JP3012179B2 - パッキング材、シール材、及びクッション材として長期間使用するのに適した紐状のエラストマー複合体 - Google Patents

パッキング材、シール材、及びクッション材として長期間使用するのに適した紐状のエラストマー複合体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低比重で柔軟性、
断熱性、クッション性等に優れたエラストマー発泡体の
外周面全体を、復元性、耐摩耗性、反発弾性等に優れた
エラストマー非発泡体で被覆一体化してなる紐状のエラ
ストマー複合体に関するものであり、具体的には、特
に、パッキング材、シール材、クッション材等として長
期間使用した場合の、復元性、耐摩耗性、及びクッショ
ン性の劣化を有効に防止することができる、長尺紐状の
エラストマー複合体に関するものである。なお、ここで
いうエラストマー発泡体とは、スポンジゴムやフォーム
ラバーのような細胞構造を持つ見掛比重の低いゴム製品
全般、いわゆるセルラーラバーのことを意味し、また、
エラストマー非発泡体とは、細胞構造を持たない通常の
ソリッドゴムのことを意味する。
【0002】本発明のエラストマー複合体は、建築、土
木、車両、電機、OA機器、情報機器、医療機器、家
具、冷凍機器、照明器具、一般機械などの密封用や緩衝
用として、また、それらの支持体及び転送部材として用
いるのに適しており、さらには、各種自動販売機や各種
制御盤等の機器類のように屋外等で風雨に曝されるよう
な厳しい環境条件下で使用される場合における、機器類
への風雨の浸入防止と緩衝、及び機器類への虫や小動物
の侵入防止、船舶用ハッチなどへの波浪による海水等の
浸入防止、橋梁などの構造物への風雨の浸入防止と金属
の腐食防止、コンクリート構造物打継部の止水パッキン
グ、水上の簡易式オイルフェンス(内圧不要)、堰堤・
水門用又は防潮用水門や灌漑用水門などの水密性の維持
を行うために用いるのに好適である。
【0003】
【従来の技術】従来、工業用、土木建築用、建材用等の
パッキング材、シール材、クッション材としては、無被
覆の又は極薄膜で被覆したエラストマー発泡体や、構造
上の工夫を凝らしたエラストマー非発泡体等を使用する
場合が多い。このようなパッキング材、シール材、クッ
ション材にとって必要なことは、特に屋外等で風雨に曝
されるような厳しい環境条件下で長期間にわたって使用
した場合に、パッキング材、シール材、クッション材と
しての性能を喪失しないことであり、具体的には、長期
間圧縮後の復元性、耐摩耗性等の表面の機械的特性、及
びクッション性の劣化を防止し、長期間の使用に耐え得
ることである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記パッキン
グ材、シール材、クッション材に、無被覆の又は極薄膜
で被覆したエラストマー発泡体を使用した場合には、エ
ラストマー非発泡体に比べて、反発弾性や耐摩耗性等の
点で劣る他、長期間圧縮して使用した場合には、完全に
は復元しにくいとか、前記発泡体の表面層が圧縮した対
向面に固着して破壊しやすいという欠点を有しており、
一方、前記パッキング材等にエラストマー非発泡体を使
用した場合には、高比重となる他、裁断加工性、クッシ
ョン性及び柔軟性に劣るという欠点を有していた。
【0005】そこで、本発明の目的は、エラストマー発
泡体の連続気泡比率と見掛比重、エラストマー非発泡体
の引張り強さとゴム硬さ等の適正化を図るとともに、エ
ラストマー複合体の構造等の適正化を図ることにより、
特にパッキング材、シール材、クッション材として、屋
外等で風雨に曝されるような厳しい環境条件下で長期間
使用した場合においても、圧縮後の復元性、耐摩耗性、
及びクッション性のいずれもが良好である紐状のエラス
トマー複合体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の紐状のエラストマー複合体は、紐状のエラ
ストマー発泡体の外周面全体を、エラストマー非発泡体
で被覆してなり、エラストマー発泡体は、その連続気泡
比率が10〜40%の範囲、見掛比重が0.15〜0.75の範囲で
あり、エラストマー非発泡体は、引張り強さが70kgf/cm
2 以上、ゴム硬さが30〜60°の範囲であり、エラストマ
ー複合体の横断面にて、エラストマー非発泡体の厚さは
0.5mm 以上であり、また、エラストマー非発泡体の前記
横断面に占める面積比率は70%以下である。
【0007】なお、連続気泡比率は、ASTM D 1940-62T
に記載されているRemington Pariser 法に準じて、サン
プル体積VS 、エラストマー分体積VR 、容積変化ΔV
の値を測定し、以下に示す式にこれらの値を代入するこ
とによって連続気泡比率を算出した。 式:(VS −ΔV)/(VS −VR )×100 ゴム硬さは、JIS K6301 の試験法に従いA形硬さ試験機
によって測定した。圧縮残留ひずみ率は、JIS K6382 の
試験法に従って圧縮残留ひずみ試験( 温度:70 ℃、加熱
時間:22 時間、圧縮比率: 50% )を行い、初めの試験片
の厚さt0(mm)と、試験後の試験片の厚さt1(mm)を測定
し、以下に示す式にこれらの値を代入することによって
圧縮残留ひずみ率C(%) を算出した。 式:C=(t0−t1)/t0×100
【0008】また、紐状のエラストマー複合体を、折り
加工、曲げ加工、又は仮固定加工しながら所定部位に取
り付ける際の作業性を向上させる必要がある場合には、
エラストマー複合体の横断面にて、エラストマー非発泡
体の厚さを、その外周全長のうち、20〜50%に対応する
部分で、残りの部分に比べて5 %以上厚くすることが好
ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に、本発明に従う代表的なエ
ラストマー複合体の横断面を示し、図中1はエラストマ
ー複合体、2はエラストマー発泡体、3はエラストマー
非発泡体3である。この図のエラストマー複合体1は、
長尺紐状のエラストマー発泡体2の外周面全体を、エラ
ストマー非発泡体3で被覆したものであり、矩形の断面
形状を有する。
【0010】エラストマー複合体1は、その横断面にて
エラストマー非発泡体3の厚さta〜td を、その外周
長a+b+c+dに対応する全ての部分で0.5mm 以上と
し、また、エラストマー非発泡体3の前記横断面に占め
る面積比率を70%以下とする。エラストマー非発泡体3
の厚さが0.5mm 未満だと、耐摩耗性等の機械的特性が十
分に得られないからであり、また、エラストマー非発泡
体3の前記横断面に占める面積比率が70%を超えると、
単一構造のエラストマー非発泡体3の各種物理特性との
差がなくなり、複合体にしたことによる有意性がなくな
るからである。
【0011】また、本発明では、長期間圧縮後において
も、良好な復元性を維持することを目的の一つに掲げて
おり、このためには、エラストマー複合体1の圧縮残留
ひずみ率は60%以下になるようにする必要がある。
【0012】そこで、エラストマー複合体1の圧縮残留
ひずみ率を60%以下にするため、エラストマー発泡体2
とエラストマー非発泡体3の材質や構造等の適正化を図
った。エラストマー発泡体2は、その連続気泡比率を10
〜40%の範囲とし、その見掛比重は0.15〜0.75の範囲と
する。連続気泡比率が40%を超えると、ゴム弾性の点に
おいて満足するものは得られず、10%未満では圧縮残留
ひずみ率が大きくなりすぎて復元性に問題が生じるから
であり、また、見掛比重が0.75を超えると、エラストマ
ー非発泡体に比べて低比重にできるという効果が小さく
なり、エラストマー非発泡体3を用いることによる利点
が少なくなるからであり、また、0.15未満では、圧縮残
留ひずみ率が大きくなりすぎ、復元性に問題が生じると
ともに、物理的特性も悪化するからである。
【0013】具体的には、従来一般的に使用されている
天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリロニトリル
ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブタジエンゴム、
エチレンプロピレンゴム、アクリルゴム、エピクロヒド
リンゴム、シリコーンゴム、クロロスルフォン化ポリエ
チレンゴム、フッ素系ゴム等を、単独もしくは2種以上
のブレンドで使用し、その配合組成と発泡剤等を調整す
ることによって、エラストマー発泡体2の連続気泡比率
と見掛比重を上記範囲内になるように設定することが好
ましい。
【0014】エラストマー非発泡体3は、その引張り強
さが70kgf/cm2 以上、ゴム硬さが30〜60°の範囲にす
る。引張強度が70kgf/cm2 未満だと、十分な物理強度と
耐摩耗性を得ることができないからであり、また、ゴム
硬さが60°を超えると、柔軟性、クッション性、反発弾
性が十分ではなくなり、ゴム硬さが30°未満では耐摩耗
性、復元性について問題が生じるからである。
【0015】具体的には、エラストマー発泡体と同様に
従来一般的に使用されている天然ゴム、スチレンブタジ
エンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、クロロブ
レンゴム、ブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、
アクリルゴム、エピクロヒドリンゴム、シリコーンゴ
ム、クロロスルフォン化ポリエチレンゴム、フッ素系ゴ
ム等を、単独もしくは2種以上のブレンドで使用し、そ
の配合組成等を調整することにより、エラストマー非発
泡体3の引張り強さとゴム硬さが上記範囲内になるよう
に設定することが好ましい。
【0016】また、長尺もしくは短尺製品を折り加工、
曲げ加工、又は仮固定加工しながら所定の部位に取り付
ける場合の作業性を向上させる必要がある場合には、エ
ラストマー複合体1の横断面にて、エラストマー非発泡
体3の厚さは、その外周全長a+b+c+dのうち、20
〜50%に対応する部分の厚さta を、残りの部分の厚さ
b 〜td に比べて5 %以上厚くすることが好ましい。
なぜならば、断面が長方形などの多角形もしくは円形等
の形状においては、エラストマー非発泡体3に、部分的
な肉厚差を設けることによって各種加工が非常に容易と
なるからであり、作業効率の大幅な改善が図れこととな
るからである。
【0017】なお、図1では、説明の便宜上、断面形状
が矩形であるエラストマー複合体を例にとって述べてき
たが、この形状に特に限定されるものではなく様々な形
状にすることができる。その具体例を図2及び図3に示
す。
【0018】以上の構成からなる本発明に従うエラスト
マー複合体1は、エラストマー非発泡体3の持つ復元
性、耐摩耗性、反発弾性等と、エラストマー発泡体2の
もつ低比重で柔軟性、断熱性、クッション性等をあわせ
持ち、なおかつ各種アッセンブリー作業性にも優れてい
る。
【0019】
【実施例】次に、本発明に従う紐状のエラストマー複合
体の実施例について説明する。エラストマー複合体1
は、図1に示すような断面構成をもち、断面形状が10mm
角の正方形の形状をなしており、これは長尺紐状のスポ
ンジゴム2の外周面全体を、ソリッドゴム3で被覆して
一体化することにより構成されている。なお、ソリッド
ゴム3の厚さta 〜td のうち、tb 〜td の厚さはい
ずれも同じにし、ta だけを、取付け作業性の点からt
b 〜td よりも厚くした。
【0020】このエラストマー複合体1は、未加硫状態
のソリッドゴムと未加硫状態のスポンジゴムを、それぞ
れ50mm,70mm の押出機による二重押出によって、前記ス
ポンジゴムの外周面を前記ソリッドゴムで被覆した状態
にした後、熱風加硫槽(230℃×6 分間以上) 内を通過さ
せて連続的な加硫成形を行い、スポンジゴムとソリッド
ゴムを一体化させることにより、長尺紐状のエラストマ
ー複合体を製造した。
【0021】ソリッドゴムは、表1に示すように8種類
の配合割合A〜Hで混合したものを、それぞれ表面温度
が70℃の16インチオープンロールで30分間混練りするこ
とによって製造した。スポンジゴムは、表2に示すよう
に7種類の配合割合I〜Oで混合したものを、それぞれ
表面温度が70℃の18インチオープンロールで30分間混練
りすることによって製造した。また表1には、加硫した
ソリッドゴムの、比重、引張強さ、ゴム硬さ、及び圧縮
残留ひずみ率を、また表2には、加硫したスポンジゴム
の、見掛比重、連続気泡比率、及び圧縮残留ひずみ率
を、それぞれ併記してある。
【0022】
【表1】 上記配合組成成分(1) 〜(26)の参考例 (1) エチレンプロピレンゴム#778 (出光ディーエスエ
ム(株)社製) (2) エチレンプロピレンゴム#4903(出光ディーエスエ
ム(株)社製) (3) クロロプレンゴムY20 (東ソー(株)社製) (4) クロロプレンゴムB-10(東ソー(株)社製) (5) シリコーンゴムMM3531(ワッカーケミカルズイース
トジャパン(株)社製) (6) シリコーンゴムMM7512(ワッカーケミカルズイース
トジャパン(株)社製) (7) 椿(日本油脂社製) (8) マグ#150 (協和マグ(株)社製) (9) 3号亜鉛華(正同化学(株)社製) (10)旭#60(旭カーボン(株)社製) (11)旭#35(旭カーボン(株)社製) (12)シルバーW(白石カルシウム社製) (13)PW380 (出光石油化学(株)社製) (14)NS-24 (出光石油化学(株)社製) (15)ベスタ#18(井上石灰(株)社製) (16)ストラクトールWB16(エスアンドエス(株)社
製) (17)黒サブ#21(天満サブ化工(株)社製) (18)2.4.ジクロロベンゾイルパーオキサイド(ワッカー
ケミカルズイーストジャパン(株)社製) (19)ジクミルパーオキサイド(ワッカーケミカルズイー
ストジャパン(株)社製) (20)PEG#4000(日本油脂(株)社製) (21)ノクセラーM(大内新興化学(株)社製) (22)ノクセラーTRA(大内新興化学(株)社製) (23)ノクセラーBZ(大内新興化学(株)社製) (24)ノクセラーTE(大内新興化学(株)社製) (25)ノクセラーEUR(大内新興化学(株)社製) (26)サルファックスA(鶴見化学(株)社製)
【0023】
【表2】
【0024】エラストマー複合体は、表3に示すよう
に、表1に示す配合割合A〜Hの中から選んだ1種類の
ソリッドゴムと、表2に示す配合割合I〜Oの中から選
んだ1種類のスポンジゴムとを組合せることにより製造
し、計17種類のエラストマー複合体(No.1 〜17) を製造
し、それらの性能を評価した。なお、表3中には、単一
構造のソリッドゴム(No.18) と、単一構造のスポンジゴ
ム(No.19) についてもエラストマー複合体と対比させる
ため示してある。
【0025】このようにして製造したエラストマー複合
体(No.1 〜17) について、長期間圧縮後の復元性、耐摩
耗性、及びクッション性を評価するための試験を行っ
た。
【0026】長期間圧縮後の復元性は、前述した圧縮残
留ひずみ試験によって、初めの試験片の厚さt0(mm)と、
試験後の試験片の厚さt1(mm)を測定し、上述した式にこ
れらの値を代入することによって圧縮残留ひずみ率C
(%) の値を算出し、この値が60% 以下である場合を良好
とし、60% を超える場合を不合格であるとして評価し
た。耐摩耗性は、JIS K6264 に記載されているアクロン
摩耗試験(A-1法) による試験を行い、摩耗輪1000回転当
たりの摩耗容積(cc/1000 回) の値を求め、この値が0.
30以下である場合を良好とし、0.30を超える場合を不合
格であるとして評価した。クッション性は、無作為に選
んだ50人にフィーリングで評価してもらい、良好な場合
には「○」、不良の場合には「×」とした。また、参考
のため、取付け性についても「◎○×」の3段階で評価
した。取付け性は、縦横10mmで90°に屈曲したコーナ部
分に、無作為に選んだ50人に、各種エラストマー複合体
を組み付けさせ、このときの組み付けやすさを4段階で
評価してもらい、この総合結果から取付け性を評価し
た。表3に、これらの試験結果を示す。
【0027】
【表3】
【0028】表3の結果から、本発明例のNo.1〜8 は、
長時間圧縮後の復元性、耐摩耗性、及びクッション性と
もに良好であり、また、No.1〜7 は、エラストマー非発
泡体の厚さta をtb 〜td に比べて5 %以上厚くして
あるので、No.8に比べて取付け性についても優れてい
る。これに対して、比較例のNo.9〜19のうち、ソリッド
ゴムの配合割合とスポンジゴムの配合割合の少なくとも
一方が適正範囲外であるNo.9〜16は、長期間圧縮後の復
元性、耐摩耗性、及びクッション性のうち少なくとも一
つが不十分であり、また、ソリッドゴムの面積比率が適
正範囲よりも大きいNo.17 は、クッション性が悪い。加
えて、単一構造のソリッドゴムからなるNo.18 は、クッ
ション性及び取付け性が悪く、また、単一構造のスポン
ジゴムからなるNo.19 は、耐摩耗性及び取付け性が悪か
った。なお、本実施例(No.1 〜17) では、同種のゴムの
ソリッドゴムとスポンジゴムを組み合わせてエラストマ
ー複合体を形成した場合を示したが、異種ゴム同士を組
み合わせてもよく、用途に応じて種々のゴム同士を組み
合わせることが可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明の紐状のエラストマー複合体は、
建築、土木、車両、電機、OA機器、情報機器、医療機
器、家具、冷凍機器、照明器具、一般機械などの密封用
や緩衝用として、また、それらの支持体及び転送部材と
して用いるのに適しており、さらには、各種自動販売機
や各種制御盤等の機器類のように屋外等で風雨に曝され
るような厳しい環境条件下で使用される場合における、
機器類への風雨の浸入防止と緩衝、及び機器類への虫や
小動物の侵入防止、船舶用ハッチなどへの波浪による海
水等の浸入防止、橋梁などの構造物への風雨の浸入防止
と金属の腐食防止、コンクリート構造物打継部の止水パ
ッキング、水上の簡易式オイルフェンス(内圧不要)、
堰堤・水門用又は防潮用水門や灌漑用水門などの水密性
の維持を行うために用いるのに好適であり、加えて、複
写機ローラーにも使用することができ、様々な産業分野
において広く使用されることが期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う代表的なエラストマー複合体の横
断面を主に示した斜視図である。
【図2】エラストマー複合体の種々の横断面形状を示す
斜視図である。
【図3】エラストマー複合体の種々の横断面形状を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 エラストマー複合体 2 エラストマー発泡体 3 エラストマー非発泡体 4 空洞
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中務 定義 岡山県笠岡市西大島3172−4 (72)発明者 花崎 敏暢 広島県福山市津之郷町加屋430−9 (56)参考文献 特開 平8−302335(JP,A) 実開 昭57−132856(JP,U) 実開 昭47−28875(JP,U) 実開 昭63−24249(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 C09K 3/10 - 3/12 F16J 15/00 - 15/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紐状のエラストマー発泡体の外周面全体
    を、エラストマー非発泡体で被覆一体化してなる紐状の
    エラストマー複合体において、 エラストマー発泡体は、その連続気泡比率が10〜40%の
    範囲、見掛比重が0.15〜0.75の範囲であり、 エラストマー非発泡体は、引張り強さが70kgf/cm2
    上、ゴム硬さが30〜60°の範囲であり、 エラストマー複合体の横断面にて、エラストマー非発泡
    体の厚さを0.5mm 以上とし、かつ、エラストマー非発泡
    体の前記横断面に占める面積比率を70%以下とすること
    を特徴とする、長期間圧縮後の復元性、耐摩耗性、及び
    クッション性に優れた紐状のエラストマー複合体。
  2. 【請求項2】 エラストマー非発泡体の厚さを、その外
    周長のうち、20〜50%に対応する部分で、残りの部分に
    比べて5 %以上厚くすることを特徴とする請求項1に記
    載の紐状のエラストマー複合体。
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