JP3009036U - トランジスター回路短時間習得学習用実験基板キット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気学習の初心者が実習によりトランジスタ
ー回路を学習する場合、電気部品と基板との接合を半田
付けに依らず、嵌め合わせで組み立てできる。 【構成】 集積回路素子用ソケットの一端子を基板に挿
入し根元を半田付けしておいた基板と、そのソケットに
挿入できるように径が０．５ｍｍ程度の導線を持つ電気
部品や細い線の集合で出来た導線の場合には先に径が
０．５ｍｍ程度の錫メッキ線を導線の先端に長さ１５ｍ
ｍ程度半田付けしておいて用いる電気部品との構成でで
きている。 【効果】 回路を簡単に組み立てることができ、学習効
率の向上が期待できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

初等、中等教育における電気学習用の学習教材である。

【０００２】

【従来の技術】

従来、電気学習における回路組み立ての実習は、基板上に電気部品を半田付け することがほとんどであった。一組の電気部品を使い、同じ基板上で他の回路を 組み立て直す時、前の組み立てたところの半田を溶かさなければ、他の電気部品 と置き換えることができず、学習効率を阻害していた。またプラスチックのブロ ックの中に電気部品を詰めて、組み合わせる方式のものもあるが、ブロックの中 の電気部品の形状について認識することが困難であった。またこの考案に用いら れた集積回路素子用のソケットは挿入できる電気部品が限られていて、集積回路 素子またはそれに類するものであって、学習教材に必要な電気部品全部が挿入で きるキットの考案はなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

学習効率、作業効率を上げ、電気部品の形状を確認しながら半田付けをしない で、回路を組み立てる方法が必要になった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

各電気部品と基板との接合を全て嵌め合わせで組み立てできるようなキットに するために、集積回路素子用ソケットの一端子を基板上の要所に固定し、そのソ ケットの中に挿入できるように必要な全電気部品の導線端末が一定の規格になる ように必要に応じて一定の長さ、太さの導線を接続させることにした。

【０００５】

【実施例】

図３のような教材用として市販されている実験基板の回路に小さな穴３をあけ る。図４は集積回路素子用ソケットの一端子である。これを穴３に挿入し根元を 半田付け５をしておく。図に表したものが図１である。

【０００６】 また一方、電気部品の導線の径が０．５ｍｍ前後あるものはそのまま、図２の 細い線の集合で出来た導線Ｂを持つ電気部品の場合には先に径が０．５ｍｍ程度 の錫メッキ線Ａを長さ１５ｍｍ程度半田付けしておく。こうした処理が必要な電 気部品には予め処置しておき、規格化し、準備しておく。

【０００７】 学習者は図２等の電気部品を回路図に従って、集積回路用ソケットの一端子４ が取り付けられた図１のような基板にその電気部品が有する導線Ａを挿入し組み 立てて回路を完成させていく。

【０００８】

【考案の効果】

このキットによって必要な種類の回路を簡単に組み立てたり、組み替えること ができる。従って電気部品の働きや形状、回路の構成の仕組み等を明瞭に学習す る事ができる。家庭でも学習することが容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】集積回路素子用ソケットの一端子を基板上の要
所に固定した例を示す要部断面図である。

【図２】学習用の電気部品の例

【図３】学習用実験基板の例を示した平面図

【図４】集積回路素子用ソケットの一端子の例を表した
断面図

【符号の説明】

１ 合成樹脂板 ２ 金属箔 ３ 実験基板の上の小さな穴 ４ 集積回路素子用ソケットの一端子 ５ 半田 ６ 電気部品 ７ 合成樹脂の被覆 Ａ 径が０．５ｍｍ程度の錫メッキ線 Ｂ 細い線の集合で出来た導線

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成樹脂板（１）と金属箔（２）とを張
   り合わせてできている電気回路の基板の要所に必要な数
   の穴（３）をあけ、集積回路素子用ソケットなどに見ら
   れるソケットの一部分である一端子（４）をその穴
   （３）に挿入し、半田付け（５）で固定した基板と、回
   路を構成するのに必要な電気部品の持つ導線（Ｂ）の先
   端部分に各ソケット端子内に挿入できるように径を規格
   化した導線（Ａ）を接続したものを有する電気部品
   （６）等との組み合わせによって組み立てできるように
   した短時間習得学習用実験基板キット