JP3006377U

JP3006377U - ハンガー用肩パッド

Info

Publication number: JP3006377U
Application number: JP1994004384U
Authority: JP
Inventors: 啓史三宅
Original assignee: Cosmo Beauty Co Ltd
Current assignee: Cosmo Beauty Co Ltd
Priority date: 1994-04-25
Filing date: 1994-04-25
Publication date: 1995-01-24
Anticipated expiration: 2000-04-25

Abstract

(57)【要約】【目的】洗濯物をハンガーに掛けて干したとき、洗濯物
が形くずれを起こすこと、また洗濯物の乾きも早くなる
ハンガー用肩パッドを提供することにある。【構成】中空なる瓜形状体を縦方向に略半割りしたよう
な形状にパッド本体を形成すると共に、このパッド本体
の両端部の内面に嵌着部を形成し、この嵌着部を介して
ハンガーの肩部に上記パッド本体を着脱自在に取り付け
できるようにした構成であり、また各嵌着部の近傍に嵌
着部係合用の穴を形成し、更にパッド本体に通気穴を形
成した構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、カッターシャツやブラウス、セーター等の洗濯物をハンガーに掛けて干す場合に使用するハンガー用肩パッドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に家庭でカッターシャツやブラウス、セーター等を洗濯した後は、これら洗濯物を既製のハンガーに吊り下げてベランダや軒下等に干している。このときに使用されるハンガーは、簡単な構成のもので、例えばプラスチックによって筒状や軸状に形成したもの或いは針金状のものにビニール等で全体を被覆したものを、三角形状に屈曲形成し、頂部にフック部を設けたものが殆どである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記のような既製のハンガーの場合は、濡れたカッターシャツやブラウス等をこのハンガーに吊り下げた時、吊り下げた洗濯物の形を手で整えたとしても、ハンガーの両肩部分の幅が狭く全体に線状であるため、どうしても洗濯物は形崩れを起こした状態となる。そのため、アイロンがけをするときにも乾いた洗濯物の形を整えてアイロン掛けを行わねばならずなかなか大変であった。また、濡れた洗濯物をハンガーに吊り下げた場合、上記のようにハンガーの両肩部分が細い線状であるため、例えばカッターシャツやブラウス等の表地と裏地とが濡れているためにひっつき、渇きが遅くなるといった問題もあった。

【０００４】本考案は上記のような点に鑑みて考案されたものであり、その目的とするところは、洗濯物をハンガーに掛けて干したとき、洗濯物が形くずれを起こすこと、また洗濯物の乾きも早くなるハンガー用肩パッドを提供することにある。

【０００５】

【問題を解決するための手段】そこで、本考案は上記のような目的を達成するために、次のような構成にしてある。すなわち、請求項１に記載の本考案のハンガー用肩パッドは、中空なる瓜形状体を縦方向に略半割りしたような形状にパッド本体を形成すると共に、このパッド本体の両端部の内面に嵌着部を形成し、この嵌着部を介してハンガーの肩部に上記パッド本体を着脱自在に取り付けできるようにした構成である。

【０００６】また、請求項２に記載の本考案のハンガー用肩パッドは、一端が大径半円状で他端が小径半円状の中空なる瓜形状体を、一端の大径半円状部分の高さ寸法が他端の小径半円状部分の高さ寸法より大きくなるように縦斜方向に略半割りしたような形状にパッド本体を形成すると共に、このパッド本体の両端部の内面に嵌着部を形成し、この嵌着部を介してハンガーの肩部に上記パッド本体を着脱自在に取り付けできるようにした構成である。

【０００７】また、請求項３に記載の本考案のハンガー用肩パッドは、一端が大径半円状で他端が小径半円状の中空なる瓜形状体を、一端の大径半円状部分の高さ寸法が他端の小径半円状部分の高さ寸法より大きくなるように縦斜方向に略半割りしたような形状にパッド本体を形成すると共に、このパッド本体の両端部の内面に嵌着部を形成し、この嵌着部を介してハンガーの肩部に上記パッド本体を着脱自在に取り付けできるようにし、更に上記パッド本体の上部で、両端部の各嵌着部を形成した近傍に嵌着部係合用の穴を形成し、複数のパッド本体を、大径半円状部分と小径半円状部分とを交互にして重ね合わせた時、上側のパッドの嵌着部が下側のパッドの嵌着部係合用穴に係合できるようにした構成である。尚、嵌着部はハンガーの肩部分に嵌着できる形状、構造であれば、如何なる形状、構造であってもよい。

【０００８】更に請求項４に記載の本考案のハンガー用肩パッドは、パッド本体に通気穴を形成した前記請求項１，２，３に記載の構成である。尚、通気穴は、１つでも、２つ，３つ，４つ，５つ，６つ、或いはそれ以上であってもよい。また、通気穴の大きさ、形状、形成する位置は自由に取り決めればよい。

【０００９】

【作用】

上記のような請求項１の構成では、既製のハンガーの両肩部分に、パッド本体の両端部の内面に形成した嵌着部を嵌め込んで、本考案に係るパッドをハンガーに取り付けることにより、幅の狭いハンガーの両肩部分が、このパッドにより幅広で滑らかな形状となる。そのため、濡れた洗濯物をこのパッドの上からハンガーに掛けることにより、カッターシャツやブラウス等の洗濯物の肩部が、パッドの上部外面に沿って載置され、洗濯物の形が崩れることなく干すことができる。

【００１０】また、上記のような請求項２の構成では、一端が大径半円状で他端が小径半円状の中空なる瓜形状体を、一端の大径半円状部分の高さ寸法が他端の小径半円状部分の高さ寸法より大きくなるように縦斜方向に略半割りしたような形状にパッド本体を形成してあるので、このパッドの大径半円状部分をハンガーの端に位置するようにして、嵌着部を介してパッド本体をハンガーに取り付ける。このことにより、幅の狭いハンガーの両肩部分がこのパッドにより幅広で滑らかな形状となると共に、ハンガーの両肩部分の端にパッドの大径半円状部分が位置することになるので、カッターシャツやブラウス等の洗濯物の肩から袖の付け根部分にかけての形を損なうことなくハンガーに上記洗濯物を掛けるができる。したがって、幅広いパッド本体と共に、より形崩れすることなく洗濯物を干すことができる。

【００１１】また、上記のような請求項３の構成では、パッド本体の上部で、両端部の各嵌着部を形成した近傍に嵌着部係合用の穴を形成してあるので、この構成のパッドを、下のパッドの大径半円状部分に上のパッドの小径半円状部分が位置するように重ねることにより、上のパッドの内面に形成した嵌着部が、下方の嵌着部係合用の穴に係合して重ねることができる。そのため、嵩張ることなく多数のパッドを重ねて梱包することができる。

【００１２】また、上記のような請求項４の構成では、上記請求項１，２，３に記載の作用を有すると共に、パッド本体に通気穴を形成してあるため、洗濯物をこのパッドを取り付けたハンガーに掛けて干した場合、パッドに密着している洗濯物はこの通気穴により、より通気が良くなり、早く乾かすことができる。

【００１３】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図に基づいて説明する。図１〜図９は本考案に係る一実施例のハンガー用肩パッド（以下、パッドという）を示し、このパッド１は、一端２が大径半円状で他端３が小径半円状の中空なる瓜形状体（図示省略）を、一端２の大径半円状部分の高さ寸法Ｘ（図２参照）が他端の小径半円状部分の高さ寸法Ｙより大きくなるように縦斜方向に略半割りしたような形状にしてパッド本体１ａを形成してある。

【００１４】このパッド本体１ａの両端部の内面には嵌着部４，５が形成してある。この嵌着部４，５は、ハンガーＡ（図８参照）の細い軸状（または線状）の肩部分ａに嵌着できるように、所定間隔を以て形成された一対の挟持片６からなる。この両挟持片６の間にハンガーＡの肩部分ａをはめ込むことにより、両挟持片６がハンガーＡの肩部分ａを挟持して、このパッド１をハンガーＡに取り付けることができる。

【００１５】また、上記パッド本体１ａには、その上部に略楕円形状の通気穴７が図示のように６つ形成してある。これらの通気穴７によって、洗濯物をこのパッド１を取り付けたハンガーＡに掛けて干した場合、パッド本体１ａに密着している洗濯物はこの通気穴７により、より通気が良くなり、早く乾かすことができる。

【００１６】更にパッド本体１ａの上部で、両端部の各嵌着部４、５を形成した近傍には、嵌着部係合用の穴８，９が形成してある。図９に示すように複数のパッド１を重ね合わせる場合、下のパッド１ｂの大径半円状部分２に上のパッド１ｃの小径半円状部分３が位置するように重ね、更に同様にパッド１ｃの上にパッド１ｄを重ねることにより、上記した嵌着部係合用の穴８，９により、各パッド１ｃ，１ｄの嵌着部５，６が、各パッド１ｂ，１ｃの嵌着部係合用の穴８，９に嵌まり込む。そのため、複数のパッドを重ねても嵩張ることなく多数のパッドを重ねて梱包することができる。

【００１７】上記のような構成からなるハンガー用肩パッド１を使用する場合には、図８に示すように、パッド１の一端２の大径半円状部分をハンガーＡの端ｂに位置するようにして、このパッド１をハンガーＡに取り付ける。このことにより、細いハンガーＡの肩部分ａは滑らかで幅広な形状となり、カッターシャツやブラウス等の洗濯物をこのパッド１を取り付けたハンガーＡに掛けることにより、カッターシャツ等の肩部分がこのパッド１に密着案内されて、形崩れすることなく干すことができる。

【００１８】

【考案の効果】

このように本考案に係る請求項１に記載のハンガー用肩パッドでは、既製のハンガーの両肩部分に、パッド本体の両端部の内面に形成した嵌着部を嵌め込んで取り付けることにより、幅の狭いハンガーの両肩部分が、パッド本体により幅広いで滑らかな円弧状となるため、濡れた洗濯物をこのパッドの上からハンガーに掛けることにより、カッターシャツやブラウス等の洗濯物の肩部が、パッド本体の上部外面に沿って載置され、形崩れすることなく干すことができる。

【００１９】また、本考案に係る請求項２に記載のハンガー用肩パッドでは、一端が大径半円状で他端が小径半円状の中空なる瓜形状体を、一端の大径半円状部分の高さ寸法が他端の小径半円状部分の高さ寸法より大きくなるように縦斜方向に略半割りしたような形状にパッド本体を形成してあるので、このパッドの大径半円状部分をハンガーの端に位置するようにしてハンガーに取り付けることにより、ハンガーの両端に行くにしたがってハンガー幅は漸次幅広で漸次盛り上がったようになっていき、カッターシャツやブラウス等の上着の肩から袖にかけての部分が、このパッドの外周面に沿って案内され、皺になったり、形崩れを起こすことなくハンガーにかけて干すことができる。

【００２０】また、本考案に係る請求項３に記載のハンガー用肩パッドでは、パッド本体の上部で、両端部の各嵌着部を形成した近傍に嵌着部係合用の穴を形成してあるので、複数のパッドを重ねて梱包する場合に、各パッドの嵌着部が下のパッドの嵌着部係合用の穴に嵌まり込み、嵩張ることなく多数のパッドを重ねて梱包することができる。

【００２１】また、本考案に係る請求項４に記載のハンガー用肩パッドでは、パッド本体に通気穴を形成してあるため、洗濯物をこのパッドを取り付けたハンガーに掛けて干した場合、パッド本体に密着している洗濯物はこの通気穴により、より通気が良くなり、早く乾かすことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る一実施例のハンガー用肩パッドの
平面図である。

【図２】本考案に係る一実施例のハンガー用肩パッドの
正面図である。

【図３】図２の左側面図である。

【図４】図２の右側面図である。

【図５】本考案に係る一実施例のハンガー用肩パッドの
裏面図である。

【図６】図１の矢視ＢーＢ断面図である。

【図７】図１の矢視ＡーＡ断面図である。

【図８】既製のハンガーに本考案に係る一実施例のハン
ガー用肩パッドを取り付けた状態の正面図である。

【図９】本考案に係る一実施例のハンガー用肩パッドを
重ね合わせた状態を示す縦断面説明図である。

【符号の説明】

１ハンガー用肩パッド１ａパッド２パッドの一端（大径半円状部）３パッドの他端（小径半円状部）４，５嵌着部７通気穴８，９嵌着部係合用の穴Ｘ大径半円状部分の高さ寸法Ｙ小径半円状部分の高さ寸法Ａハンガーａ肩部分

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【手続補正書】

【提出日】平成６年７月２２日

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項４

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】中空なる瓜形状体を縦方向に略半割りし
たような形状にパッド本体を形成すると共に、このパッ
ド本体の両端部の内面に嵌着部を形成し、この嵌着部を
介してハンガーの肩部に上記パッド本体を着脱自在に取
り付けできるようにしたことを特徴とするハンガー用肩
パッド。
【請求項２】一端が大径半円状で他端が小径半円状の
中空なる瓜形状体を、一端の大径半円状部分の高さ寸法
が他端の小径半円状部分の高さ寸法より大きくなるよう
に縦斜方向に略半割りしたような形状にパッド本体を形
成すると共に、このパッド本体の両端部の内面に嵌着部
を形成し、この嵌着部を介してハンガーの肩部に上記パ
ッド本体を着脱自在に取り付けできるようにしたことを
特徴とするハンガー用肩パッド。
【請求項３】一端が大径半円状で他端が小径半円状の
中空なる瓜形状体を、一端の大径半円状部分の高さ寸法
が他端の小径半円状部分の高さ寸法より大きくなるよう
に縦斜方向に略半割りしたような形状にパッド本体を形
成すると共に、このパッド本体の両端部の内面に嵌着部
を形成し、この嵌着部を介してハンガーの肩部に上記パ
ッド本体を着脱自在に取り付けできるようにし、更に上
記パッド本体の上部で、両端部の各嵌着部を形成した近
傍に嵌着部係合用の穴を形成し、複数のパッド本体を、
大径半円状部分と小径半円状部分とを交互にして重ね合
わせた時、上側のパッドの嵌着部が下側のパッドの嵌着
部係合用穴に係合できるようにしたことを特徴とするハ
ンガー用肩パッド。
【請求項４】パッド本体に通気穴を形成したことを特
徴とする請求項１，２，３に記載のハンガー用肩パッ
ド。