JP3009760U - 酒、飲料水等の飲料磁化処理具 - Google Patents

酒、飲料水等の飲料磁化処理具

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JP3009760U
JP3009760U JP1994013227U JP1322794U JP3009760U JP 3009760 U JP3009760 U JP 3009760U JP 1994013227 U JP1994013227 U JP 1994013227U JP 1322794 U JP1322794 U JP 1322794U JP 3009760 U JP3009760 U JP 3009760U
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Inventor
浄祐 秋田
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株式会社生研クリーン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型で安上りに製作することができ、一般の
家庭で手軽に酒、飲料水等の飲料のうまみと質の向上を
実現することができる。 【構成】 格子状の磁石1と、蓋3を有する筒状体2と
でもって構成する。筒状体2の内部中央に、格子状の磁
石1をその面が筒状体2の軸線と直交するようにして固
定する。格子状の磁石1は複数としてもよい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は酒、飲料水等の飲料磁化処理具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水溶液が磁界を通過すると、溶液中の水和イオンが解離して溶液の構成成分の 均質化が達成されることは公知である。そしてまた、その結果水溶液のうまみが 向上し且つ質も良くなることもよく知られているところである。
【0003】 磁化水生成法での飲料水のうまみの改善は、水の水和水が磁力によって解離し てイオン塊の大きさを均一化することで行われるが、アルコールの水溶液である 酒類の場合には、単にそれの入っている容器を振動させるだけで構成分子の一時 的な均質化が起こるということが知られている。
【0004】 これは大きさの異なる分子が振動によって均質に混合されるだけでなく、アル コールの水和水の一部が解離して分子構造的にも均質化されることによるものと 考えられる。
【0005】 しかし、このような振動だけで発生した混合や解離現象は、一時的なものであ って短時間で元の状態に戻り、処理効果も失われる。
【0006】 そこで、それを安定化させるための処理方法が研究され、多くの実験の結果低 エネルギーの超音波による処理が効果的であることが突きとめられた。
【0007】 尚、何故高エネルギーの超音波では効果がなく、低エネルギーの超音波の場合 のみが有効なのかという点については、今一つその明確な理由は分っていない。 しかし、これは低いエネルギーでゆっくりと処理した方がアルコール水和分子の 混合も解離もより完全に行われ、安定した状態が形成されるからであろうと推定 される。
【0008】 また一方、水溶液の磁化処理の場合にも、分子状での混合と均質化が起こるこ とによって水溶液のうまみや質が安定化するものと考えられている。これらのこ とからも明らかなように、酒類における超音波処理も、水の磁化処理も、中心的 分子の水和水の数を制御する効果によって構成分子の大きさの均一化と混合を成 し遂げているという共通点をもっている。
【0009】 したがって、磁化処理法によっても、酒類のアルコール水和水の状態を制御し て、低エネルギーによる超音波処理と同様の効果を得ることを期待することがで きる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
以上のように酒類や飲料水のうまみや質の向上に磁化処理法或いは超音波処理 法が有効であることは分っている。しかし、従来におけるそれらの処理法におい て用いられる装置は、大型である上に多くの部品が必要であることから高価であ る。またその上これらの装置を動かすための電力や動力も必要である。
【0011】 また、最近は一般家庭において浄水器が普及したり、或いは天然水が商品とし て販売される等のことからみられるように、多くの人が飲料の味についてこだわ りを持つようになってきている。
【0012】 そこで、一般家庭において酒類や水をおいしく飲もうとすれば、磁化処理機や 超音波発生機を備えればこれを容易に行うことができるが、しかし前記の通り従 来のそれらの装置は大型であり且つ高価であるから、経済的にもまた設置スペー スの面でも一般の家庭では簡単に備えることはできない。また、処理する量も少 ないから、そのような大型の装着を必要としない。
【0013】 本考案は斯かる点に鑑みなされたものであって、きわめてコンパクトな構成で あると共に安価にて製作することができるようになし、その上ポンプやモータ等 の動力も不要となし、もって一般の家庭において手軽に入手することができるよ うになした酒、飲料水等の飲料磁化処理具を提供せんとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
而して、本考案の要旨は、磁石と、該磁石を、その磁界中を液体が通過するよ うになさしめるための部材とからなる酒、飲料水等の飲料磁化処理具にある。
【0015】 また、網状、格子状又は多孔板状の磁石と、該網状、格子状又は多孔板状の磁 石を内部に固定する有蓋の筒状体とでもって構成し、磁石を、その面が有蓋の筒 状体の軸線と直交するように固定してもよい。
【0016】 また、前記の如く網状、格子状又は多孔板状の磁石と、有蓋の筒状体とでもっ て構成する場合に、網状、格子状又は多孔板状の磁石を複数とし、これらの磁石 を密着重合するか、或いは所定の間隔に離して固定するようにしてもよい。
【0017】 また、有蓋の筒状体より小径の複数の輪形磁石を重合し、中心部に挿通した支 持棒を介して有蓋の筒状体に固定する塊状磁石と、有蓋の筒状体とでもって構成 し、輪形磁石の面が有蓋の筒状体の軸線と直交するように固定するようにしても よい。
【0018】 更にまた、塊状、網状又は針状の磁石と、該塊状、網状又は針状の磁石を保持 すると共に端部を把持部とした棒状の攪拌体とでもって構成してもよい。
【0019】
【作用】
次に、本考案の作用について説明する。 本考案によれば、磁石の磁界中をポンプ等の動力なしに液体を移動させること ができ、そしてこれにより液体の構成分子を適度に解離し、均質化すると共に、 物理的な混合も実現し、もって分子的、分布的に均一安定な液体を簡便に得るこ とができる。
【0020】 そしてまた、網状、格子状又は多孔板状の磁石と、これを内部に固定する有蓋 の筒状体とでもって構成する場合には、有蓋の筒状体を上下にシェークすると溶 液が強制的に磁石の磁界を往復通過せしめられるものである。そして、シェーク する速度を適宜に選ぶことによって、溶液を磁化に適当な速度で磁石の磁界中を 通過させることができる。尚、溶液の移動速度は1m/s以上とすることが望ま しい。
【0021】 そして、この際に網状、格子状又は多孔板状の磁石を複数とし、これらを重ね て用いれば、より一層効率を向上させることができる。また、有蓋の筒状体より 小径の複数の輪形磁石を重合した塊状磁石を、有蓋の筒状体内に固定した構成の 場合にも、有蓋の筒状体を上下にシェークすると同様の作用が生ずるものである 。
【0022】 更にまた、塊状、網状又は針状の磁石と、棒状の攪拌体とでもって構成する場 合には、適宜の容器に入れた溶液中に磁石をつけ、棒状の攪拌棒を回す等して磁 石を所定の速度で移動させるものである。この場合にも磁石の磁界中を溶液が通 過し、前記と同様の作用をなさしめることができる。
【0023】
【実施例】
以下、本考案の実施例について図面を参照しつつ説明する。 図1は本考案の第1実施例の斜視図である。図中、1は格子状の磁石である。 尚、本実施例では格子状の磁石を用いているが、網状や多孔板状の磁石を用いて もよい。また、該格子状の磁石1は円形をしている。2は蓋3を有する筒状体で あり、本実施例ではプラスチックによって製作している。
【0024】 そしてまた、該筒状体2の内部中央に、枠形の支持体4をもって前記格子状の 磁石1を固定している。尚、格子状の磁石1は支持体4と共に取り出すことがで きるようにしてもよい。また、格子状の磁石1は、その面が筒状体2の軸線と直 交するようにして固定している。
【0025】 図2は本考案の第1実施例の変形例を示している。即ち、本例は筒状体2内に 固定する格子状の磁石1を3個とし、これら3個の磁石を密着重合した状態で固 定したものである。尚、磁石の数は本実施例では3個としているが、これに限定 されるものではない。
【0026】 図3は本考案の第1実施例の他の変形例であり、格子状の磁石1を3個とし、 これら3個の磁石を所定の間隔に離して固定したものである。
【0027】 図4は本考案の第2実施例の斜視図である。図中、5は塊状磁石であり、後記 有蓋の筒状体より小径の複数の輪形磁石5a,5a…を重合し、中心部に支持棒 6を串刺状に挿通したものである。7は蓋8を有する筒状体である。そして、輪 形磁石5aはその面が前記筒状体7の軸線と直交している。
【0028】 図5は本考案の第3実施例の斜視図である。図中、9は塊状の磁石である。1 0は該塊状の磁石9を保持する棒状の攪拌体であり、端部を把持部10aとして いる。
【0029】 図6は本考案の第3実施例の変形例であり、前記塊状の磁石に代えて網状の磁 石11を用いたものである。
【0030】 図7は本考案の第3実施例の他の変形例であり、針状の磁石12を多数棒状の 攪拌体10から張り出すように取り付けたものである。尚、その本数や角度、相 互間隔等は適宜に変更可能である。
【0031】
【考案の効果】
本考案は上記の如き構成、作用であるから、きわめてコンパクトに構成するこ とができる。しかも部品点数を極力少なくしたから安上りに製作することができ る。加えてポンプやモータ等の動力を一切必要としないで、しかも充分な効果を 期待することができるものである。したがって、一般の家庭において手軽に入手 することができ、酒、飲料水等の飲料のうまみや質の向上を、家庭において簡単 に実現することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の斜視図である。
【図2】本考案の第1実施例の変形例である。
【図3】本考案の第1実施例の他の変形例である。
【図4】本考案の第2実施例の斜視図である。
【図5】本考案の第3実施例の斜視図である。
【図6】本考案の第3実施例の変形例である。
【図7】本考案の第3実施例の他の変形例である。
【符号の説明】
1 格子状の磁石 2 筒状体 3 筒状体の蓋 4 磁石の支持体 5 塊状の磁石 5a 輪形磁石 6 支持棒 7 筒状体 8 筒状体の蓋 9 塊状の磁石 10 棒状の攪拌体 11 網状の磁石 12 針状の磁石

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁石と、該磁石を、その磁界中を液体が
    通過するようになさしめるための部材とからなる酒、飲
    料水等の飲料磁化処理具。
  2. 【請求項2】 網状、格子状又は多孔板状の磁石と、該
    網状、格子状又は多孔板状の磁石を内部に固定する有蓋
    の筒状体とからなり、前記磁石をその面が前記有蓋の筒
    状体の軸線と直交するように固定してなる酒、飲料水等
    の飲料磁化処理具。
  3. 【請求項3】 網状、格子状又は多孔板状の磁石を複数
    とし、これらの磁石を密着重合し又は所定の間隔に離し
    て固定してなる請求項2記載の酒、飲料水等の飲料磁化
    処理具。
  4. 【請求項4】 後記筒状体より小径の複数の輪形磁石を
    重合し、中心部に挿通した支持棒を介して筒状体に固定
    した塊状磁石と、該塊状磁石を内部に固定する有蓋の筒
    状体とからなり、前記輪形磁石の面が前記有蓋の筒状体
    の軸線と直交するように固定してなる酒、飲料水等の飲
    料磁化処理具。
  5. 【請求項5】 塊状、網状又は針状の磁石と、該塊状、
    網状又は針状の磁石を保持すると共に端部を把持部とし
    た棒状の撹拌体とからなる酒、飲料水等の飲料磁化処理
    具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11178553A (ja) * 1997-12-25 1999-07-06 Kazuaki Fukuoka ビルベリー配合飲料及びその製造方法
KR101719522B1 (ko) * 2016-10-31 2017-03-24 율진프라임 (주) 싱크대용 정수기

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