JP3007055U - 茸培養基用搬送コンベア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 培養基が付着しにくゝ、清掃が簡単な茸培養
基用搬送コンベアを提供する。 【構成】 チェーンコンベア１を内装した筐体３の内底
Ｓを弧状にし、チェーン８に取り付けた移送板１１を相
似の弧状にした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、茸の人工栽培に使用する茸培養基の搬送コンベアに関する。

【０００２】

【従来の技術と問題点】

えのき、しめじ等の茸は既に人工栽培されているが、その栽培方法は、米糠と おがくずと水を混合した茸培養基を培養瓶に入れて、これに茸の種菌を植え付け て茸を育成するものである。 従って、培養基を培養瓶に瓶詰めすることが不可欠であるが、既に培養基の瓶 詰め機は開発されており、その培養基の瓶詰め機のホッパーが地上よりやや高い レベルにあるので、従来底部が断面コ字形の直方体の筐体とこれに収納されたチ ェーンコンベアからなり、そのチェーンにＬ形アングル材を移送板として取り付 けその先端が筐体の底を慴動して掻き取るようにして培養基を下方より培養基詰 め機のホッパーに移送するものである。

【０００３】 しかし、茸培養基は前記の通り構成を有するので粘着度が高く、Ｌ形アングル 材の隅角や筐体の隅角に付着することが多く、それらは茸培養に害のある雑菌の 温床となるため使用の都度掃除しなければならない。しかし、Ｌ形アングル材の 隅角や筐体の隅角の掃除は容易ではなく、その掃除に３０〜４０分かかるのが常 であった。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】

本考案は、以上のような不都合を解消するため考案されたものであり、その要 旨とするところは、一端に培養基投入口を有し他端に排出口を備えた筐体と、こ の筐体に配備された移送板付きチェーンベルトとからなる茸培養基用搬送コンベ アにおいて、前記筐体の内底面が弧状であり、前記移送板がその先端を筐体内底 面と同じ弧状にした平板ほぼ内接した平らな板となっていることを特徴とする茸 培養基用搬送コンベアである。

【０００５】 すなわち、本考案は筐体を使用するが、該筐体は一端に培養基投入口を有し他 端に排出口を備えている。投入口は、上面全体を開いたものであってもよいが、 少なくとも一端、すなわち傾斜させたとき下方に位置する天板部分が開口されて いるものである。搬出口は、その反対側に設けられ、筐体の底部状態に設けるの が望ましい。また筐体は基本的には長手方向に直線的に伸びるものである。そし てその筐体は内底面が弧状、望ましくは半円状となっている。 この筐体の中には、外部モータによって駆動されるチェーンコンベアが配備さ れており、そのチェーンには筐体の底部の弧状に等しい曲率の弧状、望ましくは 半円状を有し内底面にほぼ内接して慴動する平らな移送板が装備されている。

【０００６】

【作用】

本考案は以上のように構成されているので、筐体の一端を地上に置き、他端を 詰め機のホッパーに架け、下方の投入口から準備した茸培養基を筐体内に入れ、 チェーンコンベアを駆動する。培養基は、筐体の底に置かれるがチェーンコンベ アの移送板の掻き上げ作業により、筐体底部と移送板の双方に接しつつ徐々に上 方に送られ、上方の搬出口から培養基詰め機のホッパー内に落とされる。このと き、移送板は筐体の内底をほぼ内接して移動ないし慴動する。 使用後本装置を掃除する場合には、筐体内に水をかけて水洗し、またチェーン コンベアを正または逆回転させながらチェーン及び移送板に水をかけて水洗する 。

【０００７】

【実施例】

図面に示す実施例に従って説明すると、１は茸培養基用搬送コンベア本体、２ は培養基の詰め機である。３は内底部Ｓを半円状にした筐体であり、詰め機２の ホッパー４に傾斜して寄り架けられており、その排出口５をホッパー４に臨ませ ている。６は筐体３の下方に設けられた培養基７の投入口である。

【０００８】 ８は上下の端部に設けられたスプロケット９、１０に架設されたエンドレスの チェーンであり、このチェーン８には先端を内底部Ｓの半円状に相似させこれに ほぼ内接しつつ移動する移送板１１が取り付けられている。 １２はコンテナ１３に収納された複数の培養瓶、１４は培養基の詰め棒である 。１５はスプロケット９を駆動するモータである。

【０００９】

【効果】

以上のように、本考案は、筐体の内底部を弧状にし、これを慴動するチェーン の移送板も同形にし全体を平板にしたので、培養基がつきにくく、また従来のよ うに隅角部に粘度の高い培養基が溜まって固着することがなく、使用後全体に水 をかければすべての培養基残渣は容易に洗い流される。仮に培養基残渣が一部表 面に付着していても、筐体の内底は弧状であり、移送板も平板であるので、発見 が容易であり、時間を要せずに洗い流せるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 茸培養基用搬送コンベアの断面図

【図２】 図１のＡ−Ａ断面図

【符合の説明】

１−茸培養基用搬送コンベア、２−培養基の詰め機、３
−筐体、４−ホッパー、５−排出口、６−投入口、７−
培養基、８−チェーン、９、１０−スプロケット、１１
−移送板、１２−培養瓶、１３−コンテナ、Ｓ−内底面

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一端に培養基投入口を有し他端に排出口
   を備えた筐体と、この筐体内に配備された移送板付きチ
   ェーンベルトとからなる茸培養基用搬送コンベアにおい
   て、前記筐体の内底面が弧状であり、前記移送板がその
   先端を筐体内底面と同じ弧状にした平板であることを特
   徴とする茸培養基用搬送コンベア
2. 【請求項２】 前記内底面が半円状であり、移送板も半
   円状であることを特徴とする請求項１の茸培養基用搬送
   コンベア