JP3006012B2 - 回転磁気ヘッドとその製造方法 - Google Patents

回転磁気ヘッドとその製造方法

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JP3006012B2 JP2019289A JP1928990A JP3006012B2 JP 3006012 B2 JP3006012 B2 JP 3006012B2 JP 2019289 A JP2019289 A JP 2019289A JP 1928990 A JP1928990 A JP 1928990A JP 3006012 B2 JP3006012 B2 JP 3006012B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、アジマス角を有する回転磁気ヘッドにか
かわり、特に、ガートバンドレス記録を行う際に好適な
記録用の回転磁気ヘッドと、この磁気ヘッドを使用した
磁気記録再生装置、および回転磁気ヘッドの製造方法に
関するものである。
〔発明の概要〕
本発明の、回転磁気ヘッドとその製造方法、及び記録
再生装置は、VTR等において、磁気テープの斜め方向に
信号を記録する回転ヘッドによりガードバンドレス記録
を行うような際に、アジマス角が付けられている磁気ギ
ャツプの突き合わせ面におけるコアーのずれが、特定の
方向になるようにすることによって、ベタ記録の際に重
なるトラックの部分で消去される信号領域を少なくする
ようにすると共に、このような回転磁気ヘッドが多量に
製造されるような方法を提供するものである。
〔従来の技術〕
回転ヘッドによって磁気テープに映像信号を記録する
VTR(磁気記録再生装置)は、通常、各記録トラック間
にガードバンドを設けるSPモードと、隣接する各記録ト
ラック間にガードバンドを設けないLPモードの記録が採
用できるようにしている。
そして、LPモード(ガードバンドレス記録又はベタ記
録と呼ばれている)による記録方式の場合は、隣接する
トラックから再生されるクロストーク信号を低減するた
めに、2つの回転ヘッドの磁気ギャツプにアジマス角が
設けられ、クロストークを少なくするようにしている すなわち、第5図に示すように第1の回転ヘッドによ
って形成されるトラックAのアジマス角と、第2の回転
ヘッドによって形成されるトラックBのアジマス角は6
〜7゜の傾斜を有するようになされており、このアジマ
ス角の相違によって回転磁気ヘッドが隣接するトラック
からピックアップするクロストーク信号のレベルが小さ
くなるようにしている。
ところが、このようなベタ記録方式の磁気記録を行う
場合は、トラックAを記録する際に、すでに記録されて
いる隣接したトラックBの一部を重ね書きすることにな
るから、回転磁気ヘッドのトラック幅Wに対してすでに
記録されているトラックの幅は重ね書きの幅w1だけ狭く
なる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
又、回転ヘッドは第6図(a)(b)に示されている
ように,ギャツプGの部分の幅(トラック幅)がWとさ
れているときでも、ギャツプGの端面には点線で示すよ
うに漏れ磁束φが生じるため、この漏れ磁束φによっ
て、すでに書き込まれたトラックの信号領域が幅w2で消
されるという問題がある。
(漏れ磁束が影響する領域は信号が記録されず、既記録
信号が消去された状況に見える) この既記録サイド側の消去(Recording Side Eraseと
いう)幅(以下RSEの幅という)は、通常2〜3μmで
あり、トラック幅が29.2μm(β II)や20.5μm(8mm
SP)の場合は従来余り問題とされていなかったが、今
後、磁気ヘッドの改良によって、トラック幅が縮小さ
れ、例えばトラック幅が10μm位にされると、無視でき
ない値になる。
すなわち、トラック幅が10μmになるとRSEの幅によ
り、実際の記録信号領域のトラック幅が20〜30%減少す
ることになり、このトラックを再生する磁気記録再生装
置の再生時のS/Nを大きく劣化させることになる。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、かかる問題点を軽減する目的としてなされ
たもので、アジマス角が付加されている回転磁気ヘッド
において、 磁気ギャツプの端面と、前記回転磁気ヘッドの摺動方
向を示す直線とが交差する点の角度が鈍角となる側のコ
アチップの端部が、該端部と対抗している他方のコアチ
ップの端部より内側にずれているように形成するように
している。
また、このような回転磁気ヘッドを使用することによ
って記録再生時のS/Nが改善されようにする。
さらに、このような回転磁気ヘッドが量産されるよう
な製造方法を提供するものである。
〔作用〕
磁気ギャツプを形成する突き合わせ面の端面のずれ
が、アジマス角の方向に対して所定の方向にずれている
磁気ヘッドは、RSEの幅が小さくなり、特にトラック幅
が狭くなったときにS/Nの低下を少なくすることができ
る。
〔実施例〕
第1図は、本発明の対象とされる回転磁気ヘッドの一
例を斜視図としたもので、1及び2は単結晶フエライト
で構成されている第1及び第2のコアーチップ、3はこ
の第1及び第2のコアーチップに蒸着等によって付けら
れているセンダスト層である。4は第1及び第2のコア
ーチップ1、2を重ね合わせて形成した磁気ギャツプを
示し、この磁気ギャツプは後で述べる拡大図に示されて
いるように回転磁気ヘッドの進行方向に対して僅かに傾
斜するアジマス角が付けられている。
なお、5は熔着されたガラス層を示す。
磁気ギャツプ4は0.2〜0.3μm、磁気ギャツプの幅
(ヘッド幅)は機種によって異なるが、例えばβ II方
式で29.2μm、8mmテープのSPモードで20.5μmとされ
ている。
第2図(a)(b)は前記した第1図の磁気ギャツプ
4の部分を拡大して示したもので、磁気ギャツプ4は例
えば、傾斜アジマス角(7゜)となるように形成されて
いる。
ところで、後で述べる回転磁気ヘッドの製造方法で説
明するように、このような磁気ヘッドは磁気ギャツプを
形成する第1のコアー1と第2のコアー2の突き合わせ
精度によって磁気ギャツプ4の端面が△tだけずれる場
合がある。
このずれの方向は、磁気ヘッドの進行方向と磁気ヘッ
ドのアジマス角を示すギャップの端面の傾きが形成する
角度をθとしたときに、この角度θが鈍角θとなる側
のコアチップの端部Pが、第2図(a)のように対向す
るコアチップの端部より内側にずれている磁気ヘッド
と、第2図(b)に示すように角度が鋭角θとなる側
のコアチップの端部が内側にずれている磁気ヘッドが量
産される。
この磁気ギャツプの端面のずれ△tが大きくなると、
記録トラック幅が広くなり、このずれ△tが規格以上と
なるものは完成品の段階で除外されることになるが、例
えばずれの幅が±3μm以内であれば規格品とみなし
て、VTRの回転ドラムに採用されることになる。
そして、このずれ△tが大きくなると前記したように
RSEの幅が大きくなることが予測される。
しかしながら、本発明者が第2図(a)の鈍角タイプ
の回転磁気ヘッドと、第2図(b)の鋭角タイプの回転
磁気ヘッドを使用して、RSEの幅を測定したところ、第
3図に示すようなデータが得られた。
このデータ図によると、第2(a)に示したタイプ
(鈍角タイプという)の回転磁気ヘッドは、ずれ△tが
3μm位あってもRSEの幅の増加は殆どないが、第2図
(b)のようなタイプ(鋭角タイプという)の回転磁気
ヘッドは同じずれ△tでもRSEの幅が大きくなることが
判明した。
この理由は明らかではないが、第2図(a)の鈍角タ
イプの回転磁気ヘッドの端部から出る漏れ磁束は、ギャ
ツプ側に向き易いものと考えられるのに対し、第2図
(b)に示す鋭角タイプの磁気ヘッドの端部から出る漏
れ磁束は、磁気ギャップ内の端部において外部に向かう
成分が多くなるものと考えられる。
したがって、第2図(a)の鈍角タイプの回転磁気ヘ
ッドは、上記したようなベタ記録を行う際に、RSEの幅w
2を狭くすることができる。
そのため、特に回転磁気ヘッドのギャツプ幅の狭いも
のを製造する際は、このようなタイプの回転磁気ヘッド
が生じる割合が多くなるようにすることが望ましい。
そしてこのようなタイプの回転磁気ヘッドを使用する
ことによって、VTR等で従来よりはS/Nの良好な記録トラ
ックを形成することが予測できる。
なお、第2図(a)のタイプを鈍角タイプと呼ぶとす
ると、このタイプのものでもずれ△tが規格値より大き
くなると、記録トラック幅(W)自体が大きくなるため
好ましくないことはいうまでもない。
ところで、上記したような回転磁気ヘッドは、第4図
(a)に示すように、フエライトブロック10に一次加工
で溝11を形成し、この溝11の一方の片面にセンダストス
パッタ膜12を設ける。そして二次加工で第2の溝13を形
成している 上記した加工フエライトコアー14には巻き線用の凹部
16が施された他方の加工フエライトコアー15を重ねて、
センダストスパッタ層の突き合わせ面が磁気ギャツプと
なるように位置決めしてガラス層を溶着し固定する。
そして、第4図(f)に示すように点線の部分でスラ
イスすることによって、複数個の回転磁気ヘッドを一工
程で得るようにしている。
この場合、前記した磁気ギャツプ端面のづれは、主に
溝11又は13の切削精度に依存すると共に、第4図で2つ
のフエライトブロックの重ね合わせ精度に影響をうけ
る。
そこで、本発明の回転磁気ヘッドの製造方法において
は、前記溝11、13の切削基準位置、又はフエライトブロ
ックの重ね合わせ基準面を中心からきわめて僅かである
がずらし、第4図(f)の状態で磁気ギャツプ端面のず
れが前記した第2図(a)の鈍角タイプに近いものが多
くなるようにする。
すなわち、従来製造工程では磁気ギャツプ端部のずれ
の量が0となる基準位置を、僅かにずらして鈍角タイプ
の磁気ヘッドの割合が多くなるように基準位置のセンタ
ーをづらし、鈍角タイプの磁気ヘッドの歩留りが高くな
るようにする。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の回転磁気ヘッドとその
製造方法及び磁気記録再生装置は、ベタ記録を行うとき
の磁気ヘッドとして、磁気ヘッドの摺動方向とアジマス
か交差する角度が鈍角となっている方のコアチップの端
部が、対抗するコアチップの端部より内側にずれる磁気
ヘッドを使用しているので、ベタ記録の際に既記録トラ
ック領域が消去される幅を小さくすることがで、このよ
うな磁気ヘッドを磁気テープ記録再生装置に使用するこ
とによって、磁気テープの再生時におけるS/Nを向上さ
せることができる。
またこのような鈍角タイプの磁気ヘッドの割合が多く
なるように製造時の基準面を設定することによつて、ベ
タ記録用に有用な回転磁気ヘッドの歩留りを向上し、生
産性を高くするという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す回転磁気ヘッドの斜視
図、 第2図は回転磁気ヘッドの磁気ギャップの拡大図、 第3図はズレ角と、記録トラックの消去幅を示すグラ
フ、 第4図は磁気ヘッドの製造方法の概要図、 第5図はベタ記録トラックの説明図、 第6図は磁気ヘッドの説明図である。 図中 1、2は単結晶フエライト、3はセンダスト層4は磁気
ギャップ、5はガラス層を示す。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/127 - 5/255

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のコアチップと第2のコアチップを突
    き合わせ、その突き合わせ面に形成される磁気ギャップ
    を傾斜アジマス角となるように構成した回転磁気ヘッド
    において、 前記磁気ギャップの接合面と、前記回転磁気ヘッドの摺
    動方向を示す直線とが交差する点の角度が鈍角となる側
    の前記第1、及び第2のコアチップの端部を、該端部と
    対抗している他方のコアチップの端部より内側にずらす
    ことにより、前記第1,及び第2のコアーチップの磁気ギ
    ャップ面が相互にずれていることを特徴とする回転磁気
    ヘッド。
  2. 【請求項2】フエライトブロックに溝を形成した第1、
    及び第2の加工フエライトコアーを突き合わせ、前記溝
    部分に成膜されているセンダスト層によって磁気ギャッ
    プが形成されるように配置し、前記第1、及び第2の加
    工フエライトコアーを固着した後に前記溝に沿って切り
    出すようにした磁気ヘッドの製造法において、 前記突き合わせ時に形成される前記磁気ギャップの端面
    が僅かにずれる方向に位置決めすることによって、切り
    出された磁気ヘッドの中に鈍角タイプの磁気ヘッドが存
    在する確率が高くなるようにしたことを特徴とする回転
    磁気ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】磁気テープの斜め方向に信号を記録する回
    転磁気ヘッドを備えている磁気記録再生装置において、 前記回転磁気ヘッドは第1のコアチップと第2のコアチ
    ップを突き合せ、その突き合わせ面に形成される磁気ギ
    ャップが互いに異なる方向に傾斜アジマス角を有する一
    対の磁気ヘッドによって構成され、かつ、前記磁気ギャ
    ップの接合面と、前記磁気ヘッドの摺動方向を示す直線
    とが交差する点の角度が鈍角となる側の前記第1,及び第
    2のコアチップの端部が、該端部と対抗している他方の
    コアチップの端部より内側にずれている鈍角タイプの磁
    気ヘッドによって構成されていることを特徴とする磁気
    記録再生装置。
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