JP3011651U - 油圧工具のカッタアタッチメント - Google Patents

油圧工具のカッタアタッチメント

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JP3011651U
JP3011651U JP1994014709U JP1470994U JP3011651U JP 3011651 U JP3011651 U JP 3011651U JP 1994014709 U JP1994014709 U JP 1994014709U JP 1470994 U JP1470994 U JP 1470994U JP 3011651 U JP3011651 U JP 3011651U
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Japan
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hydraulic tool
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JP1994014709U
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茂 平林
忠彦 小泉
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Maxell Izumi Co Ltd
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Izumi Products Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】開放方向にバネで付勢された一対の可動刃を支
持軸により回動可能に軸支する一対の支柱と、一対の前
記可動刃の後方に位置し油圧工具のピストンに取り付け
てリンク機構により前記可動刃を開閉操作するダイスコ
マとを有し、一対の前記支柱の基部を油圧工具のシリン
ダヘッドに取り付けるはさみ形式のカッタアタッチメン
トにおいて、シリンダヘッドに取り付け易いように、一
対の支柱の基部とダイスコマを常時一列状に並ぶ状態と
し、利便性の高いものにする。 【構成】一対の前記支柱11A,11Bの基部の前記ダ
イスコマ5に対面する面に設けたガイドピン12又は前
後方向のガイド溝と前記ダイスコマ5の前記支柱11
A,11Bに対面する両面に設けた前後方向のガイド溝
8又はガイドピンとの係合により前記ダイスコマ5を前
記支柱11A,11B間に拘束するガイド機構を設ける
ように構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、油圧工具の先端に着脱可能に取り付けるはさみ式のカッタアタッチ メントの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来のケーブルカッタアタッチメントBを取り付けた電動式の油圧工具 Cの側面図で、油圧ポンプと油圧回路を内設する工具ボディ30にオイルタンク 31と共に減速機32を介在したモータ33を付設し、このモータ33を駆動す る充電式電池34を着脱可能に取り付け、また、工具ボディ30の先端部にシリ ンダーヘッド35を取り付け、このシリンダーヘッド35にはさみ形式のケーブ ルカッタアタッチメントBを着脱可能に保持させ、工具ボディ30のピストン3 6の往復動によりケーブルカッタアタッチメントBの一対の可動刃37A,37 Bの開閉が行えるようにしてある。
【0003】 そして、工具ハンドル部の起動スイッチ38を押すことにより、モータ33を 作動させ、モータ33の回転を直線運動に変換させて油圧ポンプを操作し、オイ ルタンク31からの作動油により油圧力を高めてピストン36を前進させ、この ピストン36の前進により、リンク機構を介して一対の可動刃37A,37Bを 対向方向に回動させ、介在させたケーブルを切断させるものである。
【0004】 前記のケーブルカッタアタッチメントBは、図7の斜視図のように、支持ボル ト39でもって左右一対の支柱40A,40Bに回動可能に支持される一対の可 動刃37A,37Bを備え、片側の支柱40Aの肩部に巻裝され両端を両可動刃 37A,37Bの表面に取り付けた巻きバネ41によってこの一対の可動刃37 A,37Bの刃先を開放方向に付勢された状態にすると共に、この一対の可動刃 37A,37Bの後端部(図示下端部)にはそれぞれリンク杆42を枢支し、こ の一対のリンク杆42を可動刃後方(図示下方)に位置する1個のダイスコマ4 3に枢支させるように構成してあり、このダイスコマ43後部のシャンク44を 前記油圧工具Cのピストン36の取付け穴に嵌入して仮固定させると共に、この 油圧工具Cの前部に取り付けたシリンダヘッド35の対峙する取付けアーム45 ,45間に前記支柱40A,40Bをはめ込んでスライドピン46で貫通的に仮 固定するようにしてある。
【0005】 従って、ピストン36の駆動によりダイスコマ43を前後進させることにより 支持ボルト39を中心に一対の可動刃37A,37Bをはさみ形式に対向方向に 開閉できるようになる。
【0006】 なお、この油圧工具は前記のシリンダヘッドに対応できる圧着具アタッチメン トや鉄筋カッタアタッチメント等を交換可能に利用して多機能工具として使うこ とができ、前記取付けアーム45の取付け孔部には前記スライドピン46を係止 して容易に仮固定できる鋼球とバネを用いたボールノック構造を埋設してある。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、作業性や安全性の面から、上記のように、一対の可動刃37A ,37Bは巻きバネ41で開放方向に付勢され、油圧回路のリリース状態で開放 するようにされている。一方、一対の可動刃37A,37Bは支持する支持ボル ト39に密接して摩擦状態になっており、また、支持ボルト39は支柱40A, 40Bに固定するようにしてあり、さらに、可動刃のがたつき防止等のために巻 きバネ41の付勢力を十分に利かせるため、シリンダヘッドへ35の取付けに際 しては巻きバネ41を若干縮退させるようにしてある。従って、取付け前の状態 では、可動刃37A,37Bにかかる巻きバネ41の付勢力により、支持ボルト 39に固定された両支柱40A,40Bの基部間が開くような状態にある。即ち 、一対の支柱40A,40Bの基部とダイスコマ43とは一列状に並ばず、取付 け時に、対峙的に形成された取付けアーム45,45間に支柱40A,40Bの 基部を挿入し、且つ、ダイスコマ43をピストン36と位置を合わせてシャンク 44をピストン36の取付け孔に嵌入させるのが面倒で、特に、この油圧工具C を比較的頻繁にアタッチメントを交換する多機能工具として利用する場合、問題 があった。
【0008】 このような問題に鑑み、この考案の目的は、開放方向にバネで付勢されたはさ み形式の一対の可動刃を備え、支持ボルトを介して一対の支柱に支持されて油圧 工具のシリンダヘッドに取り付けられるケーブルカッタアタッチメントを、シリ ンダヘッドに取り付け易いように、具体的には、取付け前の放置状態で、一対の 支柱の基部とダイスコマを一列状に並ぶ状態に構成することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため、この考案は、開放方向にバネで付勢された一対の 可動刃の中間部を支持軸により重合的に且つ回動可能に軸支する一対の支柱と、 一対の前記可動刃の後方に位置し油圧工具のピストンに取り付けてリンク機構に より前記可動刃を開閉操作するダイスコマとを有し、一対の前記支柱の基部を油 圧工具のボディに設けたシリンダヘッドに取り付けるはさみ形式の油圧工具のカ ッタアタッチメントであって、一対の前記支柱の基部の前記ダイスコマに対面す る面に設けたガイドピンと前記ダイスコマの前記支柱に対面する両面に設けた前 後方向のガイド溝との係合により前記ダイスコマを前記支柱間に拘束するガイド 機構を設けたことを特徴とする油圧工具のカッタアタッチメントを、また、前記 ガイド機構は、前記支柱に設けたガイド溝と前記ダイスコマに設けたガイドピン との係合によるものであることを特徴とする油圧工具のカッタアタッチメントを 提案するものである。
【0010】
【作用】
一対の可動刃はバネにより刃先間を開放方向に付勢され、この付勢力に引きず られて支持軸と支柱基部が回動し、支柱基部がダイスコマとの相対位置を変えよ うとしても、支柱基部の一対のガイドピン又はカイド溝はダイスコマに設けた一 対のガイド溝又はガイドピンに係合し、可動刃部の開閉方向には拘束されており 、ダイスコマは両側の支柱と一列状に並んでいるので、油圧工具のシリンダヘッ ドへの取付けの際は、一対の支柱基部をシリンダヘッドの所定位置に配置すれば 、ダイスコマはそのままピストンへの取付け位置に配置されることになる。
【0011】 この油圧工具は、ピストンを前進駆動すると、ピストンに取り付けられたダイ スコマはガイド機構に従って支柱に沿って前進する。ダイスコマの前進によりリ ンク杆が押され、このリンク杆に枢支された一対の可動刃は支持軸を中心に閉鎖 方向即ち対向方向に回動し、この一対の可動刃間に介在した被切断物を切断する 。切断後、ピストンを後退させるとダイスコマがガイド機構に従って支柱に沿っ て後退しリンク杆を牽引して可動刃を支持軸を中心に開放方向に回動する。
【0012】
【実施例】
以下、図面により本考案の油圧工具のカッタアタッチメントを説明する。 図1はシリンダヘッドに取り付けた本発明のカッタアタッチメントの側面図、 図2はシリンダヘッドに取り付けた図1のカッタアタッチメントの平面図、図3 は図1のカッタアタッチメントの要部分解斜視図、図4は可動刃の開放時におけ る図1のカッタアタッチメントの部分破断側面図、図5は可動刃の閉鎖時におけ る図1のカッタアタッチメントの部分破断側面図である。
【0013】 図1と図2とに示したように、本考案のケーブルカッタアタッチメントAは、 図6に示した従来の油圧工具Cと同様な油圧工具に螺合によって取り付けたシリ ンダヘッド1に取り付けて使用される。このケーブルカッタアタッチメントAは それぞれ先端部内側に弧状の刃先2a,2bを有した略半月板状の二枚の可動刃 2A,2Bを一対に備え、各可動刃2A,2Bの基部にそれぞれリンク杆3A, 3Bの端部を固定ピン4で枢支し、このリンク杆3A,3Bの他端部を可動刃2 A,2Bの後方(図示下方)に配置したダイスコマ5に固定ピン6で枢支してあ る。
【0014】 即ち、ダイスコマ5は、図3にも示したように、略直方体に形成され、前面に 前記の位置のずれたリンク杆3A,3Bを遊嵌する屈曲した溝7を有し、この溝 7にリンク杆3A,3Bを嵌入し、固定ピン6でダイスコマ5に枢支させるよう にしてある。また、このダイスコマ5には側面に前後方向のガイド溝8を形設し てあり、ダイスコマ5は後面にピストン取付け用のシャンク9を取り付けてある 。
【0015】 また、このようなダイスコマ5を連結した一対の可動刃2A,2Bは、刃先2 a,2bを対向させるように略中央部を重ねて支持ボルト10で貫通的に左右一 対の支柱11A,11Bに組み付けてある。即ち、先端部をネジ部に形設した支 持ボルト10で一方の支柱11Bから他方の支柱11Aにねじ込んで止め付ける ようにし、可動刃2A,2Bを両支柱11A,11Bの肩部間に挟持状態に支持 させてある。支持ボルト10は、締め付けた後、支柱11A,11Bに図示しな い小ネジで回り止めを施してある。
【0016】 さらに、この支柱11A,11Bの対向面側の基部部分にはガイドピン12を 打込みで取り付けてあり、このガイドピン12は前記ダイスコマ5のガイド溝8 と係合状態になるように組み合わせてある。またさらに、前記可動刃2A,2B の組付けの際に、巻きバネ13を、一方の支柱11Aの肩部に、いわば前記支持 ボルト10の貫通部分を囲繞する形に、巻裝してある。そして、この巻きバネ1 3の一端を一方の可動刃2Aの面に穿設した小孔14に掛止させ、他端を他方の 可動刃2Bの面に止めネジ15で固定してあり、この巻きバネ13により一対の 可動刃2A,2Bは支持ボルト10を支点にして刃先2a,2b間を開放状態に 付勢されるようにしてある。
【0017】 なお、可動刃2A,2Bのがたつきや巻きバネ13の外れ防止等のため、巻き バネ13を若干縮退方向に抑えて開放付勢力を強めるようにした状態で前記ダイ スコマ5のガイド溝8と支柱11A,11Bのガイドピン12とを係合させてあ る。16は、両可動刃2A,2Bの回動閉鎖時における刃先2a,2b間のずれ を防止するべく、対向側の可動刃2Aを嵌入させるカッタガイドである。
【0018】 従って、このケーブルカッタアタッチメントAにおいては、可動刃2A,2B を支持ボルト10で支柱11A,11Bに組み付ける際に、支柱11A,11B のガイドピン12をダイスコマ5のガイド溝8に係合させるようにするだけで、 左右一対の支柱11A,11Bの基部とダイスコマ5とが一列状に並ぶようにな る。従ってまた、このケーブルカッタアタッチメントAは、シリンダヘッド1に 取り付ける際に、一対の支柱11A,11Bの基部をそれぞれシリンダヘッド1 の対峙する取付けアーム17,17間に嵌入させると、ダイスコマ5は自然にシ リンダヘッド1の中央部で外方に臨むピストン18上に位置され容易にシャンク 9をピストン18の中心孔に挿入させることができ、スライドピン19によって 容易に一対の支柱11A,11Bをシリンダヘッド1の取付けアーム17,17 間に固定できる。
【0019】 なお、スライドピン19はシリンダヘッド1側に埋設した図示しない鋼球とバ ネを用いたボールノック構造によって挿脱自在にしてあり、また、前記ダイスコ マ5のシャンク9もまたピストン18の取付け孔に埋設された図示しないボール ノック構造によって挿脱自在にされており、このケーブルカッタアタッチメント Aはシリンダヘッド1に着脱自在に仮固定できるものである。
【0020】 このようにして組み立てられたケーブルカッタアタッチメントAにおいては、 図4にみられるように、シャンク9で取り付けたピストン18が駆動されない場 合は、被切断物のケーブル20を中にして、巻きバネ13の付勢力で可動刃2A ,2Bの刃先2a,2b間は開放状態にある。
【0021】 ピストン18が駆動され、前進すると、図5のように、ダイスコマ5はそのガ イド溝8部分で支柱11A,11Bのガイドピン12にガイドされ、支柱方向即 ち工具軸方向に前進するが、支持ボルト10部分は支柱11A,11Bによって シリンダヘッド1に拘束されているので一対のリンク杆3A,3Bは前端側が拡 開するように回動し、可動刃2A,2Bは支持ボルト10を支点として対向方向 に刃先2a,2b間を閉鎖するように回動するので、介在させたケーブルを切断 することができる。切断を終了した後、ピストン18を後退復帰させると、ダイ スコマ5は支柱11A,11Bのガイドピン12にガイドされた形に工具軸方向 に後退し、リンク杆3A,3Bと巻きバネ13の作用により可動刃2A,2Bは 回動して刃先2a,2b間を開放する。
【0022】 なお、上記の実施例においては、支柱にガイドピンを取り付け、ダイスコマに ガイド溝を形設したが、支柱にガイド溝を形設し、ダイスコマにガイドピンを取 り付けて係合させた場合においても同様の作用効果を有するものである。
【0023】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、可動刃がバネで開放方向に 付勢されているはさみ形式のケーブルカッタアタッチメントにおいて、可動刃を 取り付けた一対の支柱の基部とピストンに取り付けられてリンク機構により可動 刃を開閉させるダイスコマとを、常時、一列状に配置させることができ、従って 、油圧工具前端部のシリンダヘッドに容易に取り付けるこができ、従ってまた、 各種アタッチメントを着脱自在とする多機能工具の利便性を向上させることがで きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリンダヘッドに取り付けた本発明のカッタア
タッチメントの側面図である。
【図2】シリンダヘッドに取り付けた図1のカッタアタ
ッチメントの平面図である。
【図3】図1のカッタアタッチメントの要部分解斜視図
である。
【図4】可動刃の開放時における図1のカッタアタッチ
メントの部分破断側面図である。
【図5】可動刃の閉鎖時における図1のカッタアタッチ
メントの部分破断側面図である。
【図6】従来のケーブルカッタアタッチメントを取り付
けた電動式油圧工具の側面図である。
【図7】図6のケーブルカッタアタッチメントの取付け
状況を示す斜視図である。
【符号の説明】
A カッタアタッチメント 1 シリンダヘッド 2A,2B 可動刃 2a,2b 刃先 3A,3B リンク杆 4 固定ピン 5 ダイスコマ 6 固定ピン 7 溝 8 ガイド溝 9 シャンク 10 支持ボルト 11A,11B 支柱 12 ガイドピン 13 巻きバネ 14 小孔 15 止めネジ 16 カッタガイド 17 取付けアーム 18 ピストン 19 スライドピン 20 ケーブル

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】開放方向にバネで付勢された一対の可動刃
    の中間部を支持軸により重合的に且つ回動可能に軸支す
    る一対の支柱と、一対の前記可動刃の後方に位置し油圧
    工具のピストンに取り付けてリンク機構により前記可動
    刃を開閉操作するダイスコマとを有し、一対の前記支柱
    の基部を油圧工具のボディに設けたシリンダヘッドに取
    り付けるはさみ形式の油圧工具のカッタアタッチメント
    であって、一対の前記支柱の基部の前記ダイスコマに対
    面する面に設けたガイドピンと前記ダイスコマの前記支
    柱に対面する両面に設けた前後方向のガイド溝との係合
    により前記ダイスコマを前記支柱間に拘束するガイド機
    構を設けたことを特徴とする油圧工具のカッタアタッチ
    メント。
  2. 【請求項2】前記ガイド機構は、前記支柱に設けたガイ
    ド溝と前記ダイスコマに設けたガイドピンとの係合によ
    るものであることを特徴とする請求項1記載の油圧工具
    のカッタアタッチメント。
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