JP3011322B2 - 石積み浄化堤 - Google Patents

石積み浄化堤

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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
  • Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、汚濁水域の水質浄化を
行うための石積み浄化堤に関する。
【0002】
【従来の技術】ウオーターフロント・リバーフロントに
おいて、アメニティに富んだ親水空間を確保するために
は、良好な水環境が不可欠である。広域水域の水質浄化
にあたっては、河川などからの流入負荷あるいは堆積ヘ
ドロからの溶出負荷などの低減がまず第一であるが、実
際の汚濁水を直接浄化するには、自然の持つ水質浄化機
能を最大限活用し、安価にかつ大規模に行う必要があ
る。
【0003】かかる背景において、礫あるいは石を堤体
材として海底から積み上げた石積み浄化堤なる海洋構造
物が注目されている。かかる石積み浄化堤においては、
潮の干満や波が生じた際、堤体材の間隙を通して外部の
海水が石積み浄化堤の内部水域に移動するが、堤体材で
ある礫の表面には微生物群からなる生物膜が付着形成さ
れているため、プランクトン等の海水中の汚濁成分は、
かかる生物膜によって付着あるいは捕捉される。また、
生物膜によって付着捕捉された濁り成分は、礫間に棲息
する貝類や甲殻類によって摂取され除去される。
【0004】したがって、礫間を通過した海水は、濾過
されて清浄な海水となる。
【0005】かくして、石積み浄化堤は、自然生態系の
水質浄化機能によって清浄な水質の内水域を創造できる
海岸構造物であることがわかってきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、礫間に生存す
る生物や生物膜は、海水中の酸素を多量に消費し、いわ
ゆるDO消費の増大を招く。かかる事態を放置すれば、
海水中に溶存する酸素量が少なくなって上述の生物等が
棲息しにくい環境となり、その結果、石積み浄化堤の水
質浄化機能が低下するため、海水中の溶存酸素を増大さ
せる対策を講じる必要がある。
【0007】一方、下水処理場や湖沼においては、いわ
ゆるエアレーション(曝気)を行うことによって水中の
溶存酸素を増加させる方法が知られている。かかるエア
レーションにおいては、微細な孔を多数形成した曝気管
を水中に配設しておき、当該曝気管内に送風機等によっ
て空気を送る。すると、曝気管に送り込んだ空気は、曝
気管の孔から気泡となって水中に押し出され、かくし
て、水中の溶存酸素を増加させることができる。
【0008】そこで、かかる技術を石積み浄化堤にも適
用することが考えられるが、曝気管の交換あるいは補修
の際、障害物が比較的少ない下水処理場や湖沼などとは
異なり、曝気管の周囲を堤体材が取り囲んでいるために
当該曝気管の交換あるいは修理がきわめて困難になるお
それがある。
【0009】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、曝気管の交換や補修の回数を低減することが
できる石積み浄化堤を提供することを目的とする。
【0010】また、本発明は、曝気管の交換や補修を容
易に行うことができる石積み浄化堤を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の石積み浄化堤は請求項1に記載したよう
に、礫、石等の堤体材を積み上げて堤体を構成した石積
み浄化堤において、多数の孔が形成され所定の送風手段
に接続された内管を所定の開口を設けた鞘体内に配設し
て二重曝気体を構成し、当該二重曝気体を前記堤体内に
埋設したものである。
【0012】また、本発明の石積み浄化堤は、請求項1
の内管を可撓性材料で形成するとともに前記堤体内に前
記鞘体に連通するマンホールを設け、当該マンホールを
介して前記内管を前記鞘体に挿通したものである。
【0013】
【作用】本発明の石積み浄化堤においては、多数の孔が
形成された内管を所定の開口を設けた鞘体内に配設して
二重曝気体としてあり、エアレーションを行う際には、
送風手段を作動させて内管に空気を送り込む。すると、
内管に送り込まれた空気は、まず、当該内管の孔から気
泡となって出ていき、次いで、その外側に配置された鞘
体の開口を介して礫間に入っていく。
【0014】ここで、堤体を構成する礫や石は鞘体とは
接触しているが、その中に配設された内管には接触して
いない。そのため、当該内管に生物等が付着して孔が目
詰まりするおそれが少なくなる。
【0015】上述の内管を可撓性材料で形成するととも
に前記堤体内に前記鞘体に連通するマンホールを設け、
当該マンホールを介して前記内管を前記鞘体に挿通した
場合には、当該内管をマンホールを介して地上に引き出
し、清掃、補修、交換等を行うことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の石積み浄化堤の実施例につい
て、添付図面を参照して説明する。
【0017】図1(a) は、本実施例の石積み浄化堤を示
した全体断面図である。同図でわかるように、本実施例
の石積み浄化堤1は、礫、石等の堤体材2を海底3から
積み上げ、これを被覆石4で被覆して堤体5を構成して
ある。また、堤体5内には二重曝気体としての二重曝気
管6を埋設するとともに、マンホール7を形成してあ
る。
【0018】図1(b) は、二重曝気管6を示した詳細断
面図である。同図でわかるように、二重曝気管6は、開
口9を形成した鞘体としての鞘管8の内部に、多数の孔
11を形成した内管10を配設して構成してある。開口
9は、目詰まりが生じない程度に孔11よりも大きくし
ておく。
【0019】鞘管8は、鋼製、FRP製等の管を用いて
堤体材2を支持できるように構成し、内管10は、ゴ
ム、ビニル等の可撓性材料で形成するのがよい。
【0020】図2は、図1(a) のA―A線に沿う詳細断
面図である。同図でわかるように、鞘管8は、上述した
マンホール7に連通させてあり、鞘管8に挿通されてい
る内管10は、マンホール7を介して上方へ導かれ、送
風手段としてのブロア21に接続してあり、同図矢印に
示す方向に空気を送り込むようになっている。
【0021】本実施例の石積み浄化堤1においては、エ
アレーションを行う際、まず、ブロア21を作動させて
内管10に空気を送り込む。すると、内管10に送り込
まれた空気は、図3の細い矢印で示すように当該内管1
0の孔11から気泡となって外側に噴出する。そして、
当該気泡は、その外側に配置された鞘管8の開口9を介
して礫等の堤体材2の隙間に入っていく。
【0022】ここで、堤体材2は鞘管8とは接触してい
るが、その中に配設された内管10には接触していな
い。そのため、当該内管に生物等が付着して孔11が目
詰まりするおそれが少なくなる。
【0023】また、内管10を補修あるいは交換する必
要があるときには、当該内管10をマンホール7から地
上に引き出し、補修等を行った後当該内管10を、ある
いは新しい内管をマンホール7から鞘管8に挿通する。
【0024】以上説明したように、本実施例の石積み浄
化堤によれば、鞘管の内部に内管を配設して二重曝気体
を構成し、当該二重曝気体を堤体内に埋設するようにし
たので、内管を堤体材から離間させておくことができ
る。そのため、内管に生物等が付着して当該内管の孔が
目詰まりするおそれが少なくなり、内管の清掃、補修、
交換等の手間が低減する。
【0025】また、二重構造としたことによって鞘管に
は堤体材の重量を支持する機能をもたせ、内管の方に
は、本来の曝気管としての機能をもたせるようにするこ
とが可能となる。そのため、堤体材の施工の際の衝撃荷
重や長期間にわたる自重によって内管が損傷若しくは変
形して曝気機能が低下するおそれが少なくなり、内管の
補修や交換の頻度を少なくすることができる。
【0026】また、内管をゴム、ビニル等の可撓性材料
で構成することが可能となり、長期間使用のもとで万一
目詰まりが生じた場合あるいは経年劣化によって交換の
必要が生じた場合には、当該内管をマンホールを介して
鞘管から引き出し、容易に清掃、補修、交換等を行うこ
とができる。
【0027】本実施例では、円形の鞘管を用いて鞘体を
構成したが、本発明でいうところの鞘体はかかる形態に
限定されるものではない。また、鞘管に設ける開口につ
いても、目詰まりするおそれが少なくて内管から出てき
た気泡がスムーズに外部に噴出される程度に大きく、な
おかつ周囲の堤体材を支持できる程度に小さければどの
ような寸法若しくは形状でもよい。
【0028】例えば、図4に示すような籠状の立体トラ
ス31を鞘体とし、複数の内管10を当該トラス31内
に並設するようにしてもよい。かかる場合には、格子状
の目のひとつひとつが鞘体の開口となるとともに、当該
格子が堤体材2を支持することとなる。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の石積み浄化
堤は請求項1に記載したように、礫、石等の堤体材を積
み上げて堤体を構成した石積み浄化堤において、多数の
孔が形成され所定の送風手段に接続された内管を所定の
開口を設けた鞘体内に配設して二重曝気体を構成し、当
該二重曝気体を前記堤体内に埋設したので、内管の破損
や目詰まりが生じにくくなり、補修や交換の回数を低減
することができる。
【0030】また、本発明の石積み浄化堤は、請求項1
の内管を可撓性材料で形成するとともに前記堤体内に前
記鞘体に連通するマンホールを設け、当該マンホールを
介して前記内管を前記鞘体に挿通したので、内管の交換
あるいは修理を容易に行うことができる。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本実施例に係る石積み浄化堤の断面図、
(b)は当該石積み浄化堤の堤体内に埋設した二重曝気管
の構造を示す詳細断面図。
【図2】図1(a) のA―A線に沿う断面図。
【図3】本実施例の石積み浄化堤の作用を示す説明図。
【図4】(a)は本実施例に係る石積み浄化堤の変形例を
示す断面図、(b)は当該変形例に用いる鞘体およびその
内部に並設された内管の斜視図。
【符号の説明】
1 石積み浄化堤 2 堤体材 5 堤体 6 二重曝気管(二重曝気体) 7 マンホール 8 鞘管(鞘体) 9 開口 10 内管 11 孔 21 ブロア(送風手段) 31 トラス(鞘体)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 礫、石等の堤体材を積み上げて堤体を構
    成した石積み浄化堤において、 多数の孔が形成され所定の送風手段に接続された内管を
    所定の開口を設けた鞘体内に配設して二重曝気体を構成
    し、当該二重曝気体を前記堤体内に埋設したことを特徴
    とする石積み浄化堤。
  2. 【請求項2】 前記内管を可撓性材料で形成するととも
    に前記堤体内に前記鞘体に連通するマンホールを設け、
    当該マンホールを介して前記内管を前記鞘体に挿通した
    請求項1記載の石積み浄化堤。
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JP5354290B2 (ja) * 2009-10-22 2013-11-27 株式会社大林組 石積み浄化堤の機能維持方法及びシステム
JP5531552B2 (ja) * 2009-10-22 2014-06-25 株式会社大林組 石積み浄化堤の機能維持方法及びシステム
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