JP3010947U

JP3010947U - ベッド用マットレス

Info

Publication number: JP3010947U
Application number: JP1994014886U
Authority: JP
Inventors: 泰明郭
Original assignee: 泰明郭
Priority date: 1994-11-08
Filing date: 1994-11-08
Publication date: 1995-05-09
Anticipated expiration: 2000-11-08

Abstract

(57)【要約】【目的】快適な座席を形成して椅子を置く空間を節
減できるベッド用マットレスを提供する。【構成】適当な厚さ及び形状をしたマットレス
（１）の周縁部に適当な深さの１つまたは複数の凹陥部
（２）を設けて、該凹陥部（２）に該凹陥部（２）と補
完的な寸法及び形状の嵌込部（３）を着脱自在に嵌合さ
せるように構成する。【効果】そのマットレスの周縁部の適所に設けられ
た凹陥部を座席として使用することができ、かつその両
側面を肘掛けとして、その背後面を背もたれとして使用
することができるので使用上の快適さを保つことがで
き、部屋の中に椅子を置く必要がなく、使用空間を節減
することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ベッド用マットレスに関し、特に窪み状座席を設けたベッド用マットレスに関する。

【０００２】

【従来の技術】

地価の高騰にともない住宅の価格が高くなるにつれて、一般の人々の居住空間もだんだんと狭くなり、特に来客の応対に使われる客室や家族の団らんに使用されるリビングルームを必要以上に狭められないことから、勢いそれぞれの個室が狭くなって２〜３坪の部屋も珍しくなく、このような部屋を有効に使用する工夫が必要となった。例えば、図４で示すように、普通はベッドセットＡを部屋の中央部に置いて、ベッドセットＡの両側にそれぞれ化粧台Ｂ及び箪笥Ｃを配置し、かつ該ベッドセットＡと化粧台Ｂ及び箪笥Ｃとの間に通路を残して、人が通るために若しくは化粧台Ｂや箪笥Ｃの引き出しを引き出すために便利であるようにし、更に該ベッドセットＡと向き合う位置にいろいろな雑物を収蔵する低めの長箪笥Ｄを配設して、該長箪笥Ｄの上にテレビＥを置くのであるが、図４からわかるように、これら家具を置くと残された空間は既にいくらもなく、いくつかの椅子を配置すると人の行動を妨げ、見かけも良くないようになる。それで椅子を図中のＦ部位に並べて置くと、テレビＥとの距離が近すぎて視力に悪影響を及ぼし、従って、この部屋の使用者は、テレビＥを見るにしても世間話をするにしても或いは読書をするにしても、恐らくはベッドの上でしなければならないことになろう。そして、何人かが一緒に横たわってテレビＥを見ながら或いは無駄話をしながら菓子などでも食べるとベッドシーツが汚れ易く、また、ベッドＡの前端縁部に座ると適当な背もたれがないために快適さに欠ける。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来のベッドに於ける問題点に鑑み、本考案は、快適な座席を形成して椅子を置く空間を節減できるベッド用マットレスを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するため、本考案は、適当な厚さ及び形状をしたマットレス周縁部に適当な深さの１つまたは複数の凹陥部を設けて、該凹陥部に該凹陥部と補完的な寸法及び形状の嵌込部を着脱自在に嵌合できるように構成される。

【０００５】そして、前記嵌込部と上記マットレスとの間を連接させるようにすれば一層好ましくなる。

【０００６】

【作用】

上記のように構成された本考案は、そのマットレスの周縁部の適所に設けられた凹陥部を座席として使用することができ、かつその両側面を肘掛けとして、その背後面を背もたれとして使用することができるので使用上の快適さを保つことができると共に、座席として使用しないときは、該嵌込部を抱き枕などとして使用することもでき、また、その嵌込部を該凹陥部に埋め込んで平らにし、更にベッドシーツを被覆すると、該嵌込部及び凹陥部の痕跡が見えなくなって、該マットレスは普通一般のマットレスと同じ外観を呈する。

【０００７】そして、該嵌込部と該マットレスの間を連接させると、該嵌込部がマットレスから離脱して該嵌込部を探すに苦労したり或いは該嵌込部を紛失たりするようなことがなくなる。

【０００８】本考案の上記またはその他の目的、特徴及び利点は、図面を参照しながら下記実施例の詳細な説明から一層明らかになろう。

【０００９】

【実施例】

まず、図１に示すように、本考案の比較的好ましい実施例は、主として、一般のベッド用スプリングマットレスとほぼ同様のマットレス１の周縁部の適所にそれぞれ複数個の凹陥部２のそれぞれの底部２１をマットレス１と一体的に形成したことから、使用者が快適にその底部２１上面に腰を下ろして、その両側面２２を肘掛けとして使用することができ、かつ図２に示すように、該凹陥部２に嵌込んで該マットレス１の一部分を形成する嵌込部３を背後面２３に置いて背もたれの一部を形成させるようにして、使用上の快適さを向上させることができ、また、座席として使用しないときは、該嵌込部３を該凹陥部２に嵌め込んで平らにし、更に第３図に示すように、その上にベッドシーツを敷くと、該凹陥部２及び嵌込部３の痕跡を被覆して一般のベッド用マットレスと同様の形態で使用することができる。

【００１０】上記の説明から分かるように、本考案のマットレスは、そのマットレス１の周縁部の適所に複数の凹陥部２を設けて、使用者が該凹陥部２に腰掛け、かつ該凹陥部２を平らに埋める嵌込部３を背もたれとして、使用上の快適さを向上させ得ると共に、座席として使用しないときは、該嵌込部３を抱き枕などとして使用することもでき、従って小さい部屋に椅子を置く必要がなく、配置空間を節減して部屋の整理が便利となり、しかも該嵌込部３を該凹陥部２に埋め込んで平らにし、更にベッドシーツで該マットレス１を被覆すると、該マットレス１は普通使用されているものと同じ外観を呈する。

【００１１】そして、本考案の目的からみると、該マットレス１の周縁部に設けられる凹陥部２の深さには制限がなく、該凹陥部２の深さを該マットレス１の厚さ全部を貫通するように設けてよく、該嵌込部３の寸法及び形状が該凹陥部２に補完的であり、該凹陥部２に着脱自在に嵌合し、かつ平らに保持できればよいのであり、この場合、肘掛けを形成する両側面及び背もたれを形成する背後面２３が高くなって、座席として使用するにより快適となる。

【００１２】また、該マットレス１と該嵌込部３の間を連接させるように形成して、該嵌込部３を該凹陥部２から回動させて持ち上げて、該凹陥部２を露出させて座席として使用し、かつ使用しないときに、該嵌込部３を該凹陥部２に嵌合して平らに充填させるようにしてもよく、該嵌込部３が該マットレス１を収蔵或いは運搬する際に容易に紛失しないように保持することができる。

【００１３】

【考案の効果】

上記のように構成された本考案は、そのマットレスの周縁部の適所に設けられた凹陥部を座席として使用することができ、かつその両側面を肘掛けとして、その背後面を背もたれとして使用することができるので使用上の快適さを保つことができる。また、座席として使用しないときは、該嵌込部を抱き枕などとして使用することもでき、或いはその嵌込部を該凹陥部に埋め込んで平らにし、並びにベッドシーツを被覆すれば、該嵌込部及び凹陥部の痕跡が見えなくなって、普通一般のマットレスと同じ外観を保持するマットレスとなり、部屋の中に椅子を置く必要がなくそのための使用空間を節減することができる。

【００１４】そして、該嵌込部と該マットレスとを連接させると、該嵌込部がマットレスから離脱して該嵌込部を探すのに苦労したり或いは該嵌込部を紛失したりするようなことがないようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の比較的好ましい実施例の立体分解図。

【図２】該実施例を座席として使用できる状態にした斜
視図。

【図３】該実施例をベッド用マットレスとして使用した
状態の斜視図。

【図４】一般の小部屋に於ける家具配置図。

【符号の説明】

１マットレス２凹陥部３嵌込部２１凹陥部２の底部２２凹陥部２の両側面２３凹陥部２の背後面ＡベッドセットＢ化粧台Ｃ箪笥Ｄ長箪笥ＥテレビＦ椅子

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】適当な厚さ及び形状をしたマットレス
（１）の周縁部に適当な深さの１こまたは複数の凹陥部
を設けて、該凹陥部（２）に該凹陥部（２）と補完的な
寸法及び形状の嵌込部（３）を着脱自在に嵌合させるよ
うにしてなることを特徴とするベッド用マットレス。
【請求項２】前記嵌込部（３）と前記マットレス
（１）とを連接するようにしてなることを特徴とする請
求項１に記載のベッド用マットレス。