JP3008518U - フィルムセット - Google Patents

フィルムセット

Info

Publication number
JP3008518U
JP3008518U JP1994011994U JP1199494U JP3008518U JP 3008518 U JP3008518 U JP 3008518U JP 1994011994 U JP1994011994 U JP 1994011994U JP 1199494 U JP1199494 U JP 1199494U JP 3008518 U JP3008518 U JP 3008518U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
film set
intensifying screen
case
cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1994011994U
Other languages
English (en)
Inventor
努 佐藤
Original Assignee
株式会社フラット
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社フラット filed Critical 株式会社フラット
Priority to JP1994011994U priority Critical patent/JP3008518U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3008518U publication Critical patent/JP3008518U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
  • Conversion Of X-Rays Into Visible Images (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 顎骨や歯根のX線撮影に際して、X線照射量
を少なくし、かつX線撮影所要コストを少なくする。 【構成】 フィルムセット1を、鉛板7、フィルム8、
増感紙9の順に重畳されてなる重層体6を収納する収納
ケース4と、する収納ケース4を開閉自在に閉蓋するカ
バー5とからなる組立式の保護ケース3を開閉自在な封
止袋2に収納して、この封止袋2により保護ケース3内
への唾液の侵入を防ぐ構成とする。 【効果】 従って、増感紙9の働きによりフィルム8が
高感度になるのでX線照射時間が短くて済むようにな
り、また封止袋2は使い捨てにすることになるが、保護
ケース3、鉛板7、増感紙9の繰り返し使用が可能にな
るので、長期的な観点からすると、このフィルムセット
1は低コストになる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、フィルムセットに係り、より詳しくは、口腔法により上下顎骨や歯 根をX線撮影するに際して、X線の照射時間の短縮を可能ならしめるようにした フィルムセットに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の通り、上下顎骨や歯根を口腔法によりX線撮影する場合は、フィルムを 軟質樹脂からなるケースに収納して密封した使い捨てフィルムセットが用いられ ている。このフィルムセットは、例えばフィルムメーカや歯科器具製造メーカ等 により製造されている。以下、フィルムセットの例を、その平面図の図7(a) と、その断面図の図7(b)とを参照しながら紹介すると、図7(a)に示す符 号50は軟質樹脂からなるケースで、このケース50の一方側は折返されると共 に、折返部50aは唾液の侵入を防止するために加熱・圧着により封止されてい る。そして、このケース50内には、鉛板51と黒色の保護紙52により包まれ たフィルム53が重ね合わされた状態で収納されている。従って、撮影終了後に 口腔内から取出したケース50内から撮影済のフィルム53を取出す場合には、 リップ部50bを折返部50a側に引くことによりケース50が開封される。
【0003】 なお、その断面図の図8に示すように、保護紙62で包まれた鉛板61とフィ ルム63とをケース60に挿入し、ケース60を開封するための摘み部60aを 残して封止した構成のものもあり、さらに鉛板が組込まれていない簡単な構成の ものもある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、人体にとってX線照射量が少ない方が好ましい。そのため、高価な 高感度のフィルムが採用されているが、X線照射量はより少ない方が好ましい。 このような観点から、歯科医師からさらなるX線照射量低減に対する要望に加 えて、コスト低減に対する要望があった。このような課題のうち、X線照射量の 低減については、ケース内に、例えば周知の増感紙をセットすれば解決すること が可能である。しかしながら、増感紙は長期間、例えば2年間以上もの使用に耐 え得るもので、コスト的にはフィルムの100倍もする極めて高価であるにもか かわらず従来のような構成のケースでは使い捨てにせざるを得ず、逆にコストア ップの要因になってしまう。換言すれば、X線照射量の低減に効果があるにもか かわらず、増感紙が用いられないのはさらに高コストになるためである。
【0005】 従って、本考案の目的とするところは、増感紙の再使用を可能にし、しかもX 線撮影所要コストの低減を可能ならしめる口腔法によるX線撮影用のフィルムセ ットを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記実情に鑑み、フィルムと、増感紙とを収納するケースを暗室や 暗箱内で簡単に組立・分塊し得る構成にし、そしてケースにフィルムと増感紙と を保護する保護機能を持たせると共に、カセット内への唾液の侵入を防止し得る 手段を講じてやれば上記課題を解決し得ると考えてなしたものである。
【0007】 従って、本考案の請求項1に係るフィルムセットが採用した主たる手段は、口 腔内に装填されて上下顎骨や歯根をX線撮影するフィルムを有するフィルムセッ ト1において、前記フィルムセット1が、周部に設けられた枠部4aの端面に溝 4bを有し、枠部4aの内側にフィルム8と、増感紙9とが重層されてなる重層 体6を収納する樹脂製の収納ケース4および周部に前記溝4bに嵌められる突起 5aを有する樹脂製の開閉自在なカバー5とからなる保護ケース3と、該保護ケ ース3を収納する開閉自在な封止袋2とからなることを特徴とする。
【0008】 本考案の請求項2に係るフィルムセットが採用した主たる手段は、請求項1に 記載のフィルムセットにおいて、前記保護ケース3が、一端側に前記収納ケース 4とカバー5とを連結する曲げ変形自在なヒンジ部3aを有し、収納ケース4と カバー5とのうちの一方の他端側に、先端に鉤部4dを備えた曲げ変形自在なロ ック部材4cを有し、かつロック部材4cの反対側に側に鉤部4dが係脱自在に 係合される鉤係合部5bを有してなることを特徴とする。
【0009】 本考案の請求項3に係るフィルムセットが採用した主たる手段は、口腔内に装 填されて上下顎骨や歯根をX線撮影するフィルムを有するフィルムセット1にお いて、前記フィルムセット1が、周部に設けられた枠部4aの端面に嵌着溝4b を有し、枠部4aの内側にフィルム8と、増感紙9とが重層されてなる重層体6 を収納する樹脂製の収納ケース4と、周部に前記嵌着溝4bに嵌着される嵌着突 起5aを有する樹脂製の開閉自在なカバー5とからなることを特徴とする。
【0010】 本考案の請求項4に係るフィルムセットが採用した主たる手段は、口腔内に装 填されて上下顎骨や歯根をX線撮影するフィルムを有するフィルムセット1にお いて、前記フィルムセット1が、フィルム8と、増感紙9とが重層されてなる重 層体6と、該重層体6を収納する開閉自在、かつ黒色の遮光機能を有する封止袋 2とからなることを特徴とする。
【0011】 本考案の請求項5に係るフィルムセットが採用した主たる手段は、請求項1, 2,3又は4に記載のフィルムセットにおいて、前記重層体6が増感紙9、フィ ルム8、増感紙9の順に重層されてなることを特徴とする。
【0012】
【作用】
本考案の請求項1に係るフィルムセット1によれば、フィルム8、増感紙9か らなる重層体6が保護ケース3に収納されるので、増感紙9によりフィルム8の 感度が高められ、また保護ケース3の収納ケース4とカバー5とは開閉自在なの で増感紙9の再使用が可能であり、さらに保護ケース3は封止袋2に収納される ので、この封止袋2により保護ケース3への唾液の侵入が防がれる。
【0013】 本考案の請求項2に係るフィルムセット1によれば、上記請求項1に係る作用 に加えて、ロック部材4cの鉤部4dが鉤係合部5bに係合されることにより収 納ケース3はカバー4で閉蓋された状態で保持されるので、保護ケース3の封止 袋2への収納作業に際して把持力をなくしてもカバー5が収納ケース4から外れ たりすることがない。
【0014】 本考案の請求項3に係るフィルムセット1によれば、フィルム8、増感紙9か らなる重層体6が、収納ケース4に収納されると共にこの収納ケース4がカバー 5で閉蓋されるので、増感紙9によりフィルム8の感度が高められ、また収納ケ ース4とカバー5とは開閉自在なので増感紙9の再使用が可能であり、さらにフ ィルムセット1は、収納ケース4の枠部4aの端面に設けられている嵌着溝4b にカバー5の周部に設けられている嵌着突起5aが嵌着されることによりフィル ムセット1内への唾液の侵入が防がれる。
【0015】 本考案の請求項4に係るフィルムセット1によれば、フィルム8、増感紙9か らなる重層体6が、開閉自在、かつ黒色の遮光機能を有する封止袋2に収納され るので、増感紙9によりフィルム8の感度が高められ、また封止袋2は開閉自在 なので増感紙9の再使用が可能であり、さらに封止袋2によって唾液の侵入が防 がれる。
【0016】 本考案の請求項5に係るフィルムセット1によればフィルム8の両側の2枚の 増感紙9,9によってフィルム8の感度が高められる。
【0017】
【実施例】
以下、本考案のフィルムセットに係る実施例1を、鉛板を備えている場合を例 として、その平面図の図1(a)と、図1(a)のA−A線断面図の図1(b) と、図1(a)のB−B線断面図の図1(c)とを参照しながら説明する。
【0018】 図1(a)に示す符号2は、2枚のシート材が合わされ、3辺が封止されてな る開閉自在な透明な封止袋で、この封止袋2の開口部は、図1(c)に示すよう に、開口部の2枚のシート材の相対する側の一方側に開口部を横断する断面が茸 状の嵌着突起2bが設けられ、他方側にこの嵌着突起2bが着脱自在に嵌着され る嵌着溝2aが設けられていて、この嵌着突起2aが嵌着溝2bに嵌着されて封 止されるものである。このような構成になる封止袋2に、後述する保護ケース3 が収納される。つまり、封止袋2と、これに収納される保護ケース3とでフィル ムセット1が構成される。なお、前記封止袋2は不透明であっても良い。
【0019】 前記保護ケース3は、黒色の樹脂からなり、周部に枠部4aが設けられ、この 枠部4aの端面に、断面が三角状の連続した三角溝4bが設けられてなる収納ケ ース4と、周部に連続した断面が三角状の三角突起5aが設けられ、前記収納ケ ース4を閉蓋するカバー5とからなっており、またこの収納ケース4の内側には 、図1(b)に示すように、鉛板7、フィルム8、増感紙9の順に重層されてな る重層体6が収納されるように構成されている。そして、三角溝4bへの三角突 起5aの嵌合により保護ケース3の遮光機能も保持されると共に、カバー5の閉 蓋位置が特定され、カバー5の位置ずれによるフィルム8の露光が防止される。 なお、この保護ケース3では、鉛板7側を識別するために、収納ケース4又は カバー5の何れか一方に識別突起(図示省略)が設けられている。
【0020】 以下、上記構成になるフィルムセット1の作用態様を説明すると、X線撮影す る前に、例えば暗室又は暗箱内において、鉛板7、フィルム8、増感紙9の順に 重層した重層体6を収納ケース4に収納すると共に、カバー5で閉蓋することに より保護ケース3を組立てると共に、組立てた保護ケース3を封止袋2に収納し て封止する。次いで、このようにして組立てたフィルムセット1が口内に装填さ れて、上下顎骨や歯根がX線撮影されるわけであるが、X線撮影に際しては、封 止袋2で保護ケース3内への唾液の侵入が防がれ、そしてフィルム8の感度が増 感紙9により高められるので、従来のように高価な高感度フィルムを使用するま でもなく、少ないX線照射量、つまり、より短時間のX線照射で上下顎骨や歯根 を鮮明にX線撮影することが可能になった。
【0021】 この場合、封止袋2は使い捨てにせざるを得ないものの、保護ケース3のカバ ー5は開閉自在なので、この保護ケース3の再使用は勿論のこと、鉛板7、増感 紙9を再使用することが可能になり、例え増感紙9や保護ケース3のエニシャル コストが高価であっても、長期的な観点からすると、本実施例になるフィルムセ ット1の方が従来のフィルムセットに比較して経済的に有利になる。因みに、こ の保護ケース3は損傷しない限り繰り返し使用が可能であり、また増感紙9は上 記の通り2年間以上の繰り返し使用が可能である。
【0022】 次に、本考案の実施例2に係るフィルムセットを、その保護ケースの断面図の 図2(a)と、保護ケースの開蓋状態を示す図の図2(b)とを参照しながら、 上記実施例と同一のもの、並びに同一機能を有するものを同一符号を以て説明す る。但し、本実施例が上記実施例と相違するところは、保護ケースの構成の相違 にあり、他は全く同構成であるから、その相違点だけの説明に止める。
【0023】 図2(a),2(b)に示す符号3はポリプロピレン樹脂からなる保護ケース で、この保護ケース3の収納ケース4とカバー5との一端側は曲げ変形自在なヒ ンジ部3aで連結されている。また、その他端側には、図2(b)に示すように 、収納ケース4側に、先端に鉤部4dを備えた曲げ変形自在なロック部材4cが 設けられると共に、カバー5側に、前記鉤部4Dが係合される鉤係合部5bが設 けられている。この実施例では、ロック部材4cが収納ケース4に設けられると 共に、鉤係合部5bがカバー5に設けられているが、逆にロック部材がカバーに 設けられると共に、鉤係合部が収納ケースに設けられていても良い。
【0024】 従って、図2(a)に示すように、前記収納ケース4に鉛板7、フィルム8、 増感紙9からなる重層体6を収納すると共に、ヒンジ部3aを曲げ変形させて収 納ケース4をカバー5で閉蓋するが、上記実施例と同様に、収納ケース4の三角 溝4bにカバー5の三角突起5aが嵌合されて遮光機能が保持されると共に、収 納ケース4に設けられたロック部材4cの鉤部4dがカバー5に設けられた鉤係 合部5bに係合し、カバー5が閉蓋された状態で維持される。そして、この状態 で、封止袋に収納されるので、本実施例は上記実施例と同効である。なお、この 場合、収納ケース4とカバー5とに対する把持力をなくしてもカバー5が収納ケ ース4から外れる恐れがないので、持代えが簡単なため封止袋への収納作業が容 易になるという効果がある。
【0025】 本考案の実施例3に係るフィルムセットを、その断面図の図3を参照しながら 説明すると、図3に示す符号1はフィルムセットで、このフィルムセット1は後 述する構成のポリプロピレン樹脂からなる収納ケース4と、この収納ケース4を 閉蓋するカバー5とから構成されている。即ち、鉛板7、フィルム8、増感紙9 からなる重層体6を収納する収納ケース4には、その周部に枠部4aが設けられ ており、この枠部4aの端面には、図3(b)に示すように、奥側が幅広で、開 口側が若干狭い形状の嵌着溝4bが設けられている。また、カバー5には、その 周部に、先端が幅広で、基端側の幅が若干狭い前記嵌着溝4bに嵌着される嵌着 突起5aが設けられている。
【0026】 従って、収納ケース4に重層体6が収納されると、収納ケース4はカバー5で 閉蓋されるが、閉蓋に際しては収納ケース4の嵌着溝4bにカバー5の嵌着突起 5aが嵌着され、これにより露光が防止されると共にフィルムセット1内への唾 液の侵入が防止されるので、本実施例は上記実施例と同効である。
【0027】 本考案の実施例4に係るフィルムセットを説明すると、本実施例は、鉛板7、 フィルム8、増感紙9からなる重層体6を、図1(a)に基づいて説明した封止 袋と同形状で、かつ黒色の遮光機能を有する封止袋に収納する構成としたもので ある。従って、封止袋に重層体6が収納されると、嵌着溝への嵌着突起の嵌着に より封止袋は封止され、遮光されると共に内部への唾液の侵入が防止されるので 、本実施例は上記実施例と同効である。
【0028】 本考案の実施例5に係るフィルムセットを、その斜視図の図4を参照しながら 説明すると、本実施例が上記実施例4と相違するところは、遮光機能を有する封 止袋2の構成の相違にある。即ち、封止袋2は、重層体6の略2倍の長さを有し 、2枚の遮光紙が合わされ、その幅方向の両側が封止されてなる両端が開口する 袋状に形成されていて、封止袋2の長手方向の中央に重層体6を収納し、封止袋 2の両端を折曲げることにより唾液の侵入を防止するように構成されてなるもの である。この実施例の場合にあっては、上記のとおり、封止袋2の両端を折曲げ るだけであるが、重層体6の位置まで唾液が侵入するようなことがなく、またフ ィルムの露光も防止されるので、本実施例は上記実施例と同効である。なお、こ の実施例における鉛板7側の識別手段については、例えば封止体2を鉛板側、或 いは増感紙側の何れか一方に折曲げるように決めておけば良い。
【0029】 本考案の実施例6に係るフィルムセットを、その斜視図の図5を参照しながら 説明すると、本実施例が上記実施例5と相違するところは封止袋2の構成の相違 にある。即ち、封止袋2の長手方向の一方側が予め封止されており、他方側の開 口側から重層体6を収納すると共に、開口側を折曲げる構成としたものである。 従って、重層体6の位置まで唾液が侵入するようなことがなく、またフィルム の露光も防止されるので、本実施例は上記実施例と同効である。
【0030】 本考案の実施例7に係るフィルムセットを、その重層体の断面図の図6を参照 しながら説明すると、重層体6が、鉛板7、増感紙9、フィルム8、増感紙9の 順に重層されてなり、この重層体6を上記実施例になる保護ケースと封止袋、保 護ケース、或いは封止袋に収納する構成としたものである。従って、保護ケース と封止袋、保護ケース、或いは封止袋により遮光されると共に内部への唾液の侵 入が防止されるので、本実施例は上記実施例と同効である。但し、本実施例の重 層体6にあっては、増感紙9,9の間にフィルム8が挟まれてなる構成であるた め、増感紙が1枚の重層体の場合に比較して、フィルム8の感度をより向上させ ることができるので、上記実施例よりもX線照射量がさらに少なくて済むという X線照射量の削減効果がある。
【0031】 なお、以上では、何れも鉛板7を備えている場合を例として説明したが、鉛板 の働きは、不必要な箇所へのX線照射の防止と、X線の反射に伴う映像の不鮮明 さを防止するためであるが、本考案の場合には、不必要な箇所へのX線照射の防 止については、増感紙9の働きによりX線照射時間の短縮が可能になるのでX線 照射量が少なくて済み、またX線の反射に伴う映像の不鮮明さの防止については 、従来から鉛板を備えていないものがあるように、特に実用上の問題がないので 鉛板7は必ずしも必要としないものである。
【0032】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案の請求項1,2,2,3又は4に係るフィルムセッ トによれば、保護ケースと封止袋、保護ケース、或いは封止袋に鉛板、フィルム 、増感紙が重層されてなる重層体が収納されるので、増感紙によりX線照射量を 大幅に少なくすることができるという優れた効果があるのに加えて、保護ケース 、鉛板、増感紙の長期間にわたる再使用が可能であるため、例え初期段階では高 コストであっても、長期的には従来よりも低コストになり、経済的に有利になる という極めて優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1に係り、図1(a)はフィル
ムセットの平面図、図1(b)は図1(a)のA−A線
断面図、図1(c)は図1(a)のB−B線断面図であ
る。
【図2】本考案の実施例2に係り、図2(a)はフィル
ムセットの保護ケースの断面図、図2(b)は保護ケー
スの開蓋状態を示す図である。
【図3】本考案の実施例3に係り、フィルムセットの断
面図である。
【図4】本考案の実施例5に係り、フィルムセットの斜
視図である。
【図5】本考案の実施例6に係り、フィルムセットの斜
視図である。
【図6】本考案の実施例7に係り、フィルムセットの重
層体の断面図である。
【図7】従来例に係り、図7(a)はフィルムセットの
平面図、図7(b)はフィルムセットの断面図である。
【図8】他の従来例に係り、フィルムセットの断面図で
ある。
【符号の説明】
1…フィルムセット 2…封止袋,2a…嵌着溝,2b…嵌着突起 3…保護ケース,3a…ヒンジ部 4…収納ケース,4a…枠部,4b…三角溝又は嵌着
溝,4c…ロック部材,4d…鉤部 5…カバー,5a…三角突起又は嵌着突起,5b…鉤係
合部 6…重層体,7…鉛板,8…フィルム,9…増感紙

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口腔内に装填されて上下顎骨や歯根をX
    線撮影するフィルムを有するフィルムセット1におい
    て、前記フィルムセット1が、周部に設けられた枠部4
    aの端面に溝4bを有し、枠部4aの内側にフィルム8
    と、増感紙9とが重層されてなる重層体6を収納する樹
    脂製の収納ケース4および周部に前記溝4bに嵌められ
    る突起5aを有する樹脂製の開閉自在なカバー5とから
    なる保護ケース3と、該保護ケース3を収納する開閉自
    在な封止袋2とからなることを特徴とするフィルムセッ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記保護ケース3が、一端側に前記収納
    ケース4とカバー5とを連結する曲げ変形自在なヒンジ
    部3aを有し、収納ケース4とカバー5とのうちの一方
    の他端側に、先端に鉤部4dを備えた曲げ変形自在なロ
    ック部材4cを有し、かつロック部材4cの反対側に側
    に鉤部4dが係脱自在に係合される鉤係合部5bを有し
    てなることを特徴とする請求項1に記載のフィルムセッ
    ト。
  3. 【請求項3】 口腔内に装填されて上下顎骨や歯根をX
    線撮影するフィルムを有するフィルムセット1におい
    て、前記フィルムセット1が、周部に設けられた枠部4
    aの端面に嵌着溝4bを有し、枠部4aの内側にフィル
    ム8と、増感紙9とが重層されてなる重層体6を収納す
    る樹脂製の収納ケース4と、周部に前記嵌着溝4bに嵌
    着される嵌着突起5aを有する樹脂製の開閉自在なカバ
    ー5とからなることを特徴とするフィルムセット。
  4. 【請求項4】 口腔内に装填されて上下顎骨や歯根をX
    線撮影するフィルムを有するフィルムセット1におい
    て、前記フィルムセット1が、フィルム8と、増感紙9
    とが重層されてなる重層体6と、該重層体6を収納する
    開閉自在、かつ黒色の遮光機能を有する封止袋2とから
    なることを特徴とするフィルムセット。
  5. 【請求項5】 前記重層体6が増感紙9、フィルム8、
    増感紙9の順に重層されてなることを特徴とする請求項
    1,2,3又は4に記載のフィルムセット。
JP1994011994U 1994-09-02 1994-09-02 フィルムセット Expired - Lifetime JP3008518U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994011994U JP3008518U (ja) 1994-09-02 1994-09-02 フィルムセット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994011994U JP3008518U (ja) 1994-09-02 1994-09-02 フィルムセット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3008518U true JP3008518U (ja) 1995-03-20

Family

ID=43144339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1994011994U Expired - Lifetime JP3008518U (ja) 1994-09-02 1994-09-02 フィルムセット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3008518U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3445506B2 (ja) 1998-09-29 2003-09-08 通夫 岡田 歯科用x線フィルム体
JP2011098047A (ja) * 2009-11-05 2011-05-19 Medeia Kk 歯周病の検査方法
JP2012113066A (ja) * 2010-11-22 2012-06-14 Rigaku Corp 放射線画像読取装置、フィルム状ホルダおよび放射線画像の読み取り方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3445506B2 (ja) 1998-09-29 2003-09-08 通夫 岡田 歯科用x線フィルム体
JP2011098047A (ja) * 2009-11-05 2011-05-19 Medeia Kk 歯周病の検査方法
JP2012113066A (ja) * 2010-11-22 2012-06-14 Rigaku Corp 放射線画像読取装置、フィルム状ホルダおよび放射線画像の読み取り方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5870172A (en) Apparatus for producing a video and digital image directly from dental x-ray film
JPH0442841Y2 (ja)
JP3162074B2 (ja) 歯科x線写真撮影のための映写プレート及びこれをシールドから取り出す方法
EP1623673B1 (en) Image sensor for dental intraoral radiography
US5285491A (en) Dental film packet
JP3217788B2 (ja) 口内x線歯撮影用イメージ記録手段
JP3008518U (ja) フィルムセット
JPH0410596Y2 (ja)
US3851178A (en) Contour dental x-ray film
US6309101B1 (en) Intraoral dental radiographic film packet with formed comfort enhancing perimeter
US6881958B2 (en) Phosphor plate positioning device
JPS6136993Y2 (ja)
US5450465A (en) Method for enclosing dental X-ray film pack and enclosure therefor
JP2976840B2 (ja) 歯科用x線画像検出器
JP6038751B2 (ja) 口内法x線撮影用の感光体の保護カバー
JP2024046977A (ja) イメージングプレート保護アセンブリ及びイメージングプレートアセンブリ
US20100098220A1 (en) Intra-oral envelope blank for a silver-based x-ray film
EP1148377B1 (en) Intraoral dental radiographic film packet with formed comfort enhancing perimeter
JP2000083952A (ja) 歯科用フイルム/センサ収納具
JPH0447709Y2 (ja)
JP2000093415A (ja) 歯科用イメージングプレート保持具
AU575615B2 (en) Dental x-ray film satchel
JP3445506B2 (ja) 歯科用x線フィルム体
JP2615820B2 (ja) 歯牙x線像受像装置
US2104715A (en) Dental X-ray film package