JP3007440U - 布帛の皺加工装置 - Google Patents
布帛の皺加工装置Info
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- JP3007440U JP3007440U JP1994009484U JP948494U JP3007440U JP 3007440 U JP3007440 U JP 3007440U JP 1994009484 U JP1994009484 U JP 1994009484U JP 948494 U JP948494 U JP 948494U JP 3007440 U JP3007440 U JP 3007440U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 長尺布帛の全面に皺を生起せしめる皺加工装
置の開発。 【構成】 布帛1を連続して移送する移送路に、布帛1
へセット処理液を含浸せしめるための処理液槽3を配置
し、この処理液槽3に次いで、横皺ロール対8、第1の
縦皺ロール対9、第2の縦皺ロール対10を布帛移送方
向へ順次配置し、さらにこの第2の縦皺ロール対10を
通過した皺生起布帛をその皺の形態を保って加圧マング
ルへ供給するためのコンベア7を配置した。 【効果】 工業的に生産加工する長尺布帛の全面に所望
の皺を有効に生起セットさせることができる。
置の開発。 【構成】 布帛1を連続して移送する移送路に、布帛1
へセット処理液を含浸せしめるための処理液槽3を配置
し、この処理液槽3に次いで、横皺ロール対8、第1の
縦皺ロール対9、第2の縦皺ロール対10を布帛移送方
向へ順次配置し、さらにこの第2の縦皺ロール対10を
通過した皺生起布帛をその皺の形態を保って加圧マング
ルへ供給するためのコンベア7を配置した。 【効果】 工業的に生産加工する長尺布帛の全面に所望
の皺を有効に生起セットさせることができる。
Description
【0001】
本考案は、工業的に生産する長尺布帛の全面に亘って所望の皺を均一に生起せ しめる布帛の皺加工装置に関するものである。
【0002】
繊維加工工業界で生産加工されて、最終的に商品化される布帛は皺のない平坦 な布帛であることが一般的であるが、最近では消費者あるいはファッション界等 のニーズ等によって、布帛の縦横方向にあるいは斜め方向に不規則であって、し かも適度の細かさである折れ皺を有する布帛の開発が要求されている。
【0003】
ところが、従来では、無皺加工することが常識であって、長尺布帛の生産加工 工程中で、故意に適宜の皺を生起せしめることは困難とされていた。すなわち、 商品化すべき布帛の全面均一に、商品化すべき布帛に付与する皺の形態としては 下記各要望がある。
【0004】 つまり商品化される長尺布帛に付与すべき皺は、 a.その長尺布帛の全面に亘って均一であること。
【0005】 b.皺はニーズに応じた細さ(粗さ)、凹凸高さを有すること。
【0006】 c.折れ皺、畳み皺、重ね皺等と異り、例えば縮緬の如き、均一性を有し、さ らには商品価値を高める皺であること。
【0007】 等である。
【0008】 しかしながら、上記各要望に答え得る皺を、長尺布帛の生産加工工程中に含ま れるセット処理工程で均一性のある皺を布帛の全面に亘って生起せしめることは 困難とされていた。
【0009】
本考案は、かかる困難性を解消するためになされたもので、長尺布帛を連続的 に走行(移送)させる走行工程中にセット処理液浸積槽に次いで複数対の皺生起 ロールを配設し、セット処理液を含浸せしめた布帛を、上記の各皺生起ロールを 通過せしめることにより、その布帛の全面に亘って所定の皺を均一に付与(生起 )せしめることができる布帛の皺加工装置を提供することにある。
【0010】
以下に本考案を図面に示す実施例に基いて詳細に説明する。
【0011】 1は皺加工をすべき長尺布帛であって、この長尺布帛1はガイドロール2に案 内されて、セット処理液槽3内へ供給される。このセット処理液槽3内には、例 えば苛性ソーダ溶液又は樹脂液等のセット処理液4が供給されている。5はセッ ト処理液槽3の導出側上部に配置されている絞りロール、6は引き上げロールを 示す。
【0012】 この引き上げロール6の下方には、略水平方向の移送コンベア7が配設されて おり、その引き上げロール6と移送コンベア7との間には、上方から下方へ向っ て、横皺ロール対8、第1の縦皺ロール対9、第2の縦皺ロール対10の順で配 置されている。
【0013】 上記横皺ロール対8の構成は、図3(イ)、(ロ)に示す如くであって、一対 のロール8A,8Bにより構成され、それらロール8A,8Bの周面には、母線 方向に延びる凹凸条が等間隔で形成され、それらロール8A,8Bに形成されて いる凹凸条8Cが互に噛合される構造である。
【0014】 第1の縦皺ロール対9の構成は、図4(イ)、(ロ)に示す如く、一対のロー ル9A,9Bを有し、それらロール9A,9Bは、支軸9Cに多数枚の円盤9D を一定間隔で固定したものであって、双方のロール9A,9Bに設けられている 円盤9Dが互に噛み合うように、それらロール9A,9Bが組み合せられている 。
【0015】 第2の縦皺ロール対10の構成は、図5(イ)、(ロ)に示す如くであって、 図4で示されている第1の縦皺ロール対9と同様に多数の円盤10Dを支軸10 Cの軸方向に一定間隔で固定し、さらにそれら双方ロール10A,10Bの各円 盤が互に噛み合うよう組み合せたものであるが、この第2の縦皺ロール対10に 設けられている円盤10Dピッチ間隔は前記第1の縦皺ロール対9に設けられて 円盤9Dピッチ間隔よりも小さく設定している。
【0016】 またこの第2の縦皺ロール対10は移送コンベア7上面に設近されているが、 この設近幅(a)は、その移送コンベア7のガイドロール11を保持するシリン ダ12によって適宜位置に調整することができる。
【0017】 13は加圧マングル、14はこのマングル13より送り出された布帛を中和せ しめるための中和槽、15は中和槽14から引き出された布帛の搾液を行なうマ ングルを示す。図2において示されている17は第2の縦皺ロール対10より降 下されて移送コンベア7上で受けられた布帛が、移送コンベア7の移動によって マングル13方向へ移動されるとき、その移送コンベア7上の長尺布帛を幅方向 へ縮めるための一対のガイド板であって、この一対のガイド板17の相互間は、 それぞれのシリンダ18の動作で調整することができるようになっている。
【0018】 以上が本実施例の構成であるが、次にその作用について述べる。
【0019】 皺加工すべき長尺布帛1は、連続的に走行し、先ず最初にセット処理液槽3内 に供給され、このセット処理液槽3内で苛性ソーダ又は樹脂液等の処理液4が含 浸された布帛1は、絞りロール5を通過することで適した含液量となって引上げ ロール6で引き上げられる。
【0020】 引上げロール6を通過した布帛1は移送コンベア7に向って降下されるが、こ の降下時において、先ず最初に横皺ロール対8による加圧力を受け、これによっ て、布帛1の幅方向に延びる凹凸条が布帛の長手方向に沿って順次形成される。
【0021】 このようにして布帛幅方向に延びる多数の凹凸条が整形された布帛1は、第1 の縦皺ロール対9の双方ロール9A,9B間に送り込まれ、この双方のロール9 A,9Bによる加圧力を受けることにより布帛の長手方向に前記の幅方向凹凸条 と交叉する比較的粗い縦方向の凹凸条が生じる。
【0022】 次いで第2の縦皺ロール対10の双方ロール10A,10B間に送り込まれる ことにより、前記縦方向凹凸条に加え、比較的細かい縦方向凹凸条が生起される 。
【0023】 このようにして横皺ロール対8、第1の縦皺ロール対9及び第2の縦皺ロール 対10を通過した布帛1には、その布帛の横方向凹凸に加え、縦方向凹凸が生じ て、移送ベルト7上に載せられる。この移送ベルト7上に載せられる布帛は、そ の布帛に付与された上記横方向凹凸及び縦方向凹凸が消滅しないようにするため 、移送ベルト7上に載せられた布帛を、第2の縦皺ロール対10によって移送ベ ルト7へ軽く押圧する。この押圧力調整はシリンダ12の動作で間隙(a)の間 隔を調整することが可能である。
【0024】 また移送ベルト7上に載せられた布帛1は、移送ベルト7の移行に伴なって一 対のガイド板17内に案内され、これによってその布帛1の幅方向が縮められ、 これによっても縦横方向の凹凸皺が保形される。
【0025】 このようにして移送ベルト7上で横方向の凹凸と縦方向の凹凸が保形されてい る布帛はマングル13内へ供給され、このマングルによる加圧力を受けることに より目的とする皺が布帛の全面に亘って均一かつ連続的に生起される。目的とす る皺が生起された布帛は、中和槽14内で中和されマングル15で搾液されて次 工程へ運ばれる。
【0026】 なお上記中和槽14を使用する場合は、セット処理液4として苛性ソーダを使 用する場合であって、セット処理液として樹脂液を使用する場合は中和槽14は 不要である。
【0027】
このように本考案は、布帛を連続して移送する移送路に、布帛へセット処理液 を含浸せしめるための処理液槽を配置し、この処理液槽に次いで、横皺ロール対 、第1の縦皺ロール対、第2の縦皺ロール対を布帛移送方向へ順次配置し、さら にこの第2の縦皺ロール対を通過した皺生起布帛をその皺の形態を保って加圧マ ングルへ供給するためのコンベアを配置してなる布帛の皺加工装置であって、セ ット処理液が含浸された布帛が先ず、横皺ロール対を通過することで布帛幅方向 の凹凸条つまり横皺が形成され、次いでこの横皺形成布帛が第1の縦皺ロール対 を通過することにより縦皺が生じ、この縦皺と前記横皺とが相まって、布帛表面 全体に凹凸山形状の皺が生起される。次いでこの布帛が第2の縦皺ロール対を通 過することにより上記凹凸山形状の皺が細かく整形され、これによって目的とす る粗さの皺が生起される。
【0028】 かくして所望粗さの皺が生じた布帛は、コンベアによって凹凸山形状が保たれ たまま、マングルへと運ばれ、このマングルによって加圧されることにより布帛 には有効な皺がセット加工されるものである。
【図1】本考案実施例の装置全体を示す側面図。
【図2】本考案実施例の装置全体を示す平面図。
【図3】(イ)、(ロ)は、本考案実施例の横皺ロール
対の側面図及び一部正面図。
対の側面図及び一部正面図。
【図4】(イ)、(ロ)は、本考案実施例の第1の縦皺
ロール対の側面図及び一部正面図。
ロール対の側面図及び一部正面図。
【図5】(イ)、(ロ)は、本考案実施例の第2の縦皺
ロール対の側面図及び一部正面図。
ロール対の側面図及び一部正面図。
1…長尺布帛 2…ガイドロール 3…セット処理液槽 4…セット処理液 5…絞りロール 6…引上げロール 7…コンベア 8…横皺ロール対 9…第1の縦皺ロール対 10…第2の縦皺
ロール対
ロール対
Claims (1)
- 【請求項1】 布帛を連続して移送する移送路に、布帛
へセット処理液を含浸せしめるための処理液槽を配置
し、この処理液槽に次いで、横皺ロール対、第1の縦皺
ロール対、第2の縦皺ロール対を布帛移送方向へ順次配
置し、さらにこの第2の縦皺ロール対を通過した皺生起
布帛をその皺の形態を保って加圧マングルへ供給するた
めのコンベアを配置してなることを特徴とする布帛の皺
加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994009484U JP3007440U (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 布帛の皺加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994009484U JP3007440U (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 布帛の皺加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3007440U true JP3007440U (ja) | 1995-02-14 |
Family
ID=43143286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994009484U Expired - Lifetime JP3007440U (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 布帛の皺加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3007440U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005213655A (ja) * | 2004-01-27 | 2005-08-11 | Fuji Spinning Co Ltd | 長尺布のしわ加工装置 |
-
1994
- 1994-08-03 JP JP1994009484U patent/JP3007440U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005213655A (ja) * | 2004-01-27 | 2005-08-11 | Fuji Spinning Co Ltd | 長尺布のしわ加工装置 |
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