JP3008560U - 自動車用傘収納器 - Google Patents

自動車用傘収納器

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JP3008560U
JP3008560U JP1994005922U JP592294U JP3008560U JP 3008560 U JP3008560 U JP 3008560U JP 1994005922 U JP1994005922 U JP 1994005922U JP 592294 U JP592294 U JP 592294U JP 3008560 U JP3008560 U JP 3008560U
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之信 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車内において濡れた傘を容易にかつ機能的に
収めるようにし、車内における傘の取扱いに伴う煩わし
さをなくした簡易設置可能な傘収納器を提供すること。 【構成】 畳まれた傘を内側に収納する有底円筒状の傘
収納筒2,3と、自動車室内の床面または壁面に固定す
るため固定部材5と、傘収納筒2,3の有底部側に設け
られ、傘収納筒2,3を固定部材5に対して回転可能に
保持する回転保持部材4とによって構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車の車内に備えられる自動車用傘収納器に関するものであり、 特に、取り外しが可能な自動車用傘収納器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
雨天時に自動車に乗車する際、通常は畳んだ傘をそのまま車内に放り込むよう にしている場合が多い。しかし、そのような場合には傘に着いた水滴によって車 内のシート等あるいは乗車している人の服を濡らしてしまうこととなる。また、 濡れた傘に気をつけながら乗っていたのでは、乗車状態が自然でなくなり非常に 乗り心地が悪くなってしまう。 そこで従来から車内での傘の収納には以下の様なものが使用されてきた。図1 2は、傘収納器具を示す斜視図である。図12(A)は、大きさの異なるプラス チックでできたカップ状の筒が複数個重ねられてできたものであり、傘の挿入時 に筒をスライドさせて傘の長さに対応する一本の筒を形成するものである。図1 2(B)は、傘の長さに対応するビニールの袋である。 そして乗車する人は、乗車の際に畳んだ傘を上記筒や袋に挿入して、その筒や 袋を持ちあるいは足下に置いたりしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このような従来のものにより傘に着いた水滴によって濡れるという問題はなく なったが、依然として傘は乗車する人に取っては邪魔な存在であった。特に運転 者にとっては、安全に運転するためのスペースを確保する必要があるため、その 取扱いが非常に不便である。つまり、上記収納器具に収めた傘を空席に置いたり 同乗者に預ける等しなければならず、乗り降りに際して狭い車内での傘の移動を 行う必要があった。また、このようなビニール袋やプラスチックケースは、容易 に車外へも持ち出されるため、雨が降って必要とされる時に車内に存在しないこ とがある。更に、車内にあったとしてもドアを開けたときに後部座席等に置かれ て即座に収納できない場合には、雨によってシートが塗れてしまう。
【0004】 従って、本考案は車内において濡れた傘を容易にかつ機能的に収めるようにし 、車内における傘の取扱いに伴う煩わしさをなくした簡易設置可能な傘収納器を 提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の自動車用傘収納器は、畳まれた傘を内側に収納する有底円筒状の傘収 納筒と、自動車室内の床面または壁面に固定するための固定部材と、前記傘収納 筒の有底部側に設けられ、前記傘収納筒を前記固定部材に対して回転可能に保持 する回転保持部材とを有するものである。 また、望ましくは、本考案の自動車用傘収納器は、前記回転保持部材が前記傘 収納筒を着脱自在に保持する筒保持部を有するものである。 また、望ましくは、本考案の自動車用傘収納器は、前記傘収納筒が、底部方向 に向かって径が小さくなる固定筒と、前記固定筒の外側を摺動する一定径の移動 筒とを有するものである。
【0006】 また、望ましくは、本考案の自動車用傘収納器は、前記傘収納筒が、底部方向 に向かって径が小さくなる固定筒と、前記固定筒の外側を摺動する一定径の移動 筒とを有するものである。 また、望ましくは、本考案の自動車用傘収納器は、前記移動筒の側面に案内溝 が形成されていると共に、前記固定筒の開口端の外側に前記案内溝と嵌合する凸 部が形成されているものである。 また、望ましくは、本考案の自動車用傘収納器は、前記凸部が前記移動筒を外 側からガイドする外ガイド部を有するものである。
【0007】 また、望ましくは、本考案の自動車用傘収納器は、前記傘収納筒の底部内側に 吸水部材を有するものである。 また、望ましくは、本考案の自動車用傘収納器は、前記傘収納筒の開口端に蛍 光部が形成されているものである。 また、望ましくは、本考案の自動車用傘収納器は、前記回転部材が球面軸受で あるものである。 また、望ましくは、本考案の自動車用傘収納器は、前記固定部材が、自動車室 内の床面のカーペットを挟んで嵌合する上台と下台とにより構成されるものであ る。 また、望ましくは、本考案の自動車用傘収納器は、前記下台に形成された突起 部と、その突起部が嵌挿される前記上台に形成された挿入孔とが多段階で噛み合 うノッチ手段を有するものである。 また、望ましくは、本考案の自動車用傘収納器は、前記固定部材が接着手段と してマジックテープ又は両面テープを備えるものである。
【0008】
【作用】
本考案の自動車用傘収納器は、先ず、自動車の車内の任意の箇所に固定部に設 けられた接着部材によって取り付ける。そして、回転保持部材によって回転可能 に設けられた傘収納筒の開口部を所定角度上方に回転させ、その開口端が上方に 向いた状態で傘を差し込む。傘が差し込まれた後は、傘の杖の部分を下方に押さ えることによって回転部が先の場合とは逆に回転し、傘が挿入された収納部を自 動車床面等に沿わせるようにして、傘が挿入された状態で配置される。そのため 、車内を濡らすことなく、また、傘の挿入に便利な位置に常に配置しておくこと ができる。 また、本考案の自動車用傘収納器は、畳まれた傘が挿入されることにより傘を 収納する筒状の傘収納筒が、その端部を中心に回転させる回転保持部材に着脱可 能であるため、常時は固定部材のみを車内に取り付けておき、雨天時にのみ収納 部材を装着するようにできる。
【0009】 また、本考案の自動車用傘収納器は、固定筒が前記収納筒が設けられた回転保 持部材の回転部から、その傘収納筒の開口端に向けて径が広がって設けられ、移 動筒が固定筒の開口端の同一径によって形成された摺動部分で、凸部に沿って摺 動する。そのため、傘収納筒は使用状況によって筒の長さを変えることができ、 傘の長さに応じて使用することができる。 また、本考案の自動車用傘収納器は、移動筒が固定筒を凸部に沿って移動する 際に、移動筒が、その凸部に設けられた外ガイド部にガイドされ、安定した移動 をする。 また、本考案の自動車用傘収納器は、傘収納筒の回転中心側端部が閉口され、 その端部内側に吸水材が設けられるもので、塗れた傘を挿入した際に、その傘の 水分が吸水材に吸収されるので、開口端が下を向いたとしても水が流れ落ちるこ とはない。 また、本考案の自動車用傘収納器は、夜間に傘を挿入する際には、傘収納筒先 端に設けられた蛍光材を目印にして挿入することにより、確実に傘を傘収納筒に 挿入することができる。
【0010】 また、本考案の自動車用傘収納器は、傘収納筒を回転させる時には、回転保持 部材の球面軸受が回転するので、車内のスペースの空いた方向へ任意に回転させ ることができる。 また、本考案の自動車用傘収納器は、固定部材を構成する上台と下台とによっ て、自動車室内の床面のカーペットを挟んで嵌合することにより収納器を固定す るので、カーペットの厚さや毛の長さ等に影響されることなく確実に固定するこ とができる。 また、本考案の自動車用傘収納器は、固定部材の下台に形成された突起部が、 固定部材の上台に形成された挿入孔に嵌合される際、多段階で噛み合うノッチ手 段によって固定されるので、カーペットの厚さを問わず適切に固定することがで きる。 更に、本考案の自動車用傘収納器は、車内への固定に際して固定部材に設けら れたマジックテープ又は両面テープによっても行なうので、自動車室内の壁面に も固定することができ、また容易に着脱することが可能である。
【0011】
【実施例】 以下、本考案の自動車用傘収納器(以下、単に「収納器」という)の第1実施 例について説明する。図1は、本実施例の収納器1を車内に設置した状態を示し た斜視図である。この収納器1は、後述するように取り外しが可能である。従っ て、取付時、即ち使用時には図示するように足元に設置されることが多いが、室 内壁面に取り付けることも可能であり、使用者の好みによって任意の箇所を選ぶ ことができる。本実施例では、運転者が足元に取り付けた場合について説明する 。 また、収納器1は、以下に詳述するよう収納ケース2、スライド収納ケース3 、ケースホルダ4、そして固定用下敷5によって構成されている。従って、先ず 、その構成について説明する。
【0012】 図2は収納ケースを示す図であり、図(a)は平面図であり、図(b)はその A矢視図である。 収納ケース2は、一端が有底で他端が開口した筒形状を有している。そして、 有底端21及び開口端22の両端が、その各端部からの所定距離だけ同一径で構 成されたはめ込み部24とスライド部25が構成されている。そして、中間部分 がそのはめ込み部24からスライド部25に向けて径が広がるように構成されて いる。また、収納ケース2の開口端22の外周面を隆起させ凸部23が形成され ている。凸部23は、開口端22から長円を半分に切った形状をし、更に、その 上面に面積の広い同形の外ガイド部23aが開口端22に揃えて形成されている 。ところで、収納ケース2はプラスチックによって形成されているが、はめ込み 部24には図示しない補強部材が一体成形あるいはインサート方式によって形成 されている。
【0013】 次に、スライド収納ケース3をについて説明する。図3は、そのスライド収納 ケース3を示した平面図である。スライド収納ケース3は、両端を共に開口した 円筒形状をしており、その内径が上記収納ケース2のスライド部25の外径と同 一で、全長に渡って径が同一に構成されている。また、先端部32から後端部3 3の手前にかけて、案内溝31が形成されている。具体的には、先端部32から 一定の幅で直線状に後端部33の所定距離手前まで切り欠かれている。そして、 案内溝31の停止部31aは、上記収納ケース2の凸部23の曲線部に合わせた 曲線によって形成されている。また、スライド収納ケース3もプラスチックによ って形成されている。
【0014】 次に、ケースホルダ4について説明する。図4はケースホルダの側面を示した 図である。ケースホルダ4は、その内径が上記収納ケース2のはめ込み部24の 外径と同一で、その長さがはめ込み部24と同一の長さの円筒によって形成され る装着部41を有している。そして更に、その装着部41の外周面には、一部切 りとられた球形の摺動支持部42が、後で説明する固定用下敷5の嵌挿穴52a とによって球面軸受を構成している。この摺動支持部42は、装着部41に中心 線aの垂線bに対し所定角度θを有する中心軸cの方向に形成されている。本実 施例では、所定角度θは20度である。摺動支持部42は、球状に形成されたそ の一部を中心軸cと垂直な平面で切りとられ、その位置は球の中心点から先端寄 りである。また、この摺動支持部42には、切りとられた端面42aの中心位置 に、中心軸cに沿って所定深さの空間43が設けられている。
【0015】 更に、以上の収納ケース2,3、ケースホルダ4と共に構成される収納器1の 固定部となる固定用下敷5について説明する。図5は、固定用下敷5を示す図で あり、図(a)は平面図、図(b)は図(a)のB−B断面図を示す。この固定 用下敷5は、所定面積を有する平面板からなる基台51と、前記ケースホルダ4 の摺動支持部42が嵌挿される台部52とから構成されている。この基台51は 正方形の薄い平面板でその四角が円く切られている。そして、その上面には台部 52が設けられ、下面には接着シート53が張り付けられている。本実施例では 、接着シート53にマジックテープを使用している。またこの接着シートには、 更に両面テープ等を使用することも可能である。台部52は、基台51の一辺に 偏って形成され、その上面中央には球状に掘られた嵌挿穴52aが形成されてい る。この嵌挿穴52aの直径は、上記球形の摺動支持部42の直径と同一であり 、半径距離より所定距離だけ深く掘られている。
【0016】 次に、以上説明した収納ケース2、スライド収納ケース3、ケースホルダ4、 そして固定用下敷5が組み合わされた構成について説明する。図6、図7は、本 実施例の収納器1の側面を示した図である。共に異なる使用態様を示した図であ るが、その態様については後述する。 本実施例の収納器1は、収納ケース2をスライド収納ケース3が覆うようにか ぶせられている。このとき、スライド収納ケース3は、案内溝31内に凸部23 が収まるように装着され、更に、外ガイド部23aによって外側をガイドされて いる。また、円筒形状をなすスライド収納ケース3の内径と、収納ケース2のス ライド部25の外径とが同一であるため、装着された状態では両者が隙間なく接 することとなる。従って、スライド収納ケース3がいずれの位置に移動したとし ても、そのスライド収納ケース3と収納ケース2との中心軸eは一致する。一方 、収納ケース2のはめ込み部24がケースホルダ4の装着部41に嵌挿されてい る。この場合も、はめ込み部24の外形と装着部41の内径が同一であるため、 両者は隙間なく接することとなる。従って、収納ケース2とケースホルダ4の装 着部41の中心軸eも一致する。
【0017】 更に、ケースホルダ4の摺動支持部42が、固定用下敷5の台部52に形成さ れた嵌挿穴52aにはめ込まれている。このとき、摺動支持部42と嵌挿穴52 aは共に球形状であり、その直径も同一であるので、摺動支持部42と嵌挿穴5 2aの曲面とが隙間なく接することとなる。従って、摺動支持部42と嵌挿穴5 2aとの両曲面には摩擦抵抗が働き、図6に示すような状態でも、収納ケース2 、スライド収納ケース3は、接触面に働く摩擦力によってつり合っている。 また、ケースホルダ4の摺動支持部42に空間43が形成されているが、これ は、嵌挿穴52の挿入口が摺動支持部42の直径よりも小さいため、嵌挿穴52 に挿入する際に摺動支持部42を多少変形させるためである。 そして、以上のように収納ケース2、スライド収納ケース3、ケースホルダ4 、固定用下敷5が一体に組み合わされた後は、固定用下敷5の基台51下面の接 着シート53によって、例えば図1に示すように車両床面に接着固定させる。
【0018】 以上、本実施例の収納器1の構成について説明してきたが、次に、この収納器 1の作用について説明する。先ず、例えば図1に示すように、収納器1を運転者 の足下でアクセルの横に並ぶように車両床面に固設した場合を考える。 雨天時、運転者は、車内に乗り込むに際し以下の様な動作により傘を収納する 。 運転者は、自動車のドアを開けて傘をさしたままの状態でシートに腰をかけ、 体をねじって両足をシート前方に置く。
【0019】 そして、運転者は、開いていた傘を畳んで、その先を収納ケース2に挿入し、 自動車のドアを閉める。このとき、収納器1は図6に示すような状態にある。即 ち、収納ケース2とスライド収納ケース3とがその先端を揃えるように重ねられ 、更に、収納ケース2の開口端22が斜め上方を向いた状態にある。これは、運 転者が傘を挿入しやすくするためである。従って、運転者は、普段使用しないと きには開口端22を下に向けて運転の邪魔にならないようにし、車外へ出るとき に予め上向きにするようにするとよい。このように、収納ケース2を上方へ向け ると、一定の角度のところで、ケースホルダ4の装着部41が固定用下敷5の台 部52に当接することにより、該角度θ1で制限されることとなる。本実施例で は、θ1=50度である。逆に、収納ケース2の開口端22を下方へ向ける回転 では、開口端22が車両床面に着く程度の回転は可能である。
【0020】 運転者は、収納ケース2に挿入された傘自体を下方に持っていくことによって シート側部に収めることができる。即ち、収納ケース2に挿入された傘の杖の部 分を持って下方に力を加えれば、ホルダケース4の摺動支持部42が嵌挿穴52 a内を摺動するため、傘は収納ケース2と共に摺動支持部42を中心に回転する 。そして、傘が図8に示すようにシート側部に収められる。 ところで、このように回転させて傘をシート側部に収める場合、傘はその一部 しか収納ケース2に入らないため、そのままでは傘の濡れた部分がシートを濡ら すこととなる。そのため、収納ケース2を倒す前にスライド収納ケース3を引き 出し、更に傘全体を覆うようにする。
【0021】 即ち、このスライド収納ケース3は、運転車によって手元の方向に引かれると 、スライド収納ケース3の内周面が収納ケース2のスライド部25を摺動して移 動する。そのため、傘の長さに合った分だけスライド収納ケース3を引き出すよ うにする。このようにスライド収納ケース3が摺動するとき、そのスライド収納 ケース3は、その形成された案内溝31が外ガイド部23aにガイドされながら の凸部23に沿って移動することとなる。そして、この引き出しは、案内溝31 の停止部31aが収納ケース2の凸部23に当接する位置まで可能である。 以上のようにして傘を収納器1に挿入し、シート側部に配置させたが、傘を取 り出す時には、逆の動作によって行なう。即ち、先ず、傘の杖の部分を持って上 方に持ち上げる。すると傘と収納ケース2,3は一体になってケースホルダ4の 摺動支持部42を中心に回転する。そして、所定角度上方に回転したところでス ライド収納ケース3を前へ移動させ、その先端と収納ケース2の先端と重ね合わ さる程度にして傘を取り出す。
【0022】 以上、本考案の自動車用傘収納器の第1実施例について説明したが、本実施例 の収納器によれば以下の様な効果を奏する。 車内床面に固着した収納ケース2に傘を入れるようにしたため、傘の収納を容 易に行うことができ、また濡れた傘によって他のものを濡らすことなく収納する ことできる。 また、常に一定の箇所に設置しておくことができ、とっさの雨にも収納ケース を探すことなく容易に傘の収納が行える。 また、スライド収納ケース3によって傘の収納容器を伸縮させることができる ので、未使用時には車両床面に固着させたままでも邪魔になることはなく、また 、使用に際しては、収納時あるいは引出し時に収納容器を短くして、長い傘でも 後方に引く距離を短くでき、狭い車内でも無理なく挿入動作を行なうことができ る。 また、スライド収納ケース3を収納ケース2の凸部23に沿って移動させ、更 に、そのスライド収納ケース3を外ガイド部23aでガイドすることとしたため 、スライド収納ケース3がはずれてしまうことなく、安定した移動を行なうこと ができる。
【0023】 また、通常の運転に時ある程度の長さを持った収納ケースが邪魔になると感じ る運転手は、その収納ケース2、スライド収納ケース3を取り外しておくことが でき運転の快適性を維持し、必要に応じて装着して傘の収納を容易に行うことが 可能となった。 また、基台5の下面の接着シート53にマジックテープを使用したので、例え ば車内床面のカーペット上或は壁面に何度も取り外しができ、また、その取扱い も容易に行なうことができる。 また、回転部をケースホルダ4の摺動支持部42と基台5の嵌挿穴52aとに より球面軸受としたので収納ケースの任意な方向への回転が可能となり、取扱い 易いものとなった。 更に、スライド収納ケース3を収納ケース2に重ね合わせて短くした状態では 、折り畳み傘を常時挿入しておく等すれば、従来収めるところがなく車内を転が っていた傘を一定の場所に備えることができる。
【0024】 次に、本考案の収納器の第2実施例では、上記第1実施例で示した収納ケース 2の有底端21内側にスポンジ26を嵌挿させた。図9は、スポンジ21を入れ た状態の収納ケース2の断面図である。このような収納ケース2は、上記第1実 施例の場合と同様、スライド収納ケース3が外周面を覆うように設けられ、固定 用下敷5に回転可能に取り付けられたケースホルダ4に装着されている。そして 、同じ動作によって傘が挿入され、シート6の側部に収められる。 しかし本実施例では、収納ケース2にスポンジ26を入れたことにより、傘に 着いた水滴がその収納ケース内に落ちて溜った後、開口側が下になってしまって も、水分がスポンジに吸収された状態で流れ出ることはない。 また、収納ケース2の取り外しが可能なため、掃除も容易に行なうことができ る。
【0025】 次に、本考案の収納器の第3実施例では、上記第1実施例で示したスライド収 納ケース3の開口端22外側に蛍光塗料が塗られた蛍光部27が形成されている 。図10は、蛍光部27が形成されたスライド収納ケース3の平面図である。そ して、このようなスライド収納ケース2は、上記第1実施例の場合と同様、収納 ケース2の外周面を覆うように設けられ、固定用下敷5に回転可能に取り付けら れたケースホルダ4に収納ケース2装着されている。そして、同じ動作によって 傘が挿入され、シート6の側部に収められる。 そこで本実施例では、収納ケース2に蛍光部27を形成したことにより、夜間 暗闇の中でも収納ケース2の存在の確認が容易であり、傘の挿入が容易となる。
【0026】 更に、本考案の収納器の第4実施例では、上記第1実施例で示した固定用下敷 5の変形例である。図11は、本実施例で使用する固定用下敷を示した図であり 、図(a)は平面図、図(b)は図(a)のC−C断面図を示す。 この固定用下敷60は、所定面積を有する平面板からなる下台61と、その下 台61より狭い面積の平面板からなる上台62と、上台62に一体に形成され、 ケースホルダ4の摺動支持部42が嵌挿される台部63とから構成されている。 下台61は、四隅が円く削られた正方形の板で形成され、その上面には、任意の 一辺に偏りその中心位置に係止部64が突出して形成されている。その係止部6 4は、短冊形状のものであり、狭面側には下向きに傾斜した段差64aが形成さ れている。一方、上台62の台部63には、係止部64を挿入する挿入孔65が 形成され、また、その挿入孔65内部には前記係止部64の段差64aに噛み合 うよう逆向きの段差65aが形成されている。
【0027】 以上のような構成による本実施例の収納器では、先ず、下台61を車両床面に 敷いてあるカーペットの下に配置させ、下台61に形成された係止部64のみを をカーペット上に突き出るようにする。そして、突き出た係止部64に上台62 の挿入孔65をはめ込み、カーペットを下台61と上台62とで挟み込んで固定 する。即ち、係止部64に挿入孔65をはめ込み、上台62の台部63を押下す ると、挿入方向は段差64a,65aが順目なのでカーペットの厚さ限度までス ムーズに押え込むことができ、その位置で段差がが噛み合って固定される。一方 、外す時は、段差64a,65aが逆目になるので、台部63の両側面を押さえ ることにより挿入孔65を変形させ、段差64a,65aが当たらないようにし て上台62を抜き取る。
【0028】 そして、傘収納器を車両床面に固定した状態で、上記第1実施例同様、収納ケ ース2に傘を収納し、その収納ケース2と共に傘を回転させせて所定位置に配置 させる。 よって、以上の構成による本実施例では、カーペット上下で挟んで固定するた め、カーペットの毛の長さによって不安定になることもなく、上台62と下台6 1との段差64a,65aの噛み合わせ位置を変更することにより、カーペット の厚さに係わらず確実に固定させることができる。
【0029】 以上、本考案の実施例の自動車用傘収納器について説明してきたが、本考案は これらのものに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変 更が可能である。 例えば、上記実施例では、収納筒が収納ケース2とスライド収納ケース3の2 段階の構成になっていたが、更に段階を増やしてもよく、また、1つの筒によっ て構成するようにしてもよい。 また、例えば、上記実施例ではケースホルダ4の摺動支持部42が固定用下敷 5の凸部52に形成されたに嵌挿穴52aにはめ込むようにしたが、回転軸を設 けるようにしてもよい。 また、例えば、上記実施例では運転者のみの使用について説明したが、本考案 の自動車用傘収納器は運転者のみならず、助手席側での使用も可能であり、更に 、ワンボックスカーのような自動車においては後部座席での使用も可能である。
【0030】
【考案の効果】
以上、詳細に説明した本考案の自動車用傘収納器によれば、傘が挿入された筒 状の傘収納筒をその端部側に設けた回転保持部材によって回転可能に固定部上に 支持し、更にその固定部には自動車の車内において取り外しが可能な接着部材が 設けられているので、車内において濡れた傘を容易にかつ機能的に収めることが でき、車内における傘の取扱いに伴う煩わしさをなくした簡易設置可能な傘収納 器を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例である収納器を車内に設置
した状態を示した斜視図である。
【図2】本考案の第1実施例である収納器の収納ケース
を示す図である。
【図3】本考案の第1実施例である収納器のスライド収
納ケースを示した平面図である。
【図4】本考案の第1実施例である収納器のケースホル
ダを示した側面図である。
【図5】本考案の第1実施例である収納器の固定用下敷
5を示す図である。
【図6】本考案の第1実施例である収納器への傘の挿入
前の状態を示した図である。
【図7】本考案の第1実施例である収納器への傘の挿入
後の状態を示した図である。
【図8】本考案の第1実施例である収納器への傘の挿入
後の状態を示した斜視図である。
【図9】本考案の第2実施例である収納器の収納ケース
の断面図である。
【図10】本考案の第3実施例である収納器の収納ケー
スの平面図である。
【図11】本考案の第4実施例である収納器の固定用下
敷を示す図である。
【図12】従来の自動車用傘収納器を示した斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 自動車用傘収納器 2 収納ケース 3 スライド収納ケース 4 ケースホルダ 5 固定用下敷
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項9
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項10
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項11
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項13
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (13)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側に畳まれた傘を収納する有底円筒状
    の傘収納筒と、 自動車内部の床面または壁面に固定するための固定部材
    と、 前記傘収納筒の有底部側に設けられ、前記傘収納筒を前
    記固定部材に対して回転可能に保持する回転保持部材と
    を有することを特徴とする自動車用傘収納器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するものにおいて、 前記回転保持部材が前記傘収納筒を着脱自在に保持する
    筒保持部を有することを特徴とする自動車用傘収納器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載するものにおいて、 前記傘収納筒が、底部方向に向かって径が小さくなる固
    定筒と、前記固定筒の外側を摺動する一定径の移動筒と
    を有することを特徴とする自動車用傘収納器。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載するものにおいて、 前記傘収納筒が、底部方向に向かって径が小さくなる固
    定筒と、前記固定筒の外側を摺動する一定径の移動筒と
    を有することを特徴とする自動車用傘収納器。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載するものにおいて、 前記移動筒の側面に案内溝が形成されていると共に、 前記固定筒の開口端の外側に前記案内溝と嵌合する凸部
    が形成されていることを特徴とする自動車用傘収納器。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載するものにおいて、 前記移動筒の側面に案内溝が形成されていると共に、 前記固定筒の開口端の外側に前記案内溝と嵌合する凸部
    が形成されていることを特徴とする自動車用傘収納器。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6に記載するものに
    おいて、 前記凸部が前記移動筒を外側からガイドする外ガイド部
    を有することを特徴とする自動車用傘収納器。
  8. 【請求項8】 請求項1及至請求項7に記載するものに
    おいて、 前記傘収納筒の底部内側に吸水部材を有することを特徴
    とする自動車用傘収納器。
  9. 【請求項9】 請求項1及至請求項7に記載するものに
    おいて、 前記傘収納筒の開口端に蛍光部が形成されていることを
    特徴とする自動車用傘収納器。
  10. 【請求項10】 請求項1及至請求項7に記載するもの
    において、 前記回転部材が球面軸受であることを特徴とする自動車
    用傘収納器。
  11. 【請求項11】 請求項1及至請求項7に記載するもの
    において、 前記固定部材が、自動車室内の床面のカーペットを挟ん
    で嵌合する上台と下台とにより構成されていることを特
    徴とする自動車用傘収納器。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載するものにおいて、 前記下台に形成された突起部と、その突起部が嵌挿され
    る前記上台に形成された挿入孔とが多段階で噛み合うノ
    ッチ手段を有することを特徴とする自動車用傘収納器。
  13. 【請求項13】 請求項1及至請求項7に記載するもの
    において、 前記固定部材が接着手段としてマジックテープ又は両面
    テープを備えることを特徴とする自動車用傘収納器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0648073A (ja) * 1992-07-31 1994-02-22 New Oji Paper Co Ltd フォームタックラベル用紙
JP3173788U (ja) * 2011-11-18 2012-02-23 和弘 吉田 携行品ホルダまたは携行品ホルダ付きバッグ

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JPH0648073A (ja) * 1992-07-31 1994-02-22 New Oji Paper Co Ltd フォームタックラベル用紙
JP3173788U (ja) * 2011-11-18 2012-02-23 和弘 吉田 携行品ホルダまたは携行品ホルダ付きバッグ

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