JP3008690B2 - リガンドまたはレセプターの測定法 - Google Patents

リガンドまたはレセプターの測定法

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JP3008690B2
JP3008690B2 JP4232339A JP23233992A JP3008690B2 JP 3008690 B2 JP3008690 B2 JP 3008690B2 JP 4232339 A JP4232339 A JP 4232339A JP 23233992 A JP23233992 A JP 23233992A JP 3008690 B2 JP3008690 B2 JP 3008690B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分子内のある特定の結
合部位における自由回転に関連して蛍光強度が変化する
回転性蛍光物質(Fluorescent Roter) の新規用途に関す
る。より詳細には、リガンド−レセプター反応によるリ
ガンドまたはレセプターの測定において、検出方法とし
て該回転性蛍光物質を利用することを特徴とする、高感
度かつ簡便なリガンドまたはレセプターの測定法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より分子内のある結合の回りの自由
回転に関連して蛍光強度が変化する蛍光色素として、
〔p−(N,N−ジメチルアミノ)ベンジリデン〕マロ
ノニトリルが知られている。このような性質を有する物
質を表現する適当な言葉が一般にはないので、ここでは
回転性蛍光物質(Fluorescent Roter) と呼ぶ。これら回
転性蛍光物質の蛍光性は、分子内の電子供与部分と電子
受容部分との間のC−C結合の自由回転に基づくもので
あり、その自由回転性によって蛍光強度を変化させる。
つまり、その間のC−C結合が自由に回転運動できる状
態にあれば回転性蛍光物質は蛍光を殆ど発しないが、こ
のC−C結合間の自由回転運動が抑制されると強い蛍光
を発するようになることが知られている(Loutfy,R.O.e
t al., J. Phys. Lett., vol.86,p.4205,1982)。このC
−C結合間の回転性の抑制は、回転性蛍光物質周辺の溶
媒の粘度が増加することによって、また回転性蛍光物質
が高分子へ吸着されること等によって起こり、その結果
回転性蛍光物質の蛍光強度が増加する。このような性質
を利用して、回転性蛍光物質はそれ自体が微環境プロー
ブとして生体高分子の凝集の状態の検出や様々な物質の
微構造の解析、及びチューブリンの会合様式の解析等に
使用されている(Kung,C.E.et al., Biochemistry, vol.
28,p.6678,1989) 。
【0003】一方、一般に生化学分野や免疫学分野にお
いては、抗体と抗原等によるリガンド−レセプター反応
が目的物質の探索、検出及び単離等に使用されている。
それらの測定は、プローブとしてのリガンド又はレセプ
ターを放射性同位体(以下、RIという。例えば、
32P、3 H、125 I等)、蛍光色素(例えば、フルオレセ
イン、ローダミン色素、エチジウムブロマイド等)また
は酵素(例えば、ホースラデッシュペルオキシダーゼ、
アルカリホスファターゼ等)等の標識剤で標識し、リガ
ンド−レセプター反応により複合体を形成させた後、そ
れぞれの検出方法に供されることによって実施される。
【0004】RI法は高感度ゆえ有用な検出手段である
が、特別な設備を要する上、取扱上格別の注意を必要と
する。それに対し、蛍光法は取扱いも簡便で、励起光と
蛍光との2波長を用いるがゆえ高い選択性を有し、かつ
高感度なため汎用されている検出方法である。例えば、
エチジウムブロマイドの2本鎖DNA間の塩基対中に担
持されるという性質が、2本鎖DNA(発蛍光)と1本
鎖DNA(無蛍光)との識別に使用されている他、様々
な蛍光色素がインビトロ及びインビボにおける目的物質
の探索及び分布調査において応用されている。また、免
疫学分野、特に臨床の場においては抗原−抗体反応を利
用したフルオロイムノアッセイが特異性、高感度という
点から極めて有用な診断手段として使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記蛍光
法においては、蛍光色素としてそれ自体発蛍光性のもの
を使用した場合、検出時においてしばしば煩雑な分離操
作、即ち未反応の蛍光物質(発蛍光)と反応した被検物
質−蛍光物質(発蛍光)との分離(B/F分離という)
操作を必要とするという煩雑性を伴う。特に多くの試料
を効率良くアッセイする必要性ゆえ操作の簡便性が要求
される臨床検査の場においては、このような分離を必要
とするアッセイ法は好ましからぬものである。
【0006】本発明の目的は、煩雑なB/F分離操作を
必要としない、リガンド−レセプター反応によるリガン
ドまたはレセプターの蛍光検出による測定法を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、回転性蛍光物質をその自由回転性を維持したまま
標識剤としてリガンドまたはレセプターに導入すること
が可能であること、この状態では蛍光分子内の回転運動
は自由におこるので蛍光はほとんど見られないこと、さ
らにこの標識リガンドまたは標識レセプターをリガンド
−レセプター反応に供し特異的親和ペアと結合させるこ
とにより、リガンドまたはレセプターを標識した回転性
蛍光物質は立体障害をうけ自由回転性が制限されること
によって、蛍光強度が上昇することを見出した。
【0008】本発明は、かかる新知見に基づいて完成さ
れたものであり、試料中のリガンドまたはレセプター
と、該リガンドまたはレセプターに対応するレセプター
またはリガンドに回転性蛍光物質を結合させてなる標識
物質とを反応させてリガンド−レセプター反応を行い、
反応前の回転性蛍光物質および反応後の回転性蛍光物質
の蛍光強度の変化を測定することにより、試料中のリガ
ンドまたはレセプターを測定することを特徴とするリガ
ンドまたはレセプターの測定法に関する。
【0009】本発明における測定対象物質はリガンドま
たはレセプターであり、本発明では当該リガンドまたは
レセプターを被検物質ともいう。リガンドとレセプター
とはお互いに特異的親和性をもつ特異的親和ペアであ
る。本発明でいうリガンドとレセプターとは特に区別さ
れるものではなく、例えば物質Aをリガンドとしたと
き、特異的に反応して該物質Aと結合するものをレセプ
ターという。
【0010】レセプターおよびリガンドとしては、例え
ば蛋白質、核酸、脂質、糖類、その複合体、およびそれ
ぞれを構成するモノマー分子などが挙げられる。より具
体的には、例えば抗体、抗原、ハプテン、DNA、RN
A、酵素、酵素に対する基質、デンプン、リン脂質、ホ
ルモン、受容体、ヌクレオチド等が挙げられる。なお、
以下回転性蛍光物質(標識剤)によって標識された物質
(リガンドまたはレセプター)を標識物質(標識リガン
ドまたは標識レセプター)という。
【0011】本発明は、リガンドまたはレセプターの特
異的親和性を利用してリガンドまたはレセプターを測定
する方法であり、この特異的親和性により複合体を形成
する反応をリガンドーレセプター反応という。本発明に
おいて、リガンドを被検物質として測定するときにはそ
れに対応するレセプターを回転性蛍光物質で標識して用
い、またレセプターを被検物質として測定するときには
それに対応するリガンドを回転性蛍光物質で標識して用
いる。またリガンドを被検物質として測定する場合、標
識したリガンドを用いて同じレセプターに対し競合反応
させて測定することも可能である。
【0012】リガンド−レセプター反応の例としては、
核酸のハイブリダイゼーション、抗原−抗体反応、糖−
レクチンの結合、ホルモン−受容体の反応、酵素−基質
の反応、及びこのようなリガンド−レセプター反応にお
ける特異的阻害剤の結合など広範囲のものが含まれる。
例えば、ジゴキシゲニンとその抗体、ビオチンとストレ
プトアビシン、アセチルコリンとその受容体、ガン遺伝
子用DNAプローブ、ブドウ糖とコンカナバリンA等と
の反応が例示される。
【0013】本発明においては、回転性蛍光物質が、そ
の分子内の電子供与部分〔例えば、後記化合物(1)に
おいてはベンゼン基側〕と電子受容部分〔例えば、後記
化合物(1)においてはエチレン基側〕との結合間にお
いて自由回転性があり、その部位が自由に回転運動のお
こる状態にあっては蛍光を殆ど発しないが、結合部位周
辺の自由体積(free volume) の減少によりその自由運動
が制限をうけると蛍光強度が著しく増加するという性質
を有するものである。従って、本願発明で使用される回
転性蛍光物質としては、上記の特性を有するものであれ
ば、いずれもが好適に使用される。本発明においては、
回転性蛍光物質として、〔p−(N,N−ジメチルアミ
ノ)ベンジリデン〕マロノニトリル、 9-(ジシアノビニ
ル)ジュロリジン、2,2,4-トリメチル-1-(2-ベンゾイル
オキシエチル)-6-[(2,2-ジシアノ) ビニル]-2,3,4-トリ
ヒドロキシキノリン等が例示され、好適には一般式
(1):
【0014】
【化2】
【0015】(式中、R1 はOH、COOR5 またはO
COR6 を示し、R2 およびR3 はCN、COOR7
たはCONH2 を示す。R4 はHを示すか、またはR1
と共に単結合を形成してもよい。但し単結合している場
合、R2 およびR3 は両者同時にCNではない。R5
6 およびR7 はHまたはC1 〜C4 の低級アルキルを
示す。nは1から5の整数を、mは0または1から4の
整数を示す。)で表される化合物またはその塩が挙げら
れる。化合物(1)は、水に対して良好な溶解性を示
し、しかも蛍光強度の変化が大きいという性質を持つも
のである。
【0016】一般式(1)に関して、各記号は次のこと
を意味する。低級アルキルは、直鎖状、分枝状のいずれ
でもよく、その好ましい炭素数は1〜4であり、具体的
にはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、第3級ブチルが例示される。
【0017】以下に、化合物(1)の具体例を示す。 9−〔(2−シアノ−2−ヒドロキシカルボニル)ビニ
ル〕ジュロリジン 9−〔(2−アミノカルボニル−2−シアノ)ビニル〕
ジュロリジン 1−ヒドロキシカルボニルメチル−6〔(2,2−ジシ
アノ)ビニル〕−2,3,4−トリヒドロキノリン 1−エトキシカルボニルメチル−6〔(2,2−ジシア
ノ)ビニル〕−2,3,4−トリヒドロキノリン 1−(2−ヒドロキシエチル)−6−〔(2,2−ジシ
アノ)ビニル〕−2,3,4−トリヒドロキノリン 1−(2−クロロエチル)−6−〔(2,2−ジシア
ノ)ビニル〕−2,3,4−トリヒドロキノリン 1−(2−アセチルオキシエチル)−6−〔(2,2−
ジシアノ)ビニル〕−2,3,4−トリヒドロキノリン
【0018】また化合物(1)は、塩としても使用する
ことができ、塩として例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、
酢酸塩及び乳酸塩等が挙げられる。
【0019】化合物(1)は、実質的に公知の化合物で
あって、常法に従って製造することができる。例えば、
一般式(2):
【0020】
【化3】
【0021】(式中、R1 、R4 、n及びmは上記と同
じ。)で示される化合物と、一般式(3): R2 −CH2 −R3 (3) (式中、R2 およびR3 は上記と同じ。)で示される化
合物とを反応させることによって製造される。当該反応
は、好適には触媒量のアルカリ触媒の存在下に行われ
る。
【0022】アルカリ触媒としては、触媒として使用で
き本反応を促進するものであればとくに制限はなく、例
えばアルカリ金属水酸化物(NaOH,KOH等)、ア
ルカリ金属塩(Na2 CO3 ,NaHCO3 ,K2 CO
3 ,KHCO3 等)、アルカリ土類金属水酸化物〔Mg
(OH)2 等〕、アルカリ土類金属塩(MgCO
3 等)、有機アミン〔 1,8-diazabicyclo[5,4,0]-7-und
ecene (DBU)、トリエチルアミン等〕等が例示され
る。
【0023】本反応は、通常溶媒の存在下に行われる。
溶媒としては有機溶媒、例えば有機アミン〔 1,8-diaza
bicyclo[5,4,0]-7-undecene (DBU)、トリエチルア
ミン等〕、アルコール(メチルアルコール、エチルアル
コール)、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が例示され
る。
【0024】反応温度は、−20〜300℃、好ましく
は0〜150℃であり、反応時間は0分〜1週間、好ま
しくは2〜48時間である。
【0025】化合物(1)が遊離のカルボキシルを有す
る場合には自体既知の手段でエステル化することによっ
てエステルの態様である化合物(1)を得ることがで
き、エステルの態様である化合物(1)を自体既知の手
段で加水分解することによって遊離のカルボキシルを有
する化合物(1)を製造することができる。化合物
(2)および化合物(3) は、いずれも実質的に既知の
化合物である。
【0026】化合物(1)は、例えばクロマトグラフィ
ーによる精製、再結晶、溶媒による抽出、還流等を行う
ことによって任意の度合いに精製することができる。
【0027】本発明のリガンドまたはレセプターの測定
法は、例えば以下に示す工程によって特徴づけられる。 工程(A):被検物質(リガンドまたはレセプター)に
対応するレセプターまたはリガンドを回転性蛍光物質で
標識して、標識物質(標識レセプターまたは標識リガン
ド)を作成する。 工程(B):被検物質(リガンドまたはレセプター)を
含有するか、またはその存在が疑われる試料中におい
て、工程(A)で得られた標識物質とのリガンド−レセ
プター反応を行う(回転性蛍光物質、リガンド及びレセ
プターからなる複合体の形成)。 工程(C):工程(B)において、リガンド−レセプタ
ー反応の前後の回転性蛍光物質に基づく蛍光強度の変化
を測定することにより、被検物質(リガンドまたはレセ
プター)を測定する。
【0028】以下、上記した工程(A)〜(C)につい
て詳しく説明する。
【0029】工程(A)において、回転性蛍光物質をそ
の分子内の、蛍光性に関与する特定結合部位の自由回転
運動を維持させた状態でリガンドまたはレセプターに結
合させることが要求される。例えば、化合物(1)にお
いては、エチレン基をもつ側鎖の自由回転が拘束されな
いようにベンゼン環側をリガンドまたはレセプターに結
合させる。この結果得られた標識リガンドまたは標識レ
セプターは、回転性蛍光物質が分子内自由回転性を保持
しているため、殆ど蛍光を有していない。
【0030】回転性蛍光物質とリガンドまたはレセプタ
ーとの結合方法は、常法に従うことができる。例えば、
一般式(1)においてR1 がカルボキシル基である場
合、そのカルボキシル基をリガンドまたレセプターのア
ミノ基とアミド結合させる方法が使用できる。具体的に
は、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)の存在
下N−ヒドロキシサクシイミド、パラニトロアニリン、
4−ヒドロキシフェニルジメチルスルホニウム、または
メチルスルフェート等と反応させて活性エステルとした
後、リガンドまたはレセプターのアミノ基に反応させる
方法が知られている(蛋白質・核酸・酵素、別冊No.
31、酵素免疫測定法、p46〜47)。また、一般式
(1)においてR1 が水酸基である場合、その水酸基と
リガンドまたはレセプターのカルボキシル基とを同様に
反応させることもできる。
【0031】また、当該結合は共有結合だけでなくイオ
ン結合、疎水結合などの非共有結合も可能である。これ
らの場合本発明の回転性蛍光物質の「蛍光消長性」が失
われないような方法であればいかなる方法であっても本
発明の目的が達成される。
【0032】このような方法で得られた無蛍光色の標識
物質は、次いで工程(B)に供せられる。即ち、被検物
質を含有する試料もしくはその存在が疑われる試料中に
おいて、その被検物質と特異的親和性をもつ標識物質と
を用いたリガンド−レセプター反応が行われる。
【0033】本発明におけるリガンド−レセプター反応
の実施条件としては、通常被検物質となるリガンドまた
はレセプターによるリガンド−レセプター反応に適する
条件(例えば、試料中緩衝液の組成及びpH、反応温
度、反応時間等)が適宜選択される。
【0034】この反応により標識リガンド−レセプター
(即ち、回転性蛍光物質−リガンド−レセプター)また
は標識レセプター−リガンド(回転性蛍光物質−レセプ
ター−リガンド)の複合体が形成され、結果回転性蛍光
物質は立体障害をうけその分子内回転が制限されること
により、蛍光強度が上昇する。
【0035】次いで工程(C)において、リガンド−レ
セプター反応の前後における回転性蛍光物質に基づく蛍
光強度の変化が測定される。
【0036】リガンド−レセプター反応前の回転性蛍光
物質の蛍光強度とは、即ち標識リガンドまたは標識レセ
プター(標識物質)が遊離の状態にあるその蛍光強度を
さす。ゆえに標識物質と被検物質とを共存せしめる前の
標識物質の蛍光強度、または共存せしめた状態であって
も、温度、pH、イオン強度などを適宜選択して標識物
質が遊離の状態を保っている系の蛍光強度を測定するこ
となどによって得られる。また、反応後の回転性蛍光物
質の蛍光強度とは、標識リガンドまたは標識レセプター
がその特異的親和ペアと複合体を形成した状態における
蛍光強度をさし、標識物質と被検物質とを共存せしめ
て、必要により温度、pH、イオン強度などを変化させ
ることにより、標識リガンドまたは標識レセプターがそ
の特異的親和ペアと複合体を形成した状態(即ち、リガ
ンド−レセプター反応後の状態)の反応系の蛍光強度を
測定することによって得られる。この反応前後において
得られる蛍光強度の差が、即ち蛍光強度の変化である。
【0037】蛍光強度の変化の度合いは、リガンド−レ
セプター反応によって生じる親和性ペア、即ち回転性蛍
光物質、リガンド及びレセプターからなる複合体の量に
比例する。このことは即ち、この蛍光強度の変化が試料
中に存在するリガンドまたはレセプターの量に依存する
ことを意味する。よって本発明によれば、リガンド−レ
セプター反応に基づく回転性蛍光物質の蛍光強度の変化
(増加)から被検物質であるレセプターまたはリガンド
を測定することができる。
【0038】本発明の方法は、標識物質には殆ど蛍光が
なくリガンド−レセプター反応によって初めて強い蛍光
を発するものであるため、反応試料中において標識物質
と、被検物質と反応した結果得られる標識物質−被検物
質複合体とを必ずしも分離する必要がない。ゆえに、工
程(B)から直ちに工程(C)に供すことが可能であ
る。
【0039】またこの理由で本発明の方法は、簡便には
試料中の蛍光変化の測定をすることによって実施するこ
とも可能である。
【0040】蛍光強度の測定において励起及び蛍光波長
としてはそれぞれ、標識剤としての回転性蛍光物質の極
大波長近傍の波長を選択することが好ましい。更に好適
には、検出において他の物質による影響(例えば、ペプ
チドや蛋白質中のチロシン、トリプトファン残基等に由
来する蛍光等)を受けない波長を選択することが好まし
い。測定は、一般の蛍光光度計、好ましくは蛍光分光光
度計にて実施される。また、励起光としてレーザー光を
用いることでより高感度に測定することも可能である。
【0041】本発明は、生化学分野、免疫化学分野等に
おいて広範囲にわたって応用できる有用な方法である。
例えば応用例として、生体由来物質中の目的物質の検
出、精製及び定量、ポリアクリルアミドゲル電気泳動で
分画された特定物質(例えば蛋白質、核酸等)の同定や
単離、更には生体内受容体及び酵素等の研究、及びそれ
ら受容体や酵素等に特異的に結合する有用物質またはそ
の結合を阻害する阻害剤のスクリーニング等が挙げられ
る。
【0042】また、本発明を従来抗原−抗体反応におい
て用いられる感度増幅法、例えば間接免疫法、BAP法
に適用することによって、本測定方法は更に感度を高め
ることができる。
【0043】
【発明の効果】本発明の方法によると、過剰の標識物質
を系外に除去する必要なく、被検物質含有試料中の特異
的親和ペアを簡便且つ高感度に検出することができる。
ゆえに、本発明の方法は、臨床の場において汎用される
免疫学的測定法に応用することができる他、生化学分野
における様々な生体反応の研究に援用可能である。
【0044】
【実施例】つぎに実施例、参考例をもって本発明を詳細
に述べるが、本発明はこれによって何ら限定されるもの
ではない。
【0045】参考例1 オリゴヌクレオチドの合成 アプライドバイオシステム(ABI)社製DNAシンセ
サイザー391型を用いて、ホスホアミダイド法にてオ
リゴヌクレオチド、及びを合成した。オリゴヌク
レオチドは、参考例1で得られたコレラ毒素産生コレ
ラ菌由来の核酸断片の核酸配列の1部に対して相補性を
有するものであり、後記配列表において示した配列番号
1の配列の一部であるT部分をXに置換した核酸配列を
有する。即ち、 5’−AATAGGGGCTACAGAGAXAGATATTACAGT−3’ で示され、配列中Xは5位にリンカーアームを有するウ
リジンを示す。この5’位にリンカーアームを有するウ
リジンは、特表昭60−500717号公報に開示され
た合成法によりデオキシウリジンから化学合成により調
製され、オリゴヌクレオチドに導入された。またオリゴ
ヌクレオチド、の塩基配列を後記配列表の配列番号
2、3において示すが、これらは参考例2におけるPC
R増幅法のプライマーとして使用される。
【0046】手法はABI社マニュアルに従い、0.2
μMスケールで実施した。各種オリゴヌクレオチドの脱
保護はアンモニア水で55℃一夜実施した。精製はファ
ルマシア社製FPLCで逆相カラムにて実施した。
【0047】参考例2 コレラ毒素産生コレラ菌由来
の核酸断片の調製 コレラ毒素産生コレラ菌の標準株としてVibrio
cholerae 569B株の培養菌体から核酸を抽
出し以下の反応でPCRを実施し、372塩基からなる
核酸断片を得た。
【0048】PCR法 反応液90μlに前記核酸溶液10μl、参考例1のオ
リゴヌクレオチド、各5μlずつをプライマーとし
て加え、コレラ毒素産生コレラ菌由来核酸の増幅を行っ
た。反応液組成は、1mM ジチオスレイトール、50
mM KCl、10mM Tris−HCl(pH8.
3)、1.5mM MgCl2 、0.01%(w/v)
ゼラチン、それぞれ0.2mMのdATP、dCTP、
dGTP、dTTP及びTth DNAポリメラーゼ4
0単位/mlである。
【0049】反応条件は、次の通りである。はじめに、
94℃5分の変性処置を行った後、 1.熱変性: 94℃、1分 2.アニーリング: 58℃、2分 3.重合反応: 75℃、1.5分 を繰り返し、30回行った。これらの操作はパーキンエ
ルマー/シータス(Perkin-Elmer/Cetus) 社のDNAサ
ーマルサイクラーを用いて行った。
【0050】参考例3 1−ヒドロキシカルボニルメチル−6〔(2,2−ジシ
アノ)ビニル〕−2,3,4−トリヒドロキノリンの合
成 1,2,3,4−テトラヒドロキノリン5.2g、クロ
ロ酢酸エチル7.0g、及びK2 CO3 6.0gをエタ
ノール30ml中で3日間環流した。エーテルで抽出し
蒸留して1−エトキシカルボニルメチル−2,3,4−
トリヒドロキノリン5.5gを得た。この1−エトキシ
カルボニルメチル−2,3,4−トリヒドロキノリン
3.0gとジメチルホルムアミド10gをジクロロメタ
ン30mlに溶解し氷冷下POCl3 22.5gを徐々
に添加し1時間攪拌し反応した。反応混合物をベンゼン
で希釈し、1N−NaOHと攪拌し水溶性物質をアルカ
リ層を除いた。有機層を分離し、水で洗浄したのち、無
水硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。濃縮した有機層を
SiO2 カラムに加えジクロロメタンで展開し、1−エ
トキシカルボニルメチル−6−ホルミル−2,3,4−
トリヒドロキノリン3.2gを得た。この1−エトキシ
カルボニルメチル−6−ホルミル−2,3,4−トリヒ
ドロキノリン1.9gをK2 CO3 0.8gと共に90
%エタノール10mlと16時間環流し、酢酸酸性下で
濃縮し1−ヒドロキシカルボニルメチル−6−ホルミル
−2,3,4−トリヒドロキノリンを得た。エタノール
水溶液から再結晶し、1.5gを得た。この1−ヒドロ
キシカルボニルメチル−6−ホルミル−2,3,4−ト
リヒドロキノリン1.1gをマロノニトリル0.8gと
共にピリジン3mlを含むエタノール10mlに溶解
し、50℃に加温した。反応液を3mlに濃縮し、1−
ヒドロキシカルボニルメチル−6〔(2,2−ジシア
ノ)ビニル〕−2,3,4−トリヒドロキノリン〔化学
式(4)〕を得た。エタノール−CCl4 溶液から再結
晶し、0.8gを得た。
【0051】
【化4】
【0052】実施例1 リンカーオリゴヌクレオチドの
回転性蛍光物質による標識 参考例3で得られた回転性蛍光物質1−ヒドロキシカル
ボニルメチル−6〔(2,2−ジシアノ)ビニル〕−
2,3,4−トリヒドロキノリンと参考例1で合成した
オリゴヌクレオチドとをそのリンカーアームを介して
結合した。回転性蛍光物質(4)5mgをアセトニトリ
ル100μlに溶解し、ここへジシクロヘキシルカルボ
ジイミド10mgと4−ヒドロキシフェニルメチルスル
フォニウムメチルスルフェート(和光純薬株式会社製)
5mgを加えて反応し該化合物の活性エステル体を合成
し、ここに合成したリンカーオリゴヌクレオチド100
mg/500μl水溶液を加え、室温で1時間反応しオ
リゴヌクレオチドに回転性蛍光物質(4)を導入した。
得られた標識物質は、高速液体クロマトグラフィー(F
PLC:ファルマシア社製)の陰イオン交換カラム(M
ono−Q)にて精製した。
【0053】得られた回転性蛍光物質で標識されたオリ
ゴヌクレオチドを参考例2で調製した核酸断片に添加
して蛍光の変化を観察した。ハイブリダイゼーション反
応は100mMリン酸ナトリウムpH7.0、1mM
EDTA中、50℃で実施し、反応15分後の蛍光強度
を測定した。PCR法により得られた核酸断片は94℃
10分間煮沸したのち直ちに氷冷して用いた。蛍光強度
は日立蛍光光度計MPF−2Aを用いて励起波長440
nm、蛍光波長500nmで測定した。標識物質濃度は
1μM、核酸断片は260nmの吸光度から算出して2
μMを用いた。また対照として、PCR法で増幅させた
コレラ菌核酸断片の代わりにヒト胎盤由来核酸10μg
/mlを使用した。表1に結果を示す。表1において、
バッファーの蛍光強度を0として、それぞれの蛍光強度
を相対値で示す。
【0054】
【表1】
【0055】標識オリゴヌクレオチドとコレラ毒素産
生コレラ菌由来の核酸断片との相補的な結合によって、
試料の回転性蛍光物質に基づく蛍光強度が増加した。
【0056】参考例4 1−(2−ヒドロキシエチル)−6−〔(2,2−ジシ
アノ)ビニル〕−2,3,4−トリヒドロキノリンの合
成 1,2,3,4−テトラヒドロキノリン5.2g、2ブ
ロモエタノール7.0g及びK2 CO3 4.0gをエタ
ノール中で4日間環流した。エーテル抽出し、水で洗浄
した後蒸留し、1−(2- ヒドロキシエチル)−2,3,
4−トリヒドロキノリン4.2gを得た。この1−(2
−ヒドロキシエチル)−2,3,4−トリヒドロキノリ
ン1.0g、無水酢酸1.0gをジクロロメタン10m
lに溶解し16時間攪拌し反応した。反応混合物を蒸留
し、1−(2−アセチルオキシエチル)−2,3,4−
トリヒドロキノリン1.2gを得た。この1−(2−ア
セチルオキシエチル)−2,3,4−トリヒドロキノリ
ン3.0g、ジメチルホルムアミド7.0gとPOCl
3 3.0gをジクロロメタンに溶解しホルミル化し、1
−(2−アセチルオキシエチル)−6−ホルミル−2,
3,4−トリヒドロキノリン2.6gを得た。この1−
(2−アセチルオキシエチル)−6−ホルミル−2,
3,4−トリヒドロキノリン1.0gをK2 CO3 0.
5gと共に90%エタノール10mlと16時間reflux
した。生成物をエーテルで抽出し、無水硫酸ナトリウム
で水分を除き、濃縮し、1−(2−ヒドロキシエチル)
−6−ホルミル−2,3,4−トリヒドロキノリン0.
8gを得た。この1−(2−ヒドロキシエチル)−6−
ホルミル−2,3,4−トリヒドロキノリン0.7gを
マロノニトリル0.5gと共にピリジン0.5gを含む
エタノール10mlに溶解し、攪拌した。生成物をSi
2 カラムに加えベンゼン−テトラヒドロフランでクロ
マトグラフを行い、再結晶し1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−6−〔(2,2−ジシアノ)ビニル〕−2,3,
4−トリヒドロキノリン〔化学式(5)〕0.8gを得
た。
【0057】
【化5】
【0058】実施例2 ビオチンの標識とその蛍光変化
の測定 参考例4で得られた回転性蛍光物質1−(2−ヒドロキ
シエチル)−6−〔(2,2−ジシアノ)ビニル〕−
2,3,4−トリヒドロキノリンにて標識したビオチン
をストレプトアビジン(ストレプトミセス・アビジン由
来アビジン:ナカライテスク社製)に添加して蛍光の変
化をみた。反応は100mMリン酸ナトリウムpH7.
0、150mM NaCl中、37℃で実施し、反応1
時間後の蛍光強度を測定した。蛍光強度は日立蛍光光度
計MPF−2Aを用いて励起波長440nm、蛍光波長
500nmで測定した。標識ビオチン濃度は1μM、ア
ビジン濃度は2μMを用いた。またアビジンの代わりに
BSA(ウシ血清アルブミン)10μMを対照として測
定した。結果を表2に示す。表において、バッファーの
蛍光強度を0として、それぞれの蛍光強度を相対値で示
す。
【0059】
【表2】
【0060】標識ビオチンとストレプトアビジンとの特
異的親和性による結合によって、試料の回転性蛍光物質
に基づく蛍光強度が増加した。
【0061】
【表3】
【0062】
【表4】
【0063】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 秀司 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋 紡績株式会社 総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭57−61947(JP,A) 特開 昭57−150680(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/542 C12Q 1/68

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料中のリガンドまたはレセプターと、
    該リガンドまたはレセプターに対応するレセプターまた
    はリガンドに回転性蛍光物質を結合させてなる標識物質
    とを反応させてリガンド−レセプター反応を行い、反応
    前の回転性蛍光物質および反応後の回転性蛍光物質の蛍
    光強度の変化を測定することにより、試料中のリガンド
    またはレセプターを測定することを特徴とするリガンド
    またはレセプターの測定法。
  2. 【請求項2】 回転性蛍光物質が、一般式(1): 【化1】 〔式中、R1 はOH、COOR5 またはOCOR6 を示
    し、R2 およびR3 はCN、COOR7 またはCONH
    2 を示す。R4 はHを示すか、またはR1 と共に単結合
    を形成してもよい。但し単結合を形成している場合、R
    2 およびR3 は両者同時にCNではない。R5 、R6
    よびR7 はHまたはC1 〜C4 の低級アルキルを示す。
    nは1から5の整数を、mは0または1から4の整数を
    示す。〕で表される化合物またはその塩である、請求項
    1記載のリガンドまたはレセプターの測定法。
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