JP3008705U - スラリーによる人体の洗浄装置 - Google Patents

スラリーによる人体の洗浄装置

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JP3008705U JP1994012285U JP1228594U JP3008705U JP 3008705 U JP3008705 U JP 3008705U JP 1994012285 U JP1994012285 U JP 1994012285U JP 1228594 U JP1228594 U JP 1228594U JP 3008705 U JP3008705 U JP 3008705U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】安定したスラリー流を形成して洗浄効果及びマ
ッサージ効果を向上するとともに、装置のコンパクト化
(省スペース)とコストの低減を図る。 【構成】洗浄槽(1)の底部に複数の底部噴流ノズル孔
(6)と濾過排出部(8)を設けた多機能底板(2)を
設置する。この多機能底板(2)は、濾過排出部(8)
を着脱自在に構成し、底部噴流ノズル部(6)と濾過排
出部(8)を交互に隣接配置した一体構造とされる。多
機能底板(2)の直下には洗液循環装置(4)が配置さ
れる。洗液循環装置(4)のポンプ羽根車(4a)は、無
断変速機構(5)を経由してモータ駆動されており、ス
ラリー流(16)の強度(流速)を調節可能としている。
洗液は例えば水又は温水である。セラミック粒子(11)
は比重が 2.0以上 4.0以下で粒径が 0.5mm以上5.0mm 以
下であるような例えばアルミナ小球等を好適に使用す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はスラリー浴装置に係り、特に、医療補助や保健衛生に利用するための スラリーによる人体の洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の医療補助や保健衛生のための人体の洗浄方法として、洗液中に空気を噴 出させて気泡により洗液を流動させる方法や、ダイヤフラム式にゴム膜の振動を 洗液に伝える方法や、回転ブラシに人体を当てる方法等が知られている。
【0003】 これら従来の洗浄方法は、洗液の流動のみでは皮膚への刺激や摩擦が乏しいた め洗浄効果が弱く、また、ブラシの接触では凹凸のある人体各部に満遍なくブラ シを当てることは困難であり、特に指と指の間などの狭い隙間の洗浄が充分にで きないといった難点があった。
【0004】 こうしたなかで本出願人は、先に、スラリー浴のための「スラリーによる人体 の洗浄方法及び洗浄装置」(以下、従来装置という。)を提案してきた。〔特願 平4−292196号(特開平6−114093号)〕
【0005】 ここでは、人体の凹部や指と指の間のような細部まで綺麗に洗浄できる、洗浄 効果の向上を目的として、スラリーの流動(以下、スラリー流という。)を機構 的なものとした手段構成を開示している。図10にこの洗浄装置の構成例を示す。 なお、図中の符号は、本考案の実施例図面に使用した符号とは無関係である。
【0006】 図示のとおり、洗浄槽(1)の底部に、複数の噴射孔(4)を有する底部噴射 器(3)を設置し、洗浄槽(1)の周壁からスクリーン(6)を介して洗液を取 り出して濾過器(7,7a)と循環ポンプ(8)を経て底部噴射器(3)に送る洗 液循環管路(5)を設けている。さらに洗浄槽(1)の周壁に、槽内に旋回流( 乱流)を生ぜしめる複数の側面噴射孔(13)を設け、この側面噴射孔(13)と洗 浄槽(1)の底部とを連結するスラリー管路(14)と、この中途にエジェクター (15)を介在設置し、エジェクター(15)と洗液循環管路(5)の吐出ポンプ( 8)の下流側とを連結して、洗浄槽(1)の底部からスラリー(20)を吸引して 側面噴射孔(13)に噴射させるためのエジェクター管路(16)を設けている。
【0007】 なお、予め洗浄槽内において、水または水に洗剤や消毒剤等を加えた洗液と、 例えばアルミナ小球の如きセラミック粒子を洗液量の1/50〜1/2量(但し 見掛容積)混合したスラリーを作り、上記手段構成によってスラリー流を発生・ 循環させるものである。
【0008】 また、洗浄槽内に渦巻水流を発生させ、この発生流に洗浄用粒子を乗せて足の 各部に当てるようにした、マッサージ機能を付加した「足洗浄器」(以下、公知 装置という。)の提案があった。〔特開平5−317380号〕
【0009】 ここでは、洗浄槽の後壁の中央に渦巻水流発生装置を正逆回転自在に取付け、 モータ駆動するものとしている。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来装置は、各管路の設置を要するので、装置のコンパク ト化と経済性の点で改善の余地があった。
【0011】 また、洗液が洗浄槽内の側壁に設けられたスクリーンを経由してポンプ循環路 へ流れる構造であるため、横方向のスラリー流が発生することがあり、安定した 噴流(スラリー流)形成という点でも改善の余地があった。
【0012】 一方、特開平5−317380号に係る公知装置は、洗浄用粒子の比重が洗液 より重い場合、渦巻水流に洗浄用粒子を乗せると遠心力により粒子が渦巻の外周 部に集まり、足部に当たる粒子は少量で殆どが水流となってしまうと考察される 。さらに、粒子は自重で沈降し、安定したスラリー流を形成することが困難であ ると考察される。
【0013】 なお、この種の粒子を用いた安定したスラリー流の形成に関しては、本出願人 の提案した従来装置において一応の解決がなされているが、先述のとおりさらに 改善の余地がある。
【0014】 また、洗浄用粒子の比重が洗液より軽い場合、洗浄作用及びマッサージ効果が 低下するという問題がある。
【0015】 本考案はこのような事情に鑑みなされたものであって、上記課題を解消し、安 定したスラリー流を形成して洗浄効果及びマッサージ効果を一層向上し、しかも コンパクト(省スペース)でコストの低減をなすべく改善されたスラリーによる 人体の洗浄装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達するために、本考案は、槽内に足等人体の一部を浸漬可能な洗 浄空間を有し、洗液とセラミック粒子を混合・流動させて人体部位の洗浄とマッ サージを同時におこなうようにしたスラリー浴のための洗浄手段を改善したスラ リーによる人体の洗浄装置であって、洗浄槽の底部に複数の噴流ノズル孔と濾過 排出部を有する多機能底板を設置するとともに、その直下に洗液循環装置を配置 してなり、上向きの洗液噴流にセラミック粒子を乗せるスラリー流動機構を有す ることを特徴とするものである。
【0017】 また、本考案装置は、洗浄槽の周壁に噴射方向を変更自在な側面噴流ノズルを 複数個設け、合成された洗液噴流にセラミック粒子を乗せるスラリー流動機構を 有することを特徴とする場合がある。
【0018】 また、上記多機能底板は、その体部内領域が複数区画に分割され、区画ごとに 嵌合する洗液スクリーン部材及び濾過網を有して洗液の濾過排出部を着脱自在に 構成し、かつ、噴流ノズル部と濾過排出部を交互に隣接配置した一体構造を有す る場合がある。
【0019】 また、上記洗液循環装置のポンプ羽根車が無段変速機構を経由してモータ駆動 される場合がある。
【0020】 また、上記各構成におけるセラミック粒子が、比重が2.0以上4.0以下で 粒径が0.5mm以上5.0mm以下のものとされる場合がある。
【0021】 さらに、上記洗浄槽内のスラリー流動発生領域に網板を設け、人体の被洗浄部 を網板上に定置する場合がある。
【0022】
【作用】
洗浄槽内のセラミック粒子は比重が1.0より大きい場合は、洗浄槽の底に沈 む傾向がある。したがって本考案装置によれば、この底に沈んだセラミック粒子 は、洗浄槽の底に設けてある複数個の底部噴流ノズルからの上向きの洗液噴流に 乗って上昇し、自重による沈降を繰り返して流動する安定したスラリー流を形成 することができる。
【0023】 さらに洗浄槽の周壁に設けた複数の側面噴流ノズルの噴射方向を変更自在に構 成することにより、洗液噴流を合成し、スラリー流を変更・加速することができ る。具体的には、三次元的な乱流を呈する。
【0024】 この流動するスラリーに人体の一部例えば足を浸漬すると、汚れの激しい足裏 と洗浄が困難な指の間に、底から上向きに底部噴流ノズルからのスラリー流が当 たり、足の甲や脛には周壁部の噴流ノズルからの加速されたスラリー流(層流) および/または流れの衝突等によるスラリー流(乱流)が当たる。
【0025】 そして、セラミック粒子が狭い隙間まで進入して皮膚との衝突や摩擦を現象( 挙動)することにより汚れを落とす。しかもセラミック粒子は粗表面であり、角 質化した皮膚も削り取り洗液で洗い流すことができ、全体として皮膚が極めてき れいに洗浄される。併せて、上記セラミック粒子の皮膚刺激作用によりマッサー ジ効果を奏する。
【0026】 また、無段変速機構によりポンプの回転数を変更して、使用者の好み(条件) にあわせたスラリー流の強度(流速)が調節可能とされる。
【0027】
【実施例】
本考案の一実施例について、添付図面を参照して以下説明する。 図1は本考案装置の一実施例を示す平面概略図であり、図2は図1におけるA −A線断面概略図(使用用者側からみた装置前後方向)、図3は図1におけるB −B線断面概略図(同じく装置左右方向)である。図3中、理解を援けるために 、スラリー流(セラミック粒子の挙動と洗液の流れ)を模式的に示している。な お、各図で縮尺が相違する。
【0028】 ここで、各図に共通して1が洗浄槽、2が多機能底板、3がモータ、4が洗液 循環装置(ポンプ)、4aがポンプ羽根車、4bがライナリング、4cがメカニカルシ ール、4dがポンプ軸、4eが軸受、4fがポンプケーシング、4gが軸受ケーシング、 4hがポンプ吸込ケーシング、5が無段変速機構、6が底部噴流ノズル孔(部)、 7が側面噴流ノズル、7aが側面噴流管路、8が濾過排出部、8aが洗液スクリーン (部材)、8bが濾過網、9が給液ライン、10が排液ライン、11がセラミック粒子 、12がセラミック粒子取出孔、13がO−リング、15が網板、16がスラリー(流) 、Sが液面(洗液)及びXが洗浄装置である。
【0029】 洗浄槽(1)の内部に、洗液(例えば、水又は温水)とセラミック粒子(11) (直径1.0 〜2.0mm のアルミナ小球)とが容積比〔但しセラミック粒子(11)は 見掛容積〕10:1の割合で洗浄槽容積の約75%の位置が液面(S)となる量が入 れてあり、この洗浄槽(1)の底部に多機能底板(2)が設置され、この多機能 底板(2)には複数の底部噴流ノズル孔(6)が設けている。図示の例(図1) では、足の裏のツボにあわせて片足側各9個、合計18個とされている。
【0030】 多機能底板(2)には、濾過排出部(8)を着脱自在に構成している。その構 造及び部材構成を図4に示す。図示するように、多機能底板(2)の体部内領域 が複数区画に分割され、区画ごとに嵌合する洗液スクリーン部材(8a)及び濾過 網(8b)を有して着脱自在に構成され、かつ、底部噴流ノズル部(6)と濾過排 出部(8)を交互に隣接配置した一体構造とされる。
【0031】 そして、多機能底板(2)の直下に洗液循環装置(4)を配置し、この洗液循 環装置(4)のポンプ羽根車(4a)は、無段変速機構(5)を経由してモータ駆 動されており、スラリー流(16)の強度(流速)を調節可能としている。〔図2 ,図3〕
【0032】 図2中、(15)は洗浄槽(1)の中間(スラリー流動発生領域)に設けた人体 の被洗浄部を支持する網板(15)であって、セラミック粒子(11)が自由に通過 し得る粗い網目を有したものとされている。〔図2〕
【0033】 セラミック粒子(11)は、図4に示す洗液スクリーン部材(8a)により構造的 にポンプ吸込流路(洗液循環路)に流入しないように隔てられている。また、洗 液スクリーン部材(8a)の平面はパンチ孔を有し、内部には濾過網(8b)が設け られている。〔図1,図2,図3,図4〕
【0034】 排液ライン(10)の弁を開いて排液後、セラミック粒子取出孔(12)よりセラ ミック粒子(11)を取り出し、濾過網(8b)の清掃がおこなえるようにしている 。〔図1〕
【0035】 洗液循環装置(4)は、図3に示すとおり、ポンプ羽根車(4a)、ポンプ軸( 4d)、軸受(4e)、ポンプ吸込ケーシング(4h)、ポンプケーシング(4f)及び 軸受ケーシング(4g)から構成され、ポンプ羽根車(4a)の回転により、洗液を 所定の圧力まで昇圧する。図中の矢印は、ポンプへの吸込流路及び吐出流路を示 す。
【0036】 ポンプケーシング(4f)から複数の側面噴流管路(7a)〔図1に例示したタイ プでは各周壁に2個、合計8個〕が、多機能底板(2)を経由して洗浄槽(1) 内に設けられ、噴出方向変更自在の側面噴流ノズル(7)がその先端部に接続さ れている。(図示省略)
【0037】 ポンプケーシング(4f)、ポンプ吸込ケーシング(4h)及び多機能底板(2) の各部材には、洗液の高圧側より低圧側へのモレを防止するためのシール部材( 13)を設け、同様の目的でポンプ回転部材と静止部材間には、ライナリング(4b )及びメカニカルシール(4c)を設けている。〔図3〕
【0038】 多機能底板(2)とポンプ吸込ケーシング(4h)の組立面の構造を図5に、ポ ンプ吸込ケーシング(4h)とポンプケーシング(4f)の組立面の構造を図6に示 す。
【0039】 以上の構成により、モータ(3)を起動すると、ポンプ羽根車(4a)は無段変 速機構(5)により増速回転され、洗浄槽(1)内のセラミック粒子(11)は洗 液スクリーン(8a)に遮られて洗液のみがポンプ吸込流路(4)に入り、洗液ス クリーン(8a)に設けられた濾過網(8b)を介して洗液中に混じっている汚濁物 が濾過されて、清浄化した洗液がポンプ羽根車(4a)に吸い込まれ、所定圧力に 昇圧され、底部噴流路(図示省略)を経由して底部噴流ノズル孔(6)からから 上向きに噴射される。
【0040】 この底部噴流により、運転開始前には比重により洗浄槽(1)の底部に沈んで いるセラミック粒子(11)が、上昇流に乗って持ち上げられて洗浄液中に拡散す るが、自重によって沈んでは再び持ち上げられることを繰り返して、洗浄槽(1 )内にセラミック粒子(11)が洗液に混じって流動するスラリー流ができる。
【0041】 さらに、底部噴流路から分岐した側面噴流管路(7a)を経由して噴射方向変更 自在の側面噴流ノズル(7)より洗液が噴射され、洗浄槽(1)内の底部噴流以 外のスラリー流を所定の方向に変更・加速できる。
【0042】 この側面からのスラリー流は底部噴流ノズル孔(6)からの上昇流と衝突して 洗浄槽(1)の上半部では三次元的な乱流を呈する。
【0043】 上記した底部噴流ノズル孔(6)からの噴射と、側面噴流ノズル(7)からの 噴射量の割合を、底部側60%、側面側40%とするのが好ましい。
【0044】 こうして、例えば図2に示した如く洗浄槽(1)に足を浸漬して網板(15)に 載せると、脛の中間部までスラリー流に晒すことができ、セラミック粒子(11) が皮膚に当たって感触のよい刺激を受けることができる。
【0045】 そして汚れが特に激しい足の裏やゴミが付着しやすい指の間の狭い場所には底 部噴流ノズル孔(6)からの強い上向きの流れのスラリーが当たって、セラミッ ク粒子(11)が足の裏を叩くとともに、指と指のあいだの狭い隙間にも進入して 衝突と摩擦により汚れを落とす。しかも、セラミック粒子が粗表面であることか ら角質化した部分も削り取る作用が働き、これを洗液が洗い落として極めてきれ いに洗浄することができる。
【0046】 足の甲や脛には上昇するスラリー流が側面噴流ノズル(7)からの噴流により 所定の方向に変更・加速され、合成されたスラリー流として被洗浄体に当たって 、同様の洗浄効果を奏する。
【0047】 ここで、良好な洗浄効果と十分な刺激(マッサージ効果)を得るためには、底 部噴流に十分量のセラミック粒子を乗せた安定したスラリー流を形成することが 重要である。
【0048】 そして、セラミック粒子には実証的に好適な条件範囲があり、比重が 2.0以上 4.0以下で粒径が 0.5mm以上 5.0mm以下であるようなもの(例えばアルミナ小球 がこれらを満たし、かつ、安価である。)が採用される。〔一部後述〕
【0049】 従来装置(エジェクター方式)では、洗液が洗浄槽内の側壁に設けられたスク リーンを経由してポンプ循環路へ流れる構造であったため、底部から上方への噴 流方向に対して横方向のスラリー流が発生し、安定したスラリー流を乱す傾向が みられ、また、洗浄槽底部に滞留するセラミック粒子が運転状況によっては変動 し、中央部の滞留(供給量)が不足気味となる場合があったが、本考案構成によ って、これらが解消された。
【0050】 このことは、従来装置と本考案装置を比較しながら、洗浄槽底部での噴流及び セラミック粒子の状態を模式的に示すことにより、洗浄槽底部へのセラミック粒 子の自動供給機能の改善として説明することができる。
【0051】 図7及び図8に洗浄槽底部での噴流及びセラミック粒子の状態模式図を示す。 ここで、図7が従来装置における場合及び図8が本考案装置における場合である 。
【0052】 各図に共通して(a)が洗浄槽底部での噴流及び排液流の状態模式図、(b) がポンプ運転前のセラミック粒子の状態模式図及び(c)がポンプ運転時のセラ ミック粒子の状態模式図である。作図は、何れも図3の断面概略図(図1のB− B線矢視)にならった。
【0053】 また、良好な洗浄効果と十分な刺激(マッサージ効果)を得るための安定した スラリー流の形成については、セラミック粒子の比重及び粒径に対応して、噴流 ノズルの口径及び個数並びに洗液ポンプの性能(流量,吐出圧力)を適切に選択 する必要がある。
【0054】 参考までに、安定したスラリー流を形成するための条件(条件確認試験結果に 基づく好適例)を示す。
【0055】 供試したセラミック粒子は、粒径φ2.0mm ,比重 3.5 のアルミナ小球であり 、また底部噴流ノズルは、口径φ2.5mm 〜4.0mm ,個数18個である。
【0056】 この場合の試験結果であるポンプ吐出圧力VS. 洗液循環量のデータプロットを 図9に示す。図中、斜線部が安定したスラリー流を形成可能な領域である。なお 、図中、領域A、B及びCは不適な領域を示すが、この説明は省略する。
【0057】
【考案の効果】
本考案は以上の構成によるものであり、これによれば従来装置を含む従来装置 に比して、ポンプ容量を半減しながら、しかも洗浄効果及びマッサージ効果を向 上することができる。
【0058】 また、装置構成が簡素であり、部品点数及び所要コストを大幅に低減でき、省 スペースが可能となる。
【0059】 よって、医療施設や保健施設等の施設内設備として導入することが容易となり 、利用拡大が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置の一実施例を示す平面概略図であ
る。
【図2】図1におけるA−A線断面概略図である。
【図3】図1におけるB−B線断面概略図である。
【図4】多機能底板及びその体部に構成される濾過排出
部の説明図である。
【図5】多機能底板とポンプ吸込ケーシングの組立面の
構造を示す説明図である。
【図6】ポンプ吸込ケーシングとポンプケーシングの組
立面の構造を示す説明図である。
【図7】従来装置における洗浄槽底部での噴流及びセラ
ミック粒子の状態模式図であり、(a)が洗浄槽底部で
の噴流及び排液流の状態模式図、(b)がポンプ運転前
のセラミック粒子の状態模式図及び(c)がポンプ運転
時のセラミック粒子の状態模式図である。
【図8】本考案装置における洗浄槽底部での噴流及びセ
ラミック粒子の状態模式図であり、(a)が洗浄槽底部
での噴流及び排液流の状態模式図、(b)がポンプ運転
前のセラミック粒子の状態模式図及び(c)がポンプ運
転時のセラミック粒子の状態模式図である。
【図9】一実施例の条件確認試験結果を示すポンプ吐出
圧力VS. 洗液循環量のデータプロットである。
【図10】従来装置の断面概略図である。
【符号の説明】
1 洗浄槽 2 多機能底板 3 モータ 4 洗液循環装置(ポンプ) 4a ポンプ羽根車 4b ライナリング 4c メカニカルシール 4d ポンプ軸 4e 軸受 4f ポンプケーシング 4g 軸受ケーシング 4h ポンプ吸込ケーシング 5 無段変速機構 6 底部噴流ノズル孔(部) 7 側面噴流ノズル 7a 側面噴流管路 8 濾過排出部 8a 洗液スクリーン(部材) 8b 濾過網 9 給液ライン 10 排液ライン 11 セラミック粒子 12 セラミック粒子取出孔 13 O−リング 15 網板 16 スラリー(流) S 液面(洗液) X 洗浄装置

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 槽内に足等人体の一部を浸漬可能な洗浄
    空間を有し、洗液と固体粒子を混合・流動させて人体部
    位の洗浄とマッサージを同時におこなうようにしたスラ
    リー浴のための洗浄手段を備えた人体の洗浄装置の改善
    において、 洗浄槽の底部に複数の噴流ノズル孔と濾過排出部を有す
    る多機能底板を設置するとともに、その直下に洗液循環
    装置を配置してなり、上向きの洗液噴流にセラミック粒
    子を乗せるスラリー流動機構を有するものとしたことを
    特徴とするスラリーによる人体の洗浄装置。
  2. 【請求項2】 洗浄槽の周壁に噴射方向を変更自在な側
    面噴流ノズルを複数個設け、合成された洗液噴流にセラ
    ミック粒子を乗せるスラリー流動機構を有するものとし
    た請求項1記載のスラリーによる人体の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 多機能底板は、その体部内領域が複数区
    画に分割され、区画ごとに嵌合する洗液スクリーン部材
    及び濾過網を有して洗液の濾過排出部を着脱自在に構成
    し、かつ、噴流ノズル部と濾過排出部を交互に隣接配置
    した一体構造を有するものである請求項1又は2記載の
    スラリーによる人体の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 洗液循環装置のポンプ羽根車を無段変速
    機構を経由してモータ駆動するものとした請求項1又は
    2記載のスラリーによる人体の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 セラミック粒子の比重が2.0以上4.
    0以下であり、かつ、粒径が0.5mm以上5.0mm
    以下である請求項1又は2記載のスラリーによる人体の
    洗浄装置。
  6. 【請求項6】 洗浄槽内のスラリー流動発生領域に網板
    を設け、人体の被洗浄部を網板上に定置するようにした
    請求項1〜5の何れか1項記載のスラリーによる人体の
    洗浄装置。
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