JP3011455U - 洗濯篭 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 腰を曲げずに洗濯物を取出せるようにする。 【構成】 洗濯物用容器１の下部外面に上下動脚２を設
ける。その上下動脚の片方の脚杆２−１又は２−２の上
部を、前記容器１下部外面他側々部位の係止具３に係止
すると、上下動脚２の立上り状態が保持され、前記容器
１の腰を曲げなくてすむ上動位置が保持される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、洗濯篭の改良に関する。

【０００２】

【従来技術と問題点】

洗濯物用容器の下部外面に上下動不可能な固定脚が具備されて構成されている のが一般的な洗濯篭である。 この従来技術によるときは、洗濯物用容器内の洗濯物を取出すたびに深く腰を 曲げなければならず、簡単な洗濯物取出し作業でありながら、繰返し腰を曲げる ことによって、腰が痛みやすい、腰が疲れやすいといった問題点があると共に、 腰を病んでいる者は洗濯物取出し作業を行いづらいという問題点がある。 本考案は、かかる現状に着目してなしたもので、洗濯物用容器内の洗濯物を、 腰を曲げることなく楽に取出し得るようにした至便な洗濯篭の提供を目的とする 。

【０００３】

【問題点解決のための手段】

叙上の目的を達成するために本考案がなした手段は、洗濯物用容器の下部外面 に上下動脚を設けたということ、その上下動脚構成用の一方の脚杆と他方の脚杆 とを交差せしめて交差部を相互に枢着するということ、上記一方の脚杆上部を洗 濯物用容器の下部外面一側々部位に回動可能に取付けたということ、前記他方の 脚杆上部を係外する係止具を洗濯物用容器の下部外面他側々に設けたということ 、該他方の脚杆下部に足踏板を回動自在に設けたということ、前記洗濯物用容器 の下部外面に上下動動脚用の伸縮可能なフックを設けたということである。

【０００４】

【作 用】

上下動脚を上下動操作すれば、洗濯物用容器が上げ下げされる。 洗濯物用容器内に洗濯物が収容され、上下動脚が折畳まれた図３示の洗濯物用 容器の使用状態において、同図に示す如く足踏板を下向に回動して足で踏み、つ いで洗濯物用容器を上方（矢印方向）へ持ち上げると、折畳まれていた上下動脚 が交差部の軸着部を中心として次第に回動し、図１に示す如く立上る。

【０００５】 図１示の如く立上った上下動脚のうち、上下動脚構成用の他方の脚杆上部が同 図に示すように係止具に係止すると、人が腰を曲げなくてすむ洗濯物用容器の上 動位置が保持される。 洗濯物用容器の上動位置が保持されたところで、図１示のように上下動脚構成 用の他方の脚杆上部に伸縮可能なフックを引掛ければ、引張りばねによって、上 記他方の脚杆上部が洗濯物用容器方向へ引きつけられ、係止具に一層しっかり係 止し、該容器内の洗濯物の重さ、その他の要因では係止具から外れ難くなる。

【０００６】 従って、この上下動脚立上り状態においては、腰を曲げずに洗濯物用容器内の 洗濯物を取出すことが可能になると共に、洗濯物用容器を持って運ぶことが可能 になる。 上下動脚を折畳むときは、図２に示す如く上下動脚構成用の他方の脚杆からフ ックの引掛けを外し、ついで、洗濯物用容器の他側々（同図で右側）を少し持上 げて上記他方の脚杆上部と係止具との係止を解除すれば、洗濯物用容器の重さで 上下動脚が交差部の軸着部を中心にして自動的に回動して折畳まれる。

【０００７】 もし、上下動脚が自動的に折畳まれないならば、上述の如くして上下動脚構成 用の他方の脚杆と係止具との係止を解除した後、洗濯物用容器を下方へ押せば、 上下動脚が交差部の軸着部を中心にして回動し、上記容器が下がって上下動脚が 折畳まれ、図３示の如くなる。この状態で、上下動脚構成用の一方の脚杆下部に 伸縮可能なフックを引掛ければ、上記一方の脚杆下部が他方の脚杆上部と共に洗 濯物用容器方向へ引きつけられ、上下動脚が回動して立上ることが防止され、該 上下動脚の折畳み状態が維持される。 従って、この上下動脚折畳み状態においては、容易に持ち運びすることが可能 になると共に、次回の使用時まで収納場所に収納しておくことが容易になる。

【０００８】

【実施例】

図を参照しながら説明する。 洗濯物用容器１は、洗濯物Ｗを出入れするための容器であって篭体に構成し、 他側々に洗濯挟み（不図示）を出入れするための収容部７を構成する。上記容器 １の材質は、合成樹脂（たとえば、熱可塑性硬質合成樹脂，その他）、金属（た とえば、ステンレス，アルミニウム合金，他）、その他のなかから選択する。 洗濯物用容器１の対向側壁における対向部位に逆Ｌ字形、逆Ｕ字形などの持手 （不図示）を配設して持ち運びに便ならしめるようにする。

【０００９】 上下動脚２は、長さの異なる一対の上下動脚構成用の四角形脚杆２−１及び２ −２をＸ字形に組んで構成する。 図では、一対の脚杆２−１及び２−２のうち、２−１を短く、２−２を長く構 成した例を示しているが、この逆構成であっても差支えない。 上下動脚２は、一対の脚杆２−１と２−２との中程を交差せしめて交差部を相 互に軸着し、回動自在に構成して容器１に取付けると、短い脚杆２−１を内側に 、かつ長い脚杆２−２を外側にして折畳み得るように構成する。 上下動脚２は、一方の短い脚杆２−１の上部を容器１の下部外面一側々部位（ 詳しくは、図で底部外面左側々部位）に取付管８で回動可能に取付け、かつ他方 の長い脚杆２−２の下部（詳しくは、取付管との対向部位）に足踏板４を回動自 在に設けて構成する。 上下動脚２は、他方の長い脚杆２−２の上部側方（図１，図３で脚杆２−２の 外側であるが、内側でも差支えない）に引掛杆９を横向突設し、伸縮可能な一方 のフック５（図１，図３で左側のフック５）を掛外し可能に構成し、かくして、 上下動脚２の立上り状態を引掛杆９に対するフック５の引掛けで確実に保持し得 るように構成する。 上下動脚２は、一方の短い脚杆２−１の下部下面にＬ字形（図示）、Ｕ字形（ 不図示）などの取付板１０を固着するが、該取付板の立上板部１０−１の外面側 方に予め引掛杆１１を突設しておき、該引掛杆が外側配置となるように固着し、 かつ一方の短い脚杆２−１と立上板部１０−１との間に他方の長い脚杆２−２の 上部側部位を出入れ可能ならしめる間隔Ｓをあけて固着し、（図４参照）、図３ 示の如く上下動脚２を折畳むと、引掛杆１１に他方（図１，図３で右側）のフッ ク５を引掛け得るように構成し、他方のフック５を引掛杆１１に引掛ければ、一 方の短い脚杆２−１の下部が、他方の長い脚杆２−２の上部とともに洗濯物用容 器１の方向へ引きつけられて、上下動脚２の折畳み状態が維持され、洗濯物用容 器１を上方へ持ち上げた直後に上下動脚２が回動することが防止される。

【００１０】 係止具３は、上下動脚２の立上り状態が逆の状態に変ることを防止するための 部材で、容器１の下部外面他側々部位（詳しくは、図で底部外面右側寄り部位） に固着する。 係止具３は、直角三角形、逆Ｌ字形（「形）、Ｔ字形などに構成し、取付管８ との対向側面が容器１の底面に対して直角となるように容器１の下部外面他側々 部位に固着配設し、上下動脚２を構成している他方の長い脚杆２−２の上部を取 付管８との対向側面に係外し可能に構成する。 係止具３は、立上った上下動脚２の他方の長い脚杆２−２の上部が係止すると 、上下動脚２の立上り状態を保持せしめ、容器１の上動位置を保持する。 しかして、前記他方の長い脚杆２−２の上部と係止具３との係止が解除される と、上下動脚２を折畳むことが可能になる。

【００１１】 足踏板４は、折畳まれている上下動脚２を立上り状態にする時に使用する部材 で、該上下動脚を構成している他方の長い脚杆２−２の下部に脚杆中心線を中心 にして回動自在に設ける。 足踏板４は、周方向に導孔１２が開穿された取付管４−１に踏板４−２を突設 して構成し、取付管４−１を前記長い脚杆２−２の下部に嵌合し、その脚杆に突 設されている導杆１３を導孔１２に貫通せしめ、導杆１３によってガタつくこと なく、位置ずれすることなく、円滑に回動し得るように構成する。

【００１２】 フック５は、引張りばね６の一端部に取付けて伸縮可能に構成し、容器１の下 部外面（詳しくは、容器１又は収容部７の下部側方外面）に引張りばね６の他端 部を取付けてフック５を垂下せしめ、上下動脚２を構成している他方の長い脚杆 ２−２の上部に突設された引掛杆９に一方のフック５を掛外し可能ならしめると 共に、一方の短い脚杆２−１の下部に取付板１０を介して突設された引掛杆１１ に他方のフック５を掛外し可能ならしめる。 ２つのフック５は、引掛杆９，１１に引掛けると、立上り状態及び折畳み状態 の上下動脚２をその状態が変らないように確実に保持せしめる役目を果す。従っ て、２つのフック５を引掛杆９，１１に引掛ければ、容器１の持ち運びを容易に 行い得、運搬中の上下動脚２の状態が変わる心配がない。

【００１３】 フック５の構造及び容器１の下部外面に対するフック５の取付け構成の他例を 図５で説明する。 フック５は、スライド杆１４に引掛ける引張りばね６の一端部に設け、容器１ の下部外面（詳しくは、容器１又は収容部７の下部側方外面）において左右方向 に向けて配設した長い案内部材１５の長い案内孔１６に前記スライド杆１４を貫 通せしめ、該スライド杆が案内孔１６の長さ方向にスライド自在なるように構成 して、引掛杆９，１１に掛外し可能ならしめる。図中、符号１７は、スライド杆 １４の他端部に設けた係止部でスライド杆１４が案内孔１６から抜落ちるのを防 止する

【００１４】

【効 果】

本考案は、叙上のように構成したから、次の効果がある。 上下動脚を上下動操作すれば、洗濯物用容器が上げ下げされる。 従って、上下動脚を立上げ、該上下動脚構成用の他方の脚杆上部を係止具に係 止せしめ、前記容器の上動位置を保持すれば、前記容器内に収容してある洗濯物 を腰を曲げず、楽な姿勢で取出すことができる。 そして、上下動脚構成用の他方の脚杆と係止具との係止を解除すれば、上下動 脚が洗濯物用容器の自重で自動的に折畳まれるが、もし、自動的に折畳まれない 場合は、前記脚杆と係止具との係止を解除した後、前記容器を下方へ押せば、上 下動脚を折畳むことができる。

【００１５】 また、上下動脚の立上り状態又は折畳み状態において、上下動脚構成用の他方 の脚杆上部にフックを引掛ければ、引張りばねによって前記脚杆上部が洗濯物用 容器の方向へ引きつけられ、上下動脚の立上り状態又は折畳み状態を確実に保持 せしめ得、洗濯物用容器の持ち運びに便利であると共に、持ち運び中に上下動脚 の状態が変る心配が少く、安全に持ち運び得る。 さらに、上下動脚の上動操作は、足踏板を踏んで行えば、上下動脚が持ち上げ られる心配少く、楽に行うことができると共に、足踏板を回動して位置を変えれ ば、邪魔になることが少くなって安全である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案洗濯篭の斜視図。

【図２】 上下動脚折畳み操作を示す正面図。

【図３】 上下動脚を折畳んだ状態を示す正面図。

【図４】 図３の（４）−（４）線縦断面図。

【図５】 フックの他例を示す斜視図。

【符号の説明】

１…洗濯物用容器 ２…上下動脚 ２−１…一方の脚杆 ２−２…他方の脚杆 ３…係止具 ４…足踏板 ５…フック ６…引張りばね

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗濯物用容器の下部外面に上下動脚を設
   けた洗濯篭。
2. 【請求項２】 洗濯物用容器の下部外面一側々部位に上
   下動脚構成用の一方の脚杆上部を回動可能に取付け、該
   一方の脚杆に上下動脚構成用の長さの異る他方の脚杆を
   交差せしめて交差部を相互に軸着し、該他方の脚杆上部
   を係外する係止具を洗濯物用容器の下部外面他側々部位
   に設けた請求項１記載の洗濯篭。
3. 【請求項３】 上下動脚構成用の他方の脚杆下部に足踏
   板を回動自在に設けた請求項１又は２に記載の洗濯篭。
4. 【請求項４】 洗濯物用容器の下部外面に上下動脚用の
   引張りばねを有する伸縮可能なフックを設けた請求項１
   又は２又は３に記載の洗濯篭。