JP3007680U - 回転可能なツバを備えた伸縮棒 - Google Patents
回転可能なツバを備えた伸縮棒Info
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- JP3007680U JP3007680U JP1092894U JP1092894U JP3007680U JP 3007680 U JP3007680 U JP 3007680U JP 1092894 U JP1092894 U JP 1092894U JP 1092894 U JP1092894 U JP 1092894U JP 3007680 U JP3007680 U JP 3007680U
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- cylinder
- rotary
- tip
- telescopic rod
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F41—WEAPONS
- F41B—WEAPONS FOR PROJECTING MISSILES WITHOUT USE OF EXPLOSIVE OR COMBUSTIBLE PROPELLANT CHARGE; WEAPONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F41B15/00—Weapons not otherwise provided for, e.g. nunchakus, throwing knives
- F41B15/02—Batons; Truncheons; Sticks; Shillelaghs
- F41B15/022—Batons; Truncheons; Sticks; Shillelaghs of telescopic type
- F41B15/027—Batons; Truncheons; Sticks; Shillelaghs of telescopic type the telescoping sections being locked by an additional mechanical locking element
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Fishing Rods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ツバの一部を回転可能にすることにより、携
帯及び収納を便利にした警棒等の伸縮棒を得る。 【構成】 先端に向かって径が順次小さくなる複数の筒
体を伸縮自在に相互に嵌め合わせ、基端側の元筒30に
表ツバ32及び回転ツバ33を設け、その間にベアリン
グ62及び圧縮スプリング64からなる係止機構60を
設ける。更に、このようなツバ部に加え、衝撃破壊防止
を図ったロック機構を各筒体の間に組み込むこともでき
る。 【効果】 非使用時に表ツバ32に回転ツバ33を重ね
合わせ、ツバの占有空間を小さくすることにより、携帯
や保管を容易にする。また、ロック機構の破壊強度も向
上し、伸縮棒としての堅牢性及び安全性が高められる。
帯及び収納を便利にした警棒等の伸縮棒を得る。 【構成】 先端に向かって径が順次小さくなる複数の筒
体を伸縮自在に相互に嵌め合わせ、基端側の元筒30に
表ツバ32及び回転ツバ33を設け、その間にベアリン
グ62及び圧縮スプリング64からなる係止機構60を
設ける。更に、このようなツバ部に加え、衝撃破壊防止
を図ったロック機構を各筒体の間に組み込むこともでき
る。 【効果】 非使用時に表ツバ32に回転ツバ33を重ね
合わせ、ツバの占有空間を小さくすることにより、携帯
や保管を容易にする。また、ロック機構の破壊強度も向
上し、伸縮棒としての堅牢性及び安全性が高められる。
Description
【0001】
本考案は、伸長状態で先端部に力が加えられる警棒等において、携帯を容易に し、更には衝撃破壊防止を図ったロック機構をも組み込んだ伸縮棒に関する。
【0002】
伸縮棒は、警棒,保安棒,護身棒等として使用されている。たとえば、警棒で は、暴徒の鎮圧,混雑の整理等の際には所定の長さが必要とされる。しかし、長 いままでは、通常の携帯に支障を来す。そのため、伸縮式の警棒が使用されるよ うになってきている。 伸縮式の警棒は、先端筒が中筒,元筒に順次差し込まれる構造をもっている。 伸長状態では、先端筒の基部が中筒の先端部に、中筒の基部が元筒の先端部にロ ックされ、所定の長さに調節される。携帯時には、それぞれのロックを解除し、 先端筒及び中筒を元筒に収納した縮小状態にする。 ロック機構としては、先端筒及び中筒の基部にロック片を回転自在に内蔵させ たものが使用されている。ロック片は、先端筒及び中筒の基部にピン止めされ、 基部側に半径方向外向きの弾撥力が加えられている。この形式のロック片は、縮 小状態で先端筒及び中筒の基部内に収容される。伸長状態で中筒及び元筒の先端 側端面それぞれにロック片が接触することにより、警棒が長い状態にロックされ る。
【0003】
警棒は、その用途から長く伸ばした状態で、先端部に力が加えられる突き,叩 き等の使用形態が多い。先端筒に加えられた力は、中筒に、また中筒を介し元筒 に伝えられる。このとき、ロック片が中筒及び元筒の先端側端面に押し付ける衝 撃的な力によって、中筒や元筒の先端側端面が破損し易い。 この破損は、中筒や元筒の先端側端面に補強鉄片を埋め込むことによって防止 される。しかし、引き伸した警棒の先端で対象物を突いた場合、先端筒に軸方向 の衝撃力が加わり、ロック片が出没する開口部の縁部がロック片に衝突する。こ の衝突により開口部が潰れ易く、ロック片が円滑に回転運動しなくなる。また、 ロック片を止めているピンに反力が集中することから、ピンが破壊され易い。そ の結果、ロック機構が円滑に作動せず、警棒が破損する。
【0004】 この種の欠点は、警棒に限らず、同様なロック片を備えたロック機構により伸 長状態を維持する護身用具等の伸縮棒に共通する問題である。本考案者の一人は 、このような問題を解消するものとして、ピン止めに代えロック片を面で受ける ことにより局部的な力の集中を避けると共に、破損し易い開口部及びピンの保護 を図り、伸縮棒の耐久性を高めることを特願平5−127502号で提案した。 本考案は、先願で提案した伸縮棒の取扱性を更に向上させるべく案出されたも のであり、元筒に取り付ける十字ツバを固定ツバ及び回転ツバで構成し、必要に 応じて回転ツバの回転角度を自由に変え、必要な場合だけ固定ツバに回転ツバが 直交する位置関係で十字ツバとすることにより、伸縮棒の携帯性及び非使用時の 収納性を高めることを目的とする。
【0005】
本考案の伸縮棒は、その目的を達成するため、伸縮自在に相互に嵌め合わされ 、先端に向かって径が順次小さくなる複数の筒体と、基端側の元筒に嵌挿固定さ れた表ツバと、該表ツバより手元側で前記元筒に差し込まれた回転ツバと、前記 表ツバと前記回転ツバとの間に設けられ、前記表ツバに前記回転ツバを係合又は 係合解除する係止機構とを備え、前記表ツバに対する前記回転ツバの回転角度が 可変になっている。 係止機構としては、表ツバ又は回転ツバの何れか一方に形成した溝部に挿入さ れた圧縮スプリングと、表ツバ又は回転ツバの他方に形成した凹部に挿入された ベアリングを備え、回転ツバに回転力を加えるときベアリングを圧縮スプリング 内部に押し込む力が働き、表ツバに対する回転ツバの係止状態が解除される。 更に、本考案は、伸縮自在に相互に嵌め合わされ、先端に向かって径が順次小 さくなる三段式の筒体と、基端側の元筒に嵌挿固定された表ツバ及び該表ツバよ り手元側で前記元筒に差し込まれた回転ツバからなるツバ部を備えた伸縮棒にお いて、次の手段(1)及び(2)を採用することもできる。 (1)先端筒と中間筒との間に第1ロック機構を、中間筒と元筒との間に第2ロ ック機構をそれぞれ配設し、第1ロック機構が板バネで反時計方向に付勢され たロック片と中間筒の先端内面に設けられたストップカラーとを備え、第2ロ ック機構がスプリングで反時計方向に付勢されたロック片と元筒の先端内面に 設けられたストップカラーとを備えていること。 (2)ツバ部は、表ツバの手元側表面に90度間隔で設けられた凹部と回転ツバ の先端側表面に180度間隔で設けられた溝部との間にベアリング及び圧縮ス プリングを介在させた係止機構を備えていること。
【0006】
本考案を3段式警棒に適用した実施例を説明する。しかし、本考案はこれに拘 束されるものではなく、目的とする長さ等に応じて2段又は4段以上の段数をも つ伸縮棒や伸長状態で先端部に力が加えられる他の伸縮棒に対しても同様に適用 される。そして、相互に嵌め合わせたとき、内側に位置する内筒と、この内筒を 包み込むように挿し込まれた外筒との間に、ロック片,板バネ等を介在させる。 本実施例の警棒は、図1に伸長状態で示すように、先端筒10,中筒20及び 元筒30を備えている。これらの筒体をアルミニウム製とするとき、堅牢製及び 軽量性を兼ね備えた警棒が得られる。中筒20との間に第1ロック機構40が、 中筒20と元筒30との間に第2ロック機構50がそれぞれ設けられている。 先端筒10の先端側端面に、トップボール11の脚部がねじ込まれている。先 端筒10には、図2に示すように、手元側端面から先端に向けて延びた盲孔12 が軸方向に穿たれている。盲孔12の奥部に、円弧状の端面をもつ案内部材13 が固着されている。また、手元側端部近傍で、軸方向に延びた開口部14が先端 筒10の周面に形成されている。
【0007】 開口部14に、第1ロック機構40のロック片41が臨む。ロック片41は、 図3(a)に示すように、中心部に形成された孔部42にピン43を差し込み、 ピン43を盲孔12の内壁に固定することにより先端筒10に装着される。ロッ ク片41は、孔部42とピン43との嵌り合いによって先端筒10からの脱落が 防止されるが、孔部42とピン43との間にクリアランスがあることからピン4 3に対し若干移動可能になっている。
【0008】 ロック片41は、図3(a)において下方の加圧部41aにあてがわれた板バ ネ44により反時計方向に付勢されている。板バネ44は、振動の伝播による変 形を避けるため、ロック片41との固定を避けて片持ち状態で設けられている。 また、中間部を屈曲することにより、板バネ44の弾撥力を増加させている。警 棒が伸長状態にあるとき、ロック片41の操作部41bは、板バネ44で押され て図3の(a)及び(b)に示すように開口部14から突出し、その端面が中筒 20の先端側端面に対向する。開口部14は、この状態の操作部41bとの間に 若干の隙間15をもつサイズに設計されている。
【0009】 ロック片41の操作部41bに指圧Fを加えると、ロック片41は、板バネ4 4の弾撥力に抗してピン43を中心として時計方向に回転する。案内部材13の 手元側端面は、このときにロック片41の先端部41cが描く軌道に対応させて 形成されている。すなわち、中筒20の先端側端面及び案内部材13の手元側端 面にそれぞれ手元側及び先端側の端面が面接触する状態でロック片41が回転し 、ピン43に格別大きな力が作用しない。また、先端部41cが案内部材13に 接触して移動するため、操作部41b側が必要以上に大きく下がらず、板バネ4 4に加わる力が軽減される。
【0010】 先端筒10の手元側に、補強材としても働くガイド16が固定されている。ガ イド16は、先端筒10に手元側から圧入される小径の円筒状先端部16aと, 先端筒10より若干大きな外径をもつ円筒状基部16bをもっている。円筒状先 端部16aの内面に、板バネ44の一端が固定される。円筒状基部16bは、中 筒20の内周面に接触する。ガイド16としては、円筒状の他に、単数又は複数 の小片を先端筒10の手元側内周面に同心円状に固着したものも使用される。 先端筒10の手元側にガイド16を固定したとき、円筒状基部16bの外径を 先端筒10の外径より大きくし、先端筒10の外周面と円筒状基部16bの外周 面との間に段差を生じさせる。この段差に中筒20の先端側内周面に固定した筒 体よりも強度が高い鋼製,ステンレス鋼製等の高強度材でできたストップカラー 21が当ることにより、中筒20から先端筒10の脱落が防止される。
【0011】 中筒20の手元側内部に、ガイド16と同様なガイド22の円筒状先端部22 aが固定されている。ガイド22の円筒状基部22bは、中筒20よりも若干大 きな外径をもち、元筒30の内周面に接触する。円筒状の他に、単数又は複数の 小片を中筒10の手元側内周面に同心円状に固着したものを、ガイド22とする ことも可能である。 元筒30の先端側内面に固着されたストップカラー31は、中筒20とガイド 22の円筒状基部22bとの間の段差に当り、元筒30から中筒20の脱落を防 止する。 元筒30の外周面に表ツバ32が固着されており、表ツバ32に接触して回転 ツバ33がツバ受け34で支持される。ツバ受け34は、元筒30と一体的に成 形されたものあっても良い。ツバ受け34には、携帯用のバンド35が取り付け られる。また、ツバ受け34から手元側にある元筒30の外周面には、滑り等を 防止すると共に手触りを良くするため、凹凸を付けた適宜の表面層38を形成す ることが好ましい。
【0012】 表ツバ32と回転ツバ33との間に、回転ツバ33を所定の回転角度で係止す る係止機構60が設けられている。係止機構60は、図4に示すように、表ツバ 32側に形成した凹部61に挿入されるベアリング62と、回転ツバ33側に1 80度間隔で形成した溝部63に差し込まれた圧縮スプリング64とを備えてい る。凹部61は、円周方向に関して90度間隔で表ツバ32の4か所に形成され ている。 表ツバ32は、たとえば元筒30に形成したネジ部65で元筒30に固着され るネジ部をもつ筒部66を備えており、筒部66に回転ツバ33の孔部67が嵌 め込まれる。ベアリング62は、図4(b)に示すように表ツバ32側の凹部6 1に嵌り込み、表ツバ32に対する回転ツバ33の回転を規制する。ベアリング 62は、また図4(c)に示すように、圧縮スプリング64の内部で回転可能に 支持されている。
【0013】 非使用状態での警棒は、図5(a)に示すように回転ツバ33を表ツバ32と 一致させた状態で携帯し保管する。回転ツバ33が表ツバ32に重なっているた め、占有空間が広がらず携帯及び保管に支障を来さない。 回転ツバ33に矢印方向の回転力を与えると、凹部61の内壁面からベアリン グ62に加えられる力が圧縮スプリング64の付勢力よりも大きくなり、ベアリ ング62が圧縮スプリング64の内部に押し込まれる。その結果、図5(b)に 示すように、表ツバ32に対して回転ツバ33が回転可能になる。 回転ツバ33が90度回転すると、ベアリング62は、最初の凹部61から9 0度回転した位置に設けられている別の凹部61に臨む。そして、図5(c)に 示すように凹部61にベアリング62が嵌り込み、回転ツバ33が表ツバ32に 固定される。このとき、回転ツバ33が表ツバ32に対し90度回転した位置に あることから、本来の機能をもった十字状のツバとなる。 十字状から折り畳む場合には、図5の(c)から(a)への逆操作によって、 表ツバ32に回転ツバ33を簡単に重ねあわせることができる。
【0014】 元筒30の手元側端部にキャップ36が固定されており、キャップ36に蝶バ ネ37が取り付けられている。蝶バネ37は、警棒を縮小した状態で中筒20の 内面に嵌り込み、縮小状態を維持する。 円筒状先端部22aの内部に、第2ロック機構50のロック片51がピン53 によって回転可能に取り付けられている。ロック片51は、中筒20の手元側周 面に形成した開口部23に臨む操作部51aと、反対側に延びる脚部51bをも っている。脚部51bに嵌められたスプリング52は、端面が円筒状先端部22 aの内面に押し当てられている。ロック片51は、スプリング52の弾撥力によ り図2の反時計方向に付勢される。そのため、元筒30から中筒20が引き出さ れたとき、操作部51aは、開口部23から突出し、ストップカラー31の先端 面に対向する。
【0015】 ロック片41の操作部41bを先端筒10の内方に押し込むとき、先端筒10 は、中筒20に引込み可能になる。また、ロック片51の操作部51aを中筒2 0の内方に押し込むとき、中筒20は、元筒30に引込み可能になる。 図6は、先端筒10及び中筒20を元筒30に引き込んだ縮小状態を示す。警 棒は、図6の縮小状態で携帯される。 縮小状態では、ロック片41及びロック片51は、図7に示すように先端筒1 0及び中筒20の内部にそれぞれ収納される。また、蝶バネ37が円筒状基部2 2bの内面に押し付けられ、元筒30に対して中筒20が固定される。 本実施例においては、先端筒10に固定されたガイド16の円筒状基部16b による加圧でロック片51の操作部51aを中筒20の内方に押し込む方式を採 用している。すなわち、ガイド16の円筒状基部16bをガイド22の円筒状先 端部22aよりも小さな内径とし、中筒20に先端筒10を差し込んだとき円筒 状基部16bがロック片51の先端部51cに達する長さに先端筒10を設計し ている。
【0016】 中筒20に先端筒10を引き込む動作に伴って、円筒状基部16bがロック片 51の先端部51cと中筒20の内壁面との間に差し込まれる。ロック片51は 、差し込まれた円筒状基部16bによって図7において時計方向に付勢され、操 作部51aが開口部23から後退する。その結果、中筒20は、元筒30に対し て引込み可能な状態になる。この方式によるとき、ロック片41の操作部41b を押し込んで先端筒10を中筒20に差し込む操作だけで、中筒20も元筒30 に差し込まれる。 勿論、操作部51aに指圧を加え、開口部23から中筒20の内方に押し込む こともできる。 ロック片51の先端部51cと中筒20の内壁面との間に差し込まれた円筒状 基部16bには、ロック片51を介してスプリング52の力が作用する。そのた め、中筒20に対して先端筒10の位置関係が固定される。このようにして、簡 単な操作で、図6及び図7に示すように警棒が縮小される。
【0017】 警棒は、図1及び図2に示した伸長状態で使用される。図6及び図7の縮小状 態にある警棒を強く振るとき、蝶バネ37による中筒20の拘束及び板バネ44 による先端筒10の拘束が解除され、中筒20及び先端筒10及び中筒20が遠 心力によって引き出され、図1及び図2に示した伸長状態になる。この振出し時 に、板バネ44が片持ち状態になっていることから、ロック片41の振動から切 り離され、板バネ44を上に持ち上げようとする力が板バネ44に作用しない。 そのため、板バネ44の耐久性が向上する。 伸長操作の前後で回転ツバ33を回転させ、十字ツバを形成する。
【0018】 伸長状態の警棒で対象物を突いたとき、反力がトップボール11を介して先端 筒10に伝わる。その結果、先端筒10は、図2及び図3において右方向に動き 、ロック片41の操作部41bが中筒20の先端面に衝突する。このとき、中筒 20の先端面に設けられている鉄製等のストップカラー21が補強材として働き 、中筒20の先端面が衝撃破壊から保護される。また、開口部14の縁部が隙間 15をもって操作部41bから離間しているため、操作部41の衝突によって開 口部14が潰れることもない。更に、ピン43と孔部42との間にあるクリアラ ンスによって、衝撃がピン43に直接伝播することがなく、ピン43の破壊も防 止される。他方、対象物は、伸長された先端筒10,中筒20及び元筒30に沿 って手元側に来ても、十字状のツバ32,33により遮られ、元筒30を握って いる手に達することがない。
【0019】 これに対し、従来の警棒で採用されているツバは、たとえば実開昭63−90 796号公報で紹介されているように、半径方向に広がった面積を持っている。 そのため、非使用状態で携帯や保管するときに嵩張り、取り扱いずらいものであ る。 以上の例においては、表ツバ32側にベアリング62を、回転ツバ33側に圧 縮スプリング64を配置した。しかし、これに拘束されることなく、回転ツバ3 3側にベアリング62を、表ツバ32側に圧縮スプリング64を配置しても、同 様に折畳可能なツバが得られる。
【0020】
以上に説明したように、本考案の伸縮棒においては、簡単な回転操作によって 折り畳むことができるツバ部を備えている。非使用状態で携帯するときには、表 ツバに回転ツバを重ね合わせ、ツバ部材で占められる空間部を縮小する。また、 警棒等として使用するときには、回転ツバを90度回転させることにより、対象 物が手元に達することを防止する十字状のツバが構成される。このようにして、 本来の機能を損なわずに携帯を容易にした伸縮棒が得られる。更に、衝撃破壊防 止を図ったロック機構との組合せによって、伸縮棒としての利便性や安全性を一 層高めることができる。
【図1】 本考案実施例の警棒を伸長した状態の外観図
【図2】 伸長状態にある警棒の内部構造
【図3】 中筒に先端筒をロックするロック機構
【図4】 元筒に取り付けたツバ
【図5】 表ツバに対する回転ツバの回転状態を説明す
る図
る図
【図6】 縮小状態にある警棒の外観図
【図7】 縮小状態にある警棒の内部構造
10:先端筒(内筒) 20:中筒(外筒) 3
0:元筒 32:表ツバ 33:回転ツバ 34:ツバ受け 40:第1ロッ
ク機構 41:ロック片 44:板バネ 50:
第2ロック機構 51:ロック片 52:スプリン
グ 60:係止機構 61:凹部 62:ベアリ
ング 63:溝部 64:圧縮スプリング
0:元筒 32:表ツバ 33:回転ツバ 34:ツバ受け 40:第1ロッ
ク機構 41:ロック片 44:板バネ 50:
第2ロック機構 51:ロック片 52:スプリン
グ 60:係止機構 61:凹部 62:ベアリ
ング 63:溝部 64:圧縮スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 浜田 宏 東京都港区三田3丁目13番12号 日本軽金 属株式会社内 (72)考案者 鈴木 幸一 東京都大田区大森中2丁目7番6号 三力 工業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 伸縮自在に相互に嵌め合わされ、先端に
向かって径が順次小さくなる複数の筒体と、基端側の元
筒に嵌挿固定された表ツバと、該表ツバより手元側で前
記元筒に差し込まれた回転ツバと、前記表ツバと前記回
転ツバとの間に設けられ、前記表ツバに前記回転ツバを
係合又は係合解除する係止機構とを備え、前記表ツバに
対する前記回転ツバの回転角度が可変になっている伸縮
棒。 - 【請求項2】 請求項1記載の係止機構は、表ツバ又は
回転ツバの何れか一方に形成した溝部に挿入された圧縮
スプリングと、表ツバ又は回転ツバの他方に形成した凹
部に挿入されたベアリングとを備えている伸縮棒。 - 【請求項3】 伸縮自在に相互に嵌め合わされ、先端に
向かって径が順次小さくなる三段式の筒体と、基端側の
元筒に嵌挿固定された表ツバ及び該表ツバより手元側で
前記元筒に差し込まれた回転ツバからなるツバ部を備え
た伸縮棒において、 前記筒体には、先端筒と中間筒との間に第1ロック機構
が、中間筒と元筒との間に第2ロック機構がそれぞれ配
設され、第1ロック機構が板バネで反時計方向に付勢さ
れたロック片と中間筒の先端内面に設けられたストップ
カラーとを備え、第21ロック機構がスプリングで反時
計方向に付勢されたロック片と元筒の先端内面に設けら
れたストップカラーとを備えており、 前記ツバ部は、表ツバの手元側表面に90度間隔で設け
られた凹部と回転ツバの先端側表面に180度間隔で設
けられた溝部との間にベアリング及び圧縮スプリングを
介在させた係止機構を備えていることを特徴とする伸縮
棒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1092894U JP3007680U (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 回転可能なツバを備えた伸縮棒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1092894U JP3007680U (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 回転可能なツバを備えた伸縮棒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3007680U true JP3007680U (ja) | 1995-02-21 |
Family
ID=43143523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1092894U Expired - Lifetime JP3007680U (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 回転可能なツバを備えた伸縮棒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3007680U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108827069A (zh) * | 2018-04-24 | 2018-11-16 | 广州慈宇安防科技有限公司 | 一种伸缩反拉内藏式解锁机构及解锁方法 |
CZ308103B6 (cs) * | 2018-11-21 | 2020-01-08 | Břetislav Košťál | Teleskopický skládací obušek |
-
1994
- 1994-08-10 JP JP1092894U patent/JP3007680U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108827069A (zh) * | 2018-04-24 | 2018-11-16 | 广州慈宇安防科技有限公司 | 一种伸缩反拉内藏式解锁机构及解锁方法 |
CN108827069B (zh) * | 2018-04-24 | 2023-08-25 | 广州慈宇安防科技有限公司 | 一种伸缩反拉内藏式解锁机构及解锁方法 |
CZ308103B6 (cs) * | 2018-11-21 | 2020-01-08 | Břetislav Košťál | Teleskopický skládací obušek |
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