JP3006868U

JP3006868U - 可動式鋼製家具

Info

Publication number: JP3006868U
Application number: JP1994009880U
Authority: JP
Inventors: 義一戸田
Original assignee: 義一戸田
Priority date: 1994-07-18
Filing date: 1994-07-18
Publication date: 1995-01-31
Anticipated expiration: 2000-07-18

Abstract

(57)【要約】【目的】鋼製家具の移動に際し、その収納物を取出す
ことなく、足踏レバー操作により、該家具の移動及び載
置を容易に且円滑に行うことができる。【構成】鋼製家具底部に内接するよう形成されたフレ
ームに、自在キヤスター，爪及び爪受片，案内板，足踏
レバー，爪解除レバー，等の持上機構及び移動機構を具
備した台車を設置し、移動時にのみ台車として作動し、
通常床面に載置時には、該台車は無負荷の状態で前記家
具内部に収納され、外観上は見えないようになされた鋼
製家具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は家具を移動するに際して、収納物を取出すことなく、そのまゝ台車に載せて容易に移動させることができる鋼製家具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種の家具としては、移動に際しては、収納物を取出し軽量化した後に、複数の人手により運搬し、所定位置に載置後収納物を再度入れるのが一般的であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来事務所等に設置される家具の配置替に際しての移動は、収納物を取出して、軽量化の上複数の人手により運搬せねばならない不便さがあった。

【０００４】本考案は、従来の家具底部に台車を設けて、移動時には家具を持上げて、台車に載せて所定位置へ移動し、台車より荷下しして載置する持上機構及び移動機構を具備した可動式鋼製家具を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案の家具底部の長方形袴部に内接する台車を設ける。

【０００６】上記台車のフレームの略中央部に、足踏レバー（２）を設けるとともに、該フレーム内の四角位置に爪受片（５）を取付ける。また家具底面に爪（６）を４ケ所取付けて、前記爪受片（５）と噛合うようなし、足踏レバー（２）の作動による家具の浮き上りと同時に、爪（６）及び爪受片（５）の噛合せにより下降を防止する。

【０００７】またフレーム下面に自在キャスター（１）を４ケ所取付けて、前記家具の荷重を保持しながら移動できるようにする。

【０００８】さらに、爪（６）及び爪受片（５）との噛合せを解除するに際しては、爪解除レバー（７）（８）を設けて、該レバーの作動により家具の荷下しを行い、床面に載置する。

【０００９】

【作用】

上記のように構成された可動式鋼製家具において、該家具の底部中央の足踏レバー（２）を作動させることにより、家具の浮き上りとともに、四角部に設けた爪（６）及び爪受片（５）の噛合により、荷重が保持されて、台車に載荷された状態となり、移動することができる。

【００１０】移動後は、足踏レバー（２）とともに、爪解除レバー（７）（８）の作動により該家具が台車より荷下しされて、床面に載置される。

【００１１】

【実施例】

実施例について、図面を参照して説明すると、図１〜図４において、家具（Ａ）の底部四角部に爪（６）を取付けて、各爪間を棒（７）にて連絡し、更に爪解除レバー（８）を正面中央部に取付ける。

【００１２】爪解除レバー（８）は、家具（Ａ）より外部に突出しない位置に止どめ、別途作動レバーを挿入接続するようにして、使用時以外は取外しておくことができる構造とする。

【００１３】また、フレーム（１０）の四角部の、前記爪（６）と噛合う位置に、爪受片（５）を取付けるとともに、フレームの各辺の外側２ケ所、計８ケ所に案内板（９）を取付けて、家具（Ａ）の持上げ及び荷下しの、所謂上下動作時のガイドとなるようになされている。

【００１４】上記フレームの略中心部に、足踏レバー（２）と、該レバーの支点となるピン（４）及び支持板（３）を設けて、前記足踏レバーを踏むことにより、家具が浮き上り、家具の荷重が爪（６）及び爪受片（５）を経て、自在キヤスターに伝達される。また、足踏レバー（２）は家具（Ａ）より外部に突出しない位置にて止どめ、別途作動レバーを挿入接続するようにして、使用時以外は取外しておくことができる構造とする。

【００１５】上記により、家具（Ａ）が台車（Ｂ）に載荷されて、所定位置まで移動すれば、足踏レバー（２）と、爪解除レバー（８）の作動により、爪（６）と爪受片（５）との噛合せの解除により、家具を床面に載置することができる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は、上述の如く構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００１７】請求項１の可動式鋼製家具において、事務所等における机その他事務機器類の配置替えに際して、家具内の収納物を出し入れすることなく、足踏レバーの作動にて容易に、円滑に移動することができる。

【００１８】請求項２の可動式鋼製家具において、足踏レバーの作動による、４ケ所の爪及び爪受片の噛合せにより、家具の持上げが確実に行われるとともに、安定した台車の移動が全うされる。

【００１９】請求項３の可動式鋼製家具において、足踏レバーの作動とともに、爪解除レバーの操作により、爪及び爪受片との噛合解除に伴い家具の載置を容易に行うことができる。

【００２０】請求項４の可動式鋼製家具において、長方形フレームの各辺に取付けた、案内板により、家具の持上げ、荷下ろしを円滑に行うことができる。

【００２１】請求項５の可動式鋼製家具において、通常床面に載置されている際の台車は、無負荷でしかも家具の内側に収納された状態のため、外観的に優れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】可動式鋼製家具の要部斜視図である。

【図２】図１の平面図である。

【図３】図１の正面図である。

【図４】図１の側面図である。

【符号の説明】

Ａ家具Ｂ台車１自在キヤスター２足踏レバー３支持板４ピン５爪受片６爪７，８爪解除レバー９，９´ 案内板１０フレーム

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】鋼製家具（以下家具と云う）の底部に内
接する長方形フレーム（１０）を設けて、自在キャスタ
ー（１）、爪（６）及び爪受片（５）、案内板（９）、
足踏レバー（２）、爪解除レバー（７）（８）等の持上
機構及び移動機構を具備した台車（Ｂ）により、該家具
を載せて移動し、所定位置にて台車（Ｂ）より荷下しし
て、床面に載置させる可動式鋼製家具。
【請求項２】前記フレーム（１０）の四角部に、夫々
爪受片（５）及び爪（６）を設けて、足踏レバー（２）
の下降作動により、家具（Ａ）の持上げと同時に前記爪
受片（５）と爪（６）との噛合せにより、家具が床面よ
り浮き上り、自在キャスター（１）に荷重が伝達され
て、台車（Ｂ）に載荷された状態となる可動式鋼製家
具。
【請求項３】前記足踏レバー（２）を下降位置に保持
するとともに、爪解除レバー（７）（８）の操作によ
り、爪受片（５）と爪（６）の噛合せが解除されて、家
具の自重により下降すると同時に、足踏レバー（２）が
上限位置に復帰し、家具が床面に載置されるようなされ
た可動式鋼製家具。
【請求項４】前記フレーム（１０）の長方形各辺の外
壁に夫々２ケ所の計８ケ所（これに限定されない）に、
案内板（９）を取付けて、家具の下部内壁に設けた案内
板（９´）と接触するようになし、持上げ、荷下しを安
定且円滑にするようなされた可動式鋼製家具。
【請求項５】家具（Ａ）の移動時には、台車（Ｂ）に
載置されて、移動後は所定位置の床面に載置されると、
台車は無負荷の状態で、家具の内側に収納されて、外観
上は見えないようになされた可動式鋼製家具。