JP3011710U - 組み合わせ式ペット用かご - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は組み合わせ式ペット用かごに関し、
ペットの飼養に使用されるものである。 【構成】 ペットの入口を持つ一枚の前側板１と、一個
の水平網状通気孔２６を持つ一枚の後側板２と、平行な
数条の水平通気孔を持つ二枚の左右両側板３，３’と、
ペットの排泄物を下の排泄物受盤７に落下させる数条の
平行格子縞孔を持つ排泄部５０を設けた一枚の底板５
と、傾斜状に前記前側板１と前記後側板２の上部両斜辺
の上に組み付けられる二枚の屋根板４，４’とで組み合
わせて構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はペットの飼育に使用される組み合わせ式ペット用かごに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のペット用かごは鉄棒や針金を溶接して作られて、屋根もなく四側面もが ら空きで、雨もよけられず、又日光も遮ることができない様に作られたものが多 い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ペットが雨に濡れない様にし、又日光を遮る様にし、更にペットがペットの排 泄物を踏まない様にする他、内部の通気を良くしなければならない問題点があっ た。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案では、雨が降ってもその内部が濡れない様に傾斜した屋根を付設し、前 側板には入口を設けてペットが出入り出来る様にし、後側板には空気の流通を良 くするために通気孔を設け、又底板にはペットの排泄物を下に落ちさせる複数の 孔を持つ排泄部を設ける。又底板の下には排泄物受盤を差し込んだり引き出せる 様にして底板から落ちる排泄物を受け入れる様にし、又各部分は組み合わせ式に して、使用しない場合とか或いは運送に便利な様にする。

【０００５】

【実施例】

本考案の組み合わせ式ペット用かごは、図１が示す様に、一枚の前側板１と、 一枚の後側板２と、二枚の左右両側板３，３’と、二枚の屋根板４，４’と、一 枚の底板５と、一枚の組み合わせ板６と、一枚の排泄物受盤７とを組み合わせて 構成される。

【０００６】 前側板１と後側板２はほぼ五角形で、頂部は中央が高く両側に傾斜してから垂 直な平行する二辺となり、相互に向かう内側面には両垂直縁の近くに平行な垂直 はまり溝１０と２０を設け、これらの垂直はまり溝１０，２０の上端と下端に各 一個の魚眼形孔１１と２１を設け、又底端から少し上に水平はまり溝１２と２２ を設け、底板５の四周縁がはまる様にする。

【０００７】 更に図２が示す様に中央頂端の両側には凸縁１３と２３を設け、これらの凸縁 １３，２３の上には定位用丸突起１４と２４を設け、中央頂端と両垂直辺との間 の傾斜辺の下端には各一個の定位用丸突起１５と２５を設ける。 図１に戻って説明するに、前側板１の中央部にペットが出入りするアーチ形の 入口１６を設ける。後側板２の中央部に水平の網状通気孔２６を設けて、かご内 部の空気の流通を良くする。左右両側板３，３’は各々その垂直両辺縁が突出部 ３０，３０’となり、前側板１と後側板２の垂直はまり溝１０，２０の中にはま り込む。それで両側板３，３’と前側板１及び後側板２が直角の状態に組み合わ される。更に両側板３，３’の突出部３０，３０’には前側板１と後側板２の垂 直はまり溝１０，２０の孔１１，２１にはまる丸突起３１，３１’を設け、ビス で孔１１，２１にはめた後丸突起３１，３１’の中にねじ付けて、それで両側板 ３，３’は前側板１と後側板２とに固定される。

【０００８】 又両側板３，３’を前側板１と後側板２に組み合わせる作業中に、底板５の四 周縁を両側板３，３’と前側板１と後側板２の水平はまり溝３２，３２’，１２ ，２２にはまらせて固定させる。更に両側板３，３’の水平はまり溝３２，３２ ’の下には、排泄物受盤７を支える水平に突出した支え縁３３，３３’を設けて 排泄物受盤７を支持できる様にする。又両側板３，３’の頂辺縁は前側板１と後 側板２の斜辺の下端よりも低くしておき、屋根板４，４’を前側板１と後側板２ の上に組み合わせたら、屋根板４，４’と両側板３，３’の間には相当の隙間が 形成されて、空気の流通に供する。

【０００９】 二枚の屋根板４，４’の裏面の両垂直辺の近くには、各一条或いは数条の縦は まり溝４０，４０’を設ける。縦はまり溝が一条の時は一定した長さの左右両側 板しか使用出来ないが、平行に数条ある時は前側板１と後側板２は異なる長さの 左右両側板に応じて、数条のはまり溝の中の適当な一条にはめられる。それでか ごの奥行きは左右両側板を取り換えれば数種に変更することができる。

【００１０】 又各縦はまり溝４０，４０’の上端には前側板１と後側板２の凸縁１３，２３ とはまり合う上端溝４１，４１’を設け、且つこの上端溝を貫く一個の魚眼形孔 ４１０，４１０’を設けて丸突起１４，２４にはまらせ、縦はまり溝４０，４０ ’の下端に前側板１と後側板２の丸突起１５，２５とはまる下端溝４２，４２’ を設ける。又、この下端溝４２，４２’を貫く一個の魚眼形孔４２０，４２０’ を設けて、丸突起１５，２５の先端にはまらせる。それから例えばビスやボルト でもって魚眼形孔４１０，４１０’，４２０，４２０’に差し込んで丸突起１４ ，２４，１５，２５にねじ入れて、それで屋根板４，４’は前側板１と後側板２ に組み合わせ固定される。上端溝４１，４１’と下端溝４２，４２’は各凸縁１ ３，２３と丸突起１４，２４，１５，２５としっかりとはまり合う様にして緊密 性を良くする。

【００１１】 又二枚の屋根板４，４’の頂部連接部の上に一枚の細長い組み合わせ板６を被 せて、雨水がかごの中に滲入しない様にする。この組み合わせ板６の両端には屋 根板４，４’の孔４１０，４１０’と相対する孔６０を開けて、組み合わせ板６ をビスで屋根板４，４’に固定する。尚、組み合わせ板６は“く”字形にして、 その角度は両屋根板４，４’が形成する角度と同じにして屋根板４，４’と緊密 に被せる。

【００１２】 底板５の四周縁は前側板１と後側板２の水平はまり溝２２と両側板３，３’の 水平はまり溝３２，３２’とはまって固定される。その四隅には互いに平行な複 数の孔からなる排泄部５０を設けて、そこからペットの排泄物が下の排泄物受盤 ７の上に落ちる様にする。 排泄物受盤７はその周縁に低い壁を持つ浅い盤であり、その前辺中央に一個の 取っ手７０を付設して、前側板１の底から中に差し込める様にし、左右両側板３ ，３’の支え縁３３，３３’により支えられる。この排泄物受盤７の高さは水平 はまり溝３２，３２’と支え縁３３，３３’との距離以下にする。

【００１３】 本考案の組み合わせ式ペット用かごが組み合わされると図３が示す様に外観が 良い形になり、家の庭に置かれて、その組み合わせにはさほど時間を取らない。 又各板はプラスチックの射出成型方式で製造出来るし、その重量は軽く、運搬や 運送にも便利である。底板の他に排泄物受盤を設置してあるので、かごの中で排 泄物がちらかることもなく、又多少汚れた時はホースで水を吹きかけて掃除する ことができる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案のペット用かごは屋根を持つので、家の外の庭に置いても、かごの中に 雨水が入らないし、又底板にペットの排泄物を落下させる互いに平行な複数の孔 からなる排泄部を設けてあり、底板の下には排泄物受盤を引き出せる様に設置し てあるので、ペットの排泄物がかごの中でちらかることもなく、その掃除も容易 である上に、又組み合わせ式であるので使用しない時とか運送する場合にも便利 である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の組み合わせ式ペット用かごの分解斜視
図である。

【図２】本考案の組み合わせ式ペット用かごの中の前側
板と後側板と屋根板との組み合わせ断面図である。

【図３】本考案の組み合わせ式ペット用かごの斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ 前側板 ２ 後側板 ３ 左側板 ３’ 右側板 ４，４’ 屋根板 ５ 底板 ６ 組み合わせ板 ７ 排泄物受盤 １０，２０ 垂直はまり溝 １１，２１，６０ 孔 １２，２２，３２，３２’ 水平はまり溝 １３，２３ 凸縁 １４，１５，２４，２５，３１，３１’ 丸突起 １６ 入口 ２６ 通気口 ３０，３０’ 突出部 ３３，３３’ 支え縁 ４０，４０’ 縦はまり溝 ４１，４１’４２，４２’ 溝 ４１０，４１０’４２０，４２０’ 魚眼形孔 ５０ 排泄部 ７０ 取っ手

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 五角形であり、内側面の両垂直辺の近く
   に二枚の左右両側板の前垂直縁にはまらせる垂直はまり
   溝を持ち、このはまり溝の上端と下端に各一個の孔を持
   ち、内側面の底端の近くに水平はまり溝を持ち、上部中
   央頂端の両側に各々凸縁を持ち、この凸縁の上には一個
   の丸突起を持ち、中央頂点から両側の垂直辺の頂点まで
   は各々斜辺を形成し、この斜辺の下端に一個の丸突起を
   持つ一枚の前側板と、 五角形であり、内側面の両垂直辺の近くに二枚の左右両
   側板の後垂直縁にはまらせる垂直はまり溝を持ち、この
   はまり溝の上端と下端に各一個の孔を持ち、内側面の底
   端の近くに水平はまり溝を持ち、上部中央頂端の両側に
   各々凸縁を持ち、この凸縁の上には一個の丸突起を持
   ち、中央頂点から両側の垂直辺の頂点までは各々斜辺を
   形成し、この斜辺の下端に一個の丸突起を持つ一枚の後
   側板と、 前垂直縁が前記前側板の垂直はまり溝にはまり、又後垂
   直縁が前記後側板の垂直はまり溝にはまり、前記前垂直
   縁と後垂直縁の上端と下端は、前記前側板と後側板の垂
   直はまり溝の孔にはまる一個の丸突起を持ち、底端の近
   くに水平はまり溝を持つ二枚の左右両側板と、 四周縁が前記前側板及び前記後側板及び前記左右両側板
   の水平はまり溝にはまって固定される一枚の底板と、 内側面の左右両側縁の近くに各一条の縦はまり溝を持
   ち、各縦はまり溝の上端と下端に前記前側板と後側板の
   中央頂端の凸縁と丸突起がはまり合う上端溝と下端溝を
   持ち、これらの上下端溝は各一個の孔を持つ二枚の屋根
   板とを備え、 ビスやボルトで以て前記前側板と前記後側板と前記左右
   両側板を組み合わせ固定し、前記二枚の屋根板を前記前
   側板と前記後側板の上に組み合わせ固定する構成とされ
   た組み合わせ式ペット用かご。
2. 【請求項２】 前記前側板はその中央部にペットが出入
   りするアーチ形入口を有し、前記後側板はその中央部に
   水平の通気孔を有してなる請求項１記載の組み合わせ式
   ペット用かご。
3. 【請求項３】 前記二枚の屋根板はその内側面の両側辺
   の近くに各数条の平行する縦はまり溝を持ち、各種の異
   なる長さの左右両側板を使用出来る様にし、前記前側板
   と前記後側板は前記左右両側板の長さに応じて、前記屋
   根板の縦はまり溝の中の適当な一条にはまり合う様に構
   成される請求項１記載の組み合わせ式ペット用かご。
4. 【請求項４】 前記底板はその四周縁が前記前側板と前
   記後側板と前記左右両側板との水平はまり溝にはまって
   固定され、その四隅の近くに互いに平行な複数の孔で形
   成される排泄部を有してなる請求項１記載の組み合わせ
   式ペット用かご。