JP3007871U - 組立用紙製帽子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 平面紙を切抜いて立体形状に組立てられる安
価にして美観に優れた紙製帽子であり、廂部を顔の前面
側へ倒すことにより適宜サングラスや３−Ｄ用眼鏡を掛
けたと同様の作用効果が得られるものとする。 【構成】 左右方向へ延出する帯体１Ａ上方に複数の突
出舌片１Ｂと、該帯体の中央下方には半円体１Ｃとを備
えた紙製の切抜体１となし、各突出舌片は先端相互を重
ねて止着し、一方半円体１Ｃは帯体側へ弧状の折り代部
Ｓを設け、該折り代部Ｓを介して帯体１Ａと直交する方
向へ立上がるようになし、他方廂部となる半円体１Ｃ内
部は左右対称の欠截円孔を穿設し、各欠截円孔にはカラ
ーフィルム（セロハン紙）を貼着したことを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は日除けの外に、サングラスや立体画像等を見る際、便利な使用を可能 とした組立用紙製帽子に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、立体画像や立体映像を見るためには偏光眼鏡、即ち色の異なるガラス或 いはフィルターの眼鏡を着用して見ることが行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は通常は帽子として着用するものの、その着用状態でサングラスとした り立体画像や立体映画を見る場合の３−Ｄ眼鏡として、廂部分を顔の前面側へ倒 すことにより、簡便に対応させることの出来る製造容易で安価な紙製帽子を市販 に供せんとするものである。

【０００４】

【考案を解決するための手段】

本考案は左右方向へ延出する帯体１Ａ上方に複数の突出舌片１Ｂと、該帯体の 中央下方には半円体１Ｃとを備えた紙製の切抜体１となし、各突出舌片は先端相 互を重ねて止着し、一方半円体１Ｃは帯体側へ弧状の折り代部Ｓを設け、該折り 代部Ｓを介して帯体１Ａと直交する方向へ立上がるようになし、他方廂部となる 半円体１Ｃ内部は左右対称の欠截円孔を穿設し、各欠截円孔にはカラーフィルム （セロハン紙）を貼着したことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

半円体や突出舌片等をトムソン刃で打抜いた紙製の切抜体のため安価に製作出 来、且つ組立ても簡単に行える。そして本願考案の紙製帽子は半円体を弧状の折 り代部Ｓを介して帯体と直交する方向へ折曲げしめて形成する廂部分を、折り代 部Ｓで折曲げしめることなく顔の前面側へ倒すことにより、３−Ｄ用眼鏡の兼用 作用効果を奏せしめるものである。

【０００６】

【実施例】

図１は本考案に係る紙製帽子の平面図であって、該帽子は上質紙、クラフト紙 、レザック等の白或いは着色紙をトムソン刃で図示例の如く切抜いて左右方向へ 延出する帯体１Ａと複数の突出舌片１Ｂ及び半円体１Ｃの切抜体とされる。尚、 後述するスリットや切欠等についても同様に切抜きされる。

【０００７】 本図に於て中央に現れている１ｂが独立突出舌片である。当該独立舌片１ｂを 中心にして左右方向へ左右対称のペア用突出舌片１’ｂ、１”ｂ、１’”ｂを設 ける。ここに上記独立舌片及びペア用突出舌片は共に左右方向へ延出する帯体１ Ａ上に形成されている。尚、半円体１Ｃと帯体１Ａとの間には弧状の折り代部Ｓ が形成されてあり、後述する組立ての際上方に向け折り上げる半円体１Ｃを該部 Ｓを介して折り返すようになすことにより、帯体１Ａ面と直交する状態の廂（鍔 ）部が形成されるものとなる。

【０００８】 帯体１Ｂの両端にはその両端を掛止出来るようにするためのほぞ２及びほぞ孔 ３が設けてあり、又各突出舌片の適当箇所には組立ての際相互に係止を可能とす るためのスリット４が穿設してある。

【０００９】 ５ａ、５ｂは半円体１Ｃの中央部を境に穿設した左右対称の欠截円孔であって 、各欠截円孔５ａ、５ｂには青、赤等の着色フィルムを貼着して偏光フィルター を構成してなる。

【００１０】 図２は組立て状態図でＡは帯体１Ａの両端に於けるほぞ２をほぞ孔３の１つに 掛止した平面図、Ｂは同側面図である。次に図３、図４及び図５は順次廂の半反 側から対向するペア用突出舌片１’ｂ、１”ｂ、１’”ｂの先端部を折り重ね乍 ら相互に係止用スリット４を係合させて止着が行われるようにする。

【００１１】 図６は最後に残った独立突出舌片１ｂを上記係合止着されてなるペア用突出舌 片１’ｂ、１”ｂ、１’”ｂの上面を被蔽する様に後方へ折り曲げせしめ、先端 両側部のスリット４をペア用突出舌片１”ｂの後部側縁に係合止着して完成させ る。

【００１２】 図７は上記組立完成品の斜視図であり、通常はこの状態で着用するのであり、 その際サイズの変更は帯体１Ａの両端部に於けるほぞ２及びほぞ孔３の係合箇所 を異ならしめて行う。図示例ではほぞ２及びほぞ孔３によるものについて説明し たが、面ファスナーの使用によるものでも差し支えない。

【００１３】 図８は上記に於ける別の使用例であり、即ち本れは半円体１Ｃと帯体１Ａ間に 介在させた弧状の折り代部Ｓを重ね折りすることなく半円体１Ｃを下方へ向け傾 けさせて使用する状態図であり、該状態では半円体１Ｂに形成した欠截円孔５ａ 、５ｂが顔の両眼箇所に位置し、着帽の状態でサングラスを掛けているものと同 様の作用効果が得られる。この際、左右の欠截円孔５ａ、５ｂのカラーフィルム を青と赤、白と黒等の如く異ならしめる時は３−Ｄ用の眼鏡に代用されるものと なる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案品は以上の通りであり、白その他の着色紙の多数を積み重ねると共にト ムソン刃等の使用による打ち抜きで一度に多数枚を安価に製作出来るのであり、 組立ては最初にペア用突出舌片の先端部を重ね合わせ状態にしながら係合止着さ せ、最後に独立突出舌片で天頂部分を被蔽させることにより、簡易な組立て帽子 を安価に市販に供することが出来るのであり、この際半円体１Ｂに形成した欠截 円孔のカラーフィルム（紙）は美的な意匠的効果が得られるもののほか、該廂部 を前に倒した状態でサングラス３−Ｄ用眼鏡と同様の作用効果が得られるものと なる上で、作用効果の多用化が図れる。

【００１５】 尚、中央の独立突出舌片箇所には適宜図形や文字を印刷したり、或いはシール 等を貼着したりして各種の広告や宣伝用にも大いに利用出来るものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る紙製帽子の平面図である。

【図２】組立て状態図である。

【図３】組立て状態図である。

【図４】組立て状態図である。

【図５】組立て状態図である。

【図６】組立て状態図である。

【図７】組立て状態図である。

【図８】他の使用例説明図である。

【符号の説明】

１ 切抜体 １Ａ 帯体 １Ｂ 突出舌片 １Ｃ 半円体 ２ 折り代部 ３ ほぞ孔 ４ スリット ５ａ 欠截円孔 ５ｂ 欠截円孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右方向へ延出する帯体１Ａ上方に複数
   の突出舌片１Ｂと、該帯体の中央下方には半円体１Ｃと
   を備えた紙製の切抜体１となし、各突出舌片は先端相互
   を重ねて止着し、一方半円体１Ｃは帯体側へ弧状の折り
   代部Ｓを設け、該折り代部Ｓを介して帯体１Ａと直交す
   る方向へ立上がるようになし、他方廂部となる半円体１
   Ｃ内部は左右対称の欠截円孔を穿設し、各欠截円孔には
   カラーフィルム（セロハン紙）を貼着したことを特徴と
   する組立用紙製帽子。
2. 【請求項２】 左右の欠截円孔に対し青と赤、白と黒等
   の色を異ならしめた組合わせに貼着し、半円体１Ｃを下
   方へ倒した状態で立体画像を見れるものとした構成を特
   徴とする請求項１記載の組立用紙製帽子。