JP3010243B2 - 廃プラスチック中のポリ塩化ビニル存否検査装置 - Google Patents

廃プラスチック中のポリ塩化ビニル存否検査装置

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JP3010243B2
JP3010243B2 JP4235957A JP23595792A JP3010243B2 JP 3010243 B2 JP3010243 B2 JP 3010243B2 JP 4235957 A JP4235957 A JP 4235957A JP 23595792 A JP23595792 A JP 23595792A JP 3010243 B2 JP3010243 B2 JP 3010243B2
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polyvinyl chloride
probe main
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正生 木下
裕己 長谷川
幸博 寺田
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Hitachi Zosen Corp
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Hitachi Zosen Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、都市ごみや産業廃棄
物として廃棄される廃プラスチックの処理に関し、より
詳細には、廃プラスチック中のポリ塩化ビニル品を分別
するためにポリ塩化ビニルの存否を調べる検査装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリ塩化ビニル製廃棄物を他の種類のプ
ラスチック廃棄物と一括して処理すると、回収プラスチ
ックをリサイクルする場合、多種類のプラスチックが混
在するため、リサイクルプラスチックの質が低下し、ま
た、回収プラスチックを焼却処理する場合は、混在する
ポリ塩化ビニルの焼却に伴ってHClガスが発生し、こ
れが焼却炉を損傷し、さらには公害の発生原因にもな
る。
【0003】廃プラスチック中にポリ塩化ビニルがある
か否かを判別する検査装置として、押し付け方向に移動
自在なプローブ本体と、プローブ本体の内部に熱源とし
て設けられたレーザー光源と、プローブ本体の先端部に
押し出し機構を介してプローブ本体に対し出退自在に設
けられた接触調整部材とを具備してなるものがある。こ
れは、レーザー光を廃プラスチックに照射し、その際に
発生する熱分解ガス中にポリ塩化ビニル分解成分である
HClガスが含まれるか否かによって、廃プラスチック
中にポリ塩化ビニルがあるか否かを判別する装置であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のポリ塩化ビ
ニル存否検査装置では、レーザー光の吸収率は被検体で
ある廃プラスチックの色調によって大きく異なり、その
ため被検体の加熱効率が色調によって大幅に変動する。
特に、レーザー光は単色光であるため、その単一波長に
おける光吸収率の違いの影響をそのまま受け、加熱効率
に対する影響が大きい。
【0005】この発明は、上記の実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、被検体の色調の相異に関係
なく一定した加熱効率を示すことができる廃プラスチッ
ク中のポリ塩化ビニル存否検査装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による廃プラス
チック中のポリ塩化ビニル存否検査装置は、上記課題を
解決すべく工夫されたものであって、押し付け方向に移
動自在なプローブ本体と、プローブ本体の内部に設けら
れた熱源導入線と、プローブ本体の先端部に押し出し機
構を介してプローブ本体に対し出退自在に設けられた接
触調整部材とを備えたプローブにおいて、熱源導入線が
光源導入線であり、プローブ本体内に先端に塗料噴射ノ
ズルを有するノズルホルダーが配置され、該ノズルは、
プローブ本体外から来る塗料を被検体のレーザー照射目
的部位に噴射するものであることを特徴とする。
【0007】プローブ本体は、例えば円筒体で構成され
ている。熱源としての光源の代表例はレーザー光であ
り、レーザー光はレーザー発生装置から光ファイバーで
プローブ本体の内部へ導入される。
【0008】接触調整部材は、例えば、プローブ本体の
先端内側に同心状に配置された突出状のリングよりな
り、リングとプローブ本体の内面との間に介在された圧
縮スプリングのような押し出し機構により、プローブ本
体に対し出退自在に設けられている。接触調整部材の設
置によってプローブの被検体に対する接触量が調整せら
れる。
【0009】圧縮スプリングは、好ましくは、接触調整
部材がプローブ本体内の所定位置に後退したことを検知
する検知機構を内臓している。この検知機構が、接触調
整部材との接触により同部材がプローブ本体内に後退し
たことを検知し、この検知信号によって塗料噴射ノズル
から塗料が噴射され、被検体のレーザー照射目的部位に
塗られる。なお、塗料の噴射タイミングは距離センサー
等で取られてもよい。また、被検体における塗料の塗布
範囲を大きく取ることにより、塗料噴射ノズルから被検
体までの距離条件を緩和することもできる。
【0010】ノズルホルダーは、通常は接触調部材の内
側に配置されている。ノズルホルダーの先端に設けられ
た塗料噴射ノズルは、プローブ本体外から来る塗料を被
検体のレーザー照射目的部位に噴射するように方向付け
られている。塗料噴射ノズルの先端面は、通常は、接触
調部材の先端面よりやや後退した位置にある。
【0011】プローブにおいて発生した熱分解ガスを含
む空気は、吸引装置によってHCl検出器へ送られ、同
検出器によってHClの存否が調べられる。HClが検
出されれば、廃プラスチックの少なくとも一部はポリ塩
化ビニル製であることになり、HClが検出されなけれ
ば、廃プラスチックは非ポリ塩化ビニル製であることに
なる。
【0012】
【実施例】つぎに、この発明を具体的に説明するため
に、この発明の実施例を示す。
【0013】添付図面において、廃プラスチック検査プ
ローブ(5) は、押し付け方向に移動自在なプローブ本体
(1) と、同本体(1) の内部に設けられた光ファイバー
(2) と、プローブ本体(1) の先端部に圧縮スプリング
(4) を介して設けられた接触調整リング(3) とを備えて
いる。
【0014】プローブ本体(1) は有底円筒体で構成さ
れ、後端部にガス吸引管(9) を有する。光ファイバー
(2) はプローブ本体(1) の中心部に軸方向に設けられ、
熱源としてのレーザー光をレーザー発生装置からプロー
ブ本体の内部へ導入する。
【0015】接触調整リング(3) はプローブ本体(1) の
先端内側にこれと同心状に配置されている。接触調整リ
ング(3) はプローブ本体(1) に対し出退自在に摺動する
ようになされているが、常態では圧縮スプリング(4) の
付勢力によってプローブ本体(1) から可動範囲内で限度
まで突出している。
【0016】圧縮スプリング(4) は接触調整リング(3)
とプローブ本体(1) の内面との間に介在されていて、接
触調整リング(3) がプローブ本体(1) 内に後退している
ことを検知する検知機構を内臓している。
【0017】プローブ本体(1) の内部には、接触調整リ
ング(3) の内側に、先端に塗料噴射ノズル(6) を有する
ノズルホルダー(7) が配置されている。ノズルホルダー
(7)の内部空間には、プローブ本体(1) 外の塗料タンク
(10)から塗料供給管(8) を経て来る塗料が充満されてい
る。
【0018】ノズルホルダー(7) の先端に設けられた塗
料噴射ノズル(6) は、プローブ本体外から来る塗料を被
検体(P) のレーザー照射目的部位に噴射するように方向
付けられている。同ノズル(6) は、通常は塗料が漏れ出
ないように塗料を保持しているが、塗料噴射ノズル(6)
に一定量以上の塗料が供給されると、ここから塗料を噴
射する。塗料噴射ノズル(6) の先端面は接触調リング
(3) の先端面よりやや後退した位置にある。
【0019】上記構成において、プローブ(5) が被検体
(P) に向かって移動すると、接触調整リング(3) が被検
体(P) に当接して圧縮スプリング(4) の付勢力に抗して
プローブ本体(1) の内部へ徐々に後退する。
【0020】そして、圧縮スプリング(4) の検知機構
が、接触調整リング(3) がプローブ本体(1) 内に後退し
たことを検知すると、この検知信号を受けた制御装置に
よって塗料タンク(10)から少量の塗料が塗料供給管(8)
を経てノズルホルダー(7) に供給される。ノズルホルダ
ー(7) の内部空間には予め塗料が充満されているので、
過剰の塗料がノズルホルダー(7) の塗料噴射ノズル(6)
から噴射される。塗料噴射ノズル(6) は被検体(P) のレ
ーザー照射目的部位に当接しているので、この部位に塗
料が塗られる。
【0021】つぎに、被検体(P) のレーザー照射目的部
位に塗料が塗布されてから若干のタイムラグの後、レー
ザー発生装置がレーザー光を発射し、レーザー光は光フ
ァイバー(2) を経て被検体(P) のレーザー照射すべき部
位、すなわち、塗料が塗られている部位に照射される。
塗料は光吸収率の高い物質であり、したがって塗料に照
射されたレーザー光は効率的に熱に変換され、この熱で
被検体(P) のレーザー照射部位が熱分解せられる。
【0022】こうして発生した熱分解ガスを含む空気
は、吸引装置によってHCl検出器へ送られ、同検出器
によってHClの存否が調べられる。HClが検出され
れば、廃プラスチックの少なくとも一部はポリ塩化ビニ
ル製であることになり、HClが検出されなければ、廃
プラスチックは非ポリ塩化ビニル製であることになる。
【0023】
【発明の効果】この発明によれば、上記の如くレーザー
照射目的部位に予め塗料を塗布しておくことにより、こ
の塗装部位に照射されたレーザー光を効率的に熱に変換
することができる。したがって、被検体の色調の相異に
関係なく一定した加熱効率で被検体の熱分解を行うこと
ができ、光源エネルギーの使用量を必要最小限の一定し
た値に保って安定した検査操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す装置の概略図である。
【符号の説明】
(1) …プローブ本体 (2) …光ファイバー (3) …接触調整リング (4) …圧縮スプリング (5) …プローブ (6) …塗料噴射ノズル (7) …ノズルホルダー (8) …塗料供給管 (9) …ガス吸引管塗料タンク (10)…塗料タンク
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 31/12 G01N 33/44 C08J 11/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押し付け方向に移動自在なプローブ本体
    と、プローブ本体の内部に設けられた熱源導入線と、プ
    ローブ本体の先端部に押し出し機構を介してプローブ本
    体に対し出退自在に設けられた接触調整部材とを備えた
    プローブにおいて、熱源導入線が光源導入線であり、プ
    ローブ本体内に先端に塗料噴射ノズルを有するノズルホ
    ルダーが配置され、該ノズルは、プローブ本体外から来
    る塗料を被検体のレーザー照射目的部位に噴射するもの
    であることを特徴とする、廃プラスチック中のポリ塩化
    ビニル存否検査装置。
JP4235957A 1992-09-03 1992-09-03 廃プラスチック中のポリ塩化ビニル存否検査装置 Expired - Lifetime JP3010243B2 (ja)

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