JP3007731U - 注射剤容器 - Google Patents

注射剤容器

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JP3007731U
JP3007731U JP1994011411U JP1141194U JP3007731U JP 3007731 U JP3007731 U JP 3007731U JP 1994011411 U JP1994011411 U JP 1994011411U JP 1141194 U JP1141194 U JP 1141194U JP 3007731 U JP3007731 U JP 3007731U
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JP
Japan
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drug
container
glass
opening
lid
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JP1994011411U
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Inventor
徹 二木
Original Assignee
株式会社アルバトロスジャパン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は薬剤を安定した状態で、簡単・安全
に運搬・保管することができ、かつ従来の注射剤容器の
開封時の問題点を解消した注射剤容器の提供を目的とす
る。 【構成】 本考案の注射剤容器は、ガラス等を主素材と
する容器本体内部に開口部を設け、合成樹脂・ガラス等
から成る蓋を容器本体上部平面あるいは側面に接合し、
密封する。形状の安定性は運搬・保管を容易にし、開口
部に働く薬剤の表面張力が薬剤の流出・蓋素材との接触
を防止する。また開封が容易であり何の危険性もなく安
全に薬剤の注射器への吸入が行える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、薬剤を安全かつ容易に運搬・保管でき、そして異物の混入なく開封 できる注射剤容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
1886年フランスの薬剤師リモザンが薬剤保存容器「アンプル」を考案して 以来、現在に至るまで耐薬品性に優れているためガラスアンプルが注射剤容器の 主流となっている。
【0003】 現在の一般的なガラスアンプルは、図4に示すように長い枝部8を有し、首部 11に切り目10を設け、カット時の薬剤へのガラス片混入を減らす工夫がなさ れている。しかし図5に示すように、現在もガラス微粉末が薬剤へ混入する危険 性が存在する。
【0004】 他にはガラス容器にゴム栓、あるいは合成樹脂栓を付したバイアル瓶、プラス チック素材のアンプルがあるが、耐薬品性、可塑剤の溶出、その他の問題点が多 く、これらの使用は一部に限られている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
現在、一般に広く使用されているガラスアンプルは、カット時にガラス微粉末 を吸い込み、これが注射器を経て体内に注入される危険性が指摘されている。
【0006】 更に、医療関係者等がガラスアンプルをカットする時、あるいはカット後、カ ットされた切口により手や指を傷つける危険性がある。
【0007】 また、ガラスからなる細くて長い枝部を有する形状のため、箱詰め・運搬時に 破損しやすい。
【0008】 一方、ゴム栓を用いたバイアル瓶容器は、注射針でゴム栓を穿刺して開封する ため、この時の削屑が内容薬剤にまじったり、可塑剤の溶出、内容薬剤の安全性 への影響、ゴム自体の劣化等多くの問題点がある。栓が合成樹脂素材の場合も、 注射針による穿刺時の削屑が内容薬剤にまじったり、薬剤と接することにより、 内容薬剤と何らかの化学反応を起す可能性を有する。
【0009】 また、プラスチック素材の注射剤容器は、プラスチック自体の耐薬品性・透過 性、可塑剤等の溶出などに問題点があり、使用可能な薬剤が限定される。
【0010】 本考案は従来の技術が持つこのような問題点を解決しようとなされたものであ り、内容薬剤が安全かつ容易に運搬・保管され、異物が混入することなく開封、 使用できる注射剤容器の提供を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、本考案の注射剤容器は、ガラス等を主素材とする 容器本体内部に、充填薬剤の表面張力が作用するよう開口部を設け、薬剤を充填 後、合成樹脂・ガラス等からなる蓋を容器本体の上部平面、あるいは側面に接合 し、密封する。
【0012】 本考案は開口部に、「液体の内部にある分子は四方八方から引っぱられて釣合 っているが、表面にある分子は上下の力の釣合がなく、下向きの力が余分に働き そのため分子は液体内部に引き込まれ球形をとろうとする」という液体の特性、 表面張力を利用する。つまり、開口部に内容薬剤の表面張力が働き、開口部より の薬剤の流出を防止する。
【0013】
【作用】
注射剤容器の内部開口部より薬剤充填後、密封し、薬剤を安全かつ容易に運搬 ・保管する。開口部に表面張力が作用することにより、薬剤の流出を防ぐ。
【0014】 蓋をはがして開封し、内部開口部より注射器への吸入を行い、注射剤容器の一 部分が薬剤へ混入する可能性を排除する。
【0015】
【実施例】
以下添付図面に従って実施例を説明する。1はガラスを主素材とした注射剤容 器本体で、その開口部2は容器本体内部に形成される。薬剤3を開口部2の位置 まで充填後、合成樹脂かガラスで製造した蓋4を容器本体上面6aあるいは側面 6bに接合し、密封する。5は空気。
【0016】 充填薬剤3の安全性、安定性に影響を受ける心配がない場合、容器本体1にプ ラスチック、合成樹脂等を使用してもよい。
【0017】 容器本体1と蓋4は、接着剤、熱溶着等の方法で接合する。接着剤は人体に影 響を及ぼさない安全な製品を使用する。蓋4は合成樹脂等をフィルム状にしたも のを使用してもよい。蓋4は一定圧力、ある程度の外部からの衝撃に耐える強度 を有するものとし、本体との接合は人の手で容易に開封できるようにする。
【0018】 図1に示すように開口部2を形成する。開口部の径は充填薬剤の表面張力の大 きさにより決定する。
【0019】 本考案容器内の注射剤を使用する場合は、蓋4を取り除いて開封後、図3に示 すように、開口部より注射針を入れて注射器7へ薬剤3を吸入する。
【0020】
【考案の効果】
本考案の注射剤容器は、従来のガラスアンプルのように首部の切れ目で折って 開封するのではなく、合成樹脂・ガラス等で形成された蓋をとり除いて開封する ため、薬剤にガラス微粉末が混入する危険性はなく、安全に容易に開封できる。 と同時に、ガラスの切口で開封者の手や指に傷を与える問題点も解消される。
【0021】 従来のガラスアンプルが持つ長くて細い枝部を有しないため、扱いが容易であ り、形状の安定性が運搬中の破損の減少、運送量の効率に大きく寄与する。
【0022】 容器本体内部に働く薬剤の表面張力は、薬剤の開口部よりの流出を防止する。 容器が傾斜、転倒しても内容薬剤が溢出することは稀である。また、薬剤が蓋と 接触する事も防がれるため、バイアル瓶容器のように栓の素材の影響を受けるこ とはない。もちろん、注射針は蓋をとり除いた後、開口部より挿入し、薬剤の吸 入を行うため、栓を穿刺した時の削屑が薬剤にまじる問題は生じない。
【0023】 薬剤を充填する容器本体は、ガラスから成るため耐薬品性にも優れ、プラスチ ック素材の容器のように可塑剤の溶出の心配も、使用可能薬剤が一部に限定され る問題もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の注射剤容器の本体部分を示す断面図で
ある。
【図2】本考案の注射剤容器の断面図である。
【図3】本考案の注射剤容器の使用実施例の断面図であ
る。
【図4】従来のガラスアンプルの正面図である。
【図5】従来のガラスアンプルの開封時の状態を示す正
面図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 開口部 3 薬剤 4 蓋 5 空気 6 接合部 a 上部平面 b 側面 7 注射器 8 枝部 9 カット用切り目を示すマーク 10 カット用切り目 11 首部 12 ガラス微粉末

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス等を主素材とする容器本体(1)
    の内部に、充填薬剤の表面張力が作用するよう開口部
    (2)を設け、薬剤を充填後、合成樹脂・ガラス等から
    なる蓋(4)を、容器本体上部平面(6a)、あるいは
    側面(6b)に接合し、密封することを特徴とする注射
    剤容器。
JP1994011411U 1994-08-11 1994-08-11 注射剤容器 Expired - Lifetime JP3007731U (ja)

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