JP3012002U - 容器および容器用天蓋 - Google Patents

容器および容器用天蓋

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JP3012002U JP1994016082U JP1608294U JP3012002U JP 3012002 U JP3012002 U JP 3012002U JP 1994016082 U JP1994016082 U JP 1994016082U JP 1608294 U JP1608294 U JP 1608294U JP 3012002 U JP3012002 U JP 3012002U
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英秋 山口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天蓋と容器本体との間のシールを確実に維持
でき、天蓋取外しのための準備作業およびその後の天蓋
の取外しを簡単なものとし、かつ、天蓋の数回にわたる
着脱後でも天蓋の機能が損なわれないようにすることを
目的とする。 【構成】 胴部2外周面の開口部1a側部分に上側係止
部3、第1および第2の下側係止部4、4aを設けた容
器本体1と、容器本体1の開口部1aに対応するスカー
ト部7の上部8には上側係止部3と係合状態となる上側
被係止部11を、またスカート部7の切り取り可能な下部
9には第1および第2の下側係止部4、4aと係合状態
となる第1および第2の下側被係止部12、12aをそれぞ
れ設けた天蓋6とからなり、スカート部7の下部9を切
り取ることにより、第1および第2の下側係止部4、4
aと第1および第2の下側被係止部12、12aとの間の係
合状態が解除されるようにしている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、開口部を閉塞するための天蓋を備えた容器および容器の開口部を閉 塞するための容器用天蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、開口部を持つ容器ではこの開口部を閉塞するために天蓋を備えており 、このような天蓋を備えた容器は、天蓋が確実に開口部を閉塞して容器内部を密 閉できることが必要とされる。したがって、天蓋には、開口部側の部分に対応し たスカート部を設け、このスカート部と容器本体との間で係合状態を確保するこ とにより、開口部の縁部分と天蓋との間をシールするようにしている。
【0003】 そして、スカート部と容器本体との間を係合させるために、従来、容器本体胴 部外周面の開口部側の部分に係止部、例えば、胴部外周面の一周にわたる環状の 突出部などを設けるとともに、スカート部の内周面にこの係止部と係合可能な被 係止部、例えば環状のフックなどを設けており、これら両者が係合したときには 天蓋が開口部の縁部部分と密着するようにしている。
【0004】 また、天蓋には、内容物を取り出すことができるような開閉自在の孔部を設け たものがあるが、この孔部は主として内容物の取り出しを目的として設けられた ものであり、容器本体に内容物を充填するときにこの孔部を用いると、単位時間 あたりの充填量が少ないといった不都合が生じるため、容器本体への内容物の充 填は、専ら天蓋を容器本体から取り外して容器本体の開口部を開放して行うよう にしている。
【0005】 そして、天蓋を容器本体から取り外すときには、上述したスカート部と容器本 体との間の係合を解除させるものであるが、この係合は天蓋と容器本体との間の シールを目的として強い係合状態が確保されており、そのままの状態では容器本 体から天蓋を容易に取り外すことはできないものとなっている。
【0006】 したがって、従来では、スカート部の複数箇所(例えば8箇所)に上下方向の 切り込み部を設けた天蓋を用いて、この天蓋を容器本体から取り外すときには切 り込み部のそれぞれをドライバー等でスカート部の下端まで切り開くことにより 、スカート部を広げやすくして係止部と被係止部との間の係合を容易に解除でき るようにしている。
【0007】 なお、この切り込み部は、容器に対する天蓋のバージンシールとして機能する 。すなわち、切り込み部が切り開かれていないときには、天蓋は容器本体から取 り外されていないことを示すことになり、内容物取出用の孔部にもバージンシー ルを設けることと併せて、製品出荷後においてそれが新品であることを保証する ことになる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
このように、従来の容器は、容器本体に設けた係止部と天蓋のスカート部に設 けた被係止部との間の単一周回部分による係合のみによって容器本体と天蓋との 間のシール作用を維持しており、このシール作用を確実なものにするために係合 力を強くしていくとその分容器本体から天蓋を取り外すのが困難になりやすいと いう問題点を有している。
【0009】 すなわち、容器本体と天蓋との間の係合力を弱く設定したときには、輸送等の 取扱時において容器に対するショックなどにより天蓋が容易に外れてしまうおそ れがあり、これに対処するために両者間の係合力を強く設定すると、スカート部 に設けた切り込み部の数が少ないときには、これを切り開いたときでも係合力が 弱くならず、天蓋を容器本体から容易に取り外すことができないという問題点を 有している。
【0010】 また、天蓋は、容器本体から取り外されるときに湾曲するため、スカート部に 設けた切り込み部の数が多いものでは外力による変形あるいは天蓋取り付けの際 にこの切り込み部に大きな力がかかり、これにより切り込み部に亀裂等が生じる おそれがあり、特に天蓋の着脱回数が多くなると天蓋が使用不能になる場合や、 また、切り込み部を切り開くため、再度天蓋を取り付けたときに開口部を密閉が できず、天蓋としての機能を損なってしまう場合があるといった問題点を有して いる。
【0011】 さらに、スカート部を広げやすくするために切り込み部の数を多く設けるよう にしたのでは、これら切り込み部のそれぞれをドライバー等で切り開く必要があ るため、作業者にとってその作業が面倒であり、また、切り込み部が外部から目 視できるため容器全体として見栄えが悪いものとなるといった問題点を有してい る。
【0012】 そこで、本考案では、製品出荷時や輸送時などにおいて天蓋と容器本体との間 のシールを確実に維持できるとともに、使用者などが天蓋を容器本体から取り外 そうとするときに一回だけ必要となる準備作業やその後の取外し操作を簡単なも のとし、かつ、この準備作業の終了後の、天蓋の複数回にわたる容器本体への着 脱によっても天蓋の機能が損なわれないようにすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案の容器は、容器本体と天蓋とからなるものである。容器本体は、胴部外 周面の開口部側部分に上側係止部およびこれに順次続く下方側の第1および第2 の下側係止部を設けたものである。天蓋は、容器本体の開口部側部分に対応する スカート部の上部には上側係止部と係合状態となる上側被係止部を、またスカー ト部の切り取り可能な下部には第1および第2の下側係止部と係合状態となる第 1および第2の下側被係止部をそれぞれ設けたものである。そして、スカート部 の下部を切り取ることにより、第1および第2の下側係止部と第1および第2の 下側被係止部との間の係合状態が解除されるようにしたものである。
【0014】 また、本考案の容器用天蓋は、容器本体の胴部外周面の開口部側部分に対応す るスカート部を備えたものにおいて、スカート部の上部には容器本体の開口部側 部分の上側係止部と係合状態となる上側被係止部を設け、またスカート部の切り 取り可能な下部には開口部側部分の第1および第2の下側係止部と係合状態とな る第1および第2の下側被係止部をそれぞれ設け、容器本体に取り付けられた状 態でスカート部の下部を切り取ることにより、この第1および第2の下側被係止 部と第1および第2の下側係止部との間の係合が解除されるようにしたものであ る。
【0015】 さらに、第1の下側係止部をスカート部の下部の上端部分に対応させて設けて もよい。また、第1の下側被係止部をスカート部の下部の上端部分に設けてもよ い。また、これら容器および容器用天蓋それぞれの前記スカート部における切取 対象形状として、切り取り後にスカート部の上部の一部から下方に延びた天蓋取 外し操作用片部が形成されるかたちのものを用いるようにしてもよい。
【0016】 なお、胴部の開口部とスカート部との間のシール状態を所定の範囲に保持する という制限の下で、胴部外周面の上側係止部、第1および第2の下側係止部なら びにスカート部内周面の上側被係止部、第1および第2の下側被係止部を、それ ぞれが対応する周面の一周の中でその一部を除いた部分のみに形成するようにし てもよい。
【0017】 もっとも、このシール状態を確実なものにするためには、少なくとも容器本体 の内容物により近い方の上側係止部と上側被係止部とを胴部外周面やスカート部 内周面の一周にわたって形成することが望ましい。
【0018】
【作用】
以上のように、スカート部の上部では上側被係止部が容器本体の上側係止部と 係合し、切り取り可能なスカート部の下部では第1および第2の下側被係止部が 容器本体の第1および第2の下側係止部と係合しているため、天蓋は、複数の係 合によって容器本体の開口部側部分に確実に保持され、この開口部側部分と天蓋 との間を確実にシールするようにしている。
【0019】 そして、スカート部の下部を切り取って第1および第2の下側係止部と第1お よび第2の下側被係止部との間の係合を解除することにより、天蓋は、上側係止 部と上側被係止部との間の係合のみで容器本体に保持されることになる。そのた め、スカート部と容器本体との間の係合力が弱くなって天蓋を容器本体から取り 外すことがそれまでの複数の係合のときよりも容易なものとなる。
【0020】 すなわち、スカート部の下部を切り取る前は、複数の係合が維持されることに よって天蓋を容易に取り外すことはできないが、スカート部の下部を切り取った 後は、上側係止部と上側被係止部との間の係合のみとなり、しかもその係合は開 口部から近いところで行われているため天蓋は容易に取り外すことができるもの となる。
【0021】 また、スカート部の下部を切り取った後に天蓋取外し操作用片部が形成される ようにしたものは、この天蓋取外し操作用片部を持って上方に引き上げることに より上側係止部と上側被係止部との間の係合を簡単に解除させることができ、こ れにより天蓋を容器本体から容易に取り外すことが可能となる。
【0022】
【実施例】
本考案の実施例を、図1ないし図7を参照して説明する。 なお、以下の実施例では、説明の便宜上、上側係止部、第1および第2の下側 係止部が胴部外周面の一周にわたってそれぞれ形成され、また上側被係止部、第 1および第2の下側被係止部がスカート部内周面にそれぞれ形成された容器本体 を用いるものとする。
【0023】 図において、1は容器本体、1aは開口部、2は胴部、3は上側係止部、4は 第1の下側係止部、4aは第2の下側係止部、5は環状突出片、6は天蓋、7は スカート部、8はスカート部の上部、9はスカート部の下部、9aは環状突起、 10は横溝、10a,10cは縦溝、10bは差込部、11は上側被係止部、12は第1の下 側被係止部、12aは第2の下側係止部、13はパッキン、14は内容物取出用孔部、 15は天蓋取外し用片部、16は肉厚部をそれぞれ示している。
【0024】 ここで、図1に示すように、容器本体1には上方に向いた開口部1a(図3参 照)を備えるとともに、胴部2外周面の開口部1a側部分に、外方に向いた鉤状 の上側係止部3を設けている。さらに、胴部2外周面には、上側係止部3の下方 に順次位置する第1の下側係止部4および第2の下側係止部4aを設けるととも に、第2の下側係止部4aの下方に環状突出片5を設けている。
【0025】 なお、上側係止部3、第1および第2の下側係止部4、4aは、容器本体1に 一体となった状態で設けられているが、これに限定されず、それぞれを別体に形 成して容器本体1の所定箇所に取り付けるようにしてもよい。また、容器本体1 は、その材料としてプラスチック等の合成樹脂や金属などによって形成されてい る。
【0026】 次に、容器本体1の開口部1a側に取り付けられる天蓋6は、胴部2外周面の 開口部1a側部分を嵌め入れることができるスカート部7を備えており、このス カート部7は、横溝10を介して上部8と下部9とを接続した状態で設けられ、横 溝10に沿って下部9の部分を上部8から切り取ることができるようになっている 。
【0027】 そして、図1および図2に示すように、上部8の内周面には上側係止部3と係 合可能な鉤状の上側被係止部11を設けるとともに、下部9の内周面上端部分には 第1の下側係止部4と係合可能な第1の下側被係止部12を、また下部9の内周面 下端部分には第2の下側係止部4aと係合可能な第2の下側被係止部12aを設け ている。
【0028】 なお、これらが係合しているときには、天蓋6に設けたパッキン13が開口部1 aの縁部部分と密着することになり、これにより容器本体1内部を密封するよう にしている。このパッキン13を設けるかどうかは容器本体1に入れる内容物の性 情などに基づいて決められる程度の任意事項である。
【0029】 このように、上側で一箇所、下側で二箇所の係合状態が確保されることにより 、天蓋6は容器本体1から容易に取り外すことができないものとなっている。こ のとき、環状突出片5は、第2の下側係止部4aおよび第2の下側被係止部12a 間の係合を下方から保護するものとして機能している。
【0030】 上側係止部3、上側被係止部11ならびに第1および第2の下側係止部4、4a 、第1および第2の下側被係止部12、12aのそれぞれは、胴部2外周面およびス カート部7内周面の一周にわたって設けることに限定されず、その一周を分割し た複数箇所に設けてこの部分で両者が係合するようにしてもよい。
【0031】 なお、上側係止部3と上側被係止部11との間ならびに第1および第2の下側係 止部4、4aと第1および第2の下側被係止部12、12aとの間の係合は、図示の ような鉤状のもので行われることに限定するものではなく、例えば、胴部2外周 面に突起および孔部のいずれか一方を設けるとともに、スカート部7に他方をも うけ、これら突起と孔部によって両者を係合させるようにしてもよい。
【0032】 このように、スカート部7の下部9において二つの係合を行うことにより天蓋 6をより強く容器本体1に取り付けるようにしている。例えば、下部9と容器本 体1との間を、第1の下側係止部4aおよび第1の下側被係止部12aのみで係合 させる場合は、容器本体1が逆さになって天蓋6のカドから落下した際、天蓋6 が外れてしまう場合があるからである。
【0033】 具体的には、下部9において一つの係合の場合は、容器本体1を逆さにして天 蓋6のカドから落下させた際、高さ約40cm程度で天蓋6が外れるが、本考案 のように下部9において二つの係合の場合は、少なくとも約120cmの高さか ら同様に落下させた場合でも天蓋6が外れることはない。
【0034】 また、スカート部7の下部9が切り取られるまでは天蓋6は取り外されていな いこと示すことになり、いわゆるバージンシールとしての機能をも備えたものと なる。なお、天蓋6には開閉自在の内容物取出用孔部14が設けられており、容器 本体1に収納されている内容物は、この内容物取出用孔部14から取り出されるこ とになる。
【0035】 次に、天蓋6を容器本体1に取り付けるときには、図3および図4に示すよう に、スカート部7内に容器本体1の開口部1a側部分を強制的に嵌め入れること により、上側係止部3と上側被係止部11との間、第1および第2の下側係止部4 、4aと第1および第2の下側被係止部12、12aとの間のそれぞれが係合状態と なるようにする。
【0036】 すなわち、天蓋6を容器本体1に強制的に嵌め入れるとき、先ず上側被係止部 11、第1および第2の下側被係止部12、12aは、それぞれのテーパ面が上側係止 部3、第1および第2の下側係止部4、4aに案内されることによって外方に押 し広げられ、これにより上部8および下部9は自らの弾性力に抗して外方に押し 広げられる。
【0037】 その後、上側被係止部11、第1および第2の下側被係止部12、12aが上側係止 部3または第1および第2の下側係止部4、4aを越えたときに、一旦外方に押 し広げられた上部8および下部9が自体の弾性力によってそれぞれ収縮すること により、上側係止部3と上側被係止部11との間、第1および第2の下側係止部4 、4aと第1および第2の下側被係止部12、12aとの間は、図1および図2に示 すような係合状態となる。
【0038】 続いて、天蓋6を容器本体1から取り外すときには、先ず差込部10bにドライ バー等の先端が尖った棒状の部材を差し込んで縦溝10aを切り開き、さらに、図 1の点線に示すように、下部9の切り開いた片部を引っ張ることによりこの下部 9は横溝10に沿って切り開かれ、スカート部7を一周したときに上部8から切り 取られることになる。
【0039】 なお、この横溝10および縦溝10aは、図2に示すように、スカート部7の所定 部分を薄く形成して容易に切り開くことができるような溝状に形成しているが、 これに限定されるものではなく、この溝状のものに代えて、例えば、破線を用い るようにしてもよい。
【0040】 そして、スカート部7の下部9が切り取られることにより、第1および第2の 下側係止部4、4aと第1および第2の下側被係止部12、12aとの係合が解除さ れ、これにより、天蓋6は、上側係止部3と上側被係止部11との間の係合のみで 容器本体1に取り付けられた状態となり、全体としての係合力が当初の状態にく らべて弱められるため、その分だけ天蓋6を容器本体1から取り外す作業が容易 なものとなる。
【0041】 なお、取り外した天蓋6を容器本体1に再度取り付けるときには、スカート部 7の上部8を容器本体1の開口部1a側に嵌めて、上側係止部3と上側被係止部 11との間を係合させるようにする。
【0042】 次に、スカート部7の下部9を、図5に示すように、その切り取りの対象形状 として、切り取った後にスカート部7の上部8の一部から下方に延びた天蓋取外 し操作用片部15が形成されるかたちのものを用いるようにしてもよい。すなわち 、スカート部7には、横溝10に続く二つの縦溝10a,10cを所定幅で設ける。
【0043】 したがって、図6(a) に示すように、差込部10bにドライバー等を差し込んで 縦溝10aを切り開いて、次に図6(b) に示すように、下部9の縦溝10a側の部分 を横溝10に沿って縦溝10cまで切り取ることにより、図6(c) に示すように、下 部9は、天蓋取外し操作用片部15を残した状態で上部8から切り取られることに なる。
【0044】 このとき、天蓋取外し操作用片部15の両側部分には横溝10を遮る状態で肉厚部 16を設けているため下部9の切り取りとともに天蓋取外し操作用片部15が切り取 られないようにしている。なお、天蓋取外し操作用片部15の部分には横溝10を設 けないようにしてもよい。また、天蓋取外し操作用片部15の下部部分に第1およ び第2の下側被係止部12、12aを設けるかどうかは任意である。
【0045】 天蓋取外し操作用片部15を設けた場合には、図7に示すように、下部9を切り 取った後に天蓋6を取り外すとき、使用者がこの天蓋取外し操作用片部15を持っ て上に引き上げることによって上側係止部3および上側被係止部11間の係合を一 層容易に解除することが可能となる。なお、肉厚部16の間に横溝10が設けられて いる場合には、この横溝10によって天蓋取外し操作用片部15を曲げやすくして、 使用者にとって使いやすいものとなる。
【0046】 また、天蓋取外し操作用片部15は、図示のような形状のものに限定されず、例 えば天蓋取外し操作用片部15の下端が下部9より下方に位置するようなものを用 いてもよく、さらに、天蓋取外し操作用片部15は単一であることに限定されず、 スカート部7に複数設けるようにしてもよい。この場合、天蓋取外し操作用片部 15に挟まれた下部9をそれぞれ切り取ることが必要となる。
【0047】 このように、スカート部7の下部9を切り取るまでは、上側係止部3と上側被 係止部11との間の係合(上側の係合)、第1および第2の下側係止部4、4aと 第1および第2の下側被係止部12、12aとの間の係合(下側の係合)の複数の係 合力で天蓋6と容器本体1とが一体となり、スカート部7の下部9を切り取った 後はもっぱら上側の係合力によって両者は一体となっている。
【0048】 したがって、上側および下側それぞれの係合力はそれぞれの役割分担に基づい て決められるものであり、例えば上側の係合力の場合、スカート部7の下部9を 切り取るまでについては内容物により近い係合部分でシール機能を確実に確保し たい、またスカート部7の下部9を切り取った後についても天蓋6の取外しやす さよりもこの上側の係合によるシール機能を重視したいという設計思想のもとで は比較的強い係合力に設定されることになる。
【0049】 これとは逆に、スカート部7の下部9を切り取った後の天蓋6の取外しやすさ を優先させるときの上側の係合力は比較的弱いものに設定され、またこの弱さを 補うかたちで下側の係合力は比較的強いものに設定されがちである。
【0050】 いずれにしても、スカート部7の下部9を切り取った後では下側の係合が解除 されるので全体としての係合力が当初より弱められる結果、容器本体1から天蓋 6を取外すための作業が当初よりも簡単なものになる。
【0051】
【考案の効果】
本考案は、容器本体に上側係止部、第1および第2の下側係止部設けるととも に、これらと係合する上側被係止部、第1および第2の下側被係止部を、天蓋の スカート部の上部および切り取り可能な下部にそれぞれ設けているため、これら 複数箇所の係合により天蓋を容器本体に強く取り付けて容器本体内を確実に密閉 することができ、製品出荷時や輸送時などにおいて天蓋と容器本体との間のシー ルを確実に維持できるとともに、スカート部の下部を切り取るといった簡単な手 順によって上側係止部と上側被係止部との間の係合のみとなり、全体としての係 合力を弱くすることにより天蓋を取り外し可能とすることができる。
【0052】 また、天蓋を容器本体から取り外す場合、スカート部に上下方向の切り込みが 残るものではないため、天蓋が大きく湾曲したときでも破損しにくく、かつ、取 り外した天蓋の、数回にわたる容器本体への着脱によっても天蓋としての機能を 維持することができる。
【0053】 また、天蓋取外し操作用片部が形成されるようにした場合は、天蓋を取り外す ときに使用者がこの天蓋取外し操作用片部を持って上に引き上げることによって 上側係止部および上側被係止部間の係合を一層容易に解除でき、上側係止部およ び上側被係止部間の係合力が強い場合であっても使用者にとって天蓋の取り外し を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の、実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の要部を拡大した断面図である。
【図3】本考案の、天蓋および容器本体を示す斜視図で
ある。
【図4】図3の要部を拡大した断面図である。
【図5】本考案の、他の実施例を示す斜視図である。
【図6】図5の天蓋からスカート部の下部を切り取る状
態を示す説明図である。
【図7】図5の天蓋を取り外すときの様子を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1・・・容器本体 1a・・開口部 2・・・胴部 3・・・上側係止部 4・・・第1の下側係止部 4a・・第2の下側係止部 5・・・環状突出片 6・・・天蓋 7・・・スカート部 8・・・上部 9・・・下部 9a・・環状突起 10・・・横溝 10a,10c・・縦溝 10b・・差込部 11・・・上側被係止部 12・・・第1の下側被係止部 12a・・第2の下側被係止部 13・・・パッキン 14・・・内容物取出用孔部 15・・・天蓋取外し操作用片部 16・・・肉厚部

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴部外周面の開口部側部分に、上側係止
    部およびこの下方に順次位置する第1および第2の下側
    係止部を設けた容器本体と、 前記開口部側部分に対応するスカート部の上部には前記
    上側係止部と係合状態となる上側被係止部を、また当該
    スカート部の切り取り可能な下部には前記第1および第
    2の下側係止部と係合状態となる第1および第2の下側
    被係止部をそれぞれ設けた天蓋とからなり、 前記スカート部の下部を切り取ることにより、前記第1
    および第2の下側係止部と前記第1および第2の下側被
    係止部との間の係合状態が解除されるようにしたことを
    特徴とする容器。
  2. 【請求項2】 前記第1の下側係止部を前記下部の上端
    部分に対応させて設けた請求項1記載の容器。
  3. 【請求項3】 前記上側係止部を前記胴部外周面の一周
    にわたって設けるとともに、前記上側被係止部を当該上
    側係止部とその一周にわたって係合状態となるように設
    けた請求項1または2記載の容器。
  4. 【請求項4】 前記切り取りの対象形状として、当該切
    り取り後に前記スカート部の上部の一部から下方に延び
    た天蓋取外し操作用片部が形成されるかたちのものを用
    いた請求項1、2または3記載の容器。
  5. 【請求項5】 容器本体の胴部外周面の開口部側部分に
    対応するスカート部を備えた容器用天蓋において、 当該スカート部の上部には、前記開口部側部分の上側係
    止部と係合状態となる上側被係止部を設け、 当該スカート部の切り取り可能な下部には、前記開口部
    側部分に順次設けた第1および第2の下側係止部とそれ
    ぞれ係合状態となる第1および第2の下側被係止部を設
    け、 前記容器本体に取り付けられた状態で前記スカート部の
    下部を切り取ることにより、前記第1および第2の下側
    被係止部と前記第1および第2の下側係止部との間の係
    合が解除されるようにしたことを特徴とする容器用天
    蓋。
  6. 【請求項6】 前記第1の下側被係止部を前記下部の上
    端部分に設けた請求項5記載の容器用天蓋。
  7. 【請求項7】 前記上側被係止部を前記スカート部の内
    周面の一周にわたって設けた請求項5または6記載の容
    器用天蓋。
  8. 【請求項8】 前記切り取りの対象形状として、当該切
    り取り後に前記スカート部の上部の一部から下方に延び
    た天蓋取外し操作用片部が形成されるかたちのものを用
    いた請求項5、6または7記載の容器用天蓋。
JP1994016082U 1994-12-02 1994-12-02 容器および容器用天蓋 Expired - Lifetime JP3012002U (ja)

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