JP3007078U - 医療用ドリップチャンバー - Google Patents
医療用ドリップチャンバーInfo
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- JP3007078U JP3007078U JP1994007828U JP782894U JP3007078U JP 3007078 U JP3007078 U JP 3007078U JP 1994007828 U JP1994007828 U JP 1994007828U JP 782894 U JP782894 U JP 782894U JP 3007078 U JP3007078 U JP 3007078U
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- liquid
- cap
- drip chamber
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- inflow tube
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本考案は、輸液・輸血セット、血液透析、血液
ろ過、血漿交換等の血液及び血液成分の体外循環回路等
の医療用具の途中に配置して使用されるドリップチャン
バーに関する。 【構成】下部に液体流出チューブの接続管を構成した本
体の上部に、側部に液体流入チューブの接続管を形成し
た円錐状のキャップを装着し、該キャップの内壁面に液
体流入チューブの接続管と連通する液体流入口を形成
し、前記キャップの頂部にゴムボタンを装着し、前記キ
ャップの円錐角度θ1を45°から90°に形成した医
療用ドリップチャンバー。 【効果】本考案のドリップチャンバー1、1aは液体の
滞留、液体の急激な落下による液体中への空気の巻き込
みがなく、空気接触面の低減および液体の整流化(図5
参照)を図ることができ、効率の良い治療を実施するこ
とができる。
ろ過、血漿交換等の血液及び血液成分の体外循環回路等
の医療用具の途中に配置して使用されるドリップチャン
バーに関する。 【構成】下部に液体流出チューブの接続管を構成した本
体の上部に、側部に液体流入チューブの接続管を形成し
た円錐状のキャップを装着し、該キャップの内壁面に液
体流入チューブの接続管と連通する液体流入口を形成
し、前記キャップの頂部にゴムボタンを装着し、前記キ
ャップの円錐角度θ1を45°から90°に形成した医
療用ドリップチャンバー。 【効果】本考案のドリップチャンバー1、1aは液体の
滞留、液体の急激な落下による液体中への空気の巻き込
みがなく、空気接触面の低減および液体の整流化(図5
参照)を図ることができ、効率の良い治療を実施するこ
とができる。
Description
【0001】
本考案は、輸液・輸血セット、血液透析、血液ろ過、血漿交換等の血液及び血 液成分の体外循環回路等の医療用具の途中に配置して使用されるドリップチャン バーに関する。
【0002】
図6と図7は従来のドリップチャンバー21、31の概略図である。図6のド リップチャンバー21においては円筒状のキャップ23に垂直に液体流入チュー ブ27の接続管25が形成され、接続管25の液体流入口29がキャップ23の 壁面に接するように形成されているので、液体は図6に示すように本体22の壁 面を伝って流入する。このため図6に示すように流速の早い部分と極端に遅い部 分が生じ、本体22内での液体の撹拌が十分に行われず遅い部分は滞留となって いた(図6において斜線部は液体の滞留部)。 また、図7のドリップチャンバー31においては円筒状のキャップ33の側部 に液体流入チューブ37の接続管35が形成され、液体は図7に示すように本体 32の液面に落下して流入する。 このため液面では液体の撹拌は良く行われるが同時に空気も液体の中に巻き込 まれやすかった。 以上のように液体の滞留や液体中の空気の巻き込みは液体が血液の場合、血液 凝固の原因となり治療の妨げとなるので好ましくない。 そこで本考案者らは以上の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果次の考 案に到達した。
【0003】
[1]本考案は、下部に液体流出チューブの接続管を構成した本体の上部に、側 部に液体流入チューブの接続管を形成した円錐状のキャップを装着し、該キャッ プの内壁面に液体流入チューブの接続管と連通する液体流入口を形成し、前記キ ャップの頂部にゴムボタンを装着し、前記キャップの円錐角度θ1を45°から 90°に形成した医療用ドリップチャンバーを提供する。 [2]本考案は、液体流入口をキャップの頂辺Aと底辺Bの中間であってかつ外 辺Cと中心線Dの間(液体流入口の中心点0が各辺A、B、Cの辺上にある場合 及び中心線Dの線上にある場合も含む)に配置した[1]記載の医療用ドリップ チャンバーを提供する。 [3]本考案は、液体流入チューブの接続管の仰角θ2を+10°から−20° の範囲に形成した[1]ないし[2]記載の医療用ドリップチャンバーを提供す る。
【0004】
図1は本考案のドリップチャンバー1の概略図(図2は図1の一部拡大図)で 、ドリップチャンバー1は硬質又は半硬質の合成樹脂よりなり筒状の本体2の上 部に円錐状のキャップ3を装着することにより構成される。本体2の下部には液 体流出チューブ8の接続管6が一体に形成され底部10は円錐状に形成されてい る。前記キャップ3の頂部には空気抜き用のゴムボタン4が装着され、側部(円 錐の斜面)には液体流入チューブ7の接続管5が一体に形成されている。キャッ プ3の内壁面には液体流入チューブ7の接続管5と連通する液体流入口9が形成 されている。
【0005】 キャップ3の円錐を形成する角度(キャップ3の対向する内面の延長線のなす 角度(以下「円錐角度θ1」))は図3(図1のキャップ3の拡大図)に示すよ うに45°から90°、好ましくは60°に形成される。θ1をこの範囲に形成 することにより空気接触面の低減、液体の急激な落下を抑制することができる。
【0006】 また図3に示すように液体流入口9はキャップ3の頂辺Aと底辺Bの中間でか つ外辺Cと中心線Dの間(液体流入口の中心点0が各辺A、B、Cの辺上にある 場合及び中心線Dの線上にある場合も含む)に配置することにより液体の急激な 落下を抑制することができる。また4(図1のキャップの他の実施例を示す拡大 図)に示すようにキャップ3の底辺bと接続管5の中心線cの交わる角度(以下 「仰角θ2」)を+10°から−20°に形成することにより流体の流れを整流 化することができる(底辺bに対し中心線cが上にあるとき(キャップ3の側部 に対し接続管5を左上に突設しているとき)は+、下にあるとき(キャップ3の 側部に対し接続管5を左下に突設しているとき)は−と定義する)。 本考案のドリップチャンバー1、1aと従来のドリップチャンバー21、31 を用いて着色液消失時間と流動状態の観察を行い表1にその結果をまとめた。 表−1 実験結果 1)着色液消失時間
流動状態を観察するために、疑似血の調整を行う。疑似血とはポリビニルピロ リドン(K30)とD−ソルビットを純水に溶解したもの。この溶液を37°に 加温しワンパスで流し陰圧モニター内を経て流去する、この時の流量は200m l/min。この時に、朱インク0.5mlをマイクロシリンジにて、この系に 注入し朱インクの色が消失する時間を測定して流動状態の評価とした。 2)流動状態観察結果 上記の方法で調整した溶液にカリオスコープ社製 レオスコッピックコンセン トレート(アクエアスメディア)を混合し流動状態を可視化し評価した。
流動状態を観察するために、疑似血の調整を行う。疑似血とはポリビニルピロ リドン(K30)とD−ソルビットを純水に溶解したもの。この溶液を37°に 加温しワンパスで流し陰圧モニター内を経て流去する、この時の流量は200m l/min。この時に、朱インク0.5mlをマイクロシリンジにて、この系に 注入し朱インクの色が消失する時間を測定して流動状態の評価とした。 2)流動状態観察結果 上記の方法で調整した溶液にカリオスコープ社製 レオスコッピックコンセン トレート(アクエアスメディア)を混合し流動状態を可視化し評価した。
【0007】
表1の結果より、本考案のドリップチャンバー1、1aは液体の滞留、液体の 急激な落下による液体中への空気の巻き込みがなく、空気接触面の低減および液 体の整流化(図5参照)を図ることができ、効率の良い治療を実施することがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のドリップチャンバーの概略図
【図2】図1の一部拡大
【図3】図1のキャップの拡大断面図
【図4】図1のキャップの他の実施例を示す拡大断面図
【図5】図1の使用状態図
【図6】従来のドリップチャンバーの概略図
【図7】従来のドリップチャンバーの概略図
1、1a、21、31 ドリップチャンバー 2、22、32 本体 3、23、32 キャップ 4 ゴムボタン 5、25、35 接続管 6、26、36 接続管 7、27、37 液体流入チューブ 8、28、38 液体流出チューブ 9、29、39 液体流入口 10、30、40 本体の底部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 平山 和之 大分県大野郡三重町大字玉田7番地の1 川澄化学工業株式会社 三重工場内 (72)考案者 塩月 重暉 大分県南海部郡弥生町大字小田1077番地 川澄化学工業株式会社 佐伯工場内 (72)考案者 増永 休一郎 東京都品川区南大井3丁目28番15号 川澄 化学工業株式会社内 (72)考案者 阿部 隆行 東京都品川区南大井3丁目28番15号 川澄 化学工業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 下部に液体流出チューブの接続管を構成
した本体の上部に、側部に液体流入チューブの接続管を
形成した円錐状のキャップを装着し、該キャップの内壁
面に液体流入チューブの接続管と連通する液体流入口を
形成し、前記キャップの頂部にゴムボタンを装着し、前
記キャップの円錐角度θ1を45°から90°に形成し
たことを特徴とする医療用ドリップチャンバー。 - 【請求項2】 液体流入口をキャップの頂辺Aと底辺B
の中間であってかつ外辺Cと中心線Dの間に(液体流入
口の中心点0が各辺A、B、Cの辺上にある場合及び中
心線Dの線上にある場合も含む)に配置したことを特徴
とする請求項1記載の医療用ドリップチャンバー。 - 【請求項3】 液体流入チューブの接続管の仰角θ2を
+10°から−20°の範囲に形成したことを特徴とす
る請求項1ないし請求項2記載の医療用ドリップチャン
バー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994007828U JP3007078U (ja) | 1994-06-08 | 1994-06-08 | 医療用ドリップチャンバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994007828U JP3007078U (ja) | 1994-06-08 | 1994-06-08 | 医療用ドリップチャンバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3007078U true JP3007078U (ja) | 1995-02-07 |
Family
ID=43142930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994007828U Expired - Lifetime JP3007078U (ja) | 1994-06-08 | 1994-06-08 | 医療用ドリップチャンバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3007078U (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012095841A (ja) * | 2010-11-02 | 2012-05-24 | Nikkiso Co Ltd | エアートラップチャンバ |
JP2012095842A (ja) * | 2010-11-02 | 2012-05-24 | Nikkiso Co Ltd | 血液浄化装置のエアートラップチャンバ及び血液浄化装置のプライミング方法 |
JP2016002088A (ja) * | 2014-06-13 | 2016-01-12 | 川澄化学工業株式会社 | チャンバ |
JP2018171525A (ja) * | 2007-10-12 | 2018-11-08 | デカ・プロダクツ・リミテッド・パートナーシップ | 透析ユニット内の血液流から空気または他の未溶解ガスを除去する方法および透析システム |
US11103625B2 (en) | 2011-05-24 | 2021-08-31 | Deka Products Limited Partnership | Blood treatment systems and methods |
US11529444B2 (en) | 2007-02-27 | 2022-12-20 | Deka Products Limited Partnership | Blood treatment systems and methods |
-
1994
- 1994-06-08 JP JP1994007828U patent/JP3007078U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11529444B2 (en) | 2007-02-27 | 2022-12-20 | Deka Products Limited Partnership | Blood treatment systems and methods |
JP2018171525A (ja) * | 2007-10-12 | 2018-11-08 | デカ・プロダクツ・リミテッド・パートナーシップ | 透析ユニット内の血液流から空気または他の未溶解ガスを除去する方法および透析システム |
JP2012095841A (ja) * | 2010-11-02 | 2012-05-24 | Nikkiso Co Ltd | エアートラップチャンバ |
JP2012095842A (ja) * | 2010-11-02 | 2012-05-24 | Nikkiso Co Ltd | 血液浄化装置のエアートラップチャンバ及び血液浄化装置のプライミング方法 |
US11103625B2 (en) | 2011-05-24 | 2021-08-31 | Deka Products Limited Partnership | Blood treatment systems and methods |
JP2016002088A (ja) * | 2014-06-13 | 2016-01-12 | 川澄化学工業株式会社 | チャンバ |
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