JP3009444B2 - 漏水検知方法 - Google Patents
漏水検知方法Info
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- JP3009444B2 JP3009444B2 JP2260062A JP26006290A JP3009444B2 JP 3009444 B2 JP3009444 B2 JP 3009444B2 JP 2260062 A JP2260062 A JP 2260062A JP 26006290 A JP26006290 A JP 26006290A JP 3009444 B2 JP3009444 B2 JP 3009444B2
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- water leakage
- electrodes
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、貯水場からの漏水を検知する方法に関
し、特に、電気絶縁体からなる遮水シートを施した貯水
場からの漏水を容易に検知できるようにしたものであ
る。
し、特に、電気絶縁体からなる遮水シートを施した貯水
場からの漏水を容易に検知できるようにしたものであ
る。
合成樹脂等からなる遮水シートによる貯水場の遮水
は、コンクリート施工と比較して、遮水性が高く、工期
が短く、低コストであるという利点があるため、広く利
用されている。
は、コンクリート施工と比較して、遮水性が高く、工期
が短く、低コストであるという利点があるため、広く利
用されている。
しかしながら、上記遮水シートは、一度生じた損傷は
短時間に大きくなり、漏水量が多くなるという欠点があ
るため、特に、廃棄物の最終処分場等のように汚染水の
漏水を厳禁としている施設に利用された場合、遮水シー
トからの漏水は早期に発見しなければ多大な被害が生じ
てしまうから、そのような早期発見を可能とする技術の
開発が望まれていた。
短時間に大きくなり、漏水量が多くなるという欠点があ
るため、特に、廃棄物の最終処分場等のように汚染水の
漏水を厳禁としている施設に利用された場合、遮水シー
トからの漏水は早期に発見しなければ多大な被害が生じ
てしまうから、そのような早期発見を可能とする技術の
開発が望まれていた。
この発明は、このような従来の技術における解決すべ
き課題に着目してなされたものであり、遮水シートから
の漏水を容易に検知できる方法を提供することを目的と
している。
き課題に着目してなされたものであり、遮水シートから
の漏水を容易に検知できる方法を提供することを目的と
している。
上記目的を達成するために、請求項（１）記載の発明
は、電気絶縁体からなる遮水シートを施した貯水場から
の漏水を検知する方法であって、前記遮水シートを挟ん
だ両側のそれぞれに電極を設置するとともに、それら電
極間に交流電源及び電流計を直列に配設し、それら電極
に前記交流電源から交流電圧を印加した際に流れる電流
を前記電流計で測定し、その電流の大きさに基づいて漏
水の有無を検知するものである。
は、電気絶縁体からなる遮水シートを施した貯水場から
の漏水を検知する方法であって、前記遮水シートを挟ん
だ両側のそれぞれに電極を設置するとともに、それら電
極間に交流電源及び電流計を直列に配設し、それら電極
に前記交流電源から交流電圧を印加した際に流れる電流
を前記電流計で測定し、その電流の大きさに基づいて漏
水の有無を検知するものである。
また、請求項（２）記載の発明は、上記請求項（１）
記載の発明において、電流の大きさに基づいて漏水の量
を推定するものである。
記載の発明において、電流の大きさに基づいて漏水の量
を推定するものである。
請求項（１）記載の発明にあっては、遮水シートに穴
が開いていない状態では、電気絶縁体からなる遮水シー
トがコンデンサとして働くため、交流電源から両電極に
交流電圧を印加しても、両電極間にはコンデンサを通し
て流れる皮相電流以外の電流はほとんど流れないが、遮
水シートに穴が開いて漏水状態となると、両電極間に皮
相電流以外の電流が流れるから、その電流を電流計で測
定すれば、測定された電流に基づいて漏水が検知され
る。なお、両電極には交流電圧を印加しているので、分
極電位の影響は避けられる。
が開いていない状態では、電気絶縁体からなる遮水シー
トがコンデンサとして働くため、交流電源から両電極に
交流電圧を印加しても、両電極間にはコンデンサを通し
て流れる皮相電流以外の電流はほとんど流れないが、遮
水シートに穴が開いて漏水状態となると、両電極間に皮
相電流以外の電流が流れるから、その電流を電流計で測
定すれば、測定された電流に基づいて漏水が検知され
る。なお、両電極には交流電圧を印加しているので、分
極電位の影響は避けられる。
さらに、遮水シートが損傷した際に両電極間に流れる
電流は、遮水シートの穴の大きさ、即ち漏水量に比例す
るから、請求項（２）記載の発明のように、電流の大き
さから漏水の量が推定される。
電流は、遮水シートの穴の大きさ、即ち漏水量に比例す
るから、請求項（２）記載の発明のように、電流の大き
さから漏水の量が推定される。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第１図は、本発明の一実施例の全体構成を示す図であ
り、これは、廃棄物の最終処分場としての貯水場１に本
発明を適用したものである。
り、これは、廃棄物の最終処分場としての貯水場１に本
発明を適用したものである。
即ち、貯水場１の底部全体に電気絶縁体からなる遮水
シート２が敷かれていて、この遮水シート２によって、
貯水場１内に貯えられた廃水３の土中４への漏水が防止
されている。
シート２が敷かれていて、この遮水シート２によって、
貯水場１内に貯えられた廃水３の土中４への漏水が防止
されている。
そして、遮水シート２を挟むように、廃水３内と土中
４とに、それぞれ電極５及び６が設置されていて、それ
ら電極５及び６は、数Hzの一定の交流電圧を印加する交
流電源としての定電圧発生器７に接続されている。
４とに、それぞれ電極５及び６が設置されていて、それ
ら電極５及び６は、数Hzの一定の交流電圧を印加する交
流電源としての定電圧発生器７に接続されている。
さらに、定電圧発生器７と直列に電極５及び６間に配
されてそれら電極５及び６間に流れる電流を測定する電
流計８と、マイクロコンピュータ等から構成され且つ電
流計８の測定結果に基づいて漏水の有無及び量を判断す
る判断装置９と、判断装置９の判断結果を表示する例え
ばCRT等からなる表示装置10と、を備えている。
されてそれら電極５及び６間に流れる電流を測定する電
流計８と、マイクロコンピュータ等から構成され且つ電
流計８の測定結果に基づいて漏水の有無及び量を判断す
る判断装置９と、判断装置９の判断結果を表示する例え
ばCRT等からなる表示装置10と、を備えている。
ここで、電極５の接地抵抗をR1、廃水３の抵抗をR2、
電極６の接地抵抗をR3、大地抵抗をR4、遮水シート２に
よる容量をＣとすると、遮水シート２が全く損傷してい
ない場合の等価回路図は、第２図（ａ）のように表せ
る。
電極６の接地抵抗をR3、大地抵抗をR4、遮水シート２に
よる容量をＣとすると、遮水シート２が全く損傷してい
ない場合の等価回路図は、第２図（ａ）のように表せ
る。
即ち、遮水シート２に全く損傷がない場合は、印加電
圧の周波数が低ければ、容量Ｃによる皮相電流は小さい
ので、この回路にはほとんど電流は流れない。
圧の周波数が低ければ、容量Ｃによる皮相電流は小さい
ので、この回路にはほとんど電流は流れない。
しかし、遮水シート２に穴が開くと、その穴を通じて
廃水３が土中４側に漏れるため、その穴を介して電極５
及び６間が導通し、その穴の抵抗をR5とすれば、等価回
路は、第２図（ｂ）のように表せる。
廃水３が土中４側に漏れるため、その穴を介して電極５
及び６間が導通し、その穴の抵抗をR5とすれば、等価回
路は、第２図（ｂ）のように表せる。
従って、判断装置９が電流計８の測定値を監視してい
れば、その電流値の変化に基づいて、遮水シート２の損
傷の有無、即ち、廃水３の土中４への漏水を検知するこ
とができる。
れば、その電流値の変化に基づいて、遮水シート２の損
傷の有無、即ち、廃水３の土中４への漏水を検知するこ
とができる。
さらに、電極５から遮水シート２の穴の位置までの距
離で決まる廃水３の抵抗R2と、電極６から穴の位置まで
の距離で決まる大地抵抗R4とは、穴の位置に無関係な接
地抵抗R1及びR3に比べてかなり小さいので、抵抗R2及び
R4は無視することができ、従って、等価回路は第２図
（ｃ）のように近似することができる。
離で決まる廃水３の抵抗R2と、電極６から穴の位置まで
の距離で決まる大地抵抗R4とは、穴の位置に無関係な接
地抵抗R1及びR3に比べてかなり小さいので、抵抗R2及び
R4は無視することができ、従って、等価回路は第２図
（ｃ）のように近似することができる。
そして、穴の抵抗R5は穴の大きさに逆比例するし、抵
抗R1及びR3は上述したように一定と見なせるから、穴の
大きさ即ち漏水量は、回路に流れる電流に比例すること
になる。
抗R1及びR3は上述したように一定と見なせるから、穴の
大きさ即ち漏水量は、回路に流れる電流に比例すること
になる。
そこで、判断装置９においては、漏水の有無ととも
に、電流計８の測定結果に基づいて漏水量を推定し、そ
れらを表示装置10に表示する。
に、電流計８の測定結果に基づいて漏水量を推定し、そ
れらを表示装置10に表示する。
すると、貯水場１からの漏水の有無及び量を常時監視
することができるから、それを早期に発見することがで
き、廃水３の土中４への漏水による損害を最小限に抑え
ることが可能となる。
することができるから、それを早期に発見することがで
き、廃水３の土中４への漏水による損害を最小限に抑え
ることが可能となる。
しかも、非常に簡易な構成であるため、装置も安価で
済み、現場への設置も容易である。
済み、現場への設置も容易である。
また、本実施例では、電極５及び６に数Hzの交流電圧
を印加しているため、分極電位の影響及び地電流の影響
を避けることができる。
を印加しているため、分極電位の影響及び地電流の影響
を避けることができる。
以上説明したように、本発明によれば、遮水シートを
施した貯水場からの漏水を常時監視することができ、漏
水の早期発見に役立ち、漏水による損害を最小限に抑え
ることができ、しかも、低コストで実現できるという効
果がある。
施した貯水場からの漏水を常時監視することができ、漏
水の早期発見に役立ち、漏水による損害を最小限に抑え
ることができ、しかも、低コストで実現できるという効
果がある。
また、請求項（２）記載の発明であれば、漏水の有無
とともに、漏水の量をも認識することができるという効
果がある。
とともに、漏水の量をも認識することができるという効
果がある。
第１図は本発明の一実施例を示す全体構成図、第２図
（ａ）は遮水シートに損傷がない場合の等価回路図、第
２図（ｂ）は遮水シートに穴が開いた場合の等価回路
図、第２図（ｃ）は同図（ｂ）を近似した回路図であ
る。 １……貯水場、２……遮水シート、３……廃水、４……
土中、5,6……電極、７……定電圧発生器、８……電流
計、９……判断装置、10……表示装置
（ａ）は遮水シートに損傷がない場合の等価回路図、第
２図（ｂ）は遮水シートに穴が開いた場合の等価回路
図、第２図（ｃ）は同図（ｂ）を近似した回路図であ
る。 １……貯水場、２……遮水シート、３……廃水、４……
土中、5,6……電極、７……定電圧発生器、８……電流
計、９……判断装置、10……表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−113356（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−29830（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G01M 3/00 - 3/40
Claims (2)
- 【請求項１】電気絶縁体からなる遮水シートを施した貯
水場からの漏水を検知する方法であって、前記遮水シー
トを挟んだ両側のそれぞれに電極を設置するとともに、
それら電極間に交流電源及び電流計を直列に配設し、そ
れら電極に前記交流電源から交流電圧を印加した際に流
れる電流を前記電流計で測定し、その電流の大きさに基
づいて漏水の有無を検知することを特徴とする漏水検知
方法。 - 【請求項２】電流の大きさに基づいて漏水の量を推定す
る請求項（１）記載の漏水検知方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2260062A JP3009444B2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | 漏水検知方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2260062A JP3009444B2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | 漏水検知方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04134237A JPH04134237A (ja) | 1992-05-08 |
| JP3009444B2 true JP3009444B2 (ja) | 2000-02-14 |
Family
ID=17342781
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2260062A Expired - Lifetime JP3009444B2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | 漏水検知方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3009444B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104037969A (zh) * | 2014-06-10 | 2014-09-10 | 国网四川省电力公司双流县供电分公司 | 用于电机的漏水防护系统 |
-
1990
- 1990-09-27 JP JP2260062A patent/JP3009444B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104037969A (zh) * | 2014-06-10 | 2014-09-10 | 国网四川省电力公司双流县供电分公司 | 用于电机的漏水防护系统 |
| CN104037969B (zh) * | 2014-06-10 | 2016-06-08 | 国网四川省电力公司双流县供电分公司 | 用于电机的漏水防护系统 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04134237A (ja) | 1992-05-08 |
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