JP3011641B2 - 厨房床排水用浄化装置 - Google Patents
厨房床排水用浄化装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、厨房床排水用浄化装
置に関するもので、例えば食品工場、ホテル、レストラ
ン等の、比較的規模の大きい、業務用厨房に用いられる
厨房床排水用浄化装置に関する。
置に関するもので、例えば食品工場、ホテル、レストラ
ン等の、比較的規模の大きい、業務用厨房に用いられる
厨房床排水用浄化装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、厨房から下水道に廃棄される汚
水は、下水道管の閉塞や、メタンのような爆発性ガスの
発生、悪臭の発生等を防止し、さらには下水処理場にお
ける活性汚泥の浄化作用を損なうことのないようにする
ために、汚水に含まれる液状の油脂成分やこれによって
生ずるスカム、スラッジ状の固形の油脂成分、食材残渣
などを予め除去する手段が厨房床排水の系内に設けられ
ている。
水は、下水道管の閉塞や、メタンのような爆発性ガスの
発生、悪臭の発生等を防止し、さらには下水処理場にお
ける活性汚泥の浄化作用を損なうことのないようにする
ために、汚水に含まれる液状の油脂成分やこれによって
生ずるスカム、スラッジ状の固形の油脂成分、食材残渣
などを予め除去する手段が厨房床排水の系内に設けられ
ている。
【０００３】従来の厨房床排水用浄化装置の具体例とし
ては、汚水をその発生源である複数の調理台から各調理
台の近傍床面に設けられた支流の排水溝に流入させ、さ
らに各支流が合流する本流の排水溝を通して、その最下
流に設けられたグリーストラップに導入するようになさ
れており、グリーストラップ内において汚水に含まれる
油脂成分などを分離除去したのち下水道に排出するよう
に構成されている。
ては、汚水をその発生源である複数の調理台から各調理
台の近傍床面に設けられた支流の排水溝に流入させ、さ
らに各支流が合流する本流の排水溝を通して、その最下
流に設けられたグリーストラップに導入するようになさ
れており、グリーストラップ内において汚水に含まれる
油脂成分などを分離除去したのち下水道に排出するよう
に構成されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
かかる装置においては、グリーストラップ内で発生する
油脂成分とりわけ固形の油脂成分の発生は量的に多く、
分離除去作業も極めて煩雑となって、その費用も決して
安くない。しかも、これら固形の油脂成分は、排水溝で
も発生し排水溝の壁面に付着して汚水の流れを阻害す
る。
かかる装置においては、グリーストラップ内で発生する
油脂成分とりわけ固形の油脂成分の発生は量的に多く、
分離除去作業も極めて煩雑となって、その費用も決して
安くない。しかも、これら固形の油脂成分は、排水溝で
も発生し排水溝の壁面に付着して汚水の流れを阻害す
る。
【０００５】この発明は、従来のこのような問題点を解
決するために、厨房床排水用浄化装置の系内に排出され
る汚水中の油脂成分を、系内で分解することにより除去
ないしは低減するようにして、グリーストラップ内で発
生する固形の油脂成分を減少させるとともに、かかる油
脂成分が排水溝の壁面に付着しない厨房床排水用浄化装
置を提供することを目的とする。
決するために、厨房床排水用浄化装置の系内に排出され
る汚水中の油脂成分を、系内で分解することにより除去
ないしは低減するようにして、グリーストラップ内で発
生する固形の油脂成分を減少させるとともに、かかる油
脂成分が排水溝の壁面に付着しない厨房床排水用浄化装
置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、第１の発明では、厨房床排水溝の最上流位置に汚水
処理剤供給用の定量供給装置を、最下流位置にグリース
トラップをそれぞれ設置し、定量供給装置から厨房床の
排水溝内に、粉末状の汚水処理剤を間欠的に供給するよ
うにした厨房床排水用浄化装置とした。
に、第１の発明では、厨房床排水溝の最上流位置に汚水
処理剤供給用の定量供給装置を、最下流位置にグリース
トラップをそれぞれ設置し、定量供給装置から厨房床の
排水溝内に、粉末状の汚水処理剤を間欠的に供給するよ
うにした厨房床排水用浄化装置とした。
【０００７】また、第２の発明では、厨房床排水溝の最
上流位置に汚水処理剤供給用の定量供給装置を、最下流
位置にグリーストラップをそれぞれ設置し、定量供給装
置から厨房床の排水溝内に粉末状の汚水処理剤を間欠的
に供給する際に、定量供給装置内で一定量の汚水処理剤
を水と混合したのち供給するようにした厨房床排水用浄
化装置とした。
上流位置に汚水処理剤供給用の定量供給装置を、最下流
位置にグリーストラップをそれぞれ設置し、定量供給装
置から厨房床の排水溝内に粉末状の汚水処理剤を間欠的
に供給する際に、定量供給装置内で一定量の汚水処理剤
を水と混合したのち供給するようにした厨房床排水用浄
化装置とした。
【０００８】一般に、厨房から生ずる汚水のように固形
の油脂成分を生じ易い液状の油脂成分を含む汚水中に、
酵素とある種の微生物からなる、いわゆる酵素・生物学
的製剤を投入すれば、スカムやスラッジ状の固形の油脂
成分の発生を防止できることが既にわかっており、その
上ガスの発生や汚水の悪臭をも防止できることがわかっ
ている。この製剤は、数種類の酵素とある種の人畜無害
のバクテリアを濃縮固定化した、吸湿性、生分解性を有
する粉末で、油脂成分を分解し、ついでその分解物と、
タンパク質、糖質をも消化分解する働きを有するもので
あり、一般に知られているものとしては、例えば、商品
名「プロリバックＧ」（ＨＥＢＥＣＯ社製）などがあ
る。この製剤は易水溶性である。
の油脂成分を生じ易い液状の油脂成分を含む汚水中に、
酵素とある種の微生物からなる、いわゆる酵素・生物学
的製剤を投入すれば、スカムやスラッジ状の固形の油脂
成分の発生を防止できることが既にわかっており、その
上ガスの発生や汚水の悪臭をも防止できることがわかっ
ている。この製剤は、数種類の酵素とある種の人畜無害
のバクテリアを濃縮固定化した、吸湿性、生分解性を有
する粉末で、油脂成分を分解し、ついでその分解物と、
タンパク質、糖質をも消化分解する働きを有するもので
あり、一般に知られているものとしては、例えば、商品
名「プロリバックＧ」（ＨＥＢＥＣＯ社製）などがあ
る。この製剤は易水溶性である。
【０００９】この発明においては、前記汚水処理剤とし
て粉末状の酵素・生物学的製剤を用いるものであり、排
水溝の最上流位置に設けられた定量供給装置から間欠的
に、例えば１日当たり数回ないし十数回の割合で排水溝
に一定量供給する。さらに、汚水処理剤の供給を円滑に
するためには、汚水処理剤を一定量の水と共に、かつ間
欠的に排水溝へ供給するようにする。この場合、定量供
給装置内に汚水処理剤が付着して残らないようにするた
めに、汚水処理剤を水と混合したのち、定量供給装置内
に引き続き一定時間通水するようにするのが望ましい。
て粉末状の酵素・生物学的製剤を用いるものであり、排
水溝の最上流位置に設けられた定量供給装置から間欠的
に、例えば１日当たり数回ないし十数回の割合で排水溝
に一定量供給する。さらに、汚水処理剤の供給を円滑に
するためには、汚水処理剤を一定量の水と共に、かつ間
欠的に排水溝へ供給するようにする。この場合、定量供
給装置内に汚水処理剤が付着して残らないようにするた
めに、汚水処理剤を水と混合したのち、定量供給装置内
に引き続き一定時間通水するようにするのが望ましい。
【００１０】汚水処理剤の供給量は、厨房の規模すなわ
ち厨房で発生する汚水の量によって決定されるものであ
り、また汚水処理剤と共に供給される水の量は、定量供
給装置内で両者を混合する際に、粉末状の汚水処理剤が
水に溶け込むに十分な量であれば足りる。
ち厨房で発生する汚水の量によって決定されるものであ
り、また汚水処理剤と共に供給される水の量は、定量供
給装置内で両者を混合する際に、粉末状の汚水処理剤が
水に溶け込むに十分な量であれば足りる。
【００１１】定量供給装置の構造は、とくに限定される
ものではないが、粉末状汚水処理剤の貯蔵タンクと、ド
ラム式、スクリュー式その他定量排出機能を有する方式
の定量自動排出手段と、水供給自動バルブと、粉末状汚
水処理剤と水とを混合する混合手段と、さらにこれらを
制御する自動制御手段などから構成されているものが有
効に用いられる。
ものではないが、粉末状汚水処理剤の貯蔵タンクと、ド
ラム式、スクリュー式その他定量排出機能を有する方式
の定量自動排出手段と、水供給自動バルブと、粉末状汚
水処理剤と水とを混合する混合手段と、さらにこれらを
制御する自動制御手段などから構成されているものが有
効に用いられる。
【００１２】定量供給装置の厨房床面に対する上下位置
関係は、定量供給装置内で水と混合された一定量の汚水
処理剤が排水溝に残らず自然流下するに充分な範囲で、
かつ汚水処理剤の投入に便利な範囲の高さに設置され
る。
関係は、定量供給装置内で水と混合された一定量の汚水
処理剤が排水溝に残らず自然流下するに充分な範囲で、
かつ汚水処理剤の投入に便利な範囲の高さに設置され
る。
【００１３】排水溝の最下流に設置されるグリーストラ
ップは、排水溝より流れ込む汚水中の油脂成分、食材残
渣、その他夾雑物を、下水道管に放流することなく濾過
し、これを分離除去することを可能にするためのもので
ある。グリーストラップの構造は、とくに限定されるも
のではなく、原理的に食材残渣や夾雑物を濾過するスト
レーナ、浮遊する油脂成分をせき止める堰板、沈降する
沈澱物の流出を防ぐ仕切板、一定水位で汚水を流し出す
トラップ管などを備えた、ごく一般的な構造のものが適
用可能である。
ップは、排水溝より流れ込む汚水中の油脂成分、食材残
渣、その他夾雑物を、下水道管に放流することなく濾過
し、これを分離除去することを可能にするためのもので
ある。グリーストラップの構造は、とくに限定されるも
のではなく、原理的に食材残渣や夾雑物を濾過するスト
レーナ、浮遊する油脂成分をせき止める堰板、沈降する
沈澱物の流出を防ぐ仕切板、一定水位で汚水を流し出す
トラップ管などを備えた、ごく一般的な構造のものが適
用可能である。
【００１４】
【実施例】つぎに、この発明の厨房床排水用浄化装置の
実施例について説明する。
実施例について説明する。
【００１５】図１は、厨房の全体を概念的に示した平面
図である。（１）は厨房であり、その中央に複数の調理
台（２）が、周囲には流し台（2a）、食器洗浄機（2
b）、食器収納棚（2c）などが配置されている。
図である。（１）は厨房であり、その中央に複数の調理
台（２）が、周囲には流し台（2a）、食器洗浄機（2
b）、食器収納棚（2c）などが配置されている。
【００１６】（３）は厨房（１）の床（1a）に厨房
（１）内の一方から他方に傾斜して設けられた本流の排
水溝であり、汚水発生源から流れ出る汚水を直接にまた
はいったん床（1a）面に流し出されてのちこの排水溝
（３）に集められ下流に流される。（3a）は、排水溝
（３）に合流する支流の排水溝であり、この上には前記
調理台（２）が設置されている。排水溝（３）および
（3a）は、清掃時以外は通常グレイティングで覆われて
いる。
（１）内の一方から他方に傾斜して設けられた本流の排
水溝であり、汚水発生源から流れ出る汚水を直接にまた
はいったん床（1a）面に流し出されてのちこの排水溝
（３）に集められ下流に流される。（3a）は、排水溝
（３）に合流する支流の排水溝であり、この上には前記
調理台（２）が設置されている。排水溝（３）および
（3a）は、清掃時以外は通常グレイティングで覆われて
いる。
【００１７】（４）は粉末状の汚水処理剤を間欠的に、
かつ水とともに水溶液の状態にして排水溝へ供給する定
量供給装置である。定量供給装置（４）は、排水溝
（３）の最上流近傍の床（1a）面上方に設置されてい
る。
かつ水とともに水溶液の状態にして排水溝へ供給する定
量供給装置である。定量供給装置（４）は、排水溝
（３）の最上流近傍の床（1a）面上方に設置されてい
る。
【００１８】（５）は排水溝（３）から流れ込む汚水を
受けて、汚水に含まれる液状ないしは固形状の油脂成分
を分離するためのグリーストラップである。
受けて、汚水に含まれる液状ないしは固形状の油脂成分
を分離するためのグリーストラップである。
【００１９】なお、（６）は下水道管（７）に廃棄する
前に、グリーストラップ（５）から流出する汚水を一時
的に溜め、汚水中の沈澱物を降下分離するための雑排水
槽である。
前に、グリーストラップ（５）から流出する汚水を一時
的に溜め、汚水中の沈澱物を降下分離するための雑排水
槽である。
【００２０】しかしてこの発明の実施例における構造上
の要素は、厨房床の排水溝（３）と、その最上流位置に
設置する定量供給装置（４）と、最下流位置に設置する
グリーストラップ（５）とである。
の要素は、厨房床の排水溝（３）と、その最上流位置に
設置する定量供給装置（４）と、最下流位置に設置する
グリーストラップ（５）とである。
【００２１】図２および図３は、定量供給装置（４）の
内部構造を示すそれぞれ縦断正面図および縦断側面図で
ある。図において、（10）は定量供給装置本体であり、
匡体（11）に収納されている。定量供給装置本体（10）
は、粉末状の汚水処理剤（Ｐ）を蓄える貯蔵タンク（1
2）と、貯蔵タンク（12）の下方開口部に連結する計量
供給部（13）と、計量供給部（13）の下方に形成された
スカート状の排出口（13a ）およびその端部外側面に向
かって開口する、水供給装置（14）から供給される水の
取入れ口（14a ）とを有する混合室（15）とからなって
いる。なお、（16）は混合室（15）内で水と混合された
汚水処理剤（Ｐ）を水とともに水溶液の状態にして排水
溝に放出する排出管である。
内部構造を示すそれぞれ縦断正面図および縦断側面図で
ある。図において、（10）は定量供給装置本体であり、
匡体（11）に収納されている。定量供給装置本体（10）
は、粉末状の汚水処理剤（Ｐ）を蓄える貯蔵タンク（1
2）と、貯蔵タンク（12）の下方開口部に連結する計量
供給部（13）と、計量供給部（13）の下方に形成された
スカート状の排出口（13a ）およびその端部外側面に向
かって開口する、水供給装置（14）から供給される水の
取入れ口（14a ）とを有する混合室（15）とからなって
いる。なお、（16）は混合室（15）内で水と混合された
汚水処理剤（Ｐ）を水とともに水溶液の状態にして排水
溝に放出する排出管である。
【００２２】定量供給装置本体（10）の貯蔵タンク（1
2）内には、粉末状の汚水処理剤（Ｐ）の消費減量を感
知するレベラー（17）が設けられている。該レベラー
（17）は、竿状体（18）からなりその先端が自由に上下
するように根元部分が貯蔵タンク（12）の上部内壁面に
枢支されており、先端下面には電磁石（18a ）が取り付
けられている。そして、汚水処理剤（Ｐ）が満杯である
ときは、レベラー（17）の先端は汚水処理剤（Ｐ）の上
に載置されているが、汚水処理剤が消費され収蔵量が減
少するにしたがって下降して、ついには竿状体（18）が
垂下状態となる。貯蔵タンク（12）の内壁下方には竿状
体（18）が下垂状態になったときに電磁石（18a ）が対
接することによって、汚水処理剤（Ｐ）の不足を知らせ
る表示部（18b ）が設けられている。
2）内には、粉末状の汚水処理剤（Ｐ）の消費減量を感
知するレベラー（17）が設けられている。該レベラー
（17）は、竿状体（18）からなりその先端が自由に上下
するように根元部分が貯蔵タンク（12）の上部内壁面に
枢支されており、先端下面には電磁石（18a ）が取り付
けられている。そして、汚水処理剤（Ｐ）が満杯である
ときは、レベラー（17）の先端は汚水処理剤（Ｐ）の上
に載置されているが、汚水処理剤が消費され収蔵量が減
少するにしたがって下降して、ついには竿状体（18）が
垂下状態となる。貯蔵タンク（12）の内壁下方には竿状
体（18）が下垂状態になったときに電磁石（18a ）が対
接することによって、汚水処理剤（Ｐ）の不足を知らせ
る表示部（18b ）が設けられている。
【００２３】計量供給部（13）は、貯蔵タンク（12）内
を下降する汚水処理剤（Ｐ）を一定量計量したのち混合
室（15）に供給するための回転式の粉体計量排出ドラム
（19）と、その上方に設けられた汚水処理剤（Ｐ）の下
降を均等かつ円滑にするための回転式の撹はん翼（20）
からなっている。そして、粉体計量排出ドラム（19）の
円柱表面には凹陥状の計量ポケット（19a ）が設けられ
ており、計量ポケット（19a ）内に入った汚水処理剤
（Ｐ）を、粉体計量排出ドラム（19）の周面が回転時に
摺接する周接壁（19b ）によって計量し、混合室（15）
へ供給する。なお、粉体計量排出ドラム（19）は、モー
タ（21）によって間欠的に整数回転可能になされてお
り、また撹はん翼（20）は粉体計量排出ドラム（19）の
回転軸上に取り付けられた歯車（19c ）とこれに連動す
る撹はん翼（20）の回転軸上に取り付けられた歯車（19
d ）を介して同期的に回転可能になされている。
を下降する汚水処理剤（Ｐ）を一定量計量したのち混合
室（15）に供給するための回転式の粉体計量排出ドラム
（19）と、その上方に設けられた汚水処理剤（Ｐ）の下
降を均等かつ円滑にするための回転式の撹はん翼（20）
からなっている。そして、粉体計量排出ドラム（19）の
円柱表面には凹陥状の計量ポケット（19a ）が設けられ
ており、計量ポケット（19a ）内に入った汚水処理剤
（Ｐ）を、粉体計量排出ドラム（19）の周面が回転時に
摺接する周接壁（19b ）によって計量し、混合室（15）
へ供給する。なお、粉体計量排出ドラム（19）は、モー
タ（21）によって間欠的に整数回転可能になされてお
り、また撹はん翼（20）は粉体計量排出ドラム（19）の
回転軸上に取り付けられた歯車（19c ）とこれに連動す
る撹はん翼（20）の回転軸上に取り付けられた歯車（19
d ）を介して同期的に回転可能になされている。
【００２４】水供給装置（14）は、粉体計量排出ドラム
（19）の回転と同時にこれと同調する電磁弁（14b ）が
開くことによって、水を水取入れ口（14a ）から混合室
（15）に供給するようになされている。
（19）の回転と同時にこれと同調する電磁弁（14b ）が
開くことによって、水を水取入れ口（14a ）から混合室
（15）に供給するようになされている。
【００２５】定量供給装置（４）の作動、すなわち汚水
処理剤（Ｐ）の計量と供給および水の供給は全て図示し
ていない自動制御装置によって任意の設定条件のもとに
おこなわれる。この場合、水の供給は、混合室（15）の
内壁面に粉末状の汚水処理剤（Ｐ）が付着して残ること
が無いように、なお引続き一定時間おこなうことが望ま
しい。
処理剤（Ｐ）の計量と供給および水の供給は全て図示し
ていない自動制御装置によって任意の設定条件のもとに
おこなわれる。この場合、水の供給は、混合室（15）の
内壁面に粉末状の汚水処理剤（Ｐ）が付着して残ること
が無いように、なお引続き一定時間おこなうことが望ま
しい。
【００２６】この発明の実施例では、汚水処理剤（Ｐ）
の供給装置として回転ドラム式の装置を示したが、この
形式に限定されるものではなく、粉末状の汚水処理剤を
間欠的に、かつ水とともに自動的に供給し得る形式のも
のであればよい。
の供給装置として回転ドラム式の装置を示したが、この
形式に限定されるものではなく、粉末状の汚水処理剤を
間欠的に、かつ水とともに自動的に供給し得る形式のも
のであればよい。
【００２７】図４は、グリーストラップ（５）を示す縦
断面図である。（5a）は排水溝（３）から流れ込む汚水
を受けて、汚水中に含まれる食材残渣やその他の夾雑物
を濾過するストレーナ、（5b）は浮遊する油脂成分をせ
き止める堰板、（5c）は沈降する沈澱物の流出を防ぐ仕
切り板、（5d）は胴部に水位を規定する排水口（5e）が
設けられたトラップ管である。
断面図である。（5a）は排水溝（３）から流れ込む汚水
を受けて、汚水中に含まれる食材残渣やその他の夾雑物
を濾過するストレーナ、（5b）は浮遊する油脂成分をせ
き止める堰板、（5c）は沈降する沈澱物の流出を防ぐ仕
切り板、（5d）は胴部に水位を規定する排水口（5e）が
設けられたトラップ管である。
【００２８】つぎに、この発明の厨房床排水用浄化装置
の使用状態を説明する。厨房内の調理台（２）、流し台
（2a）、食器洗浄機（2b）などから発生する汚水および
これに含まれる油脂成分、小片の食材残渣、残飯などの
夾雑物は、直接にまたはいったん床（1a）面に流し出さ
れてのち排水溝（３）に集められ、下流へ流される。こ
の場合、床（1a）面は、汚水による汚れを多量の清掃水
によって、常に清潔に保つことが必要であり、その結果
排水溝に流される汚水の量は多くなり、しかも変動す
る。したがって、汚水処理剤（Ｐ）の排水溝（３）への
供給に際しては、汚水の量および変動に応じて汚水処理
剤の量と頻度を決めなければならない。
の使用状態を説明する。厨房内の調理台（２）、流し台
（2a）、食器洗浄機（2b）などから発生する汚水および
これに含まれる油脂成分、小片の食材残渣、残飯などの
夾雑物は、直接にまたはいったん床（1a）面に流し出さ
れてのち排水溝（３）に集められ、下流へ流される。こ
の場合、床（1a）面は、汚水による汚れを多量の清掃水
によって、常に清潔に保つことが必要であり、その結果
排水溝に流される汚水の量は多くなり、しかも変動す
る。したがって、汚水処理剤（Ｐ）の排水溝（３）への
供給に際しては、汚水の量および変動に応じて汚水処理
剤の量と頻度を決めなければならない。
【００２９】排水溝（３）へ供給された汚水処理剤
（Ｐ）は、易水溶性のものが用いられるから、排水溝
（３）に流入したときから油脂成分の分解作用が発揮さ
れ、汚水がグリーストラップ（５）に流入したのちも油
脂成分の分解物、それにタンパク質、糖質の消化分解作
用が継続して、グリーストラップ（５）内にスカム状、
スラッジ状の固形の油脂成分の発生を抑える。
（Ｐ）は、易水溶性のものが用いられるから、排水溝
（３）に流入したときから油脂成分の分解作用が発揮さ
れ、汚水がグリーストラップ（５）に流入したのちも油
脂成分の分解物、それにタンパク質、糖質の消化分解作
用が継続して、グリーストラップ（５）内にスカム状、
スラッジ状の固形の油脂成分の発生を抑える。
【００３０】汚水処理剤（Ｐ）は一般に高価である。汚
水処理剤（Ｐ）は、定量供給装置（４）の回転式の粉体
計量排出ドラム（19）によって正確に計量されたのち、
混合室（15）で水と混合され水溶液の状態で排水溝
（３）に供給される。このとき、水の供給を汚水処理剤
（Ｐ）の装置内での付着防止と無駄防止を目的に、排出
後なお一定時間継続通水するように自動制御装置で調整
することも可能である。
水処理剤（Ｐ）は、定量供給装置（４）の回転式の粉体
計量排出ドラム（19）によって正確に計量されたのち、
混合室（15）で水と混合され水溶液の状態で排水溝
（３）に供給される。このとき、水の供給を汚水処理剤
（Ｐ）の装置内での付着防止と無駄防止を目的に、排出
後なお一定時間継続通水するように自動制御装置で調整
することも可能である。
【００３１】
【発明の効果】以上のようにこの発明の厨房床排水用浄
化装置は、厨房床排水溝の最上流位置に汚水処理剤供給
用の定量供給装置を、最下流位置にグリーストラップを
それぞれ設置し、定量供給装置から厨房床排水溝内に、
粉末状の汚水処理剤を間欠的に供給するようにしたか
ら、厨房床排水用浄化装置の系内とりわけ本流の排水溝
内にある汚水は、汚水処理剤と接触することとなり、汚
水中の油脂成分がグリーストラップに至るまでに汚水処
理剤の分解作用を受け始めるとともに、さらにグリース
トラップ内に流入した汚水中の油脂成分が引き続き分解
作用を受け、他のタンパク質や糖質とともに十分に消化
されて、グリーストラップの中で、固形の油脂成分の発
生を極めて少ない範囲にとどめることができる。その結
果、グリーストラップ内の油脂成分の分離除去が容易に
なるばかりでなく、グリーストラップに至るまでの排水
溝の壁に付着する油脂成分も少なくなるので、汚水の流
れが円滑になる。また、厨房床排水用浄化装置の系全体
の清掃作業が極めて容易となり、最終的に廃棄される汚
水によって下水道管が閉塞することも防止でき、爆発性
のガスの発生や悪臭の発生も防止できる。さらにまた、
この発明の厨房床排水用浄化装置では、定量供給装置か
ら一定量の粉末状汚水処理剤を水と共に供給し、しかる
のち水を定量供給装置内に引き続き一定時間通水するよ
うにしたから、排水溝へ粉末状の汚水処理剤を完全に供
給でき、無駄なく消費することができる。
化装置は、厨房床排水溝の最上流位置に汚水処理剤供給
用の定量供給装置を、最下流位置にグリーストラップを
それぞれ設置し、定量供給装置から厨房床排水溝内に、
粉末状の汚水処理剤を間欠的に供給するようにしたか
ら、厨房床排水用浄化装置の系内とりわけ本流の排水溝
内にある汚水は、汚水処理剤と接触することとなり、汚
水中の油脂成分がグリーストラップに至るまでに汚水処
理剤の分解作用を受け始めるとともに、さらにグリース
トラップ内に流入した汚水中の油脂成分が引き続き分解
作用を受け、他のタンパク質や糖質とともに十分に消化
されて、グリーストラップの中で、固形の油脂成分の発
生を極めて少ない範囲にとどめることができる。その結
果、グリーストラップ内の油脂成分の分離除去が容易に
なるばかりでなく、グリーストラップに至るまでの排水
溝の壁に付着する油脂成分も少なくなるので、汚水の流
れが円滑になる。また、厨房床排水用浄化装置の系全体
の清掃作業が極めて容易となり、最終的に廃棄される汚
水によって下水道管が閉塞することも防止でき、爆発性
のガスの発生や悪臭の発生も防止できる。さらにまた、
この発明の厨房床排水用浄化装置では、定量供給装置か
ら一定量の粉末状汚水処理剤を水と共に供給し、しかる
のち水を定量供給装置内に引き続き一定時間通水するよ
うにしたから、排水溝へ粉末状の汚水処理剤を完全に供
給でき、無駄なく消費することができる。
【図１】この発明の厨房床排水用浄化装置を設置した厨
房の１実施例を示す平面図である。
房の１実施例を示す平面図である。
【図２】この発明に用いられる定量供給装置の１実施例
を示す縦断側面図である。
を示す縦断側面図である。
【図３】この発明に用いられる定量供給装置の１実施例
を示す縦断正面図である。
を示す縦断正面図である。
【図４】この発明に用いられるグリーストラップの１実
施例を示す縦断側面図である。
施例を示す縦断側面図である。
１…厨房 ２…調理台 ２ａ…流し台 ３…排水溝 ４…定量供給装置 ５…グリーストラップ ６…雑排水槽 ７…下水道管 １０…定量供給装置 １２…貯蔵タンク １３…計量供給部 １４…水供給装置 １５…混合室
Claims (2)
- 【請求項１】 厨房床排水溝の最上流位置に汚水処理剤
供給用の定量供給装置を、最下流位置にグリーストラッ
プをそれぞれ設置し、定量供給装置から厨房床の排水溝
内に、粉末状の汚水処理剤を間欠的に供給するようにし
た厨房床排水用浄化装置。 - 【請求項２】 厨房床排水溝の最上流位置に汚水処理剤
供給用の定量供給装置を、最下流位置にグリーストラッ
プをそれぞれ設置し、定量供給装置から厨房床の排水溝
内に粉末状の汚水処理剤を間欠的に供給する際に、定量
供給装置内で一定量の汚水処理剤を水と混合したのち供
給するようにした厨房床排水用浄化装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7161847A JP3011641B2 (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 厨房床排水用浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7161847A JP3011641B2 (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 厨房床排水用浄化装置 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09112573A Division JP3086789B2 (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 厨房排水用処理剤供給装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0910757A JPH0910757A (ja) | 1997-01-14 |
| JP3011641B2 true JP3011641B2 (ja) | 2000-02-21 |
Family
ID=15743078
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7161847A Expired - Lifetime JP3011641B2 (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 厨房床排水用浄化装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3011641B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2324092A (en) * | 1997-04-09 | 1998-10-14 | Reckitt & Colman Inc | Composition for the treatment of foodstuff waste comprising protease, amylase, lipase and cellulase |
| WO1999000332A1 (fr) * | 1997-06-27 | 1999-01-07 | Chikashi Ishimaru | Appareil et procede de traitement des eaux usees |
| US6350607B1 (en) | 1998-03-06 | 2002-02-26 | Reckitt & Colman Inc. | Compositions and processes useful for treatment of macerated foodstuff waste products especially useful in conjunction with a garbage disposal apparatus |
| JP7248503B2 (ja) * | 2019-05-30 | 2023-03-29 | 株式会社荏原製作所 | ポンプ設備 |
-
1995
- 1995-06-28 JP JP7161847A patent/JP3011641B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0910757A (ja) | 1997-01-14 |
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