JP3010635U - 押出成形用ダイ - Google Patents

押出成形用ダイ

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JP3010635U
JP3010635U JP1994014419U JP1441994U JP3010635U JP 3010635 U JP3010635 U JP 3010635U JP 1994014419 U JP1994014419 U JP 1994014419U JP 1441994 U JP1441994 U JP 1441994U JP 3010635 U JP3010635 U JP 3010635U
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resin
extrusion molding
die
molding die
temperature
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JP1994014419U
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Inventor
忠伯 石川
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株式会社プラコー
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 円筒状樹脂路の円周上の温度を均一にさせる
押出成形用ダイを得る。 【構成】 押出成形用ダイ10における樹脂出口18a
の近傍であって、上端面側から形成されたヒートパイプ
保持溝11c,12c内に円筒状樹脂路18の温度を均
一にするためのヒートパイプ21,22を配設してい
る。これにより、簡単なダイの加工で円筒状樹脂路18
の円周上の温度の均一を図ることができる。このため、
円筒状のチューブ50やフィルム等を成形する場合、温
度の不均一によって生じる厚みのむらや表面の粗さの違
いが生じることを防止することができ、樹脂成形物の品
質を一定に保つことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、チューブ、パイプあるいは管状フィルム等樹脂製の管状物を成形す る場合に用いられる押出成形用ダイに関する。
【0002】
【従来の技術】
熱可塑性樹脂製管状物(チューブ、パイプ)等を成形する場合は、円筒状の間 隙によって円筒状樹脂路が形成されるとともに適当に加熱された押出成形用ダイ から溶融させた樹脂を連続的に押し出して管状にする。 また、インフレーション成形法により熱可塑性管状樹脂フィルムを成形する場 合は、溶融させた樹脂を前記と同様に円筒状樹脂路が形成されるとともに適当に 加熱された押出成形用ダイから連続的に押し出して樹脂バブルを形成し、さらに このバブル内にエアーを吹き込んで適宜膨張させることによって所望の内径を有 した管状フィルムとする。形成された管状フィルムは、適当な長さに切断される とともに底部が溶着されて、ショッピングバッグ等として用いられる。
【0003】 これらの押出成形用ダイにおいては、ダイを加熱するために外周にヒータを巻 き付けたり、押出成形用ダイの内部である円筒状樹脂路の周囲にヒータを設けた りしているが、ヒータの密着むらや、ヒータのでき具合によって押出成形用ダイ における円筒状樹脂路の円周上の温度が不均一になることがある。 このようなチューブ、パイプあるいはフィルムの成形法においては、円筒状樹 脂路の円周上の温度が不均一になると、成形される管状物の表面粗さ(フィルム 肌等)が異なったり、溶融樹脂の流れ方や冷却速度の違いにより管状物の厚みが 異なったりすることがある。 そこで、この温度を均一に保つことを目的として、実開平1−122918号 公報において提案されているように円筒状樹脂路の周囲にさらにヒートパイプを 設けることもある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、押出成形用ダイの内部はダイ固定用のボルトや樹脂の流路が形 成されているため、円筒状樹脂路の近傍にヒートパイプを配設するための加工を 行うことが難しいという問題があった。
【0005】 本考案はこのような問題に鑑みてなされたものであり、円筒状樹脂路の円周上 の温度を均一にさせる押出成形用ダイを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】
上記の目的を達成するために本考案では、押出成形用ダイにおける円筒状樹脂 路の樹脂出口近傍に熱輸送装置を配設することにより円筒状樹脂路における円周 上の温度を均一にするように構成している。これにより、円筒状樹脂路における 樹脂出口近傍の温度をより均一に保つことができるため、樹脂成形物の品質を一 定に保つことができる。 また、熱輸送装置をヒートパイプ式熱輸送装置によって形成した場合には、迅 速に効率よく円筒状樹脂路の温度を均一にさせることができる。
【0007】 熱輸送装置が円筒状樹脂路と同心円上の内側および外側の少なくとも一方に配 設されている場合には、円筒状樹脂路の円周上の温度をより均一にすることがで き、熱輸送装置を押出成形用ダイにおける樹脂出口側端面に形成した熱輸送装置 保持溝内に配設するように構成した場合には、熱輸送装置を配設するためのダイ の加工を容易に行うことができる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。図1お よび図2には、本考案の一例である押出成形用ダイ10を示している。 このダイ10は、上下に重ねられた円筒状の第一外周部材11および第二外周 部材13と、これら各外周部材11,13の中央に上下に貫通して形成された孔 内に配設される第一内周部材12と、第二内周部14aを有して第二外周部材1 3の下方に配設される下側部材14とから構成される。これら各外周部材11, 13、第一内周部材12および下側部材14は、図示しない複数のボルトによっ て結合されている。
【0009】 下側部材14の中心部には下側面に開口する樹脂注入口15が形成されており 、第二内周部14aの下側面には樹脂注入口15に繋がる円管樹脂流路(「円管 分配路」とも称される)14cが形成されている。 第一内周部材12の外周面12aおよび第二内周部14aの外周面14bは、 第一外周部材11の内孔面11aおよび第二外周部材13の内孔面13aに対し て所定の間隔を有して(直径が小さく)形成されており、この外周面12a,1 4aと内孔面11a,13aによって形成される空間が円筒状樹脂路18を構成 する。なお、円筒状樹脂路18aの下方には螺旋溝(スパイラル溝)18bが形 成されている。 第一内周部材12は上端部に近づくにつれて第一外周部材11の内孔面11a との距離が狭く(直径が大きく)なるように一部がテーパに形成され、上端面に おける円形の開口部(樹脂出口)18aにおいては円筒状樹脂路18の間隙は再 度まっすぐになるように構成されている。
【0010】 このように構成された押出成形用ダイ10は、樹脂材料が投入されるホッパに 繋がり矢印Aで示すように樹脂材料を溶融混練して樹脂注入口15aに押し出す スクリューを備えた押出機(共に図示せず)に繋がっている。押出機から押し出 された樹脂は上方に連続して吐出され、円筒状樹脂路18を通過することにより 円筒状のチューブ(樹脂製管状物)50に成形されて矢印Bで示すように上方に 押し出される。
【0011】 ここで、ダイ10における円筒状樹脂路18の円周上の温度が不均一である場 合には、成形されたチューブ50の厚さ、表面粗さ等にむらを生じるため、本考 案に係る押出成形用ダイ10においては、第一外周部材11、第二外周部材13 および下側部材14の外周にバンドヒータ31,31…を配設するとともに樹脂 出口18aの近傍にヒートパイプ21,22を配設し、円筒状樹脂路18の温度 (特に樹脂出口18aの温度)を均一にさせている。
【0012】 ヒートパイプ21,22は円筒を環状(ドーナツ状)に形成するとともに媒体 として水銀等を用いて形成されており、樹脂出口18aの内側(第一内周部材1 2)および外側(第一外周部材11)に樹脂出口18aを挟むように同心円上に 配設されている。ヒートパイプ21は、第一内周部材12の上面から下面方向に 向かって形成されたヒートパイプ保持溝12c内に配設されている。第一内周部 材12の上面にはヒートパイプ保持溝12cを覆って広い幅で且つ浅い深さで蓋 用溝12bが形成されており、ヒートパイプ21を配設した後に中空の円板状に 形成された内側蓋16を装着することにより、ヒートパイプ21を保護するとと もに溶融樹脂のヒートパイプ保持溝12c内への落下を防止している。尚、この 内側蓋16は第一内周部材12に対し図示しないボルトによって取り付けられて いる。 ヒートパイプ22も上記ヒートパイプ21と同様に第一外周部材11に形成さ れたヒートパイプ保持溝11cに配設され、蓋用溝11bに装着された外側蓋1 7によって保護されている。
【0013】 このように構成された押出成形用ダイ10によれば、バンドヒータ31に繋が れた電源コード31aを図示しない電源に接続してヒータを加熱することにより 押出成形用ダイ10を加熱する(ダイ10の温度調節を行う)ことができる。こ のとき、樹脂出口18aの近傍における内側および外側にはヒートパイプ21お よび22が配設されているため、バンドヒータ31からの伝熱量に差がある場合 であっても樹脂出口18a近傍をはじめとする円筒状樹脂路18の円周上の温度 を均一にすることができ、成形されるチューブ50の厚さや肌を均一に保つこと ができる。
【0014】 以上の実施例においては、円筒状のチューブ50を成形する押出成形用ダイ1 0において円筒状樹脂路18の温度を均一にさせる場合について説明したが、本 考案はこのような押出成形用ダイのみならず、インフレーションフィルム成形用 のダイ(特に多層インフレーションフィルムを成形するダイ)においても有効で ある。 すなわち、インフレーションフィルム成形用のダイにおいては、ダイの中心部 に空気を吐出するためのパイプやダイを貫通した穴が形成されているため、特に 樹脂出口近傍の温度が不均一になり易く、これらパイプ等のためにダイ内部にヒ ートパイプを配設することもより困難であるが、樹脂出口近傍にヒートパイプを 配設することにより、インフレーションフィルム成形用のダイにおいても円筒状 樹脂路の温度を均一にすることができる。
【0015】 そして、多層インフレーションフィルムを形成するダイにおいては、ダイ内に 複数形成された円筒状樹脂路が樹脂出口近傍において一つの樹脂出口に合流する ように形成されているため、樹脂出口の近傍にヒートパイプを配設することによ り効率よく円筒状樹脂路の温度を均一にすることができるとともにヒートパイプ の配設のためのダイの加工も容易に行うことができる。
【0016】 なお、本考案は上記のような実施例に限られるものではなく、熱輸送装置とし てヒートパイプ以外のもの(伝熱性の良い金属棒等)を用いてもよく、熱輸送装 置は円筒状樹脂路の内側あるいは外側の少なくとも一方に配設されていればよい 。 また、熱輸送装置の配設に際しては必ずしも押出成形用ダイの上面側から形成 した配設用溝内に配設する必要はなく、ダイの内部に配設用の溝を形成するよう にしてもよい。
【0017】 さらに、上記実施例においてはダイ加熱用のヒータをダイの外周のみに配設し た場合について説明したが、図1において一点鎖線で示すように第一内周部材1 2にヒータを配設するための孔12dを形成し、この内孔面にも内周側ヒータ3 2を配設するように構成してもよい。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の押出成形用ダイは、押出成形用ダイにおける樹 脂出口近傍に円筒状樹脂路の温度を均一にするためのヒートパイプ等の熱輸送装 置を配設している。これにより、円筒状樹脂路における円周方向の温度を均一に 保つことができる。このため、円筒状のチューブ、フィルム等を成形する場合、 温度の不均一によって生じる厚みのむらや表面の粗さの違いが生じることを防止 することができ、樹脂成形物の品質を一定に保つことができる。さらに、円筒状 樹脂路の内側および外側の少なくとも一方に円筒状樹脂路と同心円上にヒートパ イプを配設すればより効率よく迅速に温度の不均一を是正することができる。
【0019】 樹脂出口側端面にヒートパイプ保持溝を形成してヒートパイプを配設した場合 には、ヒートパイプ配設のためのダイの加工が簡単であるため、容易に円筒状樹 脂路の温度の均一を図ることができる。また、このように樹脂出口側端面にヒー トパイプを配設するようにすれば、既製のダイにも容易にヒートパイプを配設す ることができるとともに、複数の円筒状樹脂路が形成されたダイにも容易にヒー トパイプを配設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る押出成形用ダイの図2におけるI
−I断面図である。
【図2】上記押出成形用ダイの図1におけるII矢視図
である。
【符号の説明】
10 押出成形用ダイ 18 円筒状樹脂路 18a 樹脂出口 21,22 ヒートパイプ 31,32 バンドヒータ 50 チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 23:00

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に溶融樹脂の流路である円筒状樹脂
    路が形成された押出成形用ダイにおいて、 前記押出成形用ダイにおける前記円筒状樹脂路の樹脂出
    口近傍に、前記円筒状樹脂路の温度を均一にする熱輸送
    装置を配設していることを特徴とする押出成形用ダイ。
  2. 【請求項2】 前記熱輸送装置がヒートパイプ式熱輸送
    装置であることを特徴とする請求項1に記載の押出成形
    用ダイ。
  3. 【請求項3】 前記熱輸送装置が前記円筒状樹脂路の内
    側および外側の少なくとも一方に同心円上に配設されて
    いることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載
    の押出成形用ダイ。
  4. 【請求項4】 前記熱輸送装置が前記押出成形用ダイに
    おける樹脂出口側端面に形成された熱輸送装置保持溝内
    に配設されていることを特徴とする請求項1から請求項
    3のいずれかに記載の押出成形用ダイ。
JP1994014419U 1994-10-27 1994-10-27 押出成形用ダイ Expired - Lifetime JP3010635U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04118686U (ja) * 1991-04-09 1992-10-23 株式会社光電製作所 光軸調整機能付きレーザレーダ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04118686U (ja) * 1991-04-09 1992-10-23 株式会社光電製作所 光軸調整機能付きレーザレーダ

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