JP3007805B2 - 排気ライン中の凝縮水排出構造 - Google Patents
排気ライン中の凝縮水排出構造Info
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- JP3007805B2 JP3007805B2 JP6292129A JP29212994A JP3007805B2 JP 3007805 B2 JP3007805 B2 JP 3007805B2 JP 6292129 A JP6292129 A JP 6292129A JP 29212994 A JP29212994 A JP 29212994A JP 3007805 B2 JP3007805 B2 JP 3007805B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼を行うことによっ
て発生する燃焼排ガスを排出するための排気ラインにお
いて、凝縮水による腐食を防止するための凝縮水排出構
造に関するものである。
て発生する燃焼排ガスを排出するための排気ラインにお
いて、凝縮水による腐食を防止するための凝縮水排出構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃焼排ガスを排気する煙突内で燃焼排ガ
スの温度が低下すると、結露が発生して硫酸など腐食を
引き起こす凝縮水が作られる。凝縮水は煙突内面に水滴
となって付着し、凝縮水の溜まる煙突台では腐食により
穴が開けられた。また、排気ライン中にエコノマイザー
を設けていた場合には、凝縮水の水滴がエコノマイザー
に落下し、腐食により穴が開くと水が漏れ出て重大な問
題が発生していた。腐食を防止するために、耐食性の高
い材料を使用したり、煙突を断熱することで煙突内で燃
焼排ガスの温度が低下するのを防止し、結露が起こらな
いようにされたが、その場合、材料コストが増大すると
いう問題がある。さらに、雨水によっても腐食を発生す
るため、煙突の断熱だけでは腐食は防ぎきれなかった。
スの温度が低下すると、結露が発生して硫酸など腐食を
引き起こす凝縮水が作られる。凝縮水は煙突内面に水滴
となって付着し、凝縮水の溜まる煙突台では腐食により
穴が開けられた。また、排気ライン中にエコノマイザー
を設けていた場合には、凝縮水の水滴がエコノマイザー
に落下し、腐食により穴が開くと水が漏れ出て重大な問
題が発生していた。腐食を防止するために、耐食性の高
い材料を使用したり、煙突を断熱することで煙突内で燃
焼排ガスの温度が低下するのを防止し、結露が起こらな
いようにされたが、その場合、材料コストが増大すると
いう問題がある。さらに、雨水によっても腐食を発生す
るため、煙突の断熱だけでは腐食は防ぎきれなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、耐食性の高い材料を大量に使用したり、煙
突の断熱を行う方法とは異なる手段により、材料コスト
の増大を招くこと無く腐食を防止することにある。
する課題は、耐食性の高い材料を大量に使用したり、煙
突の断熱を行う方法とは異なる手段により、材料コスト
の増大を招くこと無く腐食を防止することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】下方側の上端部を、上方
側の下端部内側に差し込むことにより煙突を接続する構
成である排気ラインにおいて、上方側下端部内側に煙突
内面を流れ落ちてきた凝縮水を溜める凝縮水受け部を設
け、凝縮水受け部下部に凝縮水排出穴を開け、凝縮水排
出穴に凝縮水排出管を接続した。
側の下端部内側に差し込むことにより煙突を接続する構
成である排気ラインにおいて、上方側下端部内側に煙突
内面を流れ落ちてきた凝縮水を溜める凝縮水受け部を設
け、凝縮水受け部下部に凝縮水排出穴を開け、凝縮水排
出穴に凝縮水排出管を接続した。
【0005】
【作用】煙突部分で発生する凝縮水は温度の低い煙突内
面に発生し、煙突内面を流れ落ちるため、煙突内面に凝
縮水受け部を設けることにより、凝縮水を確実に集める
ことができ、エコノマイザー部分に凝縮水が落下するこ
とが無くなるので、エコノマイザーの腐食を防ぐことが
できる。
面に発生し、煙突内面を流れ落ちるため、煙突内面に凝
縮水受け部を設けることにより、凝縮水を確実に集める
ことができ、エコノマイザー部分に凝縮水が落下するこ
とが無くなるので、エコノマイザーの腐食を防ぐことが
できる。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
図1および図2は本発明の一実施例の概要図である。ボ
イラー(1)(一部省略している)の燃焼排ガスは、ボイ
ラー下部よりエコノマイザー部(2)を通り、煙突(3)を通
って排出される。煙突下部は煙突内側に折り曲げられて
おり、断面がU字型の凝縮水受け部(4)が設けられてい
る。凝縮水受け部(4)下部には凝縮水受け部に溜まった
凝縮水を排出する凝縮水排出穴(5)、凝縮水排出穴(5)に
接続された凝縮水排出管(6)をそれぞれ設ける。凝縮水
受け部(4)は凝縮水排出穴(5)付近を低くし、自然に凝縮
水が排出されるようにしている。凝縮水排出管は途中に
水が溜まるように曲げられており、燃焼排ガスが漏れる
ことを防止している。ボイラー(1)への給水はエコノマ
イザー部(2)を通る際に燃焼排ガスにて予熱され、予熱
された水が給水されている。
図1および図2は本発明の一実施例の概要図である。ボ
イラー(1)(一部省略している)の燃焼排ガスは、ボイ
ラー下部よりエコノマイザー部(2)を通り、煙突(3)を通
って排出される。煙突下部は煙突内側に折り曲げられて
おり、断面がU字型の凝縮水受け部(4)が設けられてい
る。凝縮水受け部(4)下部には凝縮水受け部に溜まった
凝縮水を排出する凝縮水排出穴(5)、凝縮水排出穴(5)に
接続された凝縮水排出管(6)をそれぞれ設ける。凝縮水
受け部(4)は凝縮水排出穴(5)付近を低くし、自然に凝縮
水が排出されるようにしている。凝縮水排出管は途中に
水が溜まるように曲げられており、燃焼排ガスが漏れる
ことを防止している。ボイラー(1)への給水はエコノマ
イザー部(2)を通る際に燃焼排ガスにて予熱され、予熱
された水が給水されている。
【0007】ボイラー(1)で火炎を生成した際に発生す
る燃焼排ガスは、エコノマイザー部(2)を通過し、煙突
(3)を通って排気されるが、燃焼排ガス温度が低下する
と煙突部分で結露が始まり、煙突内面に凝縮水(10)が付
着する。付着した凝縮水は煙突内面を伝わりながら流れ
落ち、煙突下部に設けた凝縮水受け部(4)へ流入する。
凝縮水は煙突内面を流れ落ちるので、全て凝縮水受け部
へ流れ込み、エコノマイザー部への流入は防がれる。凝
縮水受け部へ流れ込んだ凝縮水は、凝縮水排出穴(5)、
凝縮水排出管(6)を通って排水される。
る燃焼排ガスは、エコノマイザー部(2)を通過し、煙突
(3)を通って排気されるが、燃焼排ガス温度が低下する
と煙突部分で結露が始まり、煙突内面に凝縮水(10)が付
着する。付着した凝縮水は煙突内面を伝わりながら流れ
落ち、煙突下部に設けた凝縮水受け部(4)へ流入する。
凝縮水は煙突内面を流れ落ちるので、全て凝縮水受け部
へ流れ込み、エコノマイザー部への流入は防がれる。凝
縮水受け部へ流れ込んだ凝縮水は、凝縮水排出穴(5)、
凝縮水排出管(6)を通って排水される。
【0008】図3は本発明の他の実施例の概要を示した
ものである。エコノマイザー部(2)上部の煙突(3)との接
続部には、煙突下端を挟み込むように、2重のリングが
設けられており、外側リング(7)と内側リング(8)の間を
凝縮水受け部(4)とし、凝縮水受け部に煙突(3)を差し込
む。煙突(3)の下部には凝縮水流出穴(9)が開けられてお
り、煙突内面と内側リングの間の凝縮水が煙突外面の外
側リングとの間へ流出できるようにしている。煙突へ送
られた燃焼排ガスが結露し、煙突内面に付着した凝縮水
は煙突内面を伝わりながら流れ落ち、凝縮水受け部の煙
突と内側リングの間に流れ落ちる。煙突と内側リングの
間に流れ込んだ凝縮水は凝縮水流出穴(9)を通って煙突
と外側リングの間へ流出し、凝縮水排出穴(5)、凝縮水
排出管(6)を通って排出される。
ものである。エコノマイザー部(2)上部の煙突(3)との接
続部には、煙突下端を挟み込むように、2重のリングが
設けられており、外側リング(7)と内側リング(8)の間を
凝縮水受け部(4)とし、凝縮水受け部に煙突(3)を差し込
む。煙突(3)の下部には凝縮水流出穴(9)が開けられてお
り、煙突内面と内側リングの間の凝縮水が煙突外面の外
側リングとの間へ流出できるようにしている。煙突へ送
られた燃焼排ガスが結露し、煙突内面に付着した凝縮水
は煙突内面を伝わりながら流れ落ち、凝縮水受け部の煙
突と内側リングの間に流れ落ちる。煙突と内側リングの
間に流れ込んだ凝縮水は凝縮水流出穴(9)を通って煙突
と外側リングの間へ流出し、凝縮水排出穴(5)、凝縮水
排出管(6)を通って排出される。
【0009】
【発明の効果】本発明を実施することによって、耐食性
の高い材料は凝縮水受け部付近のみでよくなり、煙突内
で発生した凝縮水を速やかに排出するので、腐食速度を
低下させることができる。
の高い材料は凝縮水受け部付近のみでよくなり、煙突内
で発生した凝縮水を速やかに排出するので、腐食速度を
低下させることができる。
【図1】 本発明の一実施例の概要斜視図
【図2】 図1の場合の燃焼排ガスフロー図
【図3】 本発明の他の実施例の概要斜視図
1 ボイラー 2 エコノマイザー部 3 煙突 4 凝縮水受け部 5 凝縮水排出穴 6 凝縮水排出管 7 外側リング 8 内側リング 9 凝縮水流通穴 10 凝縮水
Claims (2)
- 【請求項1】 下方側の上端部を、上方側の下端部内側
に差し込むことにより煙突を接続する構成である排気ラ
インにおいて、上方側煙突の下端部を内側に折り返すこ
とによって凝縮水受け部を形成し、折り返し部分の下端
に凝縮水排出穴を開け、凝縮水排出穴に凝縮水排出管を
接続したこと特徴とする排気ライン中の凝縮水排出構
造。 - 【請求項2】 下方側の上端部を、上方側の下端部内側
に差し込むことにより煙突を接続する構成である排気ラ
インにおいて、煙突を立てる煙突台上部の煙突との接続
部分に、煙突下端を内外から挟むように二重のリングを
設け、二重のリングに挟まれた凹部を凝縮水受け部と
し、煙突下端に凝縮水流出穴、外側リングに凝縮水排出
穴を設け、煙突と内側リングの間に溜まった凝縮水を凝
縮水流出穴を通して煙突と外側リングの間へ送り、外側
リングに開けた凝縮水流出穴を通して凝縮水を排出する
ことを特徴とする排気ライン中の凝縮水排出構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6292129A JP3007805B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 排気ライン中の凝縮水排出構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6292129A JP3007805B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 排気ライン中の凝縮水排出構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08128627A JPH08128627A (ja) | 1996-05-21 |
JP3007805B2 true JP3007805B2 (ja) | 2000-02-07 |
Family
ID=17777918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6292129A Expired - Fee Related JP3007805B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 排気ライン中の凝縮水排出構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3007805B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5490665B2 (ja) * | 2010-11-18 | 2014-05-14 | 株式会社コロナ | 潜熱回収型給湯機 |
JP2013185754A (ja) * | 2012-03-08 | 2013-09-19 | Shizuoka Seiki Co Ltd | 電気乾燥庫の排気構造 |
JP5972021B2 (ja) * | 2012-04-19 | 2016-08-17 | 株式会社長府製作所 | 給湯機 |
KR101722888B1 (ko) * | 2016-08-29 | 2017-04-03 | 피피아이평화 주식회사 | 콘덴싱 보일러 배기관용 응축수 처리장치 |
CN106839440A (zh) * | 2017-04-14 | 2017-06-13 | 珠海维家热能科技有限公司 | 一种冷凝水排水装置 |
JP6836538B2 (ja) * | 2018-03-26 | 2021-03-03 | ネポン株式会社 | 炉筒煙管式燃焼機 |
-
1994
- 1994-10-31 JP JP6292129A patent/JP3007805B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08128627A (ja) | 1996-05-21 |
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