JP3008699U - 揺動運動駆動装置 - Google Patents

揺動運動駆動装置

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JP3008699U
JP3008699U JP1994012214U JP1221494U JP3008699U JP 3008699 U JP3008699 U JP 3008699U JP 1994012214 U JP1994012214 U JP 1994012214U JP 1221494 U JP1221494 U JP 1221494U JP 3008699 U JP3008699 U JP 3008699U
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禮次郎 伊藤
幸作 伊藤
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Kokusai Display Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単一の駆動装置で複数の部所を揺動運動させ
ることができる揺動運動駆動装置を提供することであ
る。 【構成】 振り子40の回動運動の起点となる軸42の
両端422、424が軸受け26の上に設定されて、永
久磁石44、46と駆動コイル22との反発力により、
振り子40が往復運動をする。この時、永久磁石44、
46も同時に往復運動をし、この運動が後背揺動部52
設けた磁性体(軟鉄板)58に影響を与える。そして、
この後背揺動部は、揺動係止部(支点)54、56を中
心に振り子40と同一方向に揺動運動(往復運動)を開
始する。この揺動運動駆動装置10の振り子40に犬の
頭部、後背揺動部の上部66に犬の尾を設ければ、丁度
犬が首と尾を振っているように見える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、商店の店頭等で商品の広告に使用する可動ディスプレイ、揺動運動 する人形玩具または室内アクセサリー置物などの駆動装置に利用する揺動運動駆 動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、振り子の一端に付いた永久磁石に若干の間隙で対向する固定電磁石に対 し、振り子揺動の1往復について2回の割で、前記永久磁石と固定電磁石の向き 合う瞬間に、電気接点通電、または前記永久磁石の位置と動きの方向の検出手段 によって導入される半導体による無接点通電により、前記振り子の永久磁石と、 通電により励磁された固定電磁石とに働く電磁力でその振り子揺動の半往復ごと にその動きを付勢する電磁駆動装置があった。 これらの電磁駆動装置はPOP広告用、玩具、室内アクセサリーなどに利用さ れていた。例えば、ぬいぐるみの猫が首を振ったり、犬が尾を振ったりするもの があり、単純なぬいぐるみや人形よりも遙にインパクトが強く、面白味もあり、 人の注意を引くのにも優れていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、多くの電磁駆動装置は、首振り等の単純な往復運動を繰り返すだけの ものであった。そこで、変化をつけた動き、例えば、犬の首と尾の双方を動かせ ば、より面白く、人の注目を集める動きになる。 そこで、そのために、前記電磁駆動装置を複数用意して、各々の部所を別個の 駆動装置で動かすことも可能であるが、これでは、装置全体が過大になり、加え て、製造コストも著しく高くなってしまう。また、1つの駆動装置を例えば、頭 部と尾部両方に連結させて双方を駆動させることもできるが、これでは、運動の 周期が同一になり、単調で不自然な動きになってしまう。さらに、駆動させる力 もかなり大きくする必要が生じてしまう。 そこで、本考案の第1の目的は、単一の振り子駆動装置で複数の部所を磁力に よる緩やかな連結により揺動運動させることができる揺動運動駆動装置を提供す ることである。 次に、本考案の第2の目的は、単一の振り子駆動装置で複数の部所を揺動運動 させることができる揺動運動駆動装置を用いた人形玩具を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の考案では、振り子運動を行う第1の可動部と、この第1の可動 部を揺動可能に保持する本体部とからなり、前記第1の可動部に駆動用永久磁石 と回動子永久磁石を設け、前記本体部に駆動固定子コイルを設けて、その駆動固 定子コイルにエネルギーを供給するエネルギー供給手段によりエネルギーを供給 して、この駆動固定子コイルと前記回動子永久磁石との反発力により往復運動す る振り子装置であって、前記第1の可動部に設けた駆動用永久磁石の動きに影響 を受ける近接位置に設けた磁性体を備えた第2の可動部と、この第2の可動部を 揺動可能に保持した保持部とをさらに具備し、前記第1の可動部が駆動固定子コ イルと回動子永久磁石の反発力で往復運動を開始したとき、第2の可動部に備え た磁性体が第1の可動部に設けられた駆動用永久磁石の影響を受けて、第2の可 動部も往復運動を行うことにより前記第1の目的を達成する。
【0005】 請求項2記載の考案では、請求項1記載の揺動運動駆動装置において、第1の 可動部に設けた回動子永久磁石が駆動用永久磁石を兼用し、回動子永久磁石の漏 れ磁束の動きによる影響を第2の可動部に備えた磁性体が受けて、第2の可動部 も往復運動を行うことにより前記第1の目的を達成する。
【0006】 請求項3記載の考案では、振り子運動を行う第1の可動部と、この第1の可動 部を揺動可能に保持する本体部とからなり、前記第1の可動部に駆動用磁性体と 回動子永久磁石を設け、前記本体部に駆動固定子コイルを設けて、その駆動固定 子コイルにエネルギーを供給するエネルギー供給手段によりエネルギーを供給し て、この駆動固定子コイルと前記回動子永久磁石との反発力により往復運動する 振り子装置であって、前記第1の可動部に設けた駆動用磁性体の動きに影響を受 ける近接位置に設けた永久磁石を備えた第2の可動部と、この第2の可動部を揺 動可能に保持した保持部とをさらに具備し、前記第1の可動部が駆動固定子コイ ルと回動子永久磁石の反発力で往復運動を開始したとき、第2の可動部に備えた 永久磁石が第1の可動部に設けられた駆動用磁性体の影響を受けて、第2の可動 部も往復運動を行うことにより前記第1の目的を達成する。
【0007】 請求項4記載の考案では、請求項1、請求項2又は請求項3記載の揺動運動駆 動装置において、この揺動運動駆動装置を人形玩具体の内部に設け、第1の可動 部及び第2の可動部に連結した人形玩具体の頭部、尾部又は、足部などの複数の 部所を同時に可動させることにより前記第2の目的を達成する。
【0008】
【作用】
請求項1記載の考案では、第1の可動部を揺動可能に保持する本体部に設けた 駆動固定子コイルに電流が通ると、対向する第1の可動部に設けた回動子永久磁 石と反発力になる電磁力が発生する。すると、本体部の軸受け部に揺動自在に保 持されている第1の可動部の軸部を回動中心点として、第1の可動部がこの反発 力により往復運動(揺動運動)を開始する。第1の可動部には駆動用永久磁石が 設けられており、この第1の可動部が往復運動することによって、その駆動用永 久磁石が回動し、第2の可動部に設けられた磁性体が移動磁束の影響を受けて、 第2の可動部も往復運動を開始する。この第2の可動部も保持部に揺動自在に保 持されているので、第1、第2の可動部同志では、各々の振動数や位相について 、必ずしも一致しないが、第1の可動部と同様に往復運動を継続する。
【0009】 請求項2記載の考案では、駆動用固定子コイルに対向する第1の可動部に設け た回動子永久磁石の往復運動が前記作用で開始すると、その回動子永久磁石のも れ磁束が、近接配置の前記磁性体近辺で移動し、その磁性体を備えた第2の可動 部も保持部に揺動揺動自在に保持されているので第1の可動部と同様に、前記磁 性体にかけられた磁力により往復運動を継続する。この場合、第1及び第2の可 動部同志で、各々の振動数や位相について必ずしも一致していない。
【0010】 請求項3記載の考案では、第1の可動部を揺動可能に保持する本体部に設けた 駆動固定子コイルに電流が通ると、対向する第1の可動部に設けた回動子永久磁 石と反発力になる電磁力が発生する。すると、本体部の軸受け部に揺動自在に保 持されている第1の可動部の軸部を回動中心点として、第1の可動部がこの反発 力により往復運動(揺動運動)を開始する。第1の可動部には駆動用磁性体が設 けられており、この第1の可動部が往復運動することによって、その駆動用磁性 体が回動し、第2の可動部に設けられた永久磁石がその影響を受けて、第2の可 動部も往復運動を開始する。この場合、第1及び第2の可動部同志で、各々の振 動数や位相について必ずしも一致していない。
【0011】 請求項4記載の考案では、請求項1、請求項2又は請求項3記載の揺動運動駆 動装置を人形玩具体内に設けてあり、第1の可動部及び第2の可動部にそれぞれ 連結した人形玩具体の頭部、尾部又は足部等の部所が連結して動くようになって いる。そのため、第1の可動部及びそれに付随して第2の可動部が往復運動を開 始すと、人形玩具体が、例えば、頭部と尾部を同時に振り動かすようなしぐさを することになる。このとき、第1及び第2の可動部同志で、各々の振動数や位相 について必ずしも一致していないので、頭部と尾部が別個独立に動いているよう に見える。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の揺動運動駆動装置の第1及び第2の実施例を図1ないし図9を 参照して詳細に説明する。 図1は、本考案の第1の実施例に係る揺動運動駆動装置10に振り子40を配 置する前の状態を表す側面図である。また図2は、図1に示した揺動運動駆動装 置10に振り子40をセットしたところを示す側面図である。さらに、図3には 、この揺動運動駆動装置10の正面図が示してある。 この揺動運動駆動装置10は、例えば、犬の首振り動作と尾を振る動作とを同 時に行う為のものである。この揺動運動駆動装置10は、固定部である本体部2 0及び後背部50と、可動部(揺動運動を行う部分)である振り子40及び後背 揺動部52とから構成されている。 本体部20は、その本体前部20aと本体後部20bを合体して構成されてい る。その内部には、駆動コイル22が設けられている。この駆動コイル22には 、電気エネルギーを供給するための太陽電池24が接続されている。
【0013】 この本体部20の上部には、振り子40の軸42を受領するためのステンレス スチール製の1対の軸受け26a、26bが設けられている。この軸受け26a 、26bは、本体前部20aと本体後部20bのそれぞれ外側に1対設けられて おり、振り子40の軸42の両端422、424を受領するようになっている。 従って、軸42の長さと両軸受け26a、26bの間隔は対応している。
【0014】 次に、振り子40の構成について図4及び図5を参照して説明する。 図4は、振り子40の背面図(図3と反対方向から見た図)、図5は、側面図 である。 この振り子40には、設置時に前記駆動コイル22と対向して反発力を受ける 1対の永久磁石44、46が下端に取り付けてある。この永久磁石44、46は 、振り子40の下端に、永久磁石保持部48を介して取り付けられており、若干 の重量を有するので、振り子40の往復運動の重りの役割をも果している。 この振り子40の中央部には、振り子40の回動運動の軸になる両側に突出し た形状の軸42が設けられている。この軸42は、中央部が太径部421、42 3と両端の細径部422、424とからなっており、材質は真鍮である。 この振り子40の上部に例えば、犬の頭部を付ければ、振り子40の動きに従 って、犬が首を振っているように見える。
【0015】 本体部20の背後(本体後部20b側)には、後背部50が取り付けられてい る。この後背部50は、3カ所の留め具60(他の2ヵ所は、図示せず。)で本 体後部20bにしっかりと固定されている。 この後背部50には、後背揺動部52が揺動自在に取り付けてある。この後背 揺動部52は、振り子40と同一方向に振り子運動するようになっており、一端 を揺動係止部56を本体後部20bに設けた孔21に、他端を揺動係止部54を 後背部50の後端に設けた孔51に揺動自在に差し込むことにより保持されてい る。この後背揺動部52の下方の展延部53には、磁性体(軟鉄板)58が取り 付けてあり、この部分が振り子運動の重りの役割も果している。この後背揺動部 52の上部66に例えば犬の尾を付ければ、あたかも犬が尾を振っているように 見える。
【0016】 つぎに、振り子40の軸42と軸受け26の接触状況について図6を参照して 説明する。図6は、軸42と軸受け26の接触状態を正面(図3と同一方向)か ら見たところを示す図である。 軸42の先端部(軸受けと接触する部分)422は、軸42の中央部421よ り細い径になっている。この部分が軸受け26の凹部28と接触して、ここで軸 42は振り子40の往復運動の基となる回動運動を行なっている。この回動運動 は、軸42の細径部421と軸受け26が常に接触した状態、即ち滑らない状態 で行われる。即ち、図でwで示す範囲内で往復運動(転がり運動)をしているこ とになる。そのために、凹部28の凹み角度を急角度にすると軸42の細径部4 21が滑ってしまい、結果的にエネルギーロスが生じてしまうことになる。本実 施例では、凹部28の角度を5Rにしてある。
【0017】 続いて、この揺動運動駆動装置10の動作について説明する。 まず、振り子40を軸42の細径部422、424を軸受け26の凹部28a および28bに載置する。このとき、永久磁石44、46が駆動コイル22の両 側を対向して挟むような配置になる。 そして、太陽電池26に光があたると、電圧が生じ、この太陽電池28に接続 された駆動コイル22が励磁され、各面上に永久磁石44、46の磁性極性と同 極磁界が発生する。そのため、この永久磁石44、46と少しの隙間で対向して いる駆動コイル22との間に反発力となる電磁力が発生し、この電磁力と重力に よる復元力により振り子40が往復運動を始める。
【0018】 上記した往復運動は、太陽電池26に注ぐ光エネルギーを利用しているので、 周囲が明るくなると自動的に開始され、周囲が暗くなると自動的に停止する。 前記したように、軸受け26の凹部28a、28bは、緩やかな窪みになって いるので、軸42が軸受け26上を滑らずに、転がり運動をするようになってい る。そのため、エネルギーのロスが発生せず、太陽電池26による僅かな電力で 運動を半永久的に継続させることができる。 この振り子40の往復運動が開始すると、振り子40に設けられた永久磁石4 4、46の位置も変化することになる。それに従って、永久磁石44、46の磁 界の位置も変化することになる。この時、磁性体(軟鉄板)58の位置における 永久磁石44、46の磁束が変化するので、この磁性体(軟鉄板)58は、永久 磁石44、46の動きの影響を受けることになる。
【0019】 よって、振り子40が往復運動を継続すると、この運動に伴って、永久磁石4 4、46も同様に往復運動を行うので、この影響を受けて、磁性体(軟鉄板)5 8も引きずられる様に運動を開始する。この磁性体(軟鉄板)58が取り付けら れている後背揺動部52は、揺動係止部54、56を支点として振り子40と同 一方向に揺動するようになっているので、この後背揺動部52自体が揺動運動を 開始する。 以上述べたように、この揺動運動駆動装置10では、太陽電池24によるエネ ルギーで振り子40を往復運動させ、この振り子40の往復運動により、後背揺 動部52の往復運動を引き起こすことになる。 なお、後背揺動部52の運動は、磁性体(軟鉄板)58の位置、サイズにより 種々の影響を受ける。そのため、永久磁石44、46の磁界の強さ、振り子40 の運動周期を勘案して、磁性体(軟鉄板)58の位置、サイズにより決まる固有 振動数を調整すれば、第1の可動部に対する位相の遅れや振動数の整数倍揺動等 の様々な以外性に富んだ動きをさせることもできる。また、振り子40の長さを 調節すれば、振り子40の往復運動の周期を加減することも可能である。
【0020】 次に、本考案の第2の実施例について図7を参照して説明する。 図7は、星型のミラーボール202を揺動させて、且つ上部の設けられた小型 の星型のミラーボール220をも動かす揺動運動駆動装置200の一部破断斜視 図である。 星型のミラーボール202は、第1の実施例の揺動運動駆動装置の本体部20 と同一の駆動装置203(台座206の破断面の内部に見えている)の振り子2 04に取り付けられており、図中矢印方向に往復運動を繰り返すようになってい る。この星型のミラーボール202の上部には、駆動用永久磁石230が設けら ており、星型のミラーボール202の動きに伴って移動するようになっている。
【0021】 一方、小型の星型のミラーボール220にも、永久磁石が前記駆動用永久磁石 230に近接して設けられており、駆動用永久磁石230の動きの影響を受ける ようになっている。小型の星型のミラーボール220は、紐222でより戻し2 24で吊るされており、前後左右に自由自在に動くようになっている。 そのため、この小型の星型のミラーボール220の動きは、駆動用永久磁石2 30とこの小型の星型のミラーボール220の永久磁石の偶然的な位置関係によ って決まり、見ているものが予想できない動きになる。 この第2の実施例では、可動部双方に永久磁石を設けた例を説明したが、いず れか一方を永久磁石、他方を磁性体、例えば軟鉄板としてもよい。
【0022】 次に、本考案の第3の実施例について図8乃至図9を参照して説明する。 図8は、本考案の第2の実施例である招き猫の手(前足)と首とを動かす玩具 100の外観を示している。この実施例では、第1の実施例と同様の揺動運動駆 動装置10の本体部20と同様の駆動装置をこの招き猫の形状体の体内に設けて ある。この駆動装置は、太陽電池142からのエネルギーを駆動コイルへ送り、 この駆動コイルと可動部に設けた1対の永久磁石との反発力で駆動するようにな っている。従って、外部が明るくなり、太陽電池142に光が当たるようになる と自動的にこの駆動装置は駆動し、可動部(振り子)が往復運動をするようにな っている。
【0023】 振り子が往復運動を行うとこにより連動して招き猫100の前足(手)126 が動くようになっている。この招き猫100の動作は、猫が一生懸命に客を招き 入れようとしているように見える。 一方、振り子が往復運動を開始すると、同時に1対の永久磁石が往復運動を行 う。この永久磁石の動き伴い、頭部130から下方に展延している展延部132 に取り付けられた磁性体である軟鉄板134も影響を受ける。そして、この展延 部132も揺動運動をするようになる。
【0024】 頭部130には、頭部保持部が設けられており、これを胴体部140に設けら れた1対のナイフエッジの2点で前後に揺動自在に保持されている。そのため、 頭部保持部136から下方に展延している展延部132が、永久磁石の影響を受 けて動きだすと、前記したようにナイフエッジに保持された点を中心に頭部保持 部136及び頭部130が揺動運動をするようになる。この動きを外部から見る と、丁度招き猫100が首を前後に振っているように見える。
【0025】 そのため、招き猫100は、前足(手)126と頭部130を同時に前後に振 る動作を行うことになり、あたかも、来客を招き入れているような動作を行って いるように見える。この第3の実施例でも、単一の駆動装置110で頭部130 と前足(手)126を同時に動かすことができる。
【0026】
【考案の効果】
請求項1記載の考案では、揺動運動駆動装置の駆動コイルに通電すると、この 駆動コイルと永久磁石の反発力で第1の可動部が軸部を中心に往復運動を行い、 この第1の可動部の往復運動に伴う駆動用永久磁石の動きによる磁力線により第 2の可動部に設けた磁性体が影響を受けて、第2の可動部も往復運動を開始する 。そのため、単一の駆動機構で、複数の部所を継続して動かすことができる。 請求項2記載の考案では、揺動運動駆動装置の駆動コイルに通電すると、この 駆動コイルと永久磁石の反発力で第1の可動部が軸部を中心に往復運動を行い、 この第1の可動部の往復運動に伴う回動子永久磁石の動きによる磁力線により第 2の可動部に設けた磁性体が影響を受けて、第2の可動部も往復運動を開始する 。そのため、単一の駆動機構で、複数の部所を継続して動かすことができる。 また、回動子永久磁石が駆動用永久磁石を兼用しているので、製造のコストを ダウンさせることができ、装置自体も簡易にすることがきる。 請求項3記載の考案では、揺動運動駆動装置の駆動コイルに通電すると、この 駆動コイルと永久磁石の反発力で第1の可動部が軸部を中心に往復運動を行い、 この第1の可動部の往復運動に伴う駆動用磁性体の動きにより第2の可動部に設 けた永久磁石が影響を受けて、第2の可動部も往復運動を開始する。そのため、 単一の駆動機構で、複数の部所を継続して動かすことができる。 また、永久磁石は、単一の物で済ませることがきる。 請求項4記載の考案では、請求項1、2又は3記載の揺動運動駆動装置が、人 形玩具形状体の内部に設けられているので、例えば、人形玩具形状体の頭部を第 1の可動部が動かし、尾部を第2の可動部が動かすので、単一の駆動機構で、人 形玩具形状体の頭部と尾部を動かすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例に係る揺動運動駆動装置
から振り子を取り外したところ示す側面図である。
【図2】本考案の第1の実施例に係る揺動運動駆動装置
の側面図である。
【図3】本考案の第1の実施例に係る揺動運動駆動装置
の正面図である。
【図4】本考案の第1の実施例に係る揺動運動駆動装置
の振り子の形状を示す背面図である。
【図5】本考案の第1の実施例に係る揺動運動駆動装置
の振り子の形状を示す側面図である。
【図6】本考案の第1の実施例に係る揺動運動駆動装置
の軸部と軸受けの接触状態を示す図である。
【図7】本考案の第2の実施例に係る揺動運動駆動装置
の外形を示す一部破断斜視図である。
【図8】本考案の第3の実施例に係る、揺動運動駆動装
置を内部に設けた招き猫の外形を示す斜視図である。
【図9】本考案の第3の実施例に係る、揺動運動駆動装
置を内部に設けた招き猫の頭部を分離したところ示す図
である。
【符号の説明】
10 第1の実施例に係る揺動運動駆動装置 20a 本体前部2 0b 本体後部 21 孔 22 駆動コイル 24 太陽電池 26 軸受け 28 軸受けの凹部 30 結合肩部 40 振り子 42 軸 44、46 永久磁石 48 永久磁石保持部 50 後背部 51 孔 52 後背揺動部 53 展延部 54、56 揺動係止部 57 孔 58 磁性体(軟鉄板) 60 留め具 64 台座 66 尾 w 軸の転がり幅 100 招き猫 110 駆動装置 126 前足 130 頭部 132 展延部 134 磁性体(軟鉄板) 136 頭部保持部 140 胴体部 142 太陽電池 150 台座 200 揺動運動駆動装置 202 星型のミラーボール 203 駆動装置 204 振り子 206 台座 220 小型の星型のミラーボール 222 紐 224 より戻し 230 永久磁石 250 支柱

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振り子運動を行う第1の可動部と、この
    第1の可動部を揺動可能に保持する本体部とからなり、 前記第1の可動部に駆動用永久磁石と回動子永久磁石を
    設け、前記本体部に駆動固定子コイルを設けて、その駆
    動固定子コイルにエネルギーを供給するエネルギー供給
    手段によりエネルギーを供給して、この駆動固定子コイ
    ルと前記回動子永久磁石との反発力により往復運動する
    振り子装置であって、 前記第1の可動部に設けた駆動用永久磁石の動きに影響
    を受ける近接位置に設けた磁性体を備えた第2の可動部
    と、 この第2の可動部を揺動可能に保持した保持部とをさら
    に具備し、 前記第1の可動部が駆動固定子コイルと回動子永久磁石
    の反発力で往復運動を開始したとき、第2の可動部に備
    えた磁性体が第1の可動部に設けられた駆動用永久磁石
    の影響を受けて、第2の可動部も往復運動を行うことを
    特徴とした揺動運動駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の揺動運動駆動装置におい
    て、 第1の可動部に設けた回動子永久磁石が駆動用永久磁石
    を兼用し、回動子永久磁石の漏れ磁束の動きによる影響
    を第2の可動部に備えた磁性体が受けて、第2の可動部
    も往復運動を行うことを特徴とした揺動運動駆動装置。
  3. 【請求項3】 振り子運動を行う第1の可動部と、この
    第1の可動部を揺動可能に保持する本体部とからなり、 前記第1の可動部に駆動用磁性体と回動子永久磁石を設
    け、前記本体部に駆動固定子コイルを設けて、その駆動
    固定子コイルにエネルギーを供給するエネルギー供給手
    段によりエネルギーを供給して、この駆動固定子コイル
    と前記回動子永久磁石との反発力により往復運動する振
    り子装置であって、 前記第1の可動部に設けた駆動用磁性体の動きに影響を
    受ける近接位置に設けた永久磁石を備えた第2の可動部
    と、 この第2の可動部を揺動可能に保持した保持部とをさら
    に具備し、 前記第1の可動部が駆動固定子コイルと回動子永久磁石
    の反発力で往復運動を開始したとき、第2の可動部に備
    えた永久磁石が第1の可動部に設けられた駆動用磁性体
    の影響を受けて、第2の可動部も往復運動を行うことを
    特徴とした揺動運動駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2又は請求項3記載の
    揺動運動駆動装置において、 この揺動運動駆動装置を人形玩具体の内部に設け、第1
    の可動部及び第2の可動部に連結した人形玩具体の頭
    部、尾部又は、足部などの複数の部所を同時に可動させ
    ることを特徴とした揺動運動駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011053280A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Kokusai Display Kogyo Co Ltd 搖動装置

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