JP3009314B2 - 静電容量形電磁流量計 - Google Patents

静電容量形電磁流量計

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JP3009314B2
JP3009314B2 JP5268568A JP26856893A JP3009314B2 JP 3009314 B2 JP3009314 B2 JP 3009314B2 JP 5268568 A JP5268568 A JP 5268568A JP 26856893 A JP26856893 A JP 26856893A JP 3009314 B2 JP3009314 B2 JP 3009314B2
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省三 ▲葛▼西
民雄 石原
創造 藤本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、腐食性流体や油脂を含
んだ汚水,スラリーの入った流体の流量を測定する静電
容量形電磁流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は腐食性流体や汚水,スラリーの入
った流体の流量を測定する場合に使用していた電磁流量
計は、検出器内側にライニングしている絶縁材を耐食性
の良いふっ素樹脂にしたり、流量信号を検出する接液電
極を白金やタンタル,ハイテロイなどの腐食性の優れた
材質にして使用してきた。しかし、この方法でも、腐食
流体のペーハー(pH)や、汚水の種類,スラリーの性
状によって、ライニング材と電極材質を選択して使用し
てきた。それでも、測定流体に電極が接液するため、電
極の腐食の進行や摩耗, 油脂類の付着や脱離により大き
なノイズが発生し、安定な流量測定ができなかった。こ
の問題を解決するために、流量信号の取出し方法を変え
た静電容量形の電磁流量計が近年実用化された。
【0003】この方法は従来の接液電極が直流結合電極
とすれば、静電容量形電極は直接測定流体と接触しない
ため、交流結合電極といえる。したがって、電極と流体
間に生ずる電気化学的ノイズの影響や電極の摩耗, 電極
への付着物による変動ノイズも少ない経時的に安定した
測定が可能である。しかしながら、静電容量形の場合は
交流結合となる電極と流体間の静電容量が比較的小さい
ため、高周波ノイズを検出しやすく、流速が数メートル
と大きい場合は、流量信号が大きく得られ有効な測定が
可能であるが、流速が1メートル以下になると、図2の
上側に示す励磁信号に対して、下側に示す流量信号はノ
イズ量が増加する問題があった。図3(a),(b)
は、従来の静電容量形検出器を示すもので、(a)は側
面図、(b)は断面図を示す。図において、1は内部を
測定流体が流れるライニングパイプで、内径がd,外径
がDのセラミックで作られる。2は測定流体に磁界を与
える電磁コイルである。3は流体信号を検出する電極
で、4は電極リードを示す。通常セラミックに電極を付
ける場合、簡単に作業ができる導電性ペーストを塗布す
る方法がとられ、電極リードは電極上に接着される。こ
の方法ではセラミックライニングと導電ペストの熱膨張
差により、電極面積が大きいほど密着性が悪く、微細な
剥離が生じてノイズ源になる等の問題があった。実公昭
63−1215号公報では、セラミック内に電極を一体成形す
る方法をとっているが、この方法は価格が高くなる問題
があった。
【0004】本発明では、以上のようなノイズの問題を
電極の形状を最適化し解決し、安定な静電容量形電磁流
量計を得ることにある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、電極の大
きさに起因する流体信号ノイズを小さくする。最適電極
形状を示し、安定な測定ができる静電容量式電磁流量形
を得るところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】ノイズが小さく、安定な
流量信号を得るため、流量信号を得る電極の磁界方向の
幅と流れ方向の幅を最適条件とするところにある。
【0007】電極の磁界方向の幅は、図4に示す流量信
号を与える重み係数(JIS B 7554参照)分布のW=1.
0〜1.2を与える見込角度(θ=1.4〜0.8rad )
とし、流量信号の寄与率が1以上の範囲の信号を有効に
利用する。また、電極の流れ方向の幅は、流体に印加す
る磁界の流れ方向の磁界分布を求め、磁界の半値幅aと
同じ電極幅とする。これにより、実質的に流量信号を発
生する範囲と流量信号を検出する電極の大きさを同じ大
きさにでき、不必要な電極部分がなくなるためノイズが
減少し、効率的に流量信号を検出できる電極構造とし
た。
【0008】次に電極と流体間の静電容量Cf について
述べる。静電容量は、下式で表わされる。
【0009】
【数2】
【0010】εsは使用するライニング材質で決まる定
数であり、一般的には定まった値である。また、電極面
積Sは前記した大きさとなる。
【0011】ライニングの厚さtは測定流体の圧力やセ
ラミックパイプの製作方法から決まる。
【0012】図5は電極の大きさSを前記の形状とし、
tを変えて静電容量を変え、流量信号中のノイズを測定
したものである。この結果からも判るように、Cf≧2
0pF以上になるとノイズが急激に減少し、ほとんど問題
とならないことが判った。なお、セラミックパイプへ電
極を付ける方法は、メタライズ手法により、更に、メタ
ライズ上に電極リードをはんだ付けすることにより長期
間安定な接合構造とし、流量信号が検出できる。
【0013】
【作用】図1の(a)〜(c)図は、本発明で示す図で
ある。(a)図は側面図を示し、(b)図は断面図を示
す。いずれも検出器の要部を示すものである。
【0014】また、(c)図は磁界の流れ方向の磁界分
布を示し、aは磁界の最大値の半分の値となる距離を示
し、通常、半値幅という。
【0015】図では、電極の磁界方向の幅を見込角θ=
1.3radとなるように書いてある。したがって、電極の
高さとしては、D・θ/2となる。また、電極の流れ方
向の幅は磁界の半値幅はaと同じ値とししている。ま
た、磁界の半値幅aは偏流影響が小さくできるため、ラ
イニング内径dとはほぼ等しくすることが良いとされて
いる。したがって、電極静電容量Cf は下式で表わされ
る。
【0016】
【数3】
【0017】上式から、ライニング材質が定まり、比誘
電率が決まれば、ライニング厚さが求められる。
【0018】
【実施例】本発明により、図2に示した流量信号のノイ
ズが、図6に示すように1/3〜1/4に小さくするこ
とができ、かつ、Cf を大きくできたため流量信号も数
倍大きく得られた。
【0019】尚、電極の周囲は耐ノイズ性を向上させる
ため、静電シールド5を付けると効果的である。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、流量信号を大きく得ら
れ、かつ、ノイズを1/3〜1/4に小さくできたた
め、安定な流量測定ができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検出器の側面図(a),断面図(b)
及び磁界分布図(c)である。
【図2】従来の流量信号のノイズを示す図である。
【図3】従来の検出器を示す図である。
【図4】重み係数の分布を示す図である。
【図5】流量信号のN/Sと電極と流体間の静電容量の
関係を示す図である。
【図6】本発明の流量形のノイズを示す図である。
【符号の説明】
1…ライニングパイプ、2…電磁コイル、3…電極、4
…電極リード、5…静電シールド。
フロントページの続き (72)発明者 藤本 創造 茨城県勝田市堀口字長久保832番地2 日立計測エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−72008(JP,A) 特開 平5−26705(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/58

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ライニングパイプ内を流れる流体に直角に
    矩形波の交流磁界を加え、流れ方向と磁界の方向のいず
    れとも直交する向きに発生した流量信号をライニングパ
    イプの外周に流体と非接触で取付けた電極により取出す
    静電容量形電磁流量計において、 電極の磁界方向の幅を電極から中心を見込む角θとする
    と、θ=1.4〜0.8rad とし、電極の流れ方向の幅を
    電磁コイルがつくる磁界分布の半値幅としたことを特徴
    とする静電容量形電磁流量計。
JP5268568A 1993-10-27 1993-10-27 静電容量形電磁流量計 Expired - Lifetime JP3009314B2 (ja)

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JPH07120282A JPH07120282A (ja) 1995-05-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019158584A (ja) * 2018-03-13 2019-09-19 アズビル株式会社 電磁流量計

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004069304A (ja) * 2002-08-01 2004-03-04 Yokogawa Electric Corp 容量式電磁流量計
JP4303039B2 (ja) * 2002-09-25 2009-07-29 株式会社東芝 容量式電磁流量計
JP4721073B2 (ja) 2008-04-18 2011-07-13 Smc株式会社 電磁流量計
KR101108105B1 (ko) * 2008-04-18 2012-01-31 에스엠씨 가부시키 가이샤 전자 유량계

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