JP3007036B2 - タンク用パネル - Google Patents

タンク用パネル

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JP3007036B2
JP3007036B2 JP8095367A JP9536796A JP3007036B2 JP 3007036 B2 JP3007036 B2 JP 3007036B2 JP 8095367 A JP8095367 A JP 8095367A JP 9536796 A JP9536796 A JP 9536796A JP 3007036 B2 JP3007036 B2 JP 3007036B2
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信夫 松久
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株式会社森松総合研究所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水道水や薬品等
の液体を貯溜するのに使用するタンク用パネルに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば上水道設備において水道水
を貯溜するタンクは、その性質上、錆に強く、堅牢なス
テンレスが用いられはじめている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このス
テンレスを溶接するのは困難であり、特にタンクを設置
する現場での作業は困難であった。特に、平板状のステ
ンレス板を側壁として組み立てる場合、そのステンレス
板を起立保持する必要があって、困難を極めていた。さ
らに、平板で構成されたタンクは水が貯溜されたとき、
水の圧力で変形するおそれがあった。しかも、平板で構
成されているため無機的な感じを与え、さらにこのタン
クが道路や歩道の交差点付近に設置された場合は、大き
な死角ができてしまうおそれがあった。
【0004】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたもので、その目的は、施
工が容易で、強度を増すことができ、死角が少なく、し
かも美感にすぐれたタンク用パネルを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明においては、タンク用パ
ルにおいて、その上下方向の全長にわたって膨出部を形
成するとともに、その膨出部の両側に幅狭の平面部を形
成し、その平面部には隣接する他のパネルとの連結部を
設け、その連結部を前記膨出部の上下両端を閉塞するよ
うに設けられた補強板の内面端に対して45度に形成し
たことを要旨とする
【0006】請求項2の発明においては、タンク用パネ
ルにおいて、その上下方向の全長にわたって膨出部を形
成するとともに、その膨出部の両側に幅狭の平面部を形
成し、その平面部には隣接する他のパネルとの連結部を
設け、その連結部を前記膨出部の上下両端を閉塞するよ
うに設けられた補強板の内面端に対して45度に形成し
たコーナーパネルと、その上下方向の全長にわたって膨
出部を形成するとともに、その膨出部の両側に幅狭の平
面部を形成し、その平面部には隣接する他のパネルとの
連結部を設け、その連結部を前記膨出部の上下両端を閉
塞するように設けられた補強板の内面端に沿って形成し
た直線部パネルとが連続するように一体形成されている
ことを要旨とする。
【0007】従って、請求項1に記載の発明によれば、
パネルの中央部に膨出部が形成されているため、タンク
の強度を向上させることができるとともに、パネルを自
立させることができる。さらに、膨出部の補強板により
パネルの強度を一層向上させることができる。また、
機的なデザインではなく、深みのある面でタンクの周壁
を構成することができるとともに、タンク施工時にコー
ナーパネルとして用いれば、コーナー部に存在する死角
を少なくすることができる。
【0008】請求項2の発明によれば、パネルの中央部
に膨出部が形成されているため、タンクの強度を向上さ
せることができるとともに、パネルを自立させることが
できる。さらに、膨出部の補強板によりパネルの強度を
一層向上させることができる。また、無機的なデザイン
ではなく、深みのある面でタンクの周壁を構成すること
ができるとともに、タンク施工時にコーナーパネル部分
がコーナーに位置するように用いれば、コーナー部に存
在する死角を少なくすることが可能で、溶接箇所を低減
できるとともに、タンク製作にかかるコストも低減する
ことができる
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、本発明を具体化した第1の実
施形態を、図1〜図6に基づいて詳細に説明する。
【0010】図1に示すように、タンク本体21はコン
クリート製のベース22上に設置され、底板23と、周
壁24と、天板25とから構成されている。底板23は
ステンレス板により略円形状に形成され、ベース22の
上面に接合配置されている。周壁24はステンレス板に
より略円形状に形成され、底板23の外周上面に溶接固
定されている。また、周壁24は直線部パネル26とコ
ーナーパネル27とで構成されている。天板25はステ
ンレス板により略円形状に形成され、周壁24の上端縁
に溶接固定されている。
【0011】図4(a)及び図5に示すように、前記直
線部パネル26の幅方向、中央部には長さ方向の全長に
わたって断面円弧状の膨出部26dが形成され、その両
端をそれぞれ拡開させて膨出部26dの両側縁には平面
部26aが長さ方向の全長にわたって形成させ、さらに
平面部26aの外側縁には連結部26bが形成されてい
る。
【0012】コーナーパネル27は直線部パネル26と
同様に形成され、平面部27a、連結部27b、補強板
27c及び膨出部27dを備えている。ただし、コーナ
ーパネル27は膨出部27dの幅が若干狭く、連結部2
7bが補強板27cの内面端に対して45度に形成され
ている。
【0013】また、補強板26c,27cはパネル26
及びコーナーパネル27との上下両端の開口を塞ぐよう
に溶接固定され、各パネルの強度を向上させている。従
って、直線部パネル26を直線部に配設させ、コーナー
パネル27をコーナーに配設させれば、周壁24を構成
することができる。
【0014】図6(a)に示すように、前記パネル26
は連結部26bで突き合わされて溶接されている。補強
部材29は、前記溶接の上部に透設された孔に貫通させ
てナット28で固定される。図2、図3及び図6(a)
に示すように、補強部材29は、対向する周壁24間に
固定されて、水圧により周壁24が外方へ膨らむことを
防止している。
【0015】以上のように、この第1の実施形態では、
次のような利点を有する。 (1)直線部パネル26及びコーナーパネル27に平面
部26a,27a、連結部26b,27b及び膨出部2
6d,27d等が形成されているため、周壁24を施工
するときは、パネルが自立するため、その施工が容易に
なる。つまり、パネルが自立するため、溶接が容易にで
きるとともに、タンク製作のコストを低減することがで
きる。
【0016】(2)図1から明らかなように、以上のよ
うなパネル26,27よりなる周壁24は凹凸形状とな
り、深みのある美感に優れたタンクとすることができ
る。 (3)周壁24のコーナーがコーナーパネル27の曲線
で構成されるため、死角が小さくなる。
【0017】(4)前記のように、パネル26,27に
は平面部26a,27a、連結部26b,27b及び膨
出部26d,27d等が形成されているため、パネル2
6,27の強度を向上できる。従って、パネル26,2
7として肉厚の薄いステンレス板を使用でき、コストダ
ウンや施工時の取扱いの容易さ等に寄与できる。
【0018】(5)パネル26,27の両端開口を塞ぐ
ように補強板26c,27cが設けられているため、パ
ネル26,27の強度をさらに向上できる。 (その他の実施形態)次に、本発明を具体化したその他
の実施形態を図8〜図14に基づいて詳細に説明する。
【0019】図8(a),(b)に示す実施形態におい
ては、平面部26aを相互平行に形成した。図9
(a),(b)に示す実施形態においては、膨出部26
d,27dを断面山形状に形成させた。
【0020】図10(a),(b)に示す実施形態にお
いては、前記図9(a),(b)に示す実施形態におい
て、膨出部26d,27dの頂部に平面部26e,27
eを形成した。
【0021】以上の各実施形態においても、前記実施形
態と同様な効果を得ることができる。図11に示す実施
形態においては、前記複数の直線部パネル26を一体に
連続して形成させ、その両端部にコーナーパネル27を
一体に連続させた。このため、突き合わせの部分での溶
接を省略することができるため、溶接箇所が減少される
とともに、周壁24の製作工程を低減することができ
る。
【0022】なお、本発明は次のように変更しても具体
化すること可能である。 (a)図6(b)に示すように、平面部26aの外側に
柱31を配設した構成に変更すること。この場合、柱3
1の外側からナット28で螺合する。このように構成す
れば、さらに周壁24の強度を向上させることができ
る。
【0023】(b)図7に示すように、連結部26bの
接合方法を突き合わせから連結部26bを重ね合わせた
重合方法に変更すること。このように構成しても、突き
合わせと同等の効果を得ることができる。
【0024】(c)図4及び図8〜図10において2点
鎖線で示すように、補強板26c,27cに補強リブ3
0を形成させること。このように構成すれば、パネル2
6及びコーナーパネル27自身の強度を向上させること
ができる。
【0025】(d)前記補強部材29に長さ調節手段と
して、ターンバックルを装備させること。このように構
成すれば、補強部材を2分割させることができるため、
取り付けが容易になるとともに、補強部材の伸縮に対応
することができる。
【0026】(e)図6及び図7に示す実施形態におい
て、対向する柱31の上部間を補強部材29により連結
すること。この場合、パネル26,27の連結部26
b,27bの上端には補強部材29を通すための孔を透
設させること。このように構成すれば、連結部26b,
27bがその外側から内方へ引かれることになり、水圧
に対する強度が増加する。
【0027】(f)図12〜図14に示すような連続パ
ネルに変更すること。このように構成しても、溶接箇所
が減少されて周壁24の製作工程を低減することができ
る。 さらに、前記実施形態より把握される技術的思想につい
て、以下に記載する。
【0028】(1)前記連結部の内壁に補強部材を配設
させた請求項1又は請求項2に記載のタンク用パネル。
このように構成すれば、水等が貯溜されたとき、周壁2
1の上部が膨らむのを防止することができる。
【0029】(2)前記補強部材にターンバックルを装
備させた請求項1又は請求項2及び前記(1)のいずれ
かに記載のタンク用パネル。このように構成すれば、補
強部材の伸縮に対応することができる。
【0030】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明によれば、タンクの強度を向上させることができると
ともに、パネルが自立するため施工が容易であり、しか
も無機的なデザインではなく、深みのある面でタンクの
周壁を構成することができるとともに、タンク施工時に
コーナーパネルとして用いれば、コーナー部に存在する
死角を少なくしてより広い視界を確保できる。
【0031】請求項2に記載の発明によれば、タンクの
強度をさらに向上させることができるとともに、パネル
が自立するため施工が容易であり、しかも無機的なデザ
インではなく、深みのある面でタンクの周壁を構成する
ことができるとともに、タンク施工時にコーナーパネル
部分がコーナーに位置するように用いれば、コーナー部
に存在する死角を少なくしてより広い視界を確保でき
る。さらに、溶接部分を減少させることができるととも
に、工期を短縮させることができ、ひいては廉価なタン
クを提供することができる。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示すタンク本体の
斜視図。
【図2】 同じく、タンク本体の横断面図。
【図3】 同じく、タンク本体の縦断面図。
【図4】 (a)同じく、パネルの斜視図。 (b)同じく、コーナーパネルの斜視図。
【図5】 同じく、パネル及びコーナーパネルの縦断面
図。
【図6】 (a)同じく、連結部を示す横断面図。 (b)別の連結部を示す横断面図。
【図7】 別の連結部を示す横断面図。
【図8】 (a)その他の実施形態を示すパネルの平面
図。 (b)同じく、コーナーパネルの平面図。
【図9】 (a)その他の実施形態を示すパネルの平面
図。 (b)同じく、コーナーパネルの平面図。
【図10】(a)その他の実施形態を示すパネルの平面
図。 (b)同じく、コーナーパネルの平面図。
【図11】 その他の実施形態を示すパネルの横断面
図。
【図12】 別の実施形態を示すパネルの横断面図。
【図13】 別の実施形態を示すパネルの横断面図。
【図14】 別の実施形態を示すパネルの横断面図。
【符号の説明】
21…タンク本体、22…ベース、23…底板、24…
周壁、25…天板、26…パネル、26a…平面部、2
6b…連結部、26c…補強板、26d…膨出部、26
e…平面部、27…コーナーパネル、27a…平面部、
27b…連結部、27c…補強板、27d…膨出部、2
7e…平面部、28…ナット、29…補強部材、30…
補強リブ、31…柱。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−119511(JP,A) 特開 平4−87980(JP,A) 特開 平8−119374(JP,A) 実開 昭61−17096(JP,U) 実公 昭55−49346(JP,Y2) 特公 昭41−1657(JP,B1) 実公 昭43−555(JP,Y1) 米国特許4683674(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 90/02 - 90/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク用パネルにおいて、その上下方向
    の全長にわたって膨出部を形成するとともに、その膨出
    部の両側に幅狭の平面部を形成し、その平面部には隣接
    する他のパネルとの連結部を設け、その連結部を前記膨
    出部の上下両端を閉塞するように設けられた補強板の内
    面端に対して45度に形成したタンク用パネル。
  2. 【請求項2】 タンク用パネルにおいて、 その上下方向の全長にわたって膨出部を形成するととも
    に、その膨出部の両側に幅狭の平面部を形成し、その平
    面部には隣接する他のパネルとの連結部を設け、その連
    結部を 前記膨出部の上下両端を閉塞するように設けられ
    補強板の内面端に対して45度に形成したコーナーパ
    ネルと、その上下方向の全長にわたって膨出部を形成す
    るとともに、その膨出部の両側に幅狭の平面部を形成
    し、その平面部には隣接する他のパネルとの連結部を設
    け、その連結部を前記膨出部の上下両端を閉塞するよう
    に設けられた補強板の内面端に沿って形成した直線部パ
    ネルとが連続するように一体形成されているタンク用パ
    ネル。
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