JP3010486U - 人造石 - Google Patents

人造石

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JP3010486U
JP3010486U JP1994014124U JP1412494U JP3010486U JP 3010486 U JP3010486 U JP 3010486U JP 1994014124 U JP1994014124 U JP 1994014124U JP 1412494 U JP1412494 U JP 1412494U JP 3010486 U JP3010486 U JP 3010486U
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JP
Japan
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synthetic resin
glass fiber
fiber cloth
aggregate
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JP1994014124U
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English (en)
Inventor
俊一 加行
Original Assignee
株式会社ニッケン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人造石の心材と、骨材入り合成樹脂との密着
性を向上させる。 【構成】 木質系の多孔板1には、複数の貫通孔1aが
穿設されている。この多孔板1をガラス繊維布2で包
み、ステープルで固定して心材とする。天然の砕石から
なる骨材3を含む合成樹脂4は、心材を全周にわたって
覆うとともに、多孔板1の貫通孔1a及びガラス繊維布
2の編織目に浸透して、心材と合成樹脂4を強固に密着
する。天然の砕石原料には御影石、蛇紋岩などを使用
し、合成樹脂には不飽和ポリエステル樹脂を用いる。木
質多孔板1は、ビスやネジの固定保持性を確実にする。
したがって、テーブル、カウンター、納骨壇などの構造
部材に広く使用できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、広く構造部材に用いる強化された人造石に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
テーブル、カウンター、洗面台などの構造部材に人造石を使用する場合は、人 造石どうしを連結する必要上、L型アングル、レール、蝶番、ヒンジなどの連結 部材の取付が不可欠となる。したがって、人造石の靭性、曲げ、耐衝撃性などの 物性強度を強化するのに加えて、ビス止め、ネジ止めなどの固定保持力の確保が 要求される。これらの点を改善したものとして、補強繊維を含む多孔質基材にメ ラミン樹脂系組成物を含浸させたプレプリグを多層積層した人造石を貼り合わせ るとともに、木口を含め心材の全周を覆うように接着した複合板体が知られてい る(実公平5−29876号公報)。この心材としては、木質系ハニカム構造の 板体も開示されており、木質系の場合は釘、ビスなどの保持力を確保できる、と されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の実公平5−29876号公報所載の人造石のような接着 板は、基板となる心材を接着により包被したもので、温度変化や経時変化に弱く 膨張、収縮を繰り返すと、心材と人造石層の剥離や、歪みの原因となる。また、 木口面を接着するだけでは、商品の美観を著しく損なう。また、単に心材として 木質系の板体を使用しただけでは、仮にハニカム構造にしたとしても、心材と合 成樹脂層相互の浸透、密着は必ずしも十分とは言えない。
【0004】 本考案は、上記のごとき問題点を解決したもので、脆性の緩和などの物理的強 化に加えて、心材と合成樹脂の強固な密着一体化を可能にし、構造部材として好 適な人造石の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成した本考案の人造石は、貫通孔を有する木質の多孔板をガラス 繊維布で巻いた心材と、天然砕石からなる骨材を含む合成樹脂とからなり、骨材 を含む合成樹脂がガラス繊維布の編織目および多孔板の貫通孔内に浸透するとと もに心材の全周を覆って、心材と合成樹脂とを密着一体に成型したことを特徴と している。
【0006】 本考案において、人造石とは、人造大理石、人造御影石など広く人造石を総称 したものである。
【0007】
【作用】
本考案の人造石では、多孔板の貫通孔は、主として心材と骨材入り合成樹脂と の剥離を防止し、多孔板を包むガラス繊維布は、剥離防止に加えて、骨材入り合 成樹脂の強化と表面の亀裂を防止する。
【0008】
【実施例】
図1は本考案の人造石の一例を示すもので、多孔板1には複数の貫通孔1aが 穿設されている。多孔板1としては、水分及びアルカリ成分を含んだものは樹脂 の硬化を阻害するので望ましくないが、それ以外の木質系であれば特に限定され ない。通常、ベニヤ板のような合板を所要の厚さに重ね合わせて用いる。貫通孔 1aの直径は、成型物の形状、寸法で異なるので特定できないが、10〜12m mφ程度が好適である。本考案では、この多孔板1をガラス繊維布2で包み心材 とする。ガラス繊維布2としては、例えば、日東紡株式会社製の「サーフェッシ ング」「チョップマット」「ガラスクロス」(いずれも商品名)などを用いる。 ガラス繊維布2は、多孔板1にステープル(図示せず)などで一体に固定する。 天然の砕石からなる骨材3を含む合成樹脂4は、心材を全周にわたって覆うとと もに、多孔板1の貫通孔1a及びガラス繊維布2の編織目に浸透して、心材と合 成樹脂4とを強固に密着するように一体成型される。天然の砕石としては、例え ば石灰岩、蛇紋岩、御影石などを直径2〜3mm程度に砕いたものを、単独また は混合して使用する。この場合も前記同様の理由でアルカリ性のものは好ましく ない。合成樹脂4には、不飽和ポリエステル樹脂を用い、適用する硬化剤で硬化 する。合成樹脂4と骨材3の混合割合は、通常容積比で合成樹脂1に対し骨材2 〜4程度であるが、人造石製品の用途や骨材の種類などに応じて、適宜選択でき る。
【0009】 本考案の人造石は、以下のようにして一体成型する。あらかじめ合成樹脂4に 骨材3と硬化剤を混入し十分撹拌し、鏡面上に設置した型枠にこの樹脂混合物を 所定量注型し、その上にガラス繊維布2で被膜した多孔板1からなる心材を載置 して、心材が所定の位置に水平になるように設置する。この場合、多孔板1とガ ラス繊維布2からなる心材の貫通孔は、骨材3を含む合成樹脂1の流路となる。 この流路は、心材上下の樹脂層の厚さのバランスをとるのに極めて重要かつ有効 である。バランスを欠くと、得られた人造石に反りが生じる原因となる。この問 題は、特に長大寸法の人造石の成型で顕著である。心材が所定の位置に安定する まで樹脂混合物が凝固するのをまって(約30〜50分)、さらに骨材3と硬化 剤を混合した合成樹脂4を注型する。一定時間放置して常温硬化させたのち、脱 型して一体成型された人造石を得る。
【0010】
【考案の効果】
本考案の人造石は、カウンター、洗面台、納骨壇のような構造体の成型部材と して広く利用でき、主として多孔板とガラス繊維布からなる心材の使用により、 以下のような利点がある。 (1) 心材と合成樹脂層との強固な密着が得られ、剥離や歪みのおそれがない 。 (2) 耐衝撃性、曲げ、靭性などの物理的強度がすぐれている。 (3) 長大寸法の成型が可能で、多くの用途に適用できる。 (4) ビス、釘などの固定保持力にすぐれ、構造物の組立に機械的接合が利用 できる。 (5) カウンター、テーブルなどの木口面が一体に成型されているため、耐久 性に富み、美観にすぐれている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる人造石の一例を示す側断面図で
ある。
【符号の説明】
1 多孔板 1a 貫通孔 2 ガラス繊維布 3 骨材 4 合成樹脂

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔(1a)を有する木質の多孔板
    (1)をガラス繊維布(2)で巻いた心材と、天然砕石
    からなる骨材(3)を含む合成樹脂(4)とからなり、
    骨材を含む合成樹脂(4)がガラス繊維布(2)の編織
    目および多孔板(1)の貫通孔内(1a)に浸透すると
    ともに心材の全周を覆って、心材と合成樹脂(4)とを
    密着一体に成型した人造石。
JP1994014124U 1994-10-21 1994-10-21 人造石 Expired - Lifetime JP3010486U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102019002968A1 (de) * 2019-04-25 2020-10-29 Andreas Leszcynski Formstein

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102019002968A1 (de) * 2019-04-25 2020-10-29 Andreas Leszcynski Formstein
WO2020216418A1 (de) 2019-04-25 2020-10-29 Andreas Leszcynski Lehmformstein, bausatz und verfahren zum erstellen von trockenbauwänden überwiegend aus lehm, trockenbauverfahren sowie verfahren zum herstellen von lehmformsteinen

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