JP3011555U - 棒状野菜加工品製造装置 - Google Patents
棒状野菜加工品製造装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】外被が切除された所定径の筒状体および細千切
り材の加工品の製造を短時間で効率的に行なうことがで
きると共に、棒状原料の不要表皮も切除された細千切り
材を製造することができる棒状野菜加工品製造装置を提
供する。 【構成】棒状原料bの長手方向の周部を包持・支承して
供給路3を形成する把持手段2を設け、原料bの供給路
3へその押圧体32を臨ませた原料bの送り手段5によ
り所定圧で押し込み、把持手段2の他端部の刃物体6に
よって所定厚の外被を連続切削させると共に、その取出
孔35から所定径の筒状体を得る。
り材の加工品の製造を短時間で効率的に行なうことがで
きると共に、棒状原料の不要表皮も切除された細千切り
材を製造することができる棒状野菜加工品製造装置を提
供する。 【構成】棒状原料bの長手方向の周部を包持・支承して
供給路3を形成する把持手段2を設け、原料bの供給路
3へその押圧体32を臨ませた原料bの送り手段5によ
り所定圧で押し込み、把持手段2の他端部の刃物体6に
よって所定厚の外被を連続切削させると共に、その取出
孔35から所定径の筒状体を得る。
Description
【0001】
本考案は、食品業界等において棒状野菜の加工品、例えば、大根のおでんの種 の製造に用いる棒状野菜加工品製造装置に関する。
【0002】
従来、食品業界等において棒状野菜から加工品、例えば、大根を用いておでん の種を製造する装置は、図9(a)に示すように、先端部に刃先80を設けた筒 状のくり抜き部材81を機枠(図示せず)等に固定しておき、該くり抜き部材8 1の穴82内へ大根83の一端部から押し込むことにより、図9(b)に示すよ うに、刃先80によって外皮84が剥れると共に、くり抜き部材81の内径に応 じた一定太さとなる筒状の加工品85を成形していた。
【0003】 そして、これを所定厚さの寸法に切り揃えることで規格化されたおでんの種が でき上がるものであり、一方、剥された外皮および外周の身部は不要品として廃 棄処分されていた。
【0004】 しかし、この加工品は大量消費されることもあって、手作業で行う加工ではこ の需要に十分対応できないもので、しかも、力仕事となるので、作業者に大きな 労働負担と危険性を与えるものであった。
【0005】 また、このおでんの種は、一定の規格にあった大きさに揃えられて成形される ことが望まれるため、原料の大根の太さによっては、この外皮部分が厚く剥け、 身部が大きく残った不要品が出ることもあるので、原料の無駄となる。 等の様々な問題点があった。
【0006】
本考案は前記した問題点を解決するためになされたもので、棒状原料の長手方 向の周部を包持・支承して供給路を形成する把持手段を設け、原料の供給路へそ の押圧体を臨ませた原料の送り手段により所定圧で押し込み、把持手段の他端部 の刃物体によって所定厚の外被を連続切削させることにより、外被が切除された 所定径の加工品の製造を短時間で効率的に行なうことができると共に、棒状原料 の不要表皮も切除された細千切り材を製造することができる棒状野菜加工品製造 装置を提供することを目的としている。
【0007】
前記した目的を達成するための本考案の手段は、 機枠と、この機枠へ取り付けて、棒状原料の長手方向の周部を包持して供給路 を形成し、かつ、求心方向に対して移動自在とした棒状原料の把持手段と、この 把持手段に連係させて原料の供給路の閉塞と開放を行なう操作手段と、前記把持 手段の一端部において前記原料の供給路へその押圧体を臨ませる原料の送り手段 と、前記把持手段の他端部に設けて、前記送り手段により押圧される原料をその 端面からその半径方向の途中まで切削する刃物と非切削部が通過する取出孔とか らなる刃物体と、該刃物体を所定速度で回転させる駆動手段と、 を備えさせた棒状野菜加工品製造装置の構成にある。
【0008】 また、原料の供給路途中に設けて、原料の表皮へ切り込む皮剥き手段を設ける ものであって、 この皮剥き手段は、 機枠へ取り付ける保持体と、一端の先端部に刃先を有し、他端の基部を保持体 へ回動自在に軸支させた筋切刃と、該筋切刃へ所定の切り込み圧を与える加圧手 段とを備えさせる。
【0009】 刃物体の刃物は、 少なくともその平刃は主体に対して放射状に複数設けることもある。
【0010】
【作用】 前記のように構成される本考案は以下に述べる作用を奏する。
【0011】 機枠に取り付けられた把持手段により形成される供給路へ、棒状原料をその長 手方向に対して供給し、送り手段を操作して、その押圧体により原料を刃物体側 へ押し付けると共に、操作手段により複数の把持手段をその求心方向へ移動する と、これらの把持手段により原料の外周が包持され、また、原料は、刃物体およ び押圧体の中心に位置付けされ安定的に支承される。
【0012】 更に、この移送路に設けた皮剥き手段により原料の表皮へ、その長さ方向へ所 定深さの切れ目が一箇所あるいは複数箇所に入れられる。
【0013】 この状態で刃物体または把持手段を回転させつつ、原料を刃物体へ徐々に送り 込むと、原料はその周囲を包持されて、妄動することなく常に中心位置に保持さ れているもので、これにより、原料の端面よりその半径方向の途中まで細千切り 材が連続的に製造されるもので、切削に伴って送り手段による押圧体の送りを行 なえば、原料の非切削部は、刃物体の取出口から取り出されて連続した所定径に 成形される。
【0014】 そして、皮剥き手段によって原料の表皮には切れ目が施されているので、千切 りされたこの表皮部分は、筋切刃が単体の場合は、その円周長さ分が原料長にわ たって連続して切り出され、また、筋切刃を複数体に設けた場合には、その円周 長さに対して取り付けた筋切刃ピッチ分が細分されて切り出される。
【0015】 刃物体の刃物は、その少なくとも平刃を主体に対して放射状に複数設けること により、原料の切削効率が向上する。
【0016】
次に本考案に関する棒状野菜加工品製造装置の実施の一例を図面に基づいて説 明する。
【0017】 本考案実施例装置は、棒状原料b、例えば、大根やにんじん等の根茎野菜類を 用いて、図6に示すように、おでんの種等の筒状体b1および細千切り材b2、 例えば、刺身用のつまを一本の原料bから同時に連続かつ自動的に大量生産する ものである。
【0018】 そして、図1においてAは、本考案実施例の棒状野菜加工品製造装置を示すも ので、機枠1に取り付けた把持手段2,2…と、これら把持手段2,2…に連係 させて供給路3の間隔を操作する操作手段4と、供給路3へ原料bを送り込む送 り手段5と、原料bを切削する刃物体6と、該刃物体6の駆動手段7と、原料b の表皮を取り除く皮剥き手段Sとにより基本的に構成されるものであって、原料 bは非回転で、刃物体6は静止している原料bに対して回転するものである。
【0019】 前記した把持手段2は、縦長に形成した機枠1の中間部に三組以上、好ましく は、三組をその平面形態が三角状態であって、それぞれ原料bの移送に対して縦 向きに配設して、これら把持手段2,2,2により棒状原料bの長手方向の周部 を包持して、この原料bが軸方向へ移動することができる供給路3を形成してあ る。
【0020】 また、三角状に配設されたその中心に対してそれぞれの把持手段2,2,2が 求心方向へ移動自在に取り付けてある。
【0021】 そして、この把持手段2は、原料bとの当接面を、原料である大根bの外形状 に馴染むような、図2および図4に示すように、凸状弧面の押え板2a、あるい は、図示してないが、凹状の弧面に形成した押え板や所定太さに形成した円筒状 のローラを用いるものである。
【0022】 この押え板2aは、その背部に設けた取付部8へ支軸9を固着してあって、こ の支軸9は、三ツ巴状に穿設した弧状の長孔10と11とに係合する回転板12 ,13へ移動自在に係合しており、その上下端部を、図1に示すように、受板1 4,15へ軸支したレバー17,18により揺動自在に支承されている。
【0023】 また、前記した回転板12,13は、機枠1において、その上下へ所定間隔に より取り付けられた受板14,15の円凹溝16,16に回動自在に挿嵌されて いる。
【0024】 更に、これら把持手段2における押え板2aは、その三組が同期的に作動され る同調手段cにより連係されているもので、前記したレバー17,18の途中に 突設したピン19を回転板12,13に穿設した所定傾斜の係止孔21,22へ 係合させ、この回転板12,13を、その一側に固着した取付片23,24へ接 続した流体シリンダ等の同調部材25により、受板14,15の円凹溝16内を 摺動させることで、ピン19が係止孔21,22の傾斜に伴って移動し、レバー 17,18が揺動する。
【0025】 したがって、操作手段4により前記把持手段2,2,2が同調して求心方向へ 移動自在となり、原料bの供給路3の閉塞と開放を行なわれるようにしてあるも ので、この供給路3にあって把持手段2,2,2により把持された原料bは後記 する刃物体6の回転中心に常に保持される。
【0026】 なお、前記した回転板12,13と受板14,15とには、その中心部に、原 料bおよび後記する送り手段5の押圧体32が相通し得る通孔26,27と28 ,29が設けられている。
【0027】 なお、この把持手段2における三組のローラ式については、図示してないが、 前記した押え板2aがローラに変更されるものであって、基本的な構成に変化は ない。
【0028】 前記した送り手段5は、把持手段2の一端部、すなわち、その上部において設 けて原料bを供給路3へ所定の押圧力で送り込むもので、エア等の流体シリンダ やトルクリミッタを有するねじ式等の慣用の送り装置が採用される。
【0029】 そして、本実施例においては、機枠1の上部に取り付けたエアシリンダ30式 を用いるもので、そのロッド31の先端に、最小原料径より小径の押圧体32を 取り付けて、ロッド31の繰り出しにより機枠1下方の刃物体6に向かって送材 するものであり、原料bを押し付ける押圧力は、調整されたエア圧により設定さ れる。
【0030】 なお、この押圧体32の先端部には、原料bの外端面へ食い込んで、その係合 を確実にし、刃物体6による回転抵抗を十分に受ける鋭角状の凸状体33を付設 してある。
【0031】 前記した刃物体6は、機枠1の下部に設けて送り手段5により押送される棒状 原料bを、桂剥き様に細千切り状b1と所定径を有する棒状b2に同時切削する もので、刃物34と取出孔35とによりなる。
【0032】 そして、刃物34は、図1,図3および図5に示すように、一側面が平滑の円 盤状に形成した主体36の平滑面へ、原料bの円周方向に対して細千切りを行な う毛引刃37と、所定厚さに端面切りを行なう平刃38とを臨ませてあって、大 根のつまb2が製造されると共に、筒状体b1の外径が切削される。
【0033】 なお、この刃物体6における刃物34は、その平刃38を主体36上面に対し て、図7に示すように、相対した二組を設けたり、図示してないが、間隔的に複 数組を放射線状に設けることもあるもので、複数の刃物34は、加工品の切削効 率を向上させる。
【0034】 この場合、平刃38の第一のものと第二のものとに、図8に示すように、切削 代の厚差を設けて段階的に切削するようにしてあるもので、毛引刃37は、これ ら平刃38の切削分の深さに切削部を設定しておけば一体で良いものであり、ま た、前記した平刃38と毛引刃37との両方を備えたセットをそれぞれに取り付 けてもよい。
【0035】 また、取出孔35は、主体36の中心部におでんの種b1の外形に見合う大き さに穿設してあって、毛引刃37と平刃38との内端部がこの取出孔35の内周 と略一致させてあるので、原料bの外被切削によって取出孔35分の円柱状の成 形品b1が得られる。
【0036】 そして、この刃物体6は、機枠1の両側に設けた受棧へ主体36を抜き挿し自 在に設けた保持部材39に取り付けられているもので、この保持部材39を引き 出すことにより、摩耗,損傷等に伴う毛引刃37と平刃38との交換が容易とな るものであり、使用時は、機枠1と保持部材39とに設けた慣用の係止手段(図 示せず)により、該保持部材39が妄動しないように固着しておく。
【0037】 前記した駆動手段7は、前記刃物体6を所定速度で回転させるもので、機枠1 へ取り付けたモータ40の回転を、歯車やベルト等の連係部材41,42により 伝達するものであって、本実施例においては歯車式を用いるものであり、モータ 40に取り付けた歯車41を刃物体6の外周に設けた歯車42に連係して駆動す る。
【0038】 なお、歯車41,42は、保持部材39を受棧から引き抜くと、両者41,4 2の噛合が解除され、また、受棧へ保持部材39を挿し入れると、ワンタッチで 両者41,42が噛み合うのでその作業性に優れる。
【0039】 そして、前記した皮剥き手段Sは、原料bの表皮へ切り込んで、製品には不要 となるその皮を剥ぐものであって、図1および図5〜図6に示すように、保持体 43と、筋切刃44と、加圧手段45とよりなる。
【0040】 この筋切刃44は、単体であっても十分にその効果を発揮することができるも のであるが、複数体を原料bの周部を包持するように所定ピッチで設ければ、原 料bが細千切り化されたとき、細かいピッチでバラバラに切断され、この表皮部 の取り出しが容易となる。
【0041】 したがって、前記した構成のうち、保持体43は、図1に示すように、把持手 段2と刃物体6との間において機枠1に取り付けられているもので、図5および 図6に示すように、環状に形成して筋切刃44が放射状に多数体、例えば、40本 程度が取り付けられる取付溝46が刻設されている。
【0042】 また、前記した筋切刃44は、基体47の一端の先端部に刃先48を有し、該 刃先48を求心状に内方へ向けて、基体47の他端の基部を、保持体43の取付 溝46へ回動自在となるようにその軸孔49を取付軸50によって支持させてあ る。
【0043】 なお、この筋切刃44の取り付けにあっては、基体47の軸孔49を、図5に 示すように、外端に切れ込む鈎形のスリット状に形成することで、リング状の取 付軸50への取り付けおよび交換が、筋切刃44を所定角度に回動することで容 易に行なえるものであり、筋切刃44の全部を保持体43から取り外して行なう ことなく、単体での交換が可能となり、また、この取付軸50は、保持体43へ 押え金とビスとにより圧着されている。
【0044】 そして、一端の先端部に設けた刃先48は、ステンレス鋼等により成形された 基体47から1.0 〜2.0mm 程度突出させてあって、この突出量が原料bへの切込 量となるものであり、基体47の背部が原料bの外周面に当たってガイドおよび 切り込み深さの規制を行なう。
【0045】 更に、前記した加圧手段45は、原料bに対してその外径差を生じても筋切刃 44へ所定の切り込み圧を与えるもので、筋切刃44を多数体設けた場合には、 図5に示すように、筋切刃44の基体47に穿設した取付孔51へリング状に形 成したゴム,スプリング等を嵌め付けて、保持体43へ軸支させた多数の筋切刃 44の刃先48を常に内方へ向くように均一に付勢させてある。
【0046】 なお、筋切刃44が単体に設けられた場合は、図示してないが、一端を保持体 43か機枠1へ取り付けたスプリングを、該筋切刃44の適所に連係させて、原 料bへ切り込む刃先48に所定の加圧力を与えるようにしてもよい。
【0047】 この加圧手段45は、材料bの表皮b1へ所定の切り込み深さを与えるもので、 原料bの外径に変化を生ずるときは、それに応じて内外方に対して筋切刃44の 刃先48が適宜開閉することが必要であり、また、このような作用および効果が 得られる構成のものであれば任意の手段を採用することができる。
【0048】 なお、図1において52は、切削された細千切り材b2の排出手段で、刃物体 6の下側に一方へ傾斜するシュート53を対設して、このシュート53に落下し た細千切り材b2を受槽54へ送り込む。
【0049】 この送り込みに際しては、シュート53の基部に設けた水圧または空圧式の送 込手段55を用いると、該細千切り材b2は、容易にシュート53上面を滑って 受槽54へ落下し、水流動または図示しないベルトコンベア等により強制移送さ れる水槽コンベア等を用いて連続的に次工程へ送り出す。
【0050】 更に、図1において56は、原料bの投入口で、機枠1の上部において上面が 開口するように設けてあって、この投入口56へ原料bをランダムに落とし込む だけで把持手段2へ円滑に対応するものであり、必要に応じて、図2に示すよう に、三組の把持手段2の間へそれぞれ案内体57を配設しておけば、原料bの外 径の細いものや曲がったものであっても、供給路3の略中心へ案内させることが できるものである。
【0051】 次に、前述した実施例による棒状野菜加工品製造装置Aを用いて大根bのおで んの種b1と刺身用のつまb2を製造する作用を説明する。
【0052】 機枠1に支承された三組の把持手段2,2,2により大根bが軸方向へ移送す る供給路3が形成されるものであるから、この供給路3へ投入口56から大根b を縦向きに挿入すると供給路3内に納まる。
【0053】 そして、操作手段4におけるシリンダ25を操作して、把持手段2の上下に設 けた同調手段cにおける回転板12,13を旋回させると、レバー17,18の ピン19が係止孔21,22に沿って移動するので、これに伴って、レバー17 ,18が回動し、支軸9が弧状の長孔10,11を移動して、把持手段2におけ る押え板2aを内方へそれぞれ移動させる。
【0054】 このため、把持手段2,2,2により供給路3を閉塞させて、大根bの外周を 所定圧力で把持すると共に、刃物体6の回転略中心にセットする。
【0055】 このとき、把持手段2,2,2により原料bの外周が均一に押圧されるので、 曲がりを有するものであっても、その曲がりが矯正されて直状近くになるもので あり、ほかにも、原料bは一体状につながったものでも、何本かに分離したもの でも同様に処理できて、しかも、その原料bの長さも特に処理に当たって限定さ れない。
【0056】 更に、送り手段5におけるシリンダ30を操作して、その押圧体32を大根b の上端部に当て、更に、押圧体32を繰り出すと、把持手段2と刃物体6との間 に設けた皮剥き手段Sを大根bが通過する。
【0057】 すると、この大根bの外周、すなわち、その表皮には、図6に示すような、長 手方向に対して連続した縦筋の切れ目60が付けられて下方へ移動し、該大根b の下端部が刃物体6へ押し付けられて切削準備ができる。
【0058】 この状態で、刃物体6を駆動手段7により回転させると、刃物体6の平滑面よ りその端面からその半径方向の途中まで臨んだ毛引刃37と平刃38とにより、 大根の端面が桂剥きの細千切り、すなわち、つまb2に切削されて、刃物体6に おける平滑面の反対側より排出され、下側に待機する排出手段52におけるシュ ート53へ落下し、水圧式の送込手段55により押し流されて受槽54内に収容 され、次工程に移送される。
【0059】 また、前記した毛引刃37と平刃38が設けられていない主体36の取出孔3 5から、非切削部であるこの孔35と同径の大根bの筒状体b1が刃物体6の下 側より徐々に取り出される。
【0060】 そして、この切削に伴って、送り手段5のロッド31を順次繰り出せば、原料 bは自動送りされて連続切削され、図6に示すように、つまb2とおでんの種b 1とが同時に製造され、シュート53へ落下して次工程へ移送される。
【0061】 こうして、一本分の大根bのつま切りが終了すると、操作手段4を操作して把 持手段2,2,2を作動し、その供給路3を開放すると、次の大根bが挿入可能 となるので、前記した同様の操作を繰り返し行なえば、連続かつ自動的につまb 2とおでんの種b1が一連的に製造でき、切削中は一切作業者が不要となるもの であって、一人で数台の稼動が可能となり、つま製造の高能率化が計れる。
【0062】 そして、皮剥き手段Sにより切れ目60を付けられた大根bの表皮は、刃物体 6による切削に際して、筋切刃44の取り付つピッチに見合う間隔でバラバラに 切断されて、刃物体6の回転によって周囲へ飛散するか、シュート53上へ落下 する。
【0063】 周囲に飛散した表皮は、付設した機枠1へ回収手段(図示せず)により集めら れて適宜処分され、また、シュート53へ落下したものは、水圧式の送込手段5 5により押し流されて受槽54内へ流入し、この内部において上部を浮遊するか あるいは、沈殿する。
【0064】 この浮遊状態にある場合は、受槽54に供給した水をオーバーフローさせるこ とで、この受槽54内からの排出が順次行なえ、また、受槽54下部に沈殿する ものは、製品となる細千切り材b2を受槽54内から取り出した後、この表皮を 排出することで、原料bにおける表皮と細千切り材b2との分離・選別が容易に 行なえる。
【0065】 また、曲がった大根bであっても、押圧体32により押し出される大根bは曲 がったなりに押されて切削され、加工済の筒状体b1は平行で真っ直ぐなものが 得られる。
【0066】
前述したように本考案の棒状野菜加工品製造装置は、機枠に取り付けた複数本 の把持手段を同調的に操作させ、常に一定した把持位置に原料をセットすること ができるので、原料の切削中に刃物体または原料の回転抵抗により妄動すること がなく、切削始めからその終了まで安定した処理・加工が行なえ、原料は最後ま でその切削がなされて歩留りが向上すると共に、高品質の細千切り材と所定径の 筒状体が同時に得られ、従来廃棄処分されて原料の外周部が有効利用される。
【0067】 また、原料の移送路において原料の表皮は、皮剥き手段によりあらかじめ縦の 筋目が付けられるので、刃物体による切削時に細千切り材から分離して、高品質 の製品が得られる。
【0068】 刃物体の刃物は、その少なくとも平刃を主体に対して放射状に複数設けること により、原料の切削効率が向上するので、短時間に大量の原料の処理が円滑に行 なえる。 等の格別な効果を奏するものである。
【図1】本考案に関する棒状野菜加工品製造装置の一実
施例の要部を示す一部縦断正面図である。
施例の要部を示す一部縦断正面図である。
【図2】図1における把持手段部で横断した平面図であ
る。
る。
【図3】図1における刃物体部で横断した平面図であ
る。
る。
【図4】図1における把持手段を分解して示す斜視図で
ある。
ある。
【図5】図1における皮剥ぎ手段を示す斜視図である。
【図6】図1における皮剥きと切削とを示す斜視図であ
る。
る。
【図7】図1における刃物体の他の例を示す平面図であ
る。
る。
【図8】図7における刃物体へ取り付けた複数の平刃の
概念的な配列を示す説明図である。
概念的な配列を示す説明図である。
【図9】従来の原料から筒状体の成形状態を示す説明図
である。
である。
b 棒状原料 1 機枠 2 把持手段 3 供給路 4 操作手段 5 送り手段 6 刃物体 7 駆動手段 32 押圧体 S 皮剥き手段 43 保持体 44 筋切刃 45 加圧手段 48 刃先
Claims (3)
- 【請求項1】 機枠と、この機枠へ取り付けて、棒状原
料の長手方向の周部を包持して供給路を形成し、かつ、
求心方向に対して移動自在とした棒状原料の把持手段
と、この把持手段に連係させて原料の供給路の閉塞と開
放を行なう操作手段と、前記把持手段の一端部において
前記原料の供給路へその押圧体を臨ませる原料の送り手
段と、前記把持手段の他端部に設けて、前記送り手段に
より押圧される原料をその端面からその半径方向の途中
まで切削する刃物と非切削部が通過する取出孔とからな
る刃物体と、該刃物体を所定速度で回転させる駆動手段
とを備えさせたことを特徴とする棒状野菜加工品製造装
置。 - 【請求項2】 機枠と、この機枠へ取り付けて、棒状原
料の長手方向の周部を包持して供給路を形成し、かつ、
求心方向に対して移動自在とした棒状原料の把持手段
と、この把持手段に連係させて原料の供給路の閉塞と開
放を行なう操作手段と、前記把持手段の一端部において
前記原料の供給路へその押圧体を臨ませる原料の送り手
段と、前記把持手段の他端部に設けて、前記送り手段に
より押圧される原料をその端面からその半径方向の途中
まで切削する刃物と非切削部が通過する取出孔とからな
る刃物体と、この刃物体を所定速度で回転させる駆動手
段と、原料の供給路途中に設けて原料の表皮へ切り込む
皮剥き手段とを備えさせ、この皮剥き手段は、機枠へ取
り付ける保持体と、一端の先端部に刃先を有し、他端の
基部を保持体へ回動自在に軸支させた筋切刃と、該筋切
刃へ所定の切り込み圧を与える加圧手段とからなること
を特徴とする棒状野菜加工品製造装置。 - 【請求項3】 機枠と、この機枠へ取り付けて、棒状原
料の長手方向の周部を包持して供給路を形成し、かつ、
求心方向に対して移動自在とした棒状原料の把持手段
と、この把持手段に連係させて原料の供給路の閉塞と開
放を行なう操作手段と、前記把持手段の一端部において
前記原料の供給路へその押圧体を臨ませる原料の送り手
段と、前記把持手段の他端部に設けて、前記送り手段に
より押圧される原料をその端面からその半径方向の途中
まで切削する刃物と非切削部が通過する取出孔とからな
る刃物体と、該刃物体を所定速度で回転させる駆動手段
とを備えさせ、前記刃物体の刃物は、少なくともその平
刃は主体に対して放射状に複数設けたことを特徴とする
棒状野菜加工品製造装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP1994014558U JP3011555U (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 棒状野菜加工品製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP1994014558U JP3011555U (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 棒状野菜加工品製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3011555U true JP3011555U (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=43147283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP1994014558U Expired - Lifetime JP3011555U (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 棒状野菜加工品製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3011555U (ja) |
-
1994
- 1994-11-25 JP JP1994014558U patent/JP3011555U/ja not_active Expired - Lifetime
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