JP3010807U - 天然石敷石 - Google Patents
天然石敷石Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は道路等を舗装する際に敷設する天然
石敷石の表面並びに下面に凹凸を設けることによって、
多彩な仕上げデザイン、特殊な舗装面の需要への対応を
可能にし、また敷石の横ずれを防ぐことによって、各敷
石間の目地幅を平坦かつ均一に形成することが可能でし
かも材料を節約することできる経済的な天然敷石を提供
することを目的とする。 【構成】 多角形を有する敷石に円形または多角形の穴
を1個または複数個あけ、その穴に他の天然石若しくは
切り取った同材を埋め直し、敷石の表面に突起または凹
みを設けることを特徴とする天然石敷石、および、この
多角形を有する敷石の下面に突起または凹みを設けるこ
とを特徴とする天然石敷石。
石敷石の表面並びに下面に凹凸を設けることによって、
多彩な仕上げデザイン、特殊な舗装面の需要への対応を
可能にし、また敷石の横ずれを防ぐことによって、各敷
石間の目地幅を平坦かつ均一に形成することが可能でし
かも材料を節約することできる経済的な天然敷石を提供
することを目的とする。 【構成】 多角形を有する敷石に円形または多角形の穴
を1個または複数個あけ、その穴に他の天然石若しくは
切り取った同材を埋め直し、敷石の表面に突起または凹
みを設けることを特徴とする天然石敷石、および、この
多角形を有する敷石の下面に突起または凹みを設けるこ
とを特徴とする天然石敷石。
Description
【0001】
本考案は車道、歩道等の道路或いは公園、広場等のその他の空間の地面を舗装 するために敷設する天然石よりなる敷石に関するものである。
【0002】
従来、天然石を用いて道路等を舗装するには種々の方法が採られている。中で も立方形状の砕石(一般にピンコロと称する。)を平行または扇状に並べる方法 、不揃いの多角形石盤をパッチ当ての如く敷設する方法、または4角形の石盤を 規則正しく或いは不揃いに敷設する方法等がよく知られている。
【0003】 これらは一般に路床上に砕石路盤を形成し、その上にコンクリート層またはモ ルタル層を敷いて敷石を敷設し、最終的に目地を施して施工する方法であるが、 施工に当たって敷石の配置やレベル設定、さらには目地間隔の形成等に熟練と、 かなりの手間を要するため、相当な経験を有する者であっても時間当りの敷設面 積は少なく、効率的な施工が望まれている。
【0004】 また、従来から天然石敷石としては表面の仕上げ程度がみがき状のもの、また は粗面状にしたものが使用されているが、敷石に用いられる天然石は板状のもの が多いため、表面の仕上げが一様で変化に乏しく、さらに凹凸面を作るためには 厚い板材を使用しなければならず、しかも天然石は硬度が高いため加工が容易で なかった。
【0005】 一方、天然石敷石の下面については、現状では引き面状のまま使用されている が、このため敷石に水平方向の荷重がかかると横ずれを起こすことが知られてい る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 本考案は上記したような従来の問題点を解決するために、道路等を舗装する際 に敷設する天然石敷石の表面並びに下面に凹凸を設けることによって、多彩な仕 上げデザイン、特殊な舗装面の需要への対応を可能にし、また敷石の横ずれを防 ぐことによって、各敷石間の目地幅を平坦かつ均一に形成することが可能でしか も材料を節約することできる経済的な天然敷石を提供することを目的とする。
【0007】
上記目的を達成するために本考案は、多角形を有する敷石に円形または多角形 の穴を1個または複数個あけ、その穴に他の天然石若しくは切り取った同材を埋 め直し、敷石の表面に突起または凹みを設ることを特徴とする天然石敷石、およ び、この多角形を有する敷石の下面に同様に突起または凹みを設けることを特徴 とする天然石敷石である。
【0008】
以下に本考案を図に示す実施例に基づいて詳細に説明する。 図1は、本考案の天然石敷石の平面図であり、1は天然石で製造される多角形 を有する敷石ベース材である。2はこの敷石ベース材1を貫通して1個または複 数個あけられた円形または多角形の穴であり、必要により、その周囲に面取り4 を施す。3は穴2に埋め込まれる補填材であり、敷石ベース材1から切り取った 同材若しくは他の天然石材、またはプレキャスト材等の合成石材などが材料とし て用いられる。
【0009】 図2は図1の天然石敷石のA−A線断面図であり、(a)〜(d)において、 補填材3の厚さ寸法や埋め込み深さを調整することにより、敷石の表面および下 面に凹凸を形成をさせることを示している。
【0010】 まず、(a)は敷石ベース材1と同厚の補填材3の埋込み深さを調節すること により、コンクリート5上に敷設した敷石ベース材1の表面1′より埋め込んだ 補填材3の上面3′を下げて敷石表面に凹みを形成し、かつ補填材3の下面3″ を敷石ベース材1の下面1″より下げて、補填材3が敷石の下面において突起物 となっている。
【0011】 次に(b)は敷石ベース材1の厚さより厚い補填材3を用いることにより、敷 設した敷石ベース材1の表面1′より埋め込んだ補填材3の上面3′を上げて突 出させ、かつ(a)と同様に補填材3の下面3″を敷石ベース材1の下面1″よ り下げて、補填材3が敷石の下面において突起物となっている状態を示している 。
【0012】 さらに、(c)は(a)と同様に敷石ベース材1と同厚の補填材3を用いるが 、その埋込み深さを調節することにより、敷設した敷石ベース材1の表面1′よ り埋め込んだ補填材3の上面3′を上げて突出させ、かつ補填材3の下面3″を 敷石ベース材1の下面1″より上げ、補填材3が敷石の下面において凹みを形成 している状態を示している。
【0013】 また(d)は、敷石ベース材1の厚さより薄い補填材3を用いて、敷設した敷 石ベース材1の表面1′より埋め込んだ補填材3の上面3′を下げることによっ て敷石表面に凹みを形成し、かつ補填材3の下面3″を敷石ベース材1の下面1 ″より上げることによって、補填材3が敷石の下面において凹みを形成している 状態を示している。
【0014】 このように補填材3の上、下面の位置は、補填材3の厚さ寸法および埋設深さ ・位置を調整することにより、適宜設定することができ、また敷設した敷石ベー ス材1の表面1′および下面1″との位置関係により、敷石の表面および下面に 簡易に凹凸を形成することができる。
【0015】 なお、埋め込まれた補填材3と敷石ベース材1の穴2との隙間は、必要に応じ てモルタルなどの目地材6で、または接着剤6で補填材3の埋設深さ・位置を固 定する。
【0016】 図3は天然石敷石の平面図で、多角形を有する敷石ベース材1を貫通して複数 個の円形または多角形の穴2があけられた状態を示している。また、必要により 、穴2の周囲に面取り4を施す。
【0017】 図4は図3の天然石敷石のA−A線断面図であり、(a)〜(d)において、 複数の補填材3の厚さ寸法や埋め込み深さを調整することにより、敷石の表面お よび下面に複数の凹凸を形成をさせることを示している。
【0018】 (a)は敷石ベース材1と同厚の補填材3の埋込み深さを調節することにより 、コンクリート5上に敷設した敷石ベース材1の表面1′より埋め込んだ複数の 補填材3の上面3′を下げて敷石表面に複数の凹みを形成し、かつ複数の補填材 3の下面3″を敷石ベース材1の下面1″より下げて、補填材3が敷石の下面に おいて複数の突起物となっている。
【0019】 (b)は敷石ベース材1の厚さより厚い複数の補填材3を用いることにより、 敷設した敷石ベース材1の表面1′より埋め込んだ複数の補填材3の上面3′を 上げて突出させ、かつ(a)と同様に複数の補填材3の下面3″を敷石ベース材 1の下面1″より下げて、補填材3が敷石の下面において複数の突起物となって いる状態を示している。
【0020】 また(c)は(a)と同様に敷石ベース材1と同厚の複数の補填材3を用いる が、その埋込み深さを調節することにより、敷設した敷石ベース材1の表面1′ より埋め込んだ補填材3の上面3′を上げて突出させ、かつ補填材3の下面3″ を敷石ベース材1の下面1″より上げ、補填材3が敷石の下面において凹みを形 成しているものと、敷設した敷石ベース材1の表面1′より埋め込んだ補填材3 の上面3′を下げることによって敷石表面に凹みを形成し、かつ補填材3の下面 3″を敷石ベース材1の下面1″より下げて、補填材3が敷石の下面において突 起物となっているものを組合せた状態を示している。
【0021】 さらに(d)は(b)と同様に敷石ベース材1の厚さより厚い補填材3を用い ることにより、敷設した敷石ベース材1の表面1′より埋め込んだ複数の補填材 3の上面3′を上げて突出させ、かつ補填材3の下面3″を敷石ベース材1の下 面1″より下げて、補填材3が敷石の下面において複数の突起物となっているも のと、敷石ベース材1の厚さより薄い補填材3を用いて、敷設した敷石ベース材 1の表面1′より埋め込んだ補填材3の上面3′を下げることによって敷石表面 に凹みを形成し、かつ補填材3の下面3″を敷石ベース材1の下面1″より上げ ることによって、補填材3が敷石の下面において凹みを形成しているものを組合 せた状態を示している。
【0022】 このように、敷石の表面および下面に複数の凹凸の組合せを設けることができ 、さらに敷石ベース材1の形状あるいは敷石ベース材1を貫通してあけられた穴 2の数量および形状を変化させることによって、敷石表面および舗装面全体のデ ザインや舗装面に要求される条件、あるいは敷石ベース材1および補填材3の材 料の選択条件等に対しても適切に対応することができる。
【0023】
以下に本考案をさらに詳細に説明する。 従来の敷石表面の仕上げは、みがき面であれ、粗面であれ、ある一様に表面を 形成されたものが多い。しかしながら、図に示すように各々独立した多角形状を 有する敷石ベース材1と補填材3で構成される敷石を用いる本考案によれば、敷 石ベース材1の穴2に埋め直す補填材3に、たとえ敷石ベース材1から切り取っ た同材を使用したとしても、敷石表面に凹凸を形成することや表面の仕上げまた は敷石ベース材1および補填材3の形状を様々に変えることによって、従来には ない多種多様なデザインの表面の形成が可能である。勿論、異種の材料を使用す れば、同材を使用する場合と同様の方法、かつ材料の組合わせの変化等によりバ ラエティーに富んだ舗装が期待できることはいうまでもない。
【0024】 また、同一敷石の表面にみがき面仕上げと粗面仕上げの両方を施す場合もある が、この場合においては、まず敷石表面を全面みがきし、その後粗面を形成する 方法が一般的に用いられており、敷石表面にみがき面積が少ない場合などは特に 効率が非常に悪い。しかし、このような需要に対しても、本考案によれば敷石ベ ース材1若しくは補填材3の各々の仕上げおよび加工によって対処できるので効 率的な施工ができ、また材料を大幅に節約できるので非常に経済的である。
【0025】 一方、特殊な舗装面を必要する場合、例えば、今般のスパイクタイヤの使用規 制がある寒冷地等の坂道などの特に安全対策上粗い粗面状の舗装面を必要とする 場合等、に対応するために、本考案は従来のように天然石の厚板を加工して表面 に凹凸を設けることなく、補填材3の厚みや埋込み高さを変化させることによっ て敷石の表面に凹凸を形成し、さらにその凹凸の程度や表面の仕上げを変えるこ とによって、路面の滑り止め効果が大幅に向上する。
【0026】 また、従来の敷石の下面は引き面状であるため、路盤との摩擦係数が小さく、 水平方向の荷重に対して敷石が滑り易く、横ずれを起し易い構造になっていたが 、敷石ベース材1と補填材3から構成される本考案の敷石は、従来のように下面 に突起または凹みを設けるための天然石の厚板の加工等を必要とせず、敷石ベー ス材1の穴2に補填材3に埋め直し、敷石の下面に突起または凹みを形成するこ とによって、敷石とコンクリート層またはモルタル層等の下地との固着を高める 。このことによって、敷石の横ずれを防ぎ、各敷石間の目地幅がずれ広がること や敷石が剥離することがなく舗装面全体を整然と不変に保つ長期間の使用に耐え 得る舗装面を提供することができる。
【0027】
以上に説明したように、敷石ベース材1と補填材3とで構成される本考案の天 然石敷石は、従来と比較して敷石の表面若しくは下面に、あるいは両面に、効率 的および簡易に、さらには経済的に凹凸を形成することができ、材料の選択・組 合せ並びに表面仕上げの変化と相俟って、従来にはない多種多様なデザインの敷 石の表面が形成し、天然石特有の重厚な自然感覚に溢れ、バラエティーに富んだ 舗装を可能にする。
【0028】 また、本考案は効率良く寒冷地等の坂道などの特殊な舗装面等を提供し、さら に付設された敷石の横ずれを防ぐことによって舗装面全体を整然と不変に保ち、 補修頻度を抑え、舗装面の長期間の使用を可能にする。
【図1】本考案の天然石敷石の一例を示す平面図であ
る。
る。
【図2】図1のA−A線断面を示し、(a)〜(d)
は、補填材の厚さ寸法や埋め込み深さを調整することに
より、敷石の表面および下面に凹凸を形成をさせること
を示す図である。
は、補填材の厚さ寸法や埋め込み深さを調整することに
より、敷石の表面および下面に凹凸を形成をさせること
を示す図である。
【図3】本考案の天然石敷石の他の一例を示す平面図で
ある。
ある。
【図4】図3のA−A線断面を示し、(a)〜(d)
は、複数の補填材の厚さ寸法や埋め込み深さを調整する
ことにより、敷石の表面および下面に複数の凹凸を形成
をさせることを示す図である。
は、複数の補填材の厚さ寸法や埋め込み深さを調整する
ことにより、敷石の表面および下面に複数の凹凸を形成
をさせることを示す図である。
1 :敷石ベース材 1′:敷石ベース材表面 1″:敷石ベース材下面 2 :穴 3 :補填材 3′:補填材上面 3″:補填材下面 4 :面取り 5 :コンクリート 6 :目地材または接着剤
Claims (2)
- 【請求項1】 多角形を有する敷石に円形または多角形
の穴を1個または複数個あけ、その穴に他の石材若しく
は切り取った同材からなる補填材を埋め直し、この埋込
み高さおよび補填材の厚さを調整して敷石の表面に突起
または凹みを設けることを特徴とする天然石敷石。 - 【請求項2】 多角形を有する敷石の下面に補填材の埋
込み高さおよび補填材の厚さを調整して突起または凹み
を設けることを特徴とする請求項1記載の天然石敷石。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994009990U JP3010807U (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 天然石敷石 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994009990U JP3010807U (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 天然石敷石 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3010807U true JP3010807U (ja) | 1995-05-09 |
Family
ID=43146558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994009990U Expired - Lifetime JP3010807U (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 天然石敷石 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3010807U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020059989A (ja) * | 2018-10-05 | 2020-04-16 | 株式会社イージーサービス | 路面設置型蓄光性表示板及び同製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS565003B2 (ja) * | 1977-09-01 | 1981-02-03 |
-
1994
- 1994-08-12 JP JP1994009990U patent/JP3010807U/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS565003B2 (ja) * | 1977-09-01 | 1981-02-03 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020059989A (ja) * | 2018-10-05 | 2020-04-16 | 株式会社イージーサービス | 路面設置型蓄光性表示板及び同製造方法 |
JP7181583B2 (ja) | 2018-10-05 | 2022-12-01 | 株式会社イージーサービス | 路面設置型蓄光性表示板及び同製造方法 |
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