JP3012049U - 光を点滅するブレスレット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】従来のブレスレットは外部の光によって外観を
現しているが、本考案はそれに更に自ら発する光をデザ
インして加え、点滅により目立つようにしたブレスレッ
トを提供することを目的とする。 【構成】ブレスレットの中に任意の数の箱体を組み込
み、その箱体の表面板に宝石等の透明体を嵌め込み、箱
内に小形電池、豆電球、スイッチを固定して直列に配線
する。更に円盤等の転動しやすい鍾を入れ裏蓋をして手
首に巻けば、腕が動く度に円盤等が移動し、スイッチを
入れたり切ったりして豆電球を点滅させる。この光を宝
石等の後部に入射し表面から、またその光を透明プラス
チック線などにより表面板の穴に導き外部に放出すれ
ば、点滅するブレスレットが得られる。これらの光をデ
ザインすることにより色々の図柄が楽しめる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は電池の電流を入切して、光を明滅するブレスレットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来は明滅する光を放出するブレスレットはなかった。 従来のブレスレットで光を放つのは、金属又は宝石、ガラス等の磨かれた表面 に当たった外部の光の反射によるものであった。そのため外部の光が弱い所では 見えないため、装飾としての価値を発揮することがなく、また色彩光線の下では その色に支配され、固有の美しさを失っていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

上記のように反射光ではなく本考案は自ら発生した光を点滅させるブレスレッ トを提供することを目的とする。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】

本考案はブレスレットに１個または複数個の任意の形状の箱体を組み込み、箱 体表面に穴を開けて宝石、ガラス玉等の透光体を嵌め込み、箱体内に小形電池、 豆電球、２枚の薄板よりなるスイッチを固定して直列に配線し、更に球形、円盤 形の重りをスイッチ薄板の垂直方向に自由に移動可能なるように封入した光を点 滅するブレスレットである。 また豆電球の光をガラス繊維線、透明プラスチック線の一端で受け、他の端を 上記箱体の表面板の小穴に嵌め込み固定して外部に放出することも可能である。

【０００５】

【作用】

本考案においてはブレスレットに任意の数の任意の形状の箱体を組み込む。箱 体にはその表面板に内部で発生した光を通過させるため、穴を開けて宝石やガラ ス玉などを嵌め込む。その内部側は光入射線に垂直な面と、外部側表面は各種形 状にカットして、その宝石やガラス玉の固有の色を外部にきらめくように放射さ せる。更に豆電球の光をガラス繊維線や透明プラスチックの太い線の一端で受け 、他端は表面板の小穴に固定して豆電球の光をそのまま外部に放出させる。 箱体の中には豆電球のほか小形電池と２枚の薄板よりなるスイッチを収納し、 電池と豆電球と小形スイッチを直列接続する。更に箱体内にはボール又は円盤な ど転がり易い錘を封入し、それらが腕の動きにより移動してスイッチを押さえた り離したりして入切する構造として光を点滅させる。

【０００６】

【実施例】

図１は正面図で、１はブレスレットの環状部で鎖状のものや腕輪式のものなど がある。その中に箱体２を１個又は任意の個数を組入れる。本例の場合は箱体２ は角型婦人用腕時計のごとき長方形のものとする。その表面板には穴を開けて宝 石３を嵌め込む。 箱体２の背面は単に平面蓋の４隅をねじ止めしたに過ぎないが、図２は蓋４か ら切断した内部を示すＢ−Ｂ断面図で、図３はＡ−Ａ断面平面図である。５は円 盤形の電池で、６は豆電球である。スイッチ７は互いに絶縁された２片の略平行 の幅狭の薄い板から成り、電池５、豆電球６、スイッチ７の１片は直列に配線さ れ、他の１片は電池に接続されている。これらは全て蓋４の内面に取り付けられ ている。更に円盤又は球体の錘８を蓋内面に固定された枠１０と蓋４の間に入れ て蓋４を閉じる。尚、箱体２の内面の電流に触れる部分は絶縁フィルムを貼着し ておく。 上記構造のブレスレットを腕に着けていると、腕が動く毎に錘８はスイッチ７ の１片を押さえて他の１片に接触させるので豆電球６が点灯し、宝石３の箱体２ 内の部分を照射する。照射された光は宝石内部に入り、外側の宝石３の表面から 乱反射しながらその宝石固有の色彩を帯びて外部に放出する。 また透明プラスチック線９の一端を豆電球６に向けて固定し、他端は箱体２の 表面板の小穴に固定すれば、豆電球６の光は外部に放出される。この透明プラス チック線９を取り付けるには、先ず一端を表面板の小穴に嵌め込み接着剤にて固 定しておき、他の端は蓋４を開いた状態で、ピンセットにて立ち板１１の小穴に 差し込み、接着剤を塗布して蓋４を閉じればよい。プラスチック線９は箱体２内 で弛む程度に長いものを用いても光の減衰は小さいので、長い方が組み立てに有 利である。 錘８は腕が動いている間は絶えず枠１０内を往復し、スイッチ７から離れるこ とによりスイッチ７は切れ、宝石３と透明プラスチック線９から出た光は消え、 錘８がスイッチ７を押さえることにより再び点灯し点滅が繰り返される。

【０００７】

【考案の効果】

ブレスレットは太古の昔から主として女性の手首を飾って来たもので、現在に おいてもその人気は衰えることなく、ますます華やかなものになってきた。しか し従来のものは明るい所においてのみその華やかさを誇ることはできたが、暗い 場所ではその効果は発揮出来なかった。本考案によるブレスレットは自ら光を発 するので、暗い場所ほど美しさを増す。また光のデザインをも組み込むことが可 能になり、ブレスレットの華やかさを更に高揚するものと思われる。 また近い将来に電流にて発光する螢光板、または液晶板が市販されるようにな れば、上記箱体表面板に取り付ければ、光のデザインの範囲は更に広がるものと 想像される。

【図面の簡単な説明】

【図１】ブレスレット箱体の正面図である。

【図２】箱体の蓋のみを切断して内部を示すＢ−Ｂ断面
背面図である。

【図３】Ａ−Ａ断面平面図である。

【符号の説明】

１ ブレスレット ２ 箱体 ３ 宝石 ４ 蓋 ５ 電池 ６ 豆電球 ７ スイッチ ８ 錘 ９ 透明プラスチック線

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ブレスレットに１個または複数個の任意
   の形状の箱体を組み込み、箱体表面に穴を開けて宝石、
   ガラス玉等の透光体を嵌め込み、箱体内に小形電池、豆
   電球、２枚の薄板よりなるスイッチを固定して直列に配
   線し、更に球形、または円盤形の重りをスイッチ薄板の
   垂直方向を自由に移動可能なるように封入した光を点滅
   するブレスレット
2. 【請求項２】 上記箱体内において、ガラス繊維線また
   は透明フラスチック線の一端は上記豆電球の光を受ける
   位置に固定し、他の端は表面板の穴に嵌め込み固定した
   請求項（１）記載の光を点滅するブレスレット