JP3012757U - 座面の吊り上げ下げにより、椅子等からの立上がり、着座を容易にする機構。 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 多くの種類の椅子，ベットに利用できる立上
がり、着座の為の補助機構の提案。 【構成】 椅子の座のフレームの下面に充電式電動ドラ
イバー、ドリル等の機構を利用した動力源３の回転力を
ウォーム・ギアーを介して巻取ボビンに伝え、肘から吊
り下げた紐を巻き取る事で座面の後端部が持ち上がる様
設置する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】〔産業上の利用分野〕 公共、又はプライベートの家具に利用。

【０００２】〔従来の技術〕 モーター、伝導ギヤー、センサー、その他の、 パーツを特別に組み合わせたパンタグラフ，油圧シリンダー伸長式等、高価な 押し上げ式機構から出来ている。

【０００３】〔考案が解決しようとする課題〕 体力が弱い人の椅子等からの 起立、着座を容易にするための補助機構のコスト改善による、補助装置付き家 具の低価格化による普及。

【０００４】〔課題を解決するための手段〕 使用目的は異なるが、要求され る機能の多く、すなわち、モーターの回転方向の転換，回転スピードの調節、 異常な荷重が掛かった場合の停止機構、蓄電池による作動等の機能をパックと して持つ既成量産品の充電式電動ドライバー、ドリル等の機構を動力源として 利用し、最少限の固有部品の追加に止める事でコストダウンを図る。 Ｆｉｇ．１ 機構の構成図。． Ｆｉｇ．２ 巻取機構の詳細図。 Ｆｉｇ．３ 作動例…待機。… Ｆｉｇ．４ 作動例…安楽姿勢。 Ｆｉｇ．５ 作動例…立ち上がり補助。 椅子の座面フレーム１の前部に支持回転軸（２）を設置し、同フレーム下面に クッション・バネの沈降量を計算に入れ上記の動力源（３）を固着、その回転 力をウォーム・ギアのスパイラル・ギアー（４）にみちびき，ウォーム・ギア の平歯車（５）と一体の、紐を巻取る為の溝を持つボビン（６）に導く、一端 をボビン（６）に固着された強靭な紐（７）は、緩み止め（８）とガイド（９ ）を通し、他の一端を肘（１０）等適切な場所に固着する。肘の前端等適切な 場所にコントロール・スィッチ（１１）を設け，モーター部、電源部と繋ぎ、 電動ツール本体のスィッチは使用しない。マイクロプロセッサー、座面荷重感 知センサーを装置に加え、椅子が空席の場合、座面を希望する着座しやすい角 度にあらかじめ保つ事、着座後、希望の角度で自動的に止まるようセットする 等も可能。

【０００５】〔作用〕 手元のスイッチ（１１）を“座面持ち上げ”にオンす ると、巻取ボビン（６）が回転し紐（７）が巻き取られ、座の後部が持ち上が り、立上がりが容易になる。着座の場合は持ち上がった座面に腰を下ろし、ス ィッチを“座面戻し”にオンすると巻取ボビン（６）が逆回転し巻き取られた 紐（７）が延ばされ座の後部が下がり、座は好みの角度で固定することができ る。 着座中もスィッチを操作することにより座面の角度を変更することが出来る。 非常の場合例えば、操作中に椅子の肘とフレームの間に体や物が挟まった時に は動力源の電動ドライバー、ドリルが荷重の異常を感知しモーターの回転が止 まり作動が停止し危険を防止する。 図面中のその他の部品、（１２）装置をフレームに取り付けるための金具、 （１３）座面のスプリング，（１４）座面のクッション、（１５）ウォーム・ ギアの組み立てケース、（１６）平ギアー付き巻取ボビンの軸。

【０００６】〔実施例〕 安楽椅子、ベット等の家具類への利用。

【０００７】〔考案の効果〕 信頼性の高い軽便な装置を経済的に生産できる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】 鳥瞰図 機構を表わす構成図。

【図２】 断面図 巻取機構を表わす詳細図。

【図３】 側面図 作動例のうち待機を表わす側面図。

【図４】 側面図 作動例のうち安楽姿勢を表わす側面
図。

【図５】 側面図 作動例のうち立ち上がり補助を表わ
す側面図。

【符号の説明】

（１）椅子の座面フレーム （２）支持回転軸 （３）動力源 （４）スパイラルギヤー （５）平歯車 （６）巻取りボビン （７）紐 （８）緩み止め （９）ガイド （１０）肘 （１１）コントロールスウィッチ （１２）装置をフレームに取り付けるための金具 （１３）座面のスプリング （１４）座面のクッション （１５）ウォーム・ギアの組み立てケース （１６）平ギア付き巻取ボビンの軸

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 図に示したように、手元のスイッチを操
   作する事で椅子の座面の下面に装置された充電式ドライ
   バー、ドリル等の既成機構を利用した巻き取り装置にて
   紐を巻き取ることにより、椅子の座を角度を付けながら
   持ち上げ、着座、起立を容易にする補助機構の考案。