JP3009896B2 - トランスファ装置 - Google Patents

トランスファ装置

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JP3009896B2
JP3009896B2 JP1170668A JP17066889A JP3009896B2 JP 3009896 B2 JP3009896 B2 JP 3009896B2 JP 1170668 A JP1170668 A JP 1170668A JP 17066889 A JP17066889 A JP 17066889A JP 3009896 B2 JP3009896 B2 JP 3009896B2
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隆 今井
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、トランスファ装置に関し、特に等間隔毎の
複数のステーションの他に或はそのステーション中にお
いてワーク搬送サイクルに関連してワークのシフトを行
うシフト位置をもつ搬送ラインに対し用いられるトラン
スファ装置に関する。
[従来の技術] 従来、この種のトランスファ装置としては、例えば実
公昭53−24929号、実公昭62−840号、または実公昭62−
46532号の各公報に示されるものがある。これらは、一
加工ライン中に1個加工用のステーションと複数個同時
加工用のステーションとを設け、トランスファバーの搬
送サイクル動作に関連してワーク1個取りからワーク2
個取り、或はワーク2個取りからワーク1個取りの一連
の搬送を行わせるための装置で、そこには1個取りから
2個取り或は2個取りから1個取りに切替わる位置で一
時貯留または分散させるためワークを所定量シフトさせ
るシフト装置が設けられている。
また、実公昭54−851号や特公昭55−36460号の各公報
に示されるように、1ステーション内でワークをシフト
させながら複数箇所の加工を行うために、シフト装置を
設けたものもある。
これらの従来装置には、いずれのものにもシフト専用
の駆動手段例えばシリンダ装置が設けられている。
[発明が解決しようとする問題点] 従来装置のように、シフト動作がワークの等ピッチ搬
送動作に関連しているにも拘らず、シフト装置にシフト
専用のシリンダを設けていたのでは、高価であるばかり
か、シリンダ等の配管や設置スペースの問題或はワーク
搬送動作との間で電気的制御手段を必要とするためタイ
ミングがずれたり、確実な同期が保障されないなどの多
くの問題を有しており、これにより正確かつ効率良いワ
ーク搬送が期待できないものであった。
そこで、本発明は、ワークのシフト手段をトランスフ
ァバーの搬送駆動手段に連結してトランスファバーの搬
送ストローク量と異なる距離のシフト動作を得ることに
より、上記問題点を解決しようとするものである。
[問題点を解決するための手段] すなわち、本発明は、搬送ラインに沿って所定ストロ
ーク間隔で設置された複数の1個取りステーションとこ
れに続く複数の2個取りステーションとこれに続く複数
の1個取りステーションへ順次ワークを搬送するトラン
スファ装置において、1個取りステーションの各ワーク
位置および2個取りステーションの最終端のワーク位置
にそれぞれ対応して設けられた複数の背の高い搬送爪と
2個取りステーションの最終ステーションを除く各ワー
ク位置にそれぞれ対応して設けられた複数の背の低い搬
送爪とを有しこの各搬送爪にワークを係合させてワーク
を搬送するトランスファバーと、2個取りステーション
の最初のワーク位置と2個取りステーションの最終端か
ら1つ手前のワーク位置にそれぞれ対応して設けられた
2個の係合爪を有しこの係合爪にワークを係合させてワ
ークを2個取り位置間に対応する所定量シフトさせるシ
フトバーと、上記トランスファバーを搬送方向に所定ス
トローク往復動させる搬送駆動手段と、上記搬送駆動手
段の駆動力を上記シフトバーに伝達しシフトバーをトラ
ンスファバーと同期させて搬送方向に上記所定量だけ往
復動させる駆動伝達手段と、搬送サイクルに関連してト
ランスファバーとシフトバーを同時にリフト駆動し、ト
ランスファバーがその背の高い搬送爪と背の低い搬送爪
の両方がワークと係合しない高さのときにシフトバーが
その係合爪がワークと係合しない高さになる第1位置、
トランスファバーがその背の高い搬送爪のみがワークと
係合する高さのときシフトバーがその係合爪がワークと
係合する高さになる第2位置、およびトランスファバー
がその背の高い搬送爪と背の低い搬送爪の両方がワーク
と係合する高さのときシフトバーがその係合爪がワーク
と係合しない高さになる第3位置の3つの位置にリフト
動作させるリフト駆動手段とからなり、トランスファバ
ーおよびシフトバーは、2個取り位置間でのワークシフ
トを要しない搬送サイクル時には、上記搬送駆動手段お
よびリフト駆動手段により上記第1位置より第3位置に
リフト動作した後、所定ストロークおよび所定量前進動
作してトランスファバーの全搬送爪による所定ストロー
ク搬送が行われた後、第1位置にリフト動作してワーク
を離し、さらに所定ストロークおよび所定量後退動作す
る矩形運動を行うとともに、ワークシフトを要する搬送
サイクル時には、上記搬送駆動手段およびリフト駆動手
段により第1位置より第2位置にリフト動作した後、所
定ストロークおよび所定量前進動作してトランスファバ
ーの背の高い搬送爪による所定ストローク搬送およびシ
フトバーの係合爪によるシフト動作が行われた後、第1
位置にリフト動作してワークを離し、さらに所定ストロ
ークおよび所定量後退動作する矩形運動を行うように構
成することにより、シリンダ等アクチュエータの削減、
シフト機構部の小スペース化、同期制御の簡易化、かつ
ワーク搬送の正確化、効率化を図ったものである。
[作用] 本発明のトランスファ装置は、上記の構成により、ト
ランスファバーの搬送サイクル運動に同期して、例えば
トランスファバーの搬送動作時でかつワークシフトを要
する時にシフトバーによって2個取りステーションでの
ワークを所定量シフトさせることができ、1個取りステ
ーションから2個取りステーションへ2個取りステーシ
ョンから1個取りステーションへのワーク搬送を正確か
つ円滑に行うことができる。
[発明の詳細な説明] 以下、本発明のトランスファ装置の具体的構成を図面
について説明する。
第1図はトランスファ装置を示し、その一部として第
1ステーションから第9ステーションに対応する部分を
示す図、第2図は第1図の状態からトランスファバーが
一定ストローク前進した後の状態を示す図、第3図は第
1図の一点鎖線円A内のリフト機構の拡大図、第4図は
第1図のB−B断面図、第5図は第1図のC−C断面
図、第6図は第2ステーションにおけるインデックス機
構部を示す水平断面図、第7図は第6図の展開垂直断面
図、第8図は搬送サイクル毎のワーク位置を順を追って
説明するための図、第9図はシフト開始時でトランスフ
ァバー下降状態を示す図、第10図は第9図の状態からト
ランスファバーが中間高さに上昇した状態を示す図、第
11図は第10図の状態からトランスファバーが一定ストロ
ーク前進(ワーク搬送およびワークシフト)した状態を
示す図、第12図はシフト終了後で、トランスファバー下
降状態を示す図、第13図は第12図の状態からトランスフ
ァバーが最上位置に上昇した状態を示す図、第14図は第
13図の状態からトランスファバーが一定ストローク前進
(全ワーク搬送)した状態を示す図である。
第1図において、搬送ライン上の第1ステーション1
は1個取り加工ステーション、第2ステーション2およ
び第3ステーション3はインデックス用ステーション、
第4ステーション4は1個取り加工ステーション、第5
ステーション5はシフト動作を要する2個貯留用の2個
取りステーション、第6ステーション6は2個取り加工
ステーション、第7ステーション7はシフト動作を要す
る2個分散用の2個取りステーション、第8ステーショ
ン8および第9ステーション9はそれぞれ1個取り加工
ステーションである。
このうちの第5ステーション5、第6ステーション
6、第7ステーション7には、それぞれ一対ずつのサブ
ステーション5−1、と5−2、6−1と6−2、7−
1と7−2を有し、第5ステーション5のサブステーシ
ョン5−1から5−2間および第7ステーション7のサ
ブステーション7−1から7−2間はそれぞれワークW
を一定高さH位置にてスライド可能としている。
上記第5、第6、第7ステーション5、6、7におけ
るそれぞれのサブステーション5−1と5−2間、6−
1と6−2間、7−1と7−2間の距離はlに設定さ
れ、第1ステーション1と第2ステーション2間、第2
ステーション2と第3ステーション3間、第3ステーシ
ョン3と第4ステーション4間、第4ステーション4と
第5ステーション5の左のサブステーション5−1間、
第5ステーション5と第6ステーション6間、第6ステ
ーション6と第7ステーション7間、第7ステーション
7の右のサブステーション7−2から第8ステーション
8間、第8ステーション8と第9ステーション9間、第
9ステーション9と次ステーション間…の距離はそれぞ
れL(所定ストローク)に設定されている。なお、L>
lである。
この搬送ラインに対応してトランスファ装置Tが設置
されている。本実施例でのトランスファ装置Tはリフト
・アンド・キャリー式を用いており、上記搬送ラインの
全ステーションに渡って1本のトランスファバー10が搬
送方向および上下方向に可動自在に設けられている。
このトランスファバー10を搬送方法に進退させる搬送
駆動手段としては、例えば送り用シリンダ11が用いられ
トランスファバー10を一定ストロークすなわち距離Lだ
け往復進退動させる。このトランスファバー10の後退限
位置(第1図)において各ステーションに対応する位置
にそれぞれワークWをリフト・アンド・キャリーするた
めの搬送爪12、12′が設けられている。このうちの第1
ステーション1、第2ステーション2、第3ステーショ
ン3、第4ステーション4、第7ステーション7のサブ
ステーション7−2、第8ステーション8、第9ステー
ション9、次ステーション…にそれぞれ対応する位置の
搬送爪12には背の高い搬送爪が用いられ、第1図には図
示されないが、第5ステーション5のサブステーション
5−1および5−2、第6ステーション6のサブステー
ション6−1、6−2にそれぞれ対応する位置の搬送爪
12′は背の低い搬送爪(第9図で示す)が用いられてい
る。その他の第7ステーション7のサブステーション7
−1に対応する位置に関してはトランスファバー10上に
は搬送爪は設けられていない。
また、トランスファバー10と平行に第5ステーション
5から第7ステーション7に渡る位置にてシフトバー13
が搬送方向および上下方向に可動自在に設けられてい
る。
このシフトバー13は、第2ステーション2に対応する
位置でトランスファバー10に設けられた後述するインデ
ックス機構14に連結され、トランスファバー10の一定ス
トロークLの往復進退動に同期してこれと異なる所定量
すなわち距離lだけ往復進退動される。このシフトバー
13の後退限位置(第1図)において第5ステーション5
の左のサブステーション5−1および第7ステーション
7の左のサブステーション7−1にそれぞれ対応する位
置にのみ、ワークWをスライド搬送するための係合爪15
が設けられている。
すなわち、トランスファバー10の前進により各搬送爪
12によってワークWを各ステーション間(一定ストロー
クL)搬送し、シフトバー13の前進によって第5ステー
ション5と第7ステーション7のワークWをサブステー
ション間(シフト量l)スライド搬送するようになって
いる。
また、トランスファバー10とシフトバー13の各搬送爪
12および各係合爪15のワークWに対する係脱はトランス
ファバー10とシフトバー13の各爪高さに関連するそれぞ
れの昇降動作によってなされる。このワークWに対する
係脱駆動を行わせるために例えばリフト用シリンダ16が
用いられ、このシリンダ16によって伝導ロッド17を水平
方向に進退動させ、この伝導ロッド17に連結した複数の
リフトアーム18、19を回動させることによりトランスフ
ァバー10とシフトバー13にそれぞれ独自の昇降運動を与
えるようになっている。上記リフト用シリンダ16とリフ
トアーム18、19とによりリフト駆動手段を構成してい
る。
上記各リフトアーム18、19はそれぞれ固定位置に対
し、軸20を支点に揺動自在に指示されており、各下端部
が上記伝動ロッド17に回動自在に連結されている。第5
ステーション5から第7ステーション7までの区間すな
わち上記シフトバー13が存在する区間に設けられている
各リフトアーム19は、第3図および第4図に示すよう
に、その先端部に位相をずらして2種類のローラ21、22
をそれぞれ軸23、24を中心に回転自在に支持している。
この一方のローラ21によってトランスファバー10が揺動
自在に水平支持され、他方のローラ22によってシフトバ
ー13が揺動自在に水平支持されている。
第4図で示すようにシフトバー13は、トランスファバ
ー10の両側にそれぞれ平行に位置する2本のバーで構成
されており、この両方のバー13、13に対しそれぞれロー
ラ22、22が設けられ、したがってリフトアーム19にはト
ランスファバー10に対し1個、シフトバー13に対し2個
の合計3個のローラが設けられている。
第3図において、リフトアーム19はリフト用シリンダ
16の2段駆動制御によってその回動姿勢を3種類に設定
されており、その第1位置は実線で示し、第2位置は1
点鎖線で示し、第3位置は2点鎖線で示している。ロー
ラ21は、第1位置では最下位置にあり、第2位置および
第3位置では順次上昇した高さ位置となる。ローラ22
は、第1位置および第3位置が低い位置にあり、第2位
置には最上位置に上昇される。
これにより、トランスファバー10は第1位置では下降
状態で搬送爪12、12′がワークWと係合しない高さにあ
り、第2位置では背の高い搬送爪12のみワークWと係合
する高さにあり、第3位置では背の高い搬送爪12と背の
低い搬送爪12′のいずれもがワークWと係合する高さに
位置される。シフトバー13は第1位置および第3位置で
は係合爪15がワークと係合しない高さにあり、第2位置
にのみ係合爪15がワークWと係合する高さに位置され
る。
一方、第1ステーション1から第4ステーション4に
かけて、および第8ステーション8から後にかけての区
間、すなわちシフトバー13が存在せず、トランスファバ
ー10のみの区間に設けられている各リフトアーム18は、
第5図に示すように、その先端部に上記リフトアーム19
に設けられたローラ21と同一高さ位置に同一のローラ26
を軸25を中心に回転自在に支持し、上記リフトアーム19
のローラ21とともにトランスファバー10を摺動自在に水
平支持している。なお、第5図で示す符合27、28は後述
するラック軸とその保護筒である。
第2ステーション2と第3ステーション3との間に
は、ワークWを所定角度例えば90゜水平回転させて加工
姿勢を変換させるためのインデックス機構14が設けられ
ている。このインデックス機構14は、第6図および第7
図で示すように、トランスファバー10の後退限位置にお
いてトランスファバー10上に第2ステーション2と対応
する位置で回転自在に支持されている回転テーブル29
と、この回転テーブル29をトランスファバー10の搬送動
作に連動して回転させるロッド30によって構成される。
上記回転テーブル29の回転中心軸31は、トランスファ
バー10に一体に設けたギヤボックス32の上部に回転自在
に支持されている。このギヤボックス32の内部には上記
回転中心軸31と平行に3本のギヤ軸33、34、35がそれぞ
れ回転自在に支持されている。ギヤ軸33の下端には水平
状態の上記ロッド30の一端が回転方向に一体に結合さ
れ、このロッド30の他端は、第2ステーション2と第3
ステーション3の中間位置で搬送ラインと離れた位置に
位置に固定されたブラケット36に水平回転自在に支持さ
れた軸受37の貫通孔37aに進退自在に挿入されている。
軸31と軸33はそれぞれに設けたギヤ38とギヤ39によっ
て噛合っており、トランスファバー10が第6図のような
後退限位置から一定ストロークLだけ前進することによ
り、ロッド30がブラケット36を支点に時計方向に回動さ
れ、これにより先端の軸33に回転を与え、ギヤ39、38を
介して軸31を回転させて第3ステーション3へ行くまで
に回転テーブル29を所定角度(ここでは90゜)反時計方
向に回転させるようになっている。つまり、第2ステー
ション2で回転テーブル29上に支持されたワークWが第
3ステーション3に移行される間に90゜インデックスさ
れる。これと反対に、トランスファバー10の後退時には
ロッド30がブラケット36を支点に反時計方向へ回動さ
れ、これにより、軸33、ギヤ39、38、軸31を介して第2
ステーション2へ戻るまでに回転テーブル29を上記所定
角度時計方向に反転させ、もとの状態に戻すようになっ
ている。
また、上記軸33と軸34はそれぞれに設けたギヤ40とギ
ヤ41によって噛合っており、軸34と軸35はそれぞれに設
けたギヤ42とギヤ43によって噛合っており、よって軸33
の回転はギヤ40、41、軸34、ギヤ42、43を介して軸35に
も伝達される。この軸35にはピニオン44が同心的に設け
られており、このピニオン44がトランスファバー10と平
行に設けられた上記ラック軸27のラック27aと噛合って
いる。このラック軸27はその一端部をギヤボックス32内
に挿通させ、一側のラック27aを上記ピニオン44に噛合
させているとともに、他端にはローラ46が設けられ、こ
のローラ46が上記シフトバー13に固定されたスライダ45
の垂直溝に摺動自在に係合され、シフトバー13に対し昇
降動自在にかつ搬送方向に一体に結合されている。すな
わち、シフトバー13はラック軸27と搬送方向に一体に進
退動されるようになっている。
そして、その移動量の設定は、トランスファバー10が
一定ストロークL前進したときにラック軸27がトランス
ファバー10に対しL−lだけ後退し、逆も同様トランス
ファバー10が一定ストロークL後退したときにラック軸
27がトランスファバー10に対しL−lだけ前進し、元の
位置に戻るようになっている。したがって、トランスフ
ァバー10が一定ストロークLの範囲で前進および後退し
たときに、これと同期してシフトバー13がトランスファ
バー10より遅い速度でL−(L−l)=lだけ前進およ
び後退するようになっている。すなわち、上記インデッ
クス機構14、各ギヤ40、41、42、43、ピニオン44および
ラック軸27によってシフトバー13への駆動伝達手段が構
成される。
第1図は、トランスファバー10とシフトバー13が後退
限位置でかつリフトアーム18、19が第2位置に回動され
たときの状態であり、トランスファバー10はその搬送爪
12にて各ステーションからワークa、b、c、h、i、
j、kを持ち上げ、シフトバー13はその係合爪15にて、
第7ステーション7と第5ステーション5の各左のサブ
ステーション7−1、5−1に位置するワークd、gに
係合している状態を示す。第2図はこの状態からトラン
スファバー10がL前進し、同時にシフトバー13がl前進
した状態であり、ワークa、b、c、h、i、j、kは
それぞれ次ステーションへ搬送され、ワークd、gはそ
れぞれ同一ステーション内の右のサブステーション7−
2、5−2へシフトされた状態を示している。なお、こ
のときの第6ステーション6でのワークe、fは加工中
であって搬送されない。すなわち、第6ステーション6
では他の加工ステーションに比べ長い加工時間を要する
加工が可能となる。
以上のような構成からこのトランスファ装置Tによる
ワーク搬送動作を第8図ないし第14図に基づいて説明す
る。
第8図は1搬送サイクル毎のワーク位置を順を追って
示したもので、横方向は搬送ラインを示し、縦方向の
(ア)(イ)(ウ)(エ)(オ)(カ)(キ)(ク)の
各状態はトランスファバー10の1搬送サイクル経過後毎
のワーク位置を示すものである。
(ア)→(イ)→、(ウ)→(エ)、(オ)→
(カ)、(キ)→(ク)への搬送動作時はワークシフト
時であって、リフトアーム18、19は第2位置に、(イ)
→(ウ)、(エ)→(オ)、(カ)→(キ)への搬送動
作時は全ワーク搬送時でリフトアーム18、19は第3位置
に設定される。図中、実線で示す矢印はトランスファバ
ー10による一定ストローク搬送を示し、点線で示す矢印
はシフトバー13によるシフト送りを示している。
送り用シリンダ11およびリフト用シリンダ16の各ピス
トンがそれぞれ後退限にあって、トランスファバー10お
よびシフトバー13が後退限位置でリフトアーム18、19が
第1位置にあるときを基準位置とすると、(ア)→
(イ)、(ウ)→(エ)、(オ)→(カ)、(キ)→
(ク)のように、第5ステーション5と第7ステーショ
ン7でワークシフトを行うときの搬送時では第9図でも
示すように少なくとも第5ステーション5の右のサブス
テーション5−2にはワークWはない。
この状態から、リフト用シリンダ16のピストンが中間
位置まで前進し、リフトアーム18、19を第2位置に回動
させる。第10図に示すように、トランスファバー10およ
びシフトバー13がそれぞれ上昇され、トランスファバー
10の高い方の搬送爪12は第1ステーション1から第4ス
テーション4、第7ステーション7のサブステーション
7−1から後のステーションにそれぞれ位置するワーク
Wを全て高さH1だけ上昇させ、低い方の搬送爪12′はど
れもワークWには届かず、一方、シフトバー13の係合爪
15は第5ステーション5と第7ステーション7の各左の
サブステーション5−1、7−1にそれぞれ位置するワ
ークW(斜線で塗ったワーク)に搬送可能に係合する位
置に上昇する。第6ステーション6上の2個のワークW
は加工中であって、搬送爪12′にも係合爪15にも係合さ
れない。
この状態から、送り用シリンダ11のピストンが前進限
まで前進し、トランスファバー10がL、シフトバー13が
l前進されると、第11図で示すように、トランスファバ
ー10の搬送爪12によって各ステーションのワークWはそ
れぞれ次ステーションに搬送される。第7ステーション
7の右のサブステーション7−2のワークWは次の第8
ステーション8へ搬送されるため、このワークWと入れ
替えにシフトバー13の係合爪15によって第7ステーショ
ン7の左のサブステーション7−1からのワークWが右
のサブステーション7−2へ、第5ステーション5の左
のサブステーション5−1のワークWが右のサブステー
ション5−2へそれぞれ同時にシフトされる。
次に、リフト用シリンダ16のピストンが後退限まで後
退し、リフトアーム18、19が第1位置に戻されると、ト
ランスファバー10およびリフトバー13がそれぞれ下降さ
れ、搬送爪にはワークWを各ステーションに下ろし、係
合爪15もワークWから離れる。このあと、各加工ステー
ションではそれぞれワーククランプが行われ、加工が開
始される。
トランスファバー10およびシフトバー13の加工に続い
て、送り用シリンダ11のピストンが後退限まで後退し、
トランスファバー10がL、シフトバー13がlだけ後退さ
れ、第12図に示すように基準位置に戻される。この状態
から、第8図における(イ)、(エ)、(カ)、(ク)
の状態であり、このとき少なくとも第7ステーション7
の左側のサブステーション7−1にはワークWはない。
以上で、トランスファバー10の1搬送サイクルは終了
する。各加工ステーションでの加工が終了すると、次
に、全ワークステーション間搬送を行うため、リフト用
シリンダ16のピストンは前進限まで前進し、リフトアー
ム18、19を第3位置に回動させる。第13図で示すよう
に、トランスファバー10は第10図の高さよりさらに高い
位置へ上昇され、シフトバー13は一旦は上昇されるが、
最終的にはわずかに下降される。これにより、トランス
ファバー10の高い方の搬送爪12は第1ステーション1か
ら第4ステーション4、第7ステーション7のサブステ
ーション7−2から後のステーション全てのワークWを
H1より高い高さH2まで上昇させ、同時に低い方の搬送爪
12′は第5ステーション5および第6ステーション6の
それぞれ2個ずつ合計4個のワークWを高さH3だけ上昇
させる。なお、シフトバー13の係合爪、15はワークWに
は届かない位置にある。
この状態から、送り用シリンダ11のピストンが前進限
まで前進し、トランスファバー10がL、シフトバー13が
l前進されると、第14図で示すように、トランスファバ
ー10の全搬送爪12、12′によって全ステーションのワー
クWは全てそれぞれ次ステーションに搬送される。第5
ステーション5および第6ステーション6の各ワークW
はそれぞれ2個ずつ一斉に次のステーションの各サブス
テーションへ搬送される。
次に、リフト用シリンダ16のピストンが後退限まで後
退し、リフトアーム18、19が第1位置に戻されると、ト
ランスファバー10は下降され、搬送爪12、12′は全ての
ワークWを各ステーションに下ろし、これと同時にシフ
トバー13は一旦は上昇されるものの最終的には元の高さ
に下降される。このあと、各加工ステーションでは、そ
れぞれワーククランプが行われ、加工が開始される。
トランスファバー10の下降に続いて、送り用シリンダ
11のピストンが後退限まで後退し、トランスファバー10
がL、シフトバー13がlだけ後退され、再び基準位置に
戻される。この状態が第8図における(ア)、(ウ)、
(オ)、(キ)の状態である。
以上のような、リフト動作を加えた2搬送サイクルを
繰り返すことにより。第8図(ア)〜(ク)のように順
次、1個取りステーションから2個取りステーション
へ、2個取りステーションから1個取りステーションへ
のワーク搬送が円滑になされる。
なお、この実施例においては、搬送駆動手段として送
り用シリンダ11を用いたが、これに限らず送り用モータ
を用いることもできる。
また、インデックス機構も本実施例に示すような構造
のものに限らず、回転テーブルに設けた偏心ピンを挿通
するカム板を用いたものでもよい。
さらに、本実施例ではシフトバー13の駆動伝達手段と
して、シフトバー13を搬送駆動手段に連動されるインデ
ックス機構に連動させて、搬送駆動手段から間接的に送
り駆動しているが、これはインデックス機構が搬送駆動
手段よりもシフト位置に近い位置に設けられていること
から、その伝動構造を小型化するために考えられたこと
であり、シフトバー13の駆動伝達手段はこのような構成
に限定されることなく、搬送駆動手段からギヤ伝動機構
やリンク機構を介してトランスファバー10とは異なる量
のシフト動作を得るようにすることも可能であり、また
トランスファバーの途中位置でギヤ比やリンクのレバー
比等でシフト手段にトランスファバーとは異なる量のシ
フト動作を与えるような駆動伝達構造を用いることも可
能である。
なお、本発明は、リフト・アンド・キャリー式のトラ
ンスファ装置に限らず、例えばスライド式や他の周知の
搬送方式のトランスファ装置に対しても適用される。
さらに、本発明は各ステーション間搬送のみならず、
同一加工ステーション内での1ワークの加工位置の変更
に対し、ワークの搬送方向へのシフトを要するような搬
送方法に対しても適用される。
[発明の効果] 本発明によれば、搬送ラインに沿って所定ストローク
間隔で設置された複数の1個取りステーションとこれに
続く複数の2個取りステーションとこれに続く複数の1
個取りステーションへ順次ワークを搬送するトランスフ
ァ装置において、1個取りステーションから2個取りス
テーションへの移行時或いは2個取りステーションから
1個取りステーションへの移行時にワークを一時貯留或
いは分散させるためのワークシフト動作を含む搬送サイ
クルを必要に応じて組み込むことができ、またそのワー
クシフトのための駆動力を、トランスファバーの搬送駆
動手段から駆動伝達手段を介して得るようしたので、ト
ランスファバーの搬送駆動手段とは別のシフト専用の駆
動手段を設ける必要がないため、安価になるばかりか、
駆動手段としてのシリンダ等アクチュエータの配管や配
線も要らず、シフト機構部の設置スペースも小さくてよ
く、構造も簡単化できる。また、ワークシフトの要、不
要の搬送サイクルに関係なくシフトバーは常にトランス
ファバーの搬送動作に対し確実に同期動作しており、リ
フト動作の選択のみで容易にワークシフト動作を搬送サ
イクルに組み込むことができるので、従来のような電気
的制御によるタイミングのずれの心配もなく、極めて正
確で、効率よいかつ円滑な搬送が期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のトランスファ装置の一実施例を示し、
その一部として第1ステーションから第9ステーション
に対応する部分を示す図、第2図は第1図の状態からト
ランスファバーが一定ストローク前進した後の状態を示
す図、第3図は第1図の一点鎖線円A内のリフト機構の
拡大図、第4図は第1図のB−B断面図、第5図は第1
図のC−C断面図、第6図は第2ステーションにおける
インデックス機構部を示す水平断面図、第7図は第6図
の展開垂直断面図、第8図は搬送サイクル毎のワーク位
置を順を追って説明するための図、第9図はシフト開始
時でトランスファバー下降状態を示す図、第10図は第9
図の状態からトランスファバーが中間高さに上昇した状
態を示す図、第11図は第10図の状態からトランスファバ
ーが一定ストローク前進(ワーク搬送およびワークシフ
ト)した状態を示す図、第12図はシフト終了後で、トラ
ンスファバー下降状態を示す図、第13図は第12図の状態
からトランスファバーが最上位置に上昇した状態を示す
図、第14図は第13図の状態からトランスファバーが一定
ストローク前進(全ワーク搬送)した状態を示す図であ
る。 T……トランスファ装置、1〜9……ステーション、5
−1、7−1……シフト動作を要するサブステーショ
ン、10……トランスファバー、11……搬送駆動手段とし
ての送り用シリンダ、12、12′……搬送爪、13……シフ
トバー、14、27……駆動伝達手段を構成するインデック
ス機構とラック軸、15……係合爪、16……リフト駆動手
段を構成するリフト用シリンダ、18、19……リフト駆動
手段を構成するリフトアーム、W……ワーク。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送ラインに沿って所定ストローク間隔で
    設置された複数の1個取りステーションとこれに続く複
    数の2個取りステーションとこれに続く複数の1個取り
    ステーションへ順次ワークを搬送するトランスファ装置
    において、1個取りステーションの各ワーク位置および
    2個取りステーションの最終端のワーク位置にそれぞれ
    対応して設けられた複数の背の高い搬送爪と2個取りス
    テーションの最終ステーションを除く各ワーク位置にそ
    れぞれ対応して設けられた複数の背の低い搬送爪とを有
    しこの各搬送爪にワークを係合させてワークを搬送する
    トランスファバーと、2個取りステーションの最初のワ
    ーク位置と2個取りステーションの最終端から1つ手前
    のワーク位置にそれぞれ対応して設けられた2個の係合
    爪を有しこの係合爪にワークを係合させてワークを2個
    取り位置間に対応する所定量シフトさせるシフトバー
    と、上記トランスファバーを搬送方向に所定ストローク
    往復動させる搬送駆動手段と、上記搬送駆動手段の駆動
    力を上記シフトバーに伝達しシフトバーをトランスファ
    バーと同期させて搬送方向に上記所定量だけ往復動させ
    る駆動伝達手段と、搬送サイクルに関連してトランスフ
    ァバーとシフトバーを同時にリフト駆動し、トランスフ
    ァバーがその背の高い搬送爪と背の低い搬送爪の両方が
    ワークと係合しない高さのときにシフトバーがその係合
    爪がワークと係合しない高さになる第1位置、トランス
    ファバーがその背の高い搬送爪のみがワークと係合する
    高さのときシフトバーがその係合爪がワークと係合する
    高さになる第2位置、およびトランスファバーがその背
    の高い搬送爪と背の低い搬送爪の両方がワークと係合す
    る高さのときシフトバーがその係合爪がワークと係合し
    ない高さになる第3位置の3つの位置にリフト動作させ
    るリフト駆動手段とからなり、トランスファバーおよび
    シフトバーは、2個取り位置間でのワークシフトを要し
    ない搬送サイクル時には、上記搬送駆動手段およびリフ
    ト駆動手段により上記第1位置より第3位置にリフト動
    作した後、所定ストロークおよび所定量前進動作してト
    ランスファバーの全搬送爪による所定ストローク搬送が
    行われた後、第1位置にリフト動作してワークを離し、
    さらに所定ストロークおよび所定量後退動作する矩形運
    動を行うとともに、ワークシフトを要する搬送サイクル
    時には、上記搬送駆動手段およびリフト駆動手段により
    第1位置より第2位置にリフト動作した後、所定ストロ
    ークおよび所定量前進動作してトランスファバーの背の
    高い搬送爪による所定ストローク搬送およびシフトバー
    の搬送爪によるシフト動作が行われた後、第1位置にリ
    フト動作してワークを離し、さらに所定ストロークおよ
    び所定量後退動作する矩形運動を行うことを特徴とする
    トランスファ装置。
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