JP3013058B2 - 油圧ガバナの燃料制限装置 - Google Patents

油圧ガバナの燃料制限装置

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JP3013058B2
JP3013058B2 JP3220926A JP22092691A JP3013058B2 JP 3013058 B2 JP3013058 B2 JP 3013058B2 JP 3220926 A JP3220926 A JP 3220926A JP 22092691 A JP22092691 A JP 22092691A JP 3013058 B2 JP3013058 B2 JP 3013058B2
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博之 谷口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は油圧ガバナの改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば漁船の曳網作業においては、低速
且つ高トルクな運転が必要となる。しかし、一般の中型
機関では燃料供給量の最大値が機関回転数に関係なく制
限されているため、上記のような低速高トルクの要求に
適切に対応できず、操船がかなり困難となる場合があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこの点に着
目し、低速高トルクな運転に容易に対応できるようにす
ることを課題としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、この発明では、機関に供給される燃料量を制御す
るためのパワーピストンを備え、機関の回転に伴うフラ
イウェイトの遠心力に応じて作動する油圧制御弁により
上記パワーピストンを操作するように構成された油圧ガ
バナにおいて、上記フライウェイトの遠心力に応じて作
動する第2の油圧制御弁と、この第2の油圧制御弁によ
り操作され、受圧面積の異なる2つの受圧面に油圧を受
けて機関回転数の低下時に燃料増加方向に移動する燃料
制限用ピストンと、この燃料制限用ピストンにより規制
されてパワーピストンの燃料増加方向への作動位置に上
限を与え、燃料制限用ピストンの燃料増加方向への移動
に伴って上記パワーピストンの作動位置の上限を燃料増
加方向に変化させる可動制限部材、とを備えている。
【0005】
【作用】機関回転数が低下すると燃料制限用ピストンが
燃料増加方向に移動し、これに伴って可動制限部材がパ
ワーピストンの作動位置の上限を燃料増加方向に変化さ
せるので、パワーピストンにより制御される燃料供給量
の最大値が増加し、低速回転時のトルクが増加して低速
高トルクな運転が実現される。
【0006】
【実施例】以下、図示の一実施例について説明する。図
1において、1は油溜室2を備えたガバナ本体、3はフ
ライウェイト4を備えた錘部、5は油圧制御弁、6は機
関から回転を伝達される駆動軸7とこれと噛み合って回
転する従動軸8を備えたギャポンプ、9はパワーピスト
ン、10はパワーピストン9が連結されたターミナルア
ーム、11はリンク機構である。油圧制御弁5は従動軸
8の中心部に摺動且つ回転可能に収納されたスプール弁
であって、従動軸8の先端にはフライウェイト4が取り
付けられており、パワーピストン9は受圧面積の異なる
2つの受圧面を持つ差動ピストンとなっている。
【0007】ギャポンプ6が回転するとフライウェイト
4が回転数に応じた遠心力によって開き、油圧制御弁5
が軸方向に移動してガバナ本体1に形成されている油圧
路12,13を開閉し、ギャポンプ6により発生した油
圧がパワーピストン9に供給される。これによりパワー
ピストン9が上下に移動し、ターミナルアーム10とリ
ンク機構11を介してこれに連結された燃料調節杆(図
示せず)を駆動して、回転数に応じた燃料が機関に供給
される。燃料はパワーピストン9が上に移動すると増加
し、下がると減少するようになっており、燃料供給量の
最大値を制限する制限ボルト14が設けられている。な
お、これらの機構と動作とは周知の油圧ガバナと同じも
のであるので(例えば実公昭59−39154号公報参
照)、これ以上の説明は省略し、以下この発明に関する
部分について詳述する。
【0008】21は燃料制限用ピストン、22は第2の
油圧制御弁、23は可動制限部材である。燃料制限用ピ
ストン21は上面21aと下面21bを受圧面とした差
動ピストンであり、面積比は2/1となっている。第2
の油圧制御弁22はギャポンプ6の従動軸8の延長線上
に位置するように制限用ピストン21に摺動可能に収納
されたスプール弁であり、スプリング24で下向きに付
勢されて油圧制御弁5の上端に配置された連結ロッド2
5に接続されている。
【0009】燃料制限用ピストン21には上下両面21
a,21bと油圧制御弁22との間を連通する穴26,
27が形成されており、更に鎖線で示す外部配管28を
通じてギャポンプ6の発生する油圧が供給されるように
なっている。また燃料制限用ピストン21の上端は支点
30で支持されたレバー29の一端に係合している。可
動制限部材23はターミナルアーム10の上縁に当接す
る位置に設けられており、スプリング31で上方に付勢
されてレバー29の他端に取り付けられた調整ボルト3
2に当接している。
【0010】この実施例は上述のような構成であり、図
2のA点の定格負荷では可動制限部材23は軽くターミ
ナルアーム10に当接した状態となっている。ここで負
荷が増大して回転数が低下すると、フライウェイト4が
閉じて油圧制御弁22が下がり、燃料制限用ピストン2
1には例えば12〜15kg/cm2の油圧がギャポンプ6
から供給される。これにより上面21aと下面21bが
加圧されて受圧面積の差により制限用ピストン21は下
方に移動し、その動きがレバー29を介して可動制限部
材23に伝えられ、スプリング31の付勢力で可動制限
部材23が上方に移動し、パワーピストン9の制限位置
が燃料の増方向に移動する。
【0011】この過程が図2のBの部分であって、回転
数が低下するにつれて燃料供給量の最大値が増加してト
ルクが大きくなり、前述の漁船の曳網作業の場合などに
必要となる低速でしかも高トルクな運転が実現される。
更に回転数が低下すると、ターミナルアーム10が制限
ボルト14に当たり、図2のCのようにこれ以上の燃料
増加が制限される領域となるのであり、必要以上に燃料
を増加させて黒煙限界に入ることが防止される。
【0012】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、油圧ガバナにおいて、フライウェイトの遠心力に
応じて作動する第2の油圧制御弁により操作される燃料
制限用ピストンと、機関回転数の低下時に燃料制限用ピ
ストンの移動に伴ってパワーピストンによる燃料供給の
上限を増加方向に変化させる可動制限部材を設け、機関
回転数が低下すると燃料供給量の最大値を増加させるよ
うにしたものである。従って、従来の機関のように燃料
供給量の最大値が機関回転数に関係なく制限されるとい
うことがなく、ある範囲内では回転数の低下に応じて燃
料供給量が増加してトルクが上昇するようになり、漁船
の曳網作業など、低速高トルクが要求される用途に適切
に対応することが可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の断面図である。
【図2】同実施例の回転数と燃料供給量の関係を示す図
である。
【符号の説明】
4 フライウェイト 5 油圧制御弁 6 ギャポンプ 9 パワーピストン 10 ターミナルアーム 21 燃料制限用ピストン 21a 上面 21b 下面 22 第2の油圧制御弁 23 可動制限部材 26,27 穴

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関に供給される燃料量を制御するため
    のパワーピストンを備え、機関の回転に伴うフライウェ
    イトの遠心力に応じて作動する油圧制御弁により上記パ
    ワーピストンを操作するように構成された油圧ガバナに
    おいて、 上記フライウェイトの遠心力に応じて作動する第2の油
    圧制御弁と、この第2の油圧制御弁により操作され、受
    圧面積の異なる2つの受圧面に油圧を受けて機関回転数
    の低下時に燃料増加方向に移動する燃料制限用ピストン
    と、この燃料制限用ピストンにより規制されてパワーピ
    ストンの燃料増加方向への作動位置に上限を与え、燃料
    制限用ピストンの燃料増加方向への移動に伴って上記パ
    ワーピストンの作動位置の上限を燃料増加方向に変化さ
    せる可動制限部材、とを備えたことを特徴とする油圧ガ
    バナの燃料制限装置。
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