JP3008978B2 - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

燃料噴射制御装置

Info

Publication number
JP3008978B2
JP3008978B2 JP2035300A JP3530090A JP3008978B2 JP 3008978 B2 JP3008978 B2 JP 3008978B2 JP 2035300 A JP2035300 A JP 2035300A JP 3530090 A JP3530090 A JP 3530090A JP 3008978 B2 JP3008978 B2 JP 3008978B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection
time
valve
pulse
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2035300A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03242446A (ja
Inventor
淳一 新井
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ユニシアジェックス filed Critical 株式会社ユニシアジェックス
Priority to JP2035300A priority Critical patent/JP3008978B2/ja
Publication of JPH03242446A publication Critical patent/JPH03242446A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3008978B2 publication Critical patent/JP3008978B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば電子制御式燃料噴射装置等に好適に
用いられる燃料噴射制御装置に関する。
〔従来の技術〕
第6図ないし第9図に従来技術の燃料噴射制御装置を
示す。
まず、第6図において、1は噴射弁を示し、2は該噴
射弁1を構成する段付筒状に形成された弁本体、3は該
弁本体2の先端側に設けられ、ステンレス鋼(SUS304)
等で段付筒状に形成された噴射ノズルを示し、該噴射ノ
ズル3の先端側内周には弁座3Aと噴射口3Bとが形成さ
れ、該弁座3Aには後述のニードル弁5が離着座するよう
になっている。また、該噴射ノズル3の基端には略U字
形またはC字形の板材によって形成されたストッパ4が
弁本体2の段部2Aとの間に位置して設けられ、該ストッ
パ4はニードル弁5の開弁位置を規制するようになって
いる。
5は噴射ノズル3内に軸方向に可動に設けられ、噴射
ノズル3と同様にステンレス鋼(SUS304)等で形成され
たニードル弁を示し、該ニードル弁5の基端側は弁本体
2の段部2A内へと伸長し、後述のアンカー10と一体的に
変位するように該アンカー10に固着されている。そし
て、該ニードル弁5の先端側は噴射ノズル3との間に燃
料通路6を確保した状態で該噴射ノズル3内を伸長し、
その先端は弁座3Aに離着座する弁体5Aとなっていて、弁
座3Aに弁体5Aが離着座することにより、噴射口3Bの開閉
を行なうようになっている。また、該ニードル弁5の軸
方向中間部には環状の突起5Bが形成され、該突起5Bはニ
ードル弁5の開弁時にストッパ4と当接して、開弁位置
の規制を行なうようになっている。ここで、該ニードル
弁5の先端側には噴射口3Bよりも小径に形成され、該噴
射口3Bから軸方向に突出したピントル5Cが一体に設けら
れ、該ピントル5Cは噴射口3Bから燃料を所定の噴射パタ
ーンをもって噴射させるようになっている。
7は弁本体2内に軸方向に伸長して設けられた筒状の
コア部材を示し、該コア部材7は電磁ステンレス鋼等の
磁性材料によって段付筒状に形成され、基端側に位置
し、弁本体2から図中上向きに突出した突出部7Aと、軸
方向中間部に位置し、弁本体2の基端側を施蓋すべく、
該弁本体2の基端側にカシメ等の手段で固着されたフラ
ンジ部7Bと、該フランジ部7Bから図中下向きに伸長し、
先端側内周に拡径穴7Cが形成されたコア部7Dとから大略
構成されている。そして、該コア部7Dの外周には電磁コ
イル8が巻回されたコイルボビン9が弁本体2との間に
位置して設けられ、これらはアンカー10を図中上向きに
吸引してニードル弁5を開弁させる電磁アクチュエータ
を構成している。
10はコア部材7とニードル弁5との間に位置して弁本
体2内に可動に配設されたアンカーを示し、該アンカー
10はコア部材7と同様の磁性材料によって有蓋筒状に形
成され、その先端部(下端側)内周にはニードル弁5の
基端側がカシメ等の手段を用いて固着されている。そし
て、該アンカー10の基端側端面はコア部7Dの先端面の所
定寸法の隙間を介して対面し、該コア部7Dからの磁力に
よって図中上向きに吸引されるようになっている。ま
た、該アンカー10の外周側にはコイルボビン9、弁本体
2の段部2Aとの間に小さな隙間が形成され、後述の燃料
パイプ11からの燃料はこの隙間を介して前記燃料通路6
内へと流通するようになっている。
11はコア部材7内に軸方向に嵌挿して固着された燃料
パイプ、12は該燃料パイプ11の先端とアンカー10の端面
との間に配設された弁ばねを示し、該弁ばね12はアンカ
ー10を図中下向きに押圧することによって、ニードル弁
5を常時閉弁方向に付勢している。そして、該弁ばね12
のばね荷重は燃料パイプ11によって調整され、該燃料パ
イプ11はばね荷重の調整後にカシメ等の手段でコア部材
7に固着されている。
13はコア部材7の突出部7Aに接続された燃料ホースを
示し、該ホース13は燃料ポンプ(図示せず)から圧送さ
れる燃料をフィルタ14を介して燃料パイプ11内等に供給
するようになっている。15は弁本体2の基端側に位置し
て突出部7A外周に一体化されたコネクタを示し、該コネ
クタ15は電磁コイル8に外部から後述の噴射パルスTi
入力し、コア部7Dの先端面側に磁力を発生させるように
なっている。
さらに、前記噴射弁1は、第7図に示すように、コネ
クタ15を介して、直流電源としてのバッテリ16,スイッ
チング用トランジスタ17および保護抵抗18の順に直列に
接続され、それぞれアース19に接続されている。そし
て、前記スイッチング用トランジスタ17のベース側は後
述の噴射量演算装置20に接続されている。
20は燃料噴射量を演算するマイクロコンピュータ等に
より構成された制御装置としての噴射量演算装置を示
し、該噴射量演算装置20は、内部にRAM,ROM等からなる
記憶エリア20Aが設けられている。そして、該噴射量演
算装置20の入力側はスタートスイッチ21、クランク角セ
ンサ22、エアフロメータ23、酸素センサ24等に接続さ
れ、出力側はスイッチング用トランジスタ17のベース側
に接続されている。
ここで、前記噴射量演算装置20は、燃料噴射量Tiを、 Ti=Tp×α×α′×COEF+TS …(1) ただし、TP :基本噴射量 α :空燃比フィードバック補正係数 α′:基本空燃比学習補正係数 COEF:各種補正係数 TS :バッテリ電圧補正係数 として演算し、当該噴射量Tiに対応したパルス幅をもっ
た噴射パルスを出力するようになっている。なお、以下
説明の都合上燃料噴射量Tiを噴射パルスTiとして述べ
る。
従来技術の燃料噴射制御装置は上述の如き構成を有す
るもので、噴射量演算装置20が各センサからの検出信号
によって(1)式の演算を行い、噴射パルスTiをスイッ
チング用トランジスタ17に出力し、噴射弁1の電磁コイ
ル8に印加する。これにより、コア部材7が励磁され、
アンカー10は弁ばね12に抗して吸引し、ニードル弁5を
開弁させ、噴射ノズル3の噴射口3Bから外部に向けて燃
料を噴射させる。そして、前記噴射パルスTiの停止時に
は弁ばね12によってアンカー10が押圧され、ニードル弁
5の弁体5Aは弁座3Aに着座して、燃料の噴射を停止させ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上述した従来技術では、噴射パルスTiの印
加を受けてから実際にニードル弁5の動きは第8図のよ
うな弁特性を示す。即ち、噴射パルスTiが噴射弁1に印
加され、コア部材7が励磁されニードル弁5が弁座3Aか
ら離座してニードル弁5の突起5Bがストッパ4に当たる
まで時間t1(例えば1.2〜1.4mS)を必要とし、該ニード
ル弁5の突起5Bがストッパ4に当たるときにはかなりの
速度があるために、ニードル弁5はすぐには静止せず、
突起5Bがストッパ4に衝突した後にも微小時間t2(例え
ば0.05mS)の間、突起5Bがストッパ4に対してリバウン
ドする。そして、その後に時間t3の間に亘りニードル弁
5がストッパ4に当接した状態で静止し、噴射パルスTi
の印加が解除されることにより、電磁コイル8への給電
が解除され、ニードル弁5がストッパ4から弁座3Aに向
けてばね12のばね力で移動し、閉弁する。このときも、
ニードル弁5の弁体5Aが弁座3Aに当たるまでに時間t
4(例えば0.7mS)を必要とし、ニードル弁5の弁体5Aが
弁座3Aに当たるときにもかなりの速度があるために、す
ぐに弁座3Aに着座せずに微小時間t5(例えば0.05mS)の
間、弁体5Aが弁座3Aにリバウンドしてから弁座3Aに着座
する。そして、次の噴射パルスTiが印加されるまでの
間、弁体5Aは弁座3Aに着座して、燃料の噴射を停止す
る。
ここで、噴射パルスTiのパルス幅と燃料噴射量の関係
は第9図のような特性を示し、エンジン回転数が高く噴
射パルスTiのパルス幅の長いときには、時間t3が長くな
るために、それぞれリバウンドする時間t2,t5の影響は
殆どない。しかし、エンジン回転数の低い場合、即ち、
噴射パルスTiのパルス幅の短いときには、時間t3が短く
なるために、それぞれリバウンドする時間t2,t5の影響
が大きくなり、噴射量の安定性が悪くなり、噴射パルス
Tiの幅が短いときには燃料の噴射量が極端に低下し、エ
ンジンの回転にバラツキが生じ、エンジン回転の安定性
を低下させるという欠点がある。
本発明は上述した従来技術の欠点に鑑みなされたもの
で、本発明は噴射弁の弁体が開,閉弁するときの衝撃を
緩和でき、低回転時においてもエンジン回転の安定性を
効果的に向上できるようにした燃料噴射制御装置を提供
することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上述した課題を解決するために本発明は、噴射パルス
の入力に応じて弁体を開閉する噴射弁と、燃料噴射量を
演算し、該噴射弁に噴射パルスを出力する制御装置とか
らなる燃料噴射制御装置に適用される。
そして、本発明が採用する構成の特徴は、前記制御装
置に、前記噴射パルスの印加開始時点から予め決められ
た第1の時間が経過したか否かを判定する第1の時間判
定手段と、該第1の時間判定手段により前記第1の時間
が経過したと判定したときに、前記弁体の開弁時のリバ
ウンドを緩和するため前記噴射パルスの電圧値を微小時
間だけ変化させる電圧変化手段と、前記噴射パルスの印
加終了時点から予め決められた第2の時間が経過したか
否かを判定する第2の時間判定手段と、該第2の時間判
定手段により前記第2の時間が経過したと判定したとき
に、前記弁体の閉弁時のリバウンドを緩和するため微小
時間だけ再度電圧を印加させる電圧再印加手段とを設け
たことにある。
〔作用〕
上記構成により、噴射パルスの印加開始時点から予め
決められた第1の時間が経過し、噴射弁の弁体が開弁し
てストッパ等に当接するときには、電圧変化手段で噴射
パルスの電圧値を微小時間だけ変化させるから、例えば
弁体がストッパ等に衝突する瞬間の速度を低減でき、こ
のときのリバウンドを緩和することができる。
また、前記噴射パルスの印加終了時点から予め決めら
れた第2の時間が経過し弁体が閉弁して弁座等に当接す
るときには、電圧再印加手段により噴射弁に対して微小
時間だけ電圧を再度印加させるから、例えば弁体が弁座
等に衝突する瞬間の速度を低減でき、このときのリバウ
ンドを緩和することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図ないし第5図に基づき
説明する。なお、前述した従来技術の構成要素と同一の
構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
第1図ないし第3図に基づいて第1の実施例を説明す
る。
図中、31は本実施例による制御装置としての噴射量演
算装置を示し、該噴射量演算装置31は従来技術による噴
射量演算装置20と同様にマイクロコンピュータ等から構
成され、内部にRAM,ROM等からなる記憶エリア31Aが設け
られ、前述した(1)式による燃料噴射量演算機能の他
に、第3図に示す調整噴射パルスT0を演算する機能を有
している。
ここで、前記噴射量演算装置31から出力される噴射パ
ルスTiと調整噴射パルスT0は第2図に示すような関係に
ある。即ち、該噴射パルスTiに基づいて、第1噴射パル
スTi1、第2噴射パルスTi2、第3噴射パルスTi′を演算
すると共に、電圧の印加を停止するパルスカット時間
T1,T2を演算するもので、噴射パルスTi1,Ti2,Ti′およ
びパルスカット時間T1,T2の幅は、従来技術における時
間t1〜t5に対応した時間、 即ち、第1噴射パルスTi1の幅=時間t1 第2噴射パルスTi2の幅=時間t3 第3噴射パルスTi′の幅=時間t5 パルスカットT1=時間t2 パルスカットT2=時間t4 の関係にある。
この結果、噴射パルスTiは、 Ti=Ti1+T1+Ti2 …(2) の関係にあり、調整噴射パルスT0は、 T0=Ti1+T1+Ti2+T2+Ti′ =Ti+T2+Ti′ …(3) の関係にある。
これにより、前記噴射量演算装置31により演算され調
整噴射パルスT0のパルス幅を変えるのは第2噴射パルス
Ti2の幅だけであり、他の時間幅等に関しては記憶エリ
ア31Aに一定値として格納されている。
ここで、第3図により調整噴射パルスT0の形成処理に
ついて説明する。
スタートスイッチ21を始動にすることにより、処理プ
ログラムをスタートすると共にタイマtが作動させる。
ステップ1で、各センサから検出されたデータにより演
算された噴射パルスTiを読込み、ステップ2で記憶エリ
ア31Aから第1噴射パルスTi1を読出し、ステップ3で第
1噴射パルスTi1を印加し、ステップ4でタイマtがTi1
以上となって第1の時間が経過したか否かを判定し、
「NO」ならばステップ3に戻され「YES」ならばステッ
プ5に移り、ステップ3,4間で時間Ti1の間、噴射弁1に
電圧を印加するようになっている。
そして、ステップ5で記憶エリア31Aからパルスカッ
ト時間T1を読出し、ステップ6でパルスカットし、ステ
ップ7でタイマtがT1以上か否かを判定し、「NO」なら
ばステップ6に戻され「YES」ならばステップ8に移
り、ステップ6,7間で時間T1の間、電圧をカットするよ
うになっている。
ステップ8では第2噴射パルスTi2を Ti2=Ti−(Ti1+T1) …(5) として算出し、ステップ9で第2噴射パルスTi2を印加
し、ステップ10でタイマtがTi2以上か否かを判定し、
「NO」ならばステップ9に戻され、「YES」ならばステ
ップ11に移り、ステップ9,10間で時間Ti2の間、噴射弁
1に電圧を印加するようになっている。
ステップ11では記憶エリア31Aからパルスカット時間T
2を読出し、ステップ12でパルスカットし、ステップ13
でタイマtがT2以上となって第2の時間が経過したか否
かを判定し、「NO」ならばステップ12に戻され「YES」
ならばステップ14に移り、ステップ12,13間で時間T2
間、電圧をカットするようになっている。
さらに、ステップ14で記憶エリア31Aから第3噴射パ
ルスTi′を読出し、ステップ15で第3噴射パルスTi′を
印加し、ステップ16でタイマtがTi′以上か否かを判定
し、「NO」ならばステップ15に戻され「YES」ならばリ
ターンに移り、ステップ15,16間で時間Ti′の間、噴射
弁1に電圧を印加するようになっている。
ここで、第3図に示すプログラムのうち、ステップ4
が本発明の構成要件である第1の時間判定手段の具体例
を示し、ステップ5〜7は電圧変化手段の具体例であ
る。また、ステップ13は第2の時間判定手段の具体例で
あり、ステップ14〜16は電圧再印加手段の具体例であ
る。
本実施例による燃料噴射制御装置は上述のように構成
されるが、調整噴射パルスT0は、従来技術における噴射
パルスT1とほぼ同様に噴射弁1に印加され、その基本動
作については従来技術と格別差異はない。
然るに、本実施例では、第1噴射パルスTi1によりコ
ア部材7を励磁し、ニードル弁5を弁座3Aから離座させ
突起5Bがストッパ4に衝突する瞬間に、パルスカット時
間T1分だけ電圧(パルス)印加を中断させる構成とした
から、ニードル弁5の突起5Bがストッパ4に当たる瞬間
の速度を確実に減少でき、突起5Bがストッパ4に衝突す
るときのリバウンドを緩和することができる。また、第
2噴射パルスTi2をカットした後のパルスカット時間T2
後に第3噴射パルスTiを印加することにより、ニードル
弁5の弁体5Aが弁座3Aに当たる瞬間の速度を確実に減少
でき、弁体5Aが弁座3Aに衝突するときのリバウンドを緩
和することができる。
従って、本実施例によれば、エンジンの低回転時の燃
料流量の安定化を図ることができ、エンジン回転のバラ
ツキを低減することができる。そして、ニードル弁5の
開,閉弁時における衝撃を緩和することにより弁体5A、
突起5Bおよび弁座3A、ストッパ4等の摩耗を確実に低減
でき、噴射弁1の性能の低下を防止し、寿命を延ばすこ
とができる。この際、パルスカット時間T1を例えば0.05
mS程度の微小時間に設定すると共に、第3噴射パルスTi
も0.05mSに設定しておくことにより、実際に燃料を噴射
するに際して実噴射精度への影響をなくすことができ
る。
なお、前記実施例では、噴射弁1を内開き式の噴射弁
1を用いた場合について説明したが、外開き式の噴射弁
に用いることも可能である。
次に、第4図は本発明の第2の実施例を示し、本実施
例では前記第1の実施例の同一の構成要素に同一の符号
を付し、その説明を省略するものとするに、本実施例の
特徴は、パルスカット時間T1に亘って逆向き(マイナ
ス)の電圧を印加するようにしたことにある。
これにより、本実施例では、ニードル弁5の突起5Bが
ストッパ4に衝突する瞬間の速度をより確実に低減で
き、衝突時のリバウンドを緩和させることができる。
また、第5図に本発明の第3の実施例を示し、本実施
例では前記第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号
を付し、その説明を省略するものとするに、本実施例の
特徴は、パルスカット時間T1および第3噴射パルスT
iを、前記第1の実施例で述べた印加電圧に比較して電
圧レベルを半分にしたことにあり、このように構成する
ことによっても、十分な効果を得ることができる。
〔発明の効果〕
本発明は以上詳述した如くであって、制御装置から噴
射弁に印加する噴射パルスの印加開始時点から第1の時
間が経過したと第1の時間判定手段で判定したときに、
電圧変化手段により前記噴射パルスの電圧値を微小時間
だけ変化させ、前記噴射パルスの印加終了時点から第2
の時間が経過したと第2の時間判定手段で判定したとき
には、電圧再印加手段により微小時間だけ再度電圧を印
加させる構成としたから、噴射パルスの印加開始時点か
ら第1の時間が経過し噴射弁の弁体が開弁してストッパ
等に当接するときに、噴射パルスの電圧値を微小時間だ
け変化させることによって、例えば弁体がストッパ等に
衝突する瞬間の速度を低減でき、このときのリバウンド
を緩和することができる。
また、前記噴射パルスの印加終了時点から第2の時間
が経過し弁体が閉弁して弁座等に当接するときには、電
圧再印加手段により噴射弁に対して微小時間だけ電圧を
再度印加させるから、例えば弁体が弁座等に衝突する瞬
間の速度を低減でき、このときのリバウンドを緩和する
ことができる。
従って、噴射弁の弁体が開,閉弁するときのリバウン
ドを抑えることにより、エンジンの低回転時における燃
料の噴射特性を安定化させ、エンジン回転のバラツキを
低減できると共に、弁体の摩耗等を確実に防止でき、噴
射弁の寿命を延ばすことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明の実施例に係り、第1図は
燃料噴射制御装置の回路構成図、第2図は第1の実施例
による噴射パルス、調整噴射パルスと弁特性の関係を示
す波形図、第3図は調整噴射パルスT0の成形処理プログ
ラムを示す流れ図、第4図は第2の実施例による第2図
と同様の波形図、第5図は第3の実施例による第2図と
同様の波形図、第6図ないし第9図は従来技術を示し、
第6図は噴射弁の縦断面図、第7図は燃料噴射制御装置
の回路構成図、第8図は噴射パルスと弁特性を示す波形
図、第9図は噴射パルスに対する燃料噴射量の特性を示
す特性線図である。 1……噴射弁、31……噴射量演算装置(制御装置)、Ti
……噴射パルス、T0……調整噴射パルス、Ti1……第1
噴射パルス、Ti2……第2噴射パルス、Ti′……第3噴
射パルス(電圧再印加手段)、T1,T2……パルスカット
時間(電圧変化手段)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】噴射パルスの入力に応じて弁体を開閉する
    噴射弁と、燃料噴射量を演算し、該噴射弁に噴射パルス
    を出力する制御装置とからなる燃料噴射制御装置におい
    て、 前記制御装置には、 前記噴射パルスの印加開始時点から予め決められた第1
    の時間が経過したか否かを判定する第1の時間判定手段
    と、 該第1の時間判定手段により前記第1の時間が経過した
    と判定したときに、前記弁体の開弁時のリバウンドを緩
    和するため前記噴射パルスの電圧値を微小時間だけ変化
    させる電圧変化手段と、 前記噴射パルスの印加終了時点から予め決められた第2
    の時間が経過したか否かを判定する第2の時間判定手段
    と、 該第2の時間判定手段により前記第2の時間が経過した
    と判定したときに、前記弁体の閉弁時のリバウンドを緩
    和するため微小時間だけ再度電圧を印加させる電圧再印
    加手段とを設けたことを特徴とする燃料噴射制御装置。
JP2035300A 1990-02-16 1990-02-16 燃料噴射制御装置 Expired - Fee Related JP3008978B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2035300A JP3008978B2 (ja) 1990-02-16 1990-02-16 燃料噴射制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2035300A JP3008978B2 (ja) 1990-02-16 1990-02-16 燃料噴射制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03242446A JPH03242446A (ja) 1991-10-29
JP3008978B2 true JP3008978B2 (ja) 2000-02-14

Family

ID=12437928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2035300A Expired - Fee Related JP3008978B2 (ja) 1990-02-16 1990-02-16 燃料噴射制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3008978B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6186402B2 (ja) * 2015-08-19 2017-08-23 日立オートモティブシステムズ株式会社 電磁弁装置の駆動装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5769967U (ja) * 1980-10-16 1982-04-27
JPS6176713A (ja) * 1984-09-21 1986-04-19 Mazda Motor Corp エンジンのバルブ制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03242446A (ja) 1991-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6128175A (en) Apparatus and method for electronically reducing the impact of an armature in a fuel injector
JP5358621B2 (ja) 燃料噴射装置
US6394414B1 (en) Electronic control circuit
JP5984304B2 (ja) ピストンストロークの制御装置を有する投与ポンプ
JP2002070683A (ja) 噴射弁の圧電式のアクチュエータ用の制御電圧を規定するための方法
KR100352840B1 (ko) 연료 분사 시스템
MXPA06003337A (es) Aparato y metodo para deteccion exacta de cierre del solenoide de bomba de inyeccion de combustible de locomotora.
US6848626B2 (en) End of valve motion detection for a spool control valve
JP3008978B2 (ja) 燃料噴射制御装置
JP4363280B2 (ja) 燃料噴射装置
US6497221B1 (en) Feedback tailoring of fuel injector drive signal
JP2019206966A (ja) 電磁式燃料噴射器の立ち上がり時間を決定する方法
JP2786332B2 (ja) ソレノイドの作動制御方法及びその装置
JP2600881B2 (ja) 燃料噴射弁
KR102232607B1 (ko) 솔레노이드 작동형 연료 인젝터를 제어하는 방법
JPH04153542A (ja) 電磁弁駆動装置
JPH05272390A (ja) 燃料噴射装置
JP3829605B2 (ja) 燃料噴射装置
JPS59184504A (ja) ソレノイド駆動プランジヤの駆動制御装置
JP2600873B2 (ja) 電磁弁
JPS62142845A (ja) インジエクタ用バルブの制御方法
JPH083795Y2 (ja) 電磁弁
JP2001132579A (ja) 内燃機関のユニットインジェクタ及び燃料噴射制御装置
JPS634011B2 (ja)
JPS6344624Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees