland Brands Bv | Darmwandversterkend voedingsmiddel. |
| EP2067703B1 (en) | 2006-09-14 | 2014-10-08 | AI&DI Co., Ltd. | Adhesive sheet bonding device |
-
1992
- 1992-05-21 JP JP18431292A patent/JP3013064B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05317040A (ja) | 1993-12-03 |
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