JP3008653B2 - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JP3008653B2
JP3008653B2 JP4072234A JP7223492A JP3008653B2 JP 3008653 B2 JP3008653 B2 JP 3008653B2 JP 4072234 A JP4072234 A JP 4072234A JP 7223492 A JP7223492 A JP 7223492A JP 3008653 B2 JP3008653 B2 JP 3008653B2
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は位置検出装置に関し、例
えば半導体素子製造用のプロキシミティタイプの露光装
置や所謂ステッパー等において、マスクやレチクル(以
下「マスク」という。)等の第1物体面上に形成されて
いる微細な電子回路パターンをウエハ等の第2物体面上
に露光転写する際にマスクとウエハとの相対的な位置決
め(アライメント)を行う場合に好適な位置検出装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より半導体製造用の露光装置におい
ては、マスクとウエハの相対的な位置合わせは性能向上
を図る為の重要な一要素となっている。特に最近の露光
装置における位置合わせにおいては、半導体素子の高集
積化の為に、例えばサブミクロン以下の位置合わせ精度
を有するものが要求されている。
【0003】多くの位置合わせ装置においては、マスク
及びウエハ面上に位置合わせ用の所謂アライメントパタ
ーン(「アライメントマーク」ともいう。)を所謂スク
ライブライン上に設け、それらより得られる位置情報を
利用して、双方のアライメントを行っている。このとき
のアライメント方法としては、例えば米国特許第403
7969号や特開昭56−157033号公報ではアラ
イメントパターンとしてゾーンプレートを用い、該ゾー
ンプレートに光束を照射し、このときゾーンプレートか
ら射出した光束の所定面上における集光点位置を検出す
ること等により行っている。
【0004】又、米国特許第4311389号ではマス
ク面上にその回折光が所謂シリンドリカルレンズと同様
の光学作用を持つようなアライメントパターンを設け、
ウエハ面上にはその回折光を更にマスクとウエハが合致
したときに所定次数の回折光の光量が最大となるような
点列状のアライメントパターンを設け、双方のアライメ
ントパターンを介した光束を検出することによってマス
クとウエハとの相対的位置関係の検出を行っている。
【0005】この他、本出願人は先に特願昭63−22
6003号においてマスクとしての第1物体とウエハと
しての第2物体との相対的な位置ずれ検出を行う際、第
1物体及び第2物体面上に各々2組のレンズ作用を有す
るアライメントマークとしての物理光学素子を設け、該
物理光学素子にレーザを含む投光手段から光束を照射
し、該物理光学素子で逐次回折された回折光をセンサー
(検出手段)に導光している。そしてセンサー面上での
2つの光スポットの相対間隔値を求めることにより第1
物体と第2物体の相対的位置ずれ量を検出している。
【0006】このとき投光手段は位置検出をすべく物体
面上に設けた2組の物理光学素子で逐次回折された光を
受光する検出手段と共に1つの筺体内に収納されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】通常アライメントマー
クを設けるマスク及びウエハ面上のスクライブラインの
幅は50μm〜100μm程度である。このスクライブ
ライン幅は投影倍率が5倍のステッパーではレチクル面
上で250μm〜500μm、X線の等倍密着露光(プ
ロキシミティ)装置で50μm〜100μmであり、こ
の幅のエリアにアライメントマークがおさまるように設
けられる。このようにアライメントパターンはスクライ
ブライン幅以内に設定されている。
【0008】このような小さいエリア内に設けたアライ
メントパターンにアライメントヘッド(投光手段)から
の光束(光ビーム)を効率良く照射するにはアライメン
トパターンのサイズに対応した大きさに光束径を絞る必
要がある。更に光束の照射方法もアライメントパターン
に対して正確な位置に照射する必要がある。
【0009】一般にアライメントパターンに光束を不正
確に照射すると、それだけセンサで検出される光量(信
号光)が低下してくる。アライメントパターンのサイズ
に対して十分大きな光束径であるならばアライメントパ
ターンに略一様な光量分布で照射することができる。
【0010】しかしながら光束を一様な光量分布で照射
しようとするとアライメントパターンのエリア以外の回
路パターンエリアに光束を照射することとなり、回路パ
ターンから不要な散乱光がノイズとなって返ってくる。
これを防止する為にはアライメントパターンのサイズに
対応した、略等しいサイズの光束で照射する必要があ
る。
【0011】一般にこのように光束径を絞ると光束の光
量分布はマスク(レチクル)面上のアライメントパター
ン面上で一様でなくなってくる。
【0012】更にアライメントパターンへの光束の照射
位置が大幅にずれてくるとマスクとウエハのずれがある
程度存在する場合のアライメントパターンより得られる
回折光のスポット位置(即ちマスクとウエハのずれ情
報)がアライメントパターンへの光束の照射位置がずれ
ていない場合に比べて異なってくる。即ちアライメント
パターンに照射する光束の照射位置がずれてくるとアラ
イメント検出に誤差が生じてくる。
【0013】従って、光ビーム(投光手段)とアライメ
ントマーク(第1物体又は第2物体)の位置決め精度を
向上させ、最適な光ビーム径とすることでアライメント
の高精度化が可能となる。しかしながら光ビームのアラ
イメントマーク面上への入射位置決め精度を機械系のみ
で向上させようとすると系の複雑化及び大型化を伴ない
長期間の安定性を図るのが難しいという問題点が生じて
くる。
【0014】本発明は第1物体又は第2物体に設けたア
ライメントマークである物理光学素子に対する投光手段
からの光ビームの入射位置決めを簡便な方法で高精度に
行なうことにより、機械精度及び組立て精度等の緩和を
図り、その後の第1物体と第2物体の相対的位置検出を
高精度に行うことができる位置検出装置の提供を目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の位置検出装置
は、第1物体と第2物体とを対向させて相対的な位置検
出を行う位置検出装置において、該第1物体面上と該第
2物体面上に各々形成された物理光学素子のうち一方の
物理光学素子に投光手段から光を入射させたときに生ず
る回折光を他方の物理光学素子に入射させ、該他方の物
理光学素子により所定面上に生ずる回折パターンを検出
手段により検出することにより、該第1物体と該第2物
体との相対的な位置検出を行なうようにするとともに、
該第1物体面上に形成された参照マークと、該投光手段
とを相対的に移動させて該投光手段からの光束で該参照
マークを走査し、該走査に伴い該参照マークより発生し
所定面上に入射する光束を受光手段で検出し、該受光手
段からの出力信号を用いて該走査方向の光量分布形状を
少なくとも2つ得て、該2つの光量分布形状を利用して
該投光手段と該第1物体との相対的な位置検出を行うよ
うにしたことを特徴としている。
【0016】この他本発明では、 (イ)前記2つの光量分布形状の走査方向の交点を利用
して前記投光手段と前記第1物体との相対的な位置検出
を行っていること。 (ロ)前記受光手段を前記検出手段の一部より構成して
いること。 (ハ)前記2つの光量分布形状のうち1つは前記受光手
段で得られる出力信号を走査方向に一定量シフトして演
算より得ていること。 (ニ)前記参照マークは物理光学素子又は反射面より成
っていること。 (ホ)前記光量分布形状を前記受光手段で得られる出力
信号に重み付けをして得ていること。 (ヘ)前記走査方向の2つの光量分布形状を少なくとも
2組形成し、各々の組より得られる光量分布形状の交点
の位置座標の平均値を用いていること。等を特徴として
いる。
【0017】
【実施例】図1は本発明の位置検出装置の実施例1の要
部概略図、図2,図3は図1の一部分の拡大説明図、図
4,図5は本発明に係る位置検出の原理説明図である。
図6,図7,図8は本発明における投光手段と第1物体
との相対的位置検出を行うときの説明図である。
【0018】本発明の特徴とする投光手段と第1物体と
の相対的な位置検出を説明する前に、まず第1物体と第
2物体との相対的な位置検出の原理について説明する。
【0019】図中、1は光源であり、半導体レーザ、H
e−Neレーザ、Arレーザ等のコヒーレント光束を放
射する光源、又は発光ダイオード等の非コヒーレント光
束を放射する光源又はXray光源等から成っている。
2はコリメーターレンズであり、光源1からの光束を平
行光束としてレンズ系5に入射させている。レンズ系5
は入射光束を所望のビーム径にした後、ミラー6で反射
させて耐Xray窓7(光源としてXrayを用いたと
き)を通過させて第1物体としてのマスク18面上の位
置ずれ検出用のAAアライメントマーク(以下「AAマ
ーク」という。)Z1,Z3(図2参照)に入射させて
いる。光源1、コリメーターレンズ2、レンズ系5は投
光手段を構成している。
【0020】マスク18面上にはこの他投光手段とマス
ク(第1物体)18との相対的位置検出を行う為の後述
する参照マーク(光量検出マーク)Z5,Z6,Z7
(図6参照)が設けられている。
【0021】AAマークZ1,Z3と参照マークZ5,
Z6,Z7はマスク18の周辺部のスクライブライン上
の4カ所に設けられている。19は第2物体としてのウ
エハであり、マスク18と近接(間隔10μm〜100
μm)配置されており、その面上にはマスク18と位置
合わせすべきAAマークZ2,Z4がスクライブライン
上に設けられている。AAマークZ1,Z2,Z3,Z
4と参照マークZ5,Z6,Z7は1次元又は2次元の
ゾーンプレート等の物理光学素子より成っている。
【0022】10は受光レンズであり、マスク18面上
のAAマークを通過してきた所定次数の回折光16を検
出手段としてのセンサー11面上に集光している。14
はアライメントヘッドであり、駆動手段(不図示)によ
って駆動可能となるように構成されている。
【0023】図2は第1物体としてのマスク18と第2
物体としてのウエハ19面上に設けたAAマークZ1,
Z2,Z3,Z4の説明図である。図3はマスク18と
ウエハ19面上の各マークを介した光束の光路を示して
いる。図4は図3の各光束の光路を模式的に展開したと
きの要部概略図である。
【0024】図3,図4において15は不図示の半導体
レーザ又はLED又はX線源等からの光束であり、マス
ク等の第1物体18面上のAAマークZ1,Z3に角度
θで入射している。19はウエハ等の第2物体であり、
第1物体18と間隔g隔てて対向配置されている。Wは
第1物体18と第2物体19との相対的なずれ量を示し
ている。Z1,Z3は各々第1物体18面上に設けた透
過型の第1,第3物理光学素子であり、光束15はAA
マークZ1,Z3に入射している。Z2,Z4は第2物
体19面上に設けた反射型(図4では透過型)の第2,
第4物理光学素子である。
【0025】AAマークZ1〜Z4はレンズ作用を有し
その焦点は各々F1〜F4で焦点距離f1〜f4であ
る。L2〜L9は各々物理光学素子からの所定次数の回
折光、11は検出手段で例えばラインセンサやエリアセ
ンサ等のセンサで第1物体1から距離Lだけ離れた位置
に配置されている。a1,a2は各々AAマークZ1,
Z3の光軸であり、このうち光軸a1と光軸a2との間
は距離Dだけ離れている。
【0026】点C1〜C4はそれぞれ回折光L3,L
5,L7,L9のセンサ11面上の光束重心位置であ
る。このうち点C1,C2は光軸a1から各々距離y
1,y2離れたところの点であり、点C3,C4は光軸
a2から各々距離y3,y4離れた位置を示している。
【0027】尚、ここで光束重心とは光束断面内におい
て、断面内各点からの位置ベクトルにその点の光量を乗
算したものを断面全面で積分したときに、積分値が0ベ
クトルになる点を示している。
【0028】3は演算手段としての信号処理回路であ
り、センサ11からの情報により、光束L3,L5,L
7,L9の光束重心を求め、又距離y1〜y4,D等か
ら後述する式を用いて第1物体1と第2物体2との位置
ずれ量Wと間隔gを求めている。4は制御回路であり、
信号処理回路3からの位置ずれ量Wと間隔gに関する情
報に従って第1物体18と第2物体19との位置ずれ量
Wと間隔gを制御している。8はステージコントローラ
であり、第2物体19を搭載している不図示のステージ
を制御回路4からの指令に従って駆動している。
【0029】本実施例では光源からの光束15は第1物
体18面上のAAマークZ1,Z3に各々入射してい
る。このうちAAマークZ1に入射した光束15のうち
AAマークZ1で生じた1次回折光L2はAAマークZ
2に入射する。そして位置ずれ量Wに応じて回折方向が
異なる1次回折光L3が発生する。回折光L3はAAマ
ークZ1を0次回折光としてそのまま通過する。該回折
光L3はセンサ11面上の光軸a1から距離y1離れた
位置に結像する。センサ11と第1物体18との距離は
一定値Lなので距離y1の値は間隔gと位置ずれ量Wに
依存する量となっている。
【0030】一方、AAマークZ1で回折作用を受けず
に0次回折光として通過した光束15はAAマークZ2
に入射する。そしてAAマークZ2で1次の回折作用を
受けた1次回折光L4はAAマークZ1に再入射する。
そして位置ずれ量Wに応じて回折方向が異なる1次回折
光L5が発生する。1次回折光L5はセンサ11面上の
光軸a1から距離y2離れた位置に結像する。
【0031】AAマークZ3に入射した光束15からは
AAマークZ1に入射した光束15の場合と同様に回折
光L6〜L9が発生し、このうち回折光L7,L9はそ
れぞれセンサ11面上の光軸a2から距離y3,y4離
れた位置に各々結像する。3は演算手段としての信号処
理回路であり、センサ11から読み込んだ情報からまず
光束L3,L5,L7,L9の光束重心位置C1,C
2,C3,C4を求めた後、点C1と点C4間の間隔D
14、点C2と点C3間の間隔D23を算出する。間隔
D14と間隔D23の値を後述する各式の関係を利用し
て第1物体1と第2物体2との位置ずれ量Wと間隔gを
求めている。
【0032】制御回路4は信号処理回路3からの位置ず
れ量Wと間隔gに関する情報に従ってステージコントロ
ーラ8を駆動させて、所定の位置へ第2物体2を移動さ
せている。尚、本実施例において回折光は1次回折光に
限らず2次以上の高次回折光を用いても同様の効果を得
ることができる。
【0033】本実施例では光源、センサ等を一箇所に集
合させて構成することができる為、アライメントヘッド
が小型化され、又露光時のアライメントヘッドの移動が
不要の為、スループットがより向上する等の特長を有し
ている。
【0034】次に本実施例において第1物体18と第2
物体19との位置ずれ量Wと間隔gの求め方について図
4を参照して説明する。
【0035】図4において回折光L3を発生するレンズ
系では光束15がレンズ作用の働きをするAAマークZ
1,Z2を通り点C1に入射する。このとき回折光L3
の光束重心C1までの距離y1は第1物体18と第2物
体19とのずれ量Wと間隔gによって決まる量であり、
一般に y1=F1(W,g) ‥‥‥(1) のように表わされる。
【0036】他の3つのレンズ系においても同様に距離
y2,y3,y4はずれ量Wと間隔gによって決まる量
であり y2=F2(W,g) ‥‥‥(2) y3=F3(W,g) ‥‥‥(3) y4=F4(W,g) ‥‥‥(4) のように表わされる。
【0037】以上のように距離y1〜y4を表わした場
合、点C1と点C3間の間隔D13と点C2と点C4間
の間隔D24を用いると、次のようにずれ量Wと間隔g
に依存する量Y1,Y2を表わすことができる。
【0038】 Y1=y1+y3=D13−D =F1(W,g)+F3(W,g)=F5(W,g) Y2=y2+y4=D24−D =F2(W,g)+F4(W,g)=F6(W,g) 即ち、 Y1=F5(W,g) ‥‥‥(5) Y2=F6(W,g) ‥‥‥(6) 一般に未知数が2つある場合、未知数を含む式が2つあ
れば未知数の解を求めることができる。即ち A=G1(W,g) ‥‥‥(7) B=G2(W,g) ‥‥‥(8) のような2つの関係式が用意できればA,Bの量を計測
等により求めることにより2つの未知数W,gの値を求
めることができる。
【0039】前述の(1)式を具体的にW,gで表わす
と次のようになる。
【0040】y1:W=L+2g−f1:f1−g これより
【0041】
【数1】 となる。以上の関係式を基に(5),(6)式を具体的
に表わすと
【0042】
【数2】 となる。
【0043】(13),(14)式において間隔Dは光
軸a1と光軸a2の間隔で既知であり、間隔D13と間
隔D24は計測により具体的に値を求めることができる
ので、(13),(14)式からずれ量Wと間隔gの値
を求めることができる。(13),(14)式からずれ
量Wを消去すれば間隔gの3次方程式が得られ、この式
からパソコン等により容易にずれ量Wと間隔gが求ま
る。
【0044】図5は本実施例において回折光束L3,L
5,L7,L9の光束重心C1,C2,C3,C4がず
れ量Wに応じてセンサ11面上でどのように変化するか
を示した説明図である。回折光束L3,L5,L7,L
9等はセンサ面上である幅を有しているので、お互いに
重なる部分があると点C1〜C4を精度良く求めるのが
難しくなってくる。
【0045】そこで本実施例では例えばずれ量W=±3
μmの間で計測したいときは各光束が離れている範囲を
同点の点Wo−3から点Wo+3の間の特性を予めシュ
ミレーション等で求めておき、これを利用する。
【0046】即ち、本実施例では前記第1、第2の2つ
のAAマークを介して所定面上に生ずる第1、第2の2
つの回折光束の重心位置及び前記第3、第4の2つのA
Aマークを介して所定面上に生ずる第3、第4の2つの
回折光束の重心位置は各々回折光束の幅以上離れた状態
で検出している。
【0047】尚、本実施例において第1物体と第2物体
との位置ずれ量Wが0のとき第1物体上のAAマーク
(例えばZ1)の光軸a1と第2物体上のAAマーク
(例えばZ2)の光軸a2を距離Woだけずらしておく
ことにより、第1物体と第2物体との位置ずれ量Wが0
のときに点C1と点C2、及び点C3と点C4を離れた
状態にしておくことができる。
【0048】図2に示す第1〜第4AAマークZ1〜Z
4のパターン配置はこの様子を示しており、第1物体と
第2物体の位置ずれ量Wが0のとき第1と第2AAマー
クZ1とZ2の光軸が、又第3と第4AAマークZ3と
Z4の光軸が各々距離Woだけずれるように設定してい
る。
【0049】従ってこのパターンを使用した場合、第1
物体と第2物体とが距離Wxだけずれている時は(9)
〜(12)式のずれ量Wの値を W=Wo+Wx と置き換えて計算すればよい。
【0050】尚、本実施例では第1、第2物体面上に各
々2個のAAマークを設ける代わりに4個のAAマーク
を設けて前述の回折光束L3,L5,L7,L9に相当
する4つの回折光を得ても同様の効果を得ることができ
る。
【0051】次に本発明の特徴とする光源1、コリメー
ターレンズ2、そしてレンズ系5とを有する投光手段
(実際にはアライメントヘッド14)と第1物体(マス
ク)18との相対的位置検出方法について説明する。
【0052】図6は参照マークZ5,Z6,Z7に投光
手段からの光束15が入射し、反射偏向(反射回折)
し、受光手段11に入射している状態を示す説明図であ
る。参照マークZ5,Z6,Z7の大きさは各々Z方向
にM、Y方向にNである。参照マークZ5,Z6,Z7
は入射した光束15の一部を受光手段11(本実施例で
は前述した第1物体18と第2物体19との相対的位置
検出を行う為に用いた検出手段11を用いている)へ導
光する機能を有する物理光学素子で、例えばゾーンプレ
ート等から成っている。
【0053】B1はZ方向の基準線、B2はY方向の基
準線である。参照マークZ5,Z6,Z7は各々基準線
B1,B2に接して設けている。基準線B1と基準線B
2とが各々光束15の横方向と縦方向の中心線と一致し
たとき投光手段(アライメントヘッド14に相当)と第
1物体(マスク)18との相対的位置合わせができたも
のとしている。
【0054】本実施例では図6に示す構成において光束
15で参照マークZ5,Z6上をZ方向に走査する。こ
のとき参照マークZ5,Z6で反射回折した光束LZ
5,LZ6が複数のセンサーより成る受光手段11のセ
ンサー11Z5,11Z6近傍に入射する。受光手段1
1で検出される光量の走査に基づく変化、即ち光量分布
形状の変化は各々図7の曲線71,72のようになる。
【0055】同図において横軸は光束15の走査方向の
位置座標を示している。光束15の横方向の中心線が基
準線B1と一致したとき参照マークZ5,Z6からの光
束LZ5,LZ6の受光手段11へ入射する入射光量が
等しくなる。
【0056】そこで本実施例では受光手段11からの信
号を信号処理回路3により処理し、その結果を基にアラ
イメントヘッドコントローラ9により図7の光量分布7
1,72の交点Pに相当する位置に光束15が位置する
ように、投光手段(アライメントヘッド14)を移動し
て、これによりZ方向の位置合わせを行っている。
【0057】又、Y方向の位置合わせは図6において光
束15を参照マークZ5,Z7上をY方向に走査する。
このとき参照マークZ5,Z7で反射回折した光束LZ
5,LZ7が受光手段11のセンサー11Z5,11Z
7近傍に入射する。受光手段11で検出される光量の走
査に基づく変化、即ち光量分布形状の変化は各々図8の
曲線81,82のようになる。光束15の縦方向の中心
線が基準線B2と一致したとき参照マークZ5,Z7か
らの光束LZ5,LZ7の受光手段11へ入射する入射
光量が等しくなる。
【0058】そこでZ方向の位置合わせと同様に受光手
段11からの信号を信号処理回路3で処理し、その結果
を基にアライメントヘッドコントローラ9により光量分
布形状81,82の交点Qに相当する位置に光束15が
位置するように投光手段(アライメントヘッド14)を
移動して、これによりY方向の位置合わせを行ってい
る。以上のようにして本実施例では投光手段と第1物体
18との相対的位置合わせを行っている。
【0059】本実施例において参照マークZ5,Z6,
Z7の大きさをM=50μm、N=100μmとしたと
き±0.5μm以内の位置検出精度が得られている。
【0060】図9は本発明に係る参照マークと受光手段
11との関係を示す実施例2の説明図である。本実施例
では1つの参照マークZ5を用いている点が図6の実施
例1と異なっている。前述した図7において光量分布形
状72は光量分布形状71を走査方向に距離Mだけシフ
トしたものである。ここで距離Mは参照マークのZ方向
の長さであり、予め求められている。
【0061】即ち、光量分布形状72は光量分布形状7
1より演算により求めることができる。このことは図8
の光量分布形状82についても同様に光量分布形状81
より演算により求めることができる。
【0062】そこで本実施例では1つの参照マークZ5
を介した光束を受光手段11で検出し、図7の曲線71
と図8の曲線81に相当する光量分布形状を求め、後は
演算により他の光量分布形状72,82を求めている。
そして2つの光量分布形状71,72(81,82)の
交点P(Q)を利用して図6で説明したのと同様にして
投光手段と第1物体18との位置合わせを行っている。
【0063】本実施例では参照マークを1つの物理光学
素子で構成しており、これによりスクライブラインの専
有面積が少なくてすみ、又製作が容易であるという特長
を有している。
【0064】尚、本実施例において参照マークZ5を物
理光学素子の代わりに単なる反射面より構成しても良
い。このとき参照マークZ5からは回折光が発生せず参
照マークZ5には光路方向を制御する機能がない。この
為受光手段11は参照マークZ5からの正反射光の光路
中に設ける必要がある。参照マークZ5を反射面より構
成すれば製造工程が簡単となり、又高い信頼性が得られ
るという特長がある。
【0065】次に本発明において投光手段と第1物体と
の相対的位置検出を行う実施例3について説明する。図
6に示す参照パターンを用いた実施例において光束をZ
方向に走査する受光手段11からは2つの参照パターン
Z5,Z7に対して各々図7に示すような曲線71が2
つ得られる。このとき得られた2つの曲線71に対して
前述の実施例2と同様に信号処理回路3で信号処理を行
えば、点Pに関して2つの位置座標が得られる。
【0066】本実施例ではこのとき得られる2つの点P
の位置座標の平均値を用いてノイズの悪影響を軽減した
Z方向の位置検出を行っている。又光束15をY方向に
走査すると受光手段11からは2つの参照パターンZ
5,Z6に対しても各々図8に示すような曲線81が2
つ得られる。このとき前述と同様に信号処理を行い、得
られた2つの点Qの位置座標の平均値を用いてY方向の
位置検出を行っている。
【0067】尚、本実施例において図6に示すYZ平面
内の第1象限に新たな物理光学素子より成る参照マーク
Z8を参照マークZ6,Z7に接して設けて、Z方向の
位置検出に関しては参照マークZ5,Z6に基づく光量
分布形状の交点Pと参照マークZ7,Z8からの光束に
基づく光量分布形状の交点Pの2つの交点Pの平均値を
用いるようにしても良い。
【0068】又、同様にY方向の位置検出に関しては参
照マークZ5,Z7に基づく光量分布形状の交点Qと参
照マークZ6,Z8からの光束に基づく光量分布形状の
交点Qの2つの交点Qの平均値を用いるようにしても良
い。
【0069】以上の各実施例において参照マークは基準
線と必ずしも接している必要はなく、基準線との位置関
係が決まっている他の線と接するように構成しても良
い。
【0070】次に本発明において実施例4として受光手
段11で得られた信号に重み付けをして検出感度を高め
る方法について説明する。例えば図7に示す曲線71,
72の代わりに曲線71,72に対して次式(a),
(b)に示すような重み付けをすると図10に示すよう
な直線LA,LBが得られる。
【0071】
【数3】 ここで Q1;図7に示す曲線71のPi点の光量 Q2;図7に示す曲線72のPi点の光量 である。又(a),(b)式の係数1000,200は
任意に設定される値である。
【0072】図10は図7の点P近傍の特性を示してい
る。図10に示すように2つの直線LA,LBのZ方向
の交点P10が図7の交点Pに相当している。2つの直
線LA,LBの傾きは大きくなり、本実施例ではこれに
よりZ方向の交点P10を高精度で検出している。Y方
向の交点Qの検出に関しても図8の曲線81,82に対
して同様の処理をすればZ方向と同様に交点Qを高精度
に検出することができる。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば第1物体面上に前述した
ような参照マークを設け、該参照マークに投光手段から
光束を走査しながら入射させ、該参照マークから生じる
光束の所定面上における光量分布形状を利用することに
より、投光手段と第1物体との位置関係を適切に設定す
ることができる為、後で行う第1物体と第2物体との相
対的な位置検出を高精度に行うことができる位置検出装
置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の要部概略図
【図2】 図1の一部分の説明図
【図3】 図1の一部分の説明図
【図4】 本発明の位置検出装置の原理説明図
【図5】 本発明の位置検出装置の原理説明図
【図6】 本発明における投光手段と第1物体との相
対的位置検出の原理説明図
【図7】 本発明における投光手段と第1物体との相
対的位置検出の原理説明図
【図8】 本発明における投光手段と第1物体との相
対的位置検出の原理説明図
【図9】 本発明における投光手段と第1物体との相
対的位置検出の他の実施例の説明図
【図10】 本発明における投光手段と第1物体との相
対的位置検出の他の実施例の説明図
【符号の説明】
1 光源 2 コリメーターレンズ 3 信号処理回路 4 制御回路 5 レンズ系 6 ミラー 8 ステージコントローラ 9 アライメントヘッドコントローラ 11 受光手段 15 光束 18 第1物体 19 第2物体 71,72,81,82 光量分布形状

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1物体と第2物体とを対向させて相対
    的な位置検出を行う位置検出装置において、該第1物体
    面上と該第2物体面上に各々形成された物理光学素子の
    うち一方の物理光学素子に投光手段から光を入射させた
    ときに生ずる回折光を他方の物理光学素子に入射させ、
    該他方の物理光学素子により所定面上に生ずる回折パタ
    ーンを検出手段により検出することにより、該第1物体
    と該第2物体との相対的な位置検出を行なうようにする
    とともに、該第1物体面上に形成された参照マーク
    該投光手段とを相対的に移動させて該投光手段からの光
    束で該参照マークを走査し、該走査に伴い該参照マーク
    より発生し所定面上に入射する光束を受光手段で検出
    し、該受光手段からの出力信号を用いて該走査方向の光
    量分布形状を少なくとも2つ得て、該2つの光量分布形
    状を利用して該投光手段と該第1物体との相対的な位置
    検出を行うようにしたことを特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記2つの光量分布形状の走査方向の交
    点を利用して前記投光手段と前記第1物体との相対的な
    位置検出を行っていることを特徴とする請求項1の位置
    検出装置。
  3. 【請求項3】 前記受光手段を前記検出手段の一部より
    構成していることを特徴とする請求項1の位置検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記2つの光量分布形状のうち1つは前
    記受光手段で得られる出力信号を走査方向に一定量シフ
    トして演算より得ていることを特徴とする請求項1の位
    置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記参照マークは物理光学素子又は反射
    面より成っていることを特徴とする請求項1の位置検出
    装置。
  6. 【請求項6】 前記光量分布形状を前記受光手段で得ら
    れる出力信号に重み付けをして得ていることを特徴とす
    る請求項1の位置検出装置。
  7. 【請求項7】 前記走査方向の2つの光量分布形状を少
    なくとも2組形成し、各々の組より得られる光量分布形
    状の交点の位置座標の平均値を用いていることを特徴と
    する請求項2の位置検出装置。
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