JP3011038U - 箱入り袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 フィルム製袋の硬質口部を保形箱の側壁の一
側へ貫通固定することにより、フィルム袋と保形箱とを
一体化すると共に、硬質口部への蓋の着脱を保形箱外で
行う。 【構成】 フィルム製袋１の硬質口部を保形箱の壁に、
内側から外側へ貫通固定し、前記硬質口部へ被蓋した。
フィルム製袋１の硬質口部をダンボール製１８の箱の壁
に、内側から外側へ貫通固定し、前記硬質口部へ蓋を嵌
着すると共に、該蓋の頂面の高さを、前記保形箱の外壁
面付近とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はフィルム製袋の硬質口部を保形箱の側壁の一側へ貫通固定すること により、フィルム製袋と保形箱とを一体化すると共に、硬質口部への蓋の着脱を 保形箱外で行うことを目的とした箱入り袋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来ミネラルウォーター、食酢、乳酸その他の液状食品、液肥、洗剤、水溶性 インキ、香料、現像液などの工業用液その他引火性などの危険物を除く各種液体 容器としてダンボール箱入り合成樹脂袋が知られていた。

【０００３】

【考案により解決すべき課題】

前記ダンボール箱入り合成樹脂袋は、液体充填前に、その容積が著しく小さく できる（折畳その他による）利点がある反面、合成樹脂袋に保形性がないので、 液体充填、ダンボール箱への箱詰めを自動化乃至能率化する為に問題点があった 。

【０００４】 また口部に被冠するキャップについても螺蓋又はスナップタイプの蓋、或いは コックなどに限られていた。

【０００５】 更に液体の充填を袋の箱入り前又は後の何れにしても、袋と箱との組み合せは 自動機によるか、箱入り袋を使用する者が人手をかけて行わなければならない問 題点があった。

【０００６】

【課題を解決すべき手段】

然るにこの考案は、保形箱の壁にフィルム製袋の硬質口部を貫通固定し、フィ ルム製袋と保形箱を一体化することにより、前記従来の問題点を解決したのであ る。

【０００７】 即ちこの考案は、フィルム製袋の硬質口部を保形箱の壁に、内側から外側へ貫 通固定し、前記硬質口部へ被蓋したことを特徴とする箱入り袋であり、フィルム 製袋の硬質口部をダンボール製の箱の壁に、内側から外側へ貫通固定し、前記硬 質口部へ蓋を嵌着すると共に、該蓋の頂面の高さを、前記保形箱の外壁面付近と したことを特徴とする箱入り袋である。

【０００８】 また他の考案はフィルム製袋の硬質口部をダンボール製の箱の側壁の一側へ、 内側から外側へ貫通固定し、前記硬質口部へキャップを被冠すると共に、該キャ ップは、外周側へ多数の爪片を設け、頂部の変形により、前記爪片を掛脱できる 王冠としたことを特徴とする箱入り袋であり、フィルム製袋の硬質口部をダンボ ール製の箱の側壁の一側へ、内側から外側へ貫通し、前記硬質口部へ蓋を嵌着す ると共に、前記硬質口部の環状鍔と、硬質口部へ嵌装できる挟着リングとにより 箱壁を挟着固定したことを特徴とする箱入り袋である。

【０００９】 前記考案において、フィルム製とは、ポリエチレンフィルム、塩化ビニールフ ィルム、ナイロンフィルム、塩化ビニリデンフィルムその他現に使用されている 各種フィルム又はシートを単独又は積層、或いは網入りなどの強化して使用する ことができる。

【００１０】 前記硬質口部とは、いわゆる硬質樹脂のみに限らず、保形性のある口部であっ て、合成樹脂に限定されない。例えば金属口金又は金属口金を合成樹脂内へ埋設 してもよいし、金属口金の外面に合成樹脂層を焼付固着して用いることもできる 。

【００１１】 次に多数の爪片を有し、頂部を変形して掛脱する王冠（以下ローヤルキャップ という）は金属製であって、掛脱に際し、ローヤルキャップを硬質口部側へ押圧 しなければならないので、硬質口部の固定箱壁は、前記押圧力に耐え得る強度を 要する。従って強度さえあればどの保形箱壁の位置でも設けることができる。

【００１２】

【作用】

この考案によれば、保形箱とフィルム袋とを硬質口部で一体的に固定するので 、運搬、充填、その他の取扱いに際し、合理的かつ自動化が容易である。硬質口 部の蓋の頂面を保形箱の外壁面付近とすることにより、積上げ時、積込み時に硬 質口部が邪魔にならない利点がある。

【００１３】

【実施例１】 この考案の実施例を図面について説明する。

【００１４】 ポリエチレンフィルムの積層フィルムを所定形状（例えば方形）に切断し、そ の四周を熱接着してフィルム製袋１とし（図４）、フィルム製袋１の一側に、合 成樹脂により成形した皿状口部２の底部３の外周下面を熱接着すると共に、底部 ３の中央部に突設した注出口４の上端部に、ローヤルキャップ５を被冠する。

【００１５】 前記皿状口部２を、ダンボール箱１８の側壁の一側に設けた透口６へ、内側か ら外側へ突出させ、皿状口部２の突出側へ挟着リング７を嵌装掛止して皿状口部 ２の環状鍔１９と、挟着リング７とにより、前記ダンボール箱１８壁へ皿状口部 ２を固定する。図中８は中蓋、９は中蓋の塞板、２０はフラップである。

【００１６】 前記実施例によれば、フィルム製袋１とダンボール箱１８との組み合せを工場 で行うので、需要者は、ダンボール箱１８を組み立て、所定の液体を詰め込めば よいことになる。またダンボール箱１８は、所定の要領により折畳できるので（ 図６）、運搬時は従来品と同様に小容積にすることができる。

【００１７】 前記実施例によれば、ローヤルキャップ５を使用し得るので、キャップの着脱 がきわめて容易である。前記環状鍔１９に突起１７を設けてダンボール箱壁に喰 込ませておけば、硬質口部の回り止めとなる。

【００１８】

【実施例２】 前記実施例１のローヤルキャップに代えて螺蓋１０を使用できるようにしたも ので、螺蓋１０を螺着する為に、注出口１１の外側へ螺糸１２を設けてある。前 記実施例は中蓋８を始めとし、その他の皿状口部２、環状鍔１９などの構造及び 使用法は実施例１と同様に付、その説明を省畧した。

【００１９】

【実施例３】 前記実施例１のローヤルキャップに代えてスナップ蓋１３を用いたものである 。この場合には注出口１４の外周壁に環状掛止部１５を設け、スナップ蓋１３の 掛止鍔１６と掛止させてある。

【００２０】 この実施例においても中蓋８を始めとし、その他の皿状口部２、環状鍔１９な どの各構造及び使用方法は実施例１と同様に付、その説明を省畧した。

【００２１】

【考案の効果】

この考案はフィルム製袋の硬質口部を保形箱の壁に固定したので、袋と箱とは 常時一体的に取扱うことができて、取扱い及び充填その他を容易かつ合理化する 効果がある。

【００２２】 また保形箱としてダンボール箱を用いた場合には折畳、組立てが容易であって 、ソフトにも拘らず所定の保形強度を保ち、かつ緩衝効果を有するなどの諸効果 がある。

【００２３】 また硬質口部の環状鍔と、挟着リングとによりダンボール箱壁に挟着し、硬質 口部を固定したので、取付けが簡単容易であり、必要に応じて取外しもできる効 果がある。

【００２４】 更に硬質口部の蓋の頂面をダンボール箱の壁と面一付近としたので、ダンボー ル箱の積載時などに硬質口部が邪魔にならない効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例の硬質口部固定部の断面拡大
図。

【図２】同じく他の実施例の断面拡大図。

【図３】同じくスナップキャップの実施例の断面拡大
図。

【図４】同じくフィルム製袋の平面拡大図。

【図５】この考案の箱入り袋の斜視図。

【図６】同じく折畳図。

【符号の説明】

１ フィルム製袋 ２ 皿状口部 ３ 底部 ４ 注出口 ５ ローヤルキャップ ６ 透口 ７ 挟着リング ８ 中蓋 ９ 中蓋の塞板 １０ 螺蓋 １１、１４ 注出口 １２ 螺糸 １３ スナップキャップ １５ 環状掛止部 １６ 掛止鍔 １７ 突起 １８ ダンボール箱 １９ 環状鍔 ２０ フラップ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 フィルム製袋の硬質口部を保形箱の壁
   に、内側から外側へ貫通固定し、前記硬質口部へ被蓋し
   たことを特徴とする箱入り袋。
2. 【請求項２】 フィルム製袋の硬質口部をダンボール製
   の箱の壁に、内側から外側へ貫通固定し、前記硬質口部
   へ蓋を嵌着すると共に、該蓋の頂面の高さを、前記保形
   箱の外壁面付近としたことを特徴とする箱入り袋。
3. 【請求項３】 フィルム製袋の硬質口部をダンボール製
   の箱の側壁の一側へ、内側から外側へ貫通固定し、前記
   硬質口部へキャップを被冠すると共に、該キャップは、
   外周側へ多数の爪片を設け、頂部の変形により、前記爪
   片を掛脱できる王冠としたことを特徴とする箱入り袋。
4. 【請求項４】 フィルム製袋の硬質口部をダンボール製
   の箱の側壁の一側へ、内側から外側へ貫通し、前記硬質
   口部へ蓋を嵌着すると共に、前記硬質口部の環状鍔と、
   硬質口部へ嵌装できる挟着リングとにより箱壁を挟着固
   定したことを特徴とする箱入り袋。