JP3011236U - 自動車の車内用のゴミ箱等の固定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 ゴミ箱やティッシュペーパー箱を堅固に固定
することができる固定装置の提供。 【構成】 挾持機構１００には１対の左右対称の挾持片
３０を備え、各挾持片３０の連結端には軸孔を形成する
と共に挾持端には挾持ブロック３３を取付け、挾持片３
０の連結端間に貫通孔を穿設したスリーブを介在させ、
スリーブにねじ杆６０を嵌挿し、後端には箱体の固定台
座２０に設けた嵌合溝２２に嵌合可能にした円盤６２を
取付け、ねじ杆６０に調整板５０を螺合させ、挾持片３
０の軸孔と、ねじ杆６０の貫通孔とに枢軸を貫通させて
挾持片３０を枢動可能に軸着させると共に挾持片３０に
スリーブとねじ杆６０を連接させ、ねじ杆６０に沿う調
整板５０の移動によって挾持片の挾持端間を開閉可能と
したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は自動車の車内用のゴミ箱やティッシュペーパー箱の固定装置に関する もので、特にゴミ箱やティッシュペーパー箱を自動車の座席の肩部上に簡単に装 着でき、車内の前後座席の搭乗者がゴミ箱やティッシュペーパーを容易に利用す ることができる自動車の車内用のゴミ箱等の固定装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来一般的な自動車の内部には喫煙用の灰皿を装着しているが、しかし専用の ゴミ箱は装着されていないので、車内で搭乗者が紙屑等の廃棄物を捨てるのに問 題があった。そのため廃棄物を捨てるときは別にゴミ箱を準備してそれを使用し なければならない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、そのゴミ箱は車内に放置され、所定位置に固定されていないので、前 方におくと、後座席の搭乗者が使用に不便を感じ、後方におくと前座席の搭乗者 が不便で、ゴミ箱はあっちこっちへと運ばれ、非常に煩わしく、更にゴミ箱は固 定されていないので、自動車の走行に伴って移動したり、転覆したりし、甚だし きは自動車の内部を汚す欠点がある。

【０００４】 本考案の目的は自動車の車内に専用のゴミ箱を所定位置に簡単に固定でき、自 動車の内部の前後座席の搭乗者が共に便利に使用できると共にゴミ箱が任意に滑 り動くことのないようにした自動車の車内用のゴミ箱等の固定装置を提供するこ とにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る自動車の車内用のゴミ箱等の固定装置は裏面に固定台座を配設し たゴミ箱等の箱体と挾持機構とから構成し、挾持機構は１対の挾持片と、スリー ブと、調整板と、ねじ杆等の構成部材とから成り、調整板をねじ杆に螺合させて ねじ杆上に沿って前進または後退移動可能とし、ねじ杆の前端に貫通孔を穿設し 、ねじ杆をスリーブに嵌入させて枢軸により１対の挾持片に設けた軸孔と、スリ ーブの貫通孔と、ねじ杆の貫通孔に通して、スリーブとねじ杆を１対の挾持片に 一体的に連接し、調整板の回転により１対の挾持片がしっかりと座席の肩部を挾 持し、ゴミ箱の裏面の固定台座をねじ杆の後端に設けた円盤に嵌合させることに より、ゴミ箱を座席に取付けるものである。

【０００６】

【実施例】

図１乃至図３に示したように、本考案のゴミ箱の固定装置は自動車の座席Ａの 椅子の肩部に設置するもので、ゴミ箱の固定装置はゴミ箱１０と挾持機構１００ とから構成され、ゴミ箱１０はその裏面にブロックの固定台座２０を設けてあり 、固定台座２０には２つの互いに対応する嵌合ブロック２１を設け、これらの嵌 合ブロック２１の内側部間に嵌合溝２２を形成し、その嵌合溝２２には以下に記 載するねじ杆に設けた円盤６２を嵌合してゴミ箱１０を座席Ａの椅子の肩部に取 付けることができ、車内の搭乗者が廃棄物を捨てるのにそのゴミ箱を使用するこ とができる。

【０００７】 図に示すように、本考案の挾持機構１００は１対の左右対称の挾持片３０と、 スリーブ４０と、調整板５０と、ねじ杆６０等の構成部材から成り、各挾持片３ ０の連結端には２つの軸孔３１を開設し、それらの軸孔３１には枢軸３２を挿入 して２つの挾持片３０を枢動可能に軸着することができ、各挾持片３０の挾持端 には平板３４を備えてあり、その平板３４には軟質ゴムまたは弾性プラスチック で製作した挾持ブロック３３を取付けることができ、これらの挾持ブロック３３ の表面には複数の突起３３１を形成してある。自動車の座席Ａの材質は布地質か 又は皮革であるので、軟質ゴム又は弾性プラスチックから形成した挾持ブロック ３３と複数の突起３３１により、その挾持ブロック３３で座席Ａの肩部を挾持し た時に挾持効果を良好にし、脱落のおそれがないようにしてある。

【０００８】 図２及び図３に示したように、本考案のねじ杆６０はその前端に貫通孔６１を 開設し、貫通孔６１には前記枢軸３２を挿入し、枢軸３２によりねじ杆６０を左 右の挾持片３０と一体に連接してあり、ねじ杆６０を中心に左右の挾持片３０の 間を枢動可能にしてある。ねじ杆６０の後端には円盤６２を設けてあり、円盤６ ２は固定台座２０に設けた嵌合溝２２内に嵌合され、ゴミ箱１０は滑り落ちるこ とがないように図４に示した状態で保持される。

【０００９】 前記調整板５０はねじ杆６０上に螺合されており、ねじ杆６０上で回転して前 進または後退する。前記スリーブ４０の管壁上には２つの互いに対応する貫通孔 ４１を設けてあり、前記調整板５０をねじ杆６０にねじ込んだ後に、ねじ杆６０ をそのスリーブ４０の内部に嵌入させ、この時に左右の挾持片３０に設けた軸孔 ３１と、スリーブ４０の貫通孔４１とねじ杆６０の貫通孔６１とはすべて互いに 連通する位置にあり、この時に枢軸３２を軸孔３１と、貫通孔４と、貫通孔６１ に挿入して、スリーブ４０とねじ杆６０を左右の挾持片３０と一体に連接するこ とができる。

【００１０】 図５に示したように、本考案の挾持機構１００の展開作動を行う場合には、調 整板５０を回して後方向（図５に示すＭ方向）に移動させ、而して左右の両挾持 片３０を外側に向かって延伸するように展開させ、その展開状態にした両挾持片 ３０を座席Ａの椅子の肩部（図１に示すように）に嵌め付け、更に図６に示すよ うに、調整板５０を反対方向に回して前方向（図６で示すＮ方向）に移動させる と、両挾持片３０は内側に向かって収縮閉合し、両挾持片３０を自動車の座席Ａ の椅子の肩部にしっかりと挾持させ、而して本考案の挾持機構１００を椅子の肩 部に固定することができ、そこで本考案のゴミ箱１０の裏面の固定台座２０をね じ杆６０の後端に設けた円盤６２上に嵌合し、ゴミ箱１０を座席Ａの椅子の肩部 に取付けることができ、車内の搭乗者が廃棄物を捨てるためにゴミ箱１０を使用 することができる。

【００１１】 図７は本考案の挾持機構１００をティッシュペーパー箱７０に用いた実施例を 示したもので、ティッシュペーパー箱７０の裏面には前述した実施例のゴミ箱１ ０と同様のブロックの固定台座２０を設けると共に、固定台座２０には嵌合ブロ ック２１を取付けて嵌合溝２２を形成してある。

【００１２】

【考案の効果】

本考案の自動車の車内用のゴミ箱等の固定装置は上述した構成であるから、そ の構造が簡単であり、自動車の座席の肩部にゴミ箱やティッシュペーパー箱を堅 固に取付けることができ、車内の前後座席の搭乗者がゴミ箱やティッシュペーパ ーを容易に利用でき、又車内の所望位置にゴミ箱やティッシュペーパー箱を簡単 且つ確実に着脱させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の固定装置によりゴミ箱を自動車の座席
の椅子の肩部に装着した実施例の斜視図。

【図２】本考案の固定装置を座席とゴミ箱に取付けた状
態の斜視図。

【図３】本考案の固定装置の分解斜視図。

【図４】本考案の円盤を固定台座に嵌合させた状態の縦
断面図。

【図５】本考案の挾持機構を開放させた状態の平面図。

【図６】本考案の挾持機構を閉合させた状態の平面図。

【図７】本考案の固定装置によりティッシュペーパー箱
を椅子の肩部に装着した実施例の斜視図。

【符号の説明】

１０ ゴミ箱 ２０ 固定台座 ２１ 嵌合ブロック ２２ 嵌合溝 ３０ 挾持片 ３１ 軸孔 ３２ 枢軸 ３３ 挾持ブロック ３３１ 突起 ３４ 平板 ４０ スリーブ ４１ 貫通孔 ５０ 調整板 ６０ ねじ杆 ６１ 貫通孔 ６２ 円盤 ７０ ティッシュペーパー箱 １００ 挾持機構

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴミ箱等の箱体と挾持機構とから構成
   し、箱体には嵌合溝を形成するため２つの互いに対応す
   る嵌合ブロックを取付けた固定台座を設け、挾持機構に
   は１対の左右対称の挾持片を備え、両挾持片の連結端に
   軸孔を形成すると共に挾持端に軟質ゴムまたは弾性プラ
   スチックで形成した挾持ブロックを取付け、両挾持片の
   連結端間に貫通孔を穿設したスリーブを介在させ、スリ
   ーブにねじ杆を挿入し、ねじ杆の前端に貫通孔を穿設す
   ると共に後端には箱体の固定台座に設けた嵌合溝内に嵌
   合可能にした円盤を取付け、ねじ杆に調整板を螺合さ
   せ、挾持片の軸孔と、スリーブの貫通孔と、ねじ杆の貫
   通孔とに枢軸を挿入して挾持片を枢動可能に軸着させる
   と共に挾持片にスリーブとねじ杆を連接させ、ねじ杆に
   沿う調整板の移動によって挾持片の挾持端間を開閉可能
   にしたことを特徴とする自動車の車内用のゴミ箱等の固
   定装置。
2. 【請求項２】 両挾持片の挾持端に平板を配設し、平板
   に挾持ブロックを取付け、挾持ブロックの表面上には複
   数の突起を形成した請求項１に記載の自動車の車内用の
   ゴミ箱等の固定装置。