JP3012732U

JP3012732U - 痔治療の薬剤保持部材

Info

Publication number: JP3012732U
Application number: JP1994016797U
Authority: JP
Inventors: 茂郎槇島
Original assignee: 茂郎槇島
Priority date: 1994-12-20
Filing date: 1994-12-20
Publication date: 1995-06-27
Anticipated expiration: 2000-12-20

Abstract

(57)【要約】【目的】肛門への薬剤の付着を確実とし、容器等用い
る事なく後処理を容易としたものである。【構成】伸縮自在の生地１からなり、その中央部に凸
部２又は凹部７を形成し、その内部に痔治療薬３を挿着
し、生地１の周縁部及び適所に粘着部４を設け、更に部
材の下面中央部にシワ部又は伸縮自在部を設けた痔治療
の薬剤保持部材である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、痔治療の薬剤保持部材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、この種の痔治療部材としては薬剤をノズル付の容器に入れ、このノズルを肛門内に注入して薬剤を注入するもの、又は坐薬等肛門内に挿入する等のタイプがあった。

【０００３】しかし、これらノズル付容器は先端が堅く挿入する際に苦痛を感じていた。又、坐薬等肛門内に挿入するものにあっては、挿入に際し指先等に薬液又は汚物がついたり、指先の汚れが坐薬に付着する等の問題があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、これら従来のノズル付の容器を使用する事なく、伸縮自在の生地からなる部材を用いたので、薬材が長時間患部に接触しているので薬効果が有り外出先での排便后でも簡単に使用でき携帯にも極めて便としたものである。又、薬剤保持部材の凹部に坐薬又は薬剤を入れ、部材の生地を介して指先で薬剤を肛門周辺又は内部に挿入するので極めて衛生的である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の如き、課題を解決するため、この考案は、伸縮自在の生地の中央部に凸部を形成し、その上部に痔治療薬を挿着し、生地の適所に粘着部を設け上面を保護紙で被覆した構成を採用したものである。又、伸縮自在の生地の中央部に凹部を形成し、その内部に痔治療薬を挿入し、生地の適所に粘着部を設けた構成を採用したもので、これらの生地の中央部の凹凸部にシワ部又は伸縮自在の部分で形成した構成をも採用している。

【０００６】

【作用】

保護紙をはがし、中央部に装着した凸部の薬剤を肛門に挿入し、生地の適所に設けた粘着部を肛門周縁部に粘着し固定して治療する。取り替えに際しては粘着部をはがし、新しい部材と取り替える。又、生地の中央部凹部に坐薬又はチューブよりの薬剤を入れ、凹部の下面から指先で薬剤を肛門の周辺又は内部に入れ、生地周縁部の粘着部を肛門周縁部に粘着するか、又は下着に粘着固定する。

【０００７】

【実施例】

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。

【０００８】図２は図１のII−II線の断面図である。

【０００９】図１において１は、伸縮自在の生地であり、その中央部に凸部又は伸縮自在の部分２を形成し、その上部に痔治療薬３を挿着し、一方生地１の適所に粘着部４を設けており、これらで薬剤保持部材Ａを構成している。

【００１０】これら薬剤保持部材Ａの上面を保護紙５で被覆している。

【００１１】又、一方生地の下面中央部にシワ部又は伸縮自在部６を設け、このシワ部又は伸縮自在部６を介して指先等で治療薬３を肛門に挿入する。

【００１２】次に図３は、薬剤保持部材Ａの使用状態を示す断面図であり、薬剤保持部材Ａの中央部の凸状の薬剤３を肛門Ｂ内に挿入し、薬剤保持部材Ａの周縁部及び適所の粘着部４を尻部Ｃに粘着し、この粘着により中央部の凸状の薬剤３を肛門に固定する。

【００１３】図４は図３の平面図であり、薬剤保持部材Ａを尻部Ｃに固定している。

【００１４】又、薬剤保持部材Ａの取り替えは粘着部４をはがし容易に行なう事が出来る。

【００１５】次に、図５の実施例を説明する。

【００１６】この例の薬剤保持部材Ａは、伸縮自在の生地１からなり、その中央部に凹部７を設けており、その凹部７の側面にシワ部又は伸縮自在部６を形成している。３は痔治療薬、４は粘着部、５は保護紙である。

【００１７】この実施例の薬剤保持部材Ａの使用例は、痔治療薬３又は坐薬を前記の凹部７に挿入して行う。即ち、凹部７に坐薬を入れ、凹部７の下から指先で凹部７を押し上げて肛門に挿入し、生地１の周縁部及び適所に設けた粘着部４を尻部Ｃに装着する。この場合、凹部７の側面に設けたシワ部又は伸縮自在部６により、凹部７の押し上げを容易とすると共に、保持部材の薬剤と坐薬で肛門の内外共に治療をすることができる。

【００１８】又、生地１の周縁部及び適所に設けた粘着部４は、生地１の片面又は両面に設けた場合には、生地１の上部粘着部４を尻部Ｃに粘着し、下部の粘着部４を下着に粘着して生地１の固定を確実にする。

【００１９】

【考案の効果】

上述の如し、この考案の痔治療の薬剤保持部材は、容器を用いず、後処理の容易な伸縮自在の生地を用いたもので、尻部には粘着部４で粘着するもので、その取り扱いが容易であり、使いきりで清潔に保存、携帯に便であり、更に治療部材Ａの中央部にシワ部又は伸縮自在部６を設けたので、治療薬剤３の肛門部及び周縁部への付着は、該シワ部又は伸縮自在部６を介して指先で行なうので、指先が汚れることなく衛生的である等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の治療部材の斜面図。

【図２】図１のII−II線の断面図。

【図３】治療部材の使用例の断面図。

【図４】仝上の平面図。

【図５】他の実施例を示す治療部材の断面図。

【符号の説明】

Ａ薬剤保持部材Ｂ肛門Ｃ尻部１生地２凸部３痔治療薬４粘着部５保護紙６シワ部又は伸縮自在部７凹部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】伸縮自在の生地の中央部に凸部を形成
し、その上部に痔治療薬を挿着し、生地の適所に粘着部
を設け上面を保護紙で被覆した事を特徴とする痔治療の
薬剤保持部材。
【請求項２】伸縮自在の生地の中央部に凹部を形成
し、その内部に着脱自在に痔治療薬を挿入し、生地の適
所に粘着部を設けた事を特徴とする痔治療の薬剤保持部
材。
【請求項３】生地の中央部に形成した凹凸部の側面に
シワ部又は伸縮自在の部分を設けた請求項１又は２に記
載の痔治療の薬剤保持部材。
【請求項４】伸縮自在の生地の中央部に痔治療薬を挿
着し生地の周縁部及び適所に粘着部を設け上面を保護紙
で被覆した事を特徴とする痔治療の薬済保持部材。